2018年10月26日 15時04分
マラード号タイムを終え一息。
ここで私が海外に鉄道を求めて旅をするようになった理由を一つ。
元々子供の頃から鉄道は好きだったのですが、それよりも色々なところに旅に出掛けるのが好きでした。大学生の頃は鉄道が目的というより、全国の観光地と呼ばれるところを回っていました。ですから例えば春休みに沖縄に一か月滞在という旅もしています。
その内に当時の国鉄の乗った路線・区間を時刻表の地図でなぞったところ結構乗っていることに気付き、それでまず国鉄を全部乗ろうと思いました。大学4年生の1月で昭和52年(1977年)の事でした。宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」の刊行や国鉄の「いい旅チャレンジ20,000km」キャンペーンの前のことです。その後国私鉄を完乗し、次の目標として平成12年(2000年)5月に台湾を目指しました。目的は台湾の鉄道を完乗すること。台湾なら全線完乗も出来そうだと思ったのがその理由。当然1回では乗り切れていないのですが、それまで仕事やプライベートで海外に行くことはあっても鉄道を求めての旅はしておらず、時間と金銭的な余裕が生まれたら国内だけではなく海外にも鉄道を求めて旅をしようと思ったきっかけなりました。
ただその頃は仕事もさることながら家族運用も多かった時なので、「いつかは」という憧れに留まっていました。その後子育てが一段落し、仕事にも時間的余裕(有給休暇が取れるようになった)が生まれ、特に60歳以降はある意味有給は取り放題。それがここ数年の海外鉄に繋がっています。その流れで今回、マラード号と再会できたのは自分自身の体調もさることながら、家族が健康であることも重要なポイントです。ありがたいは“有り難い”こと。その言葉を噛み締めつつ、広い館内を歩いていました。若い頃にはきっと考えもしなかったことです。
本当に幸せなひと時。時には進め!時には止まれ!社会人として都度都度いろいろな選択をしながら線路を走ってきました。
気分を変えます。展示されている車両で面白いと思ったのがこの病院車。
レッドクロスでこの車両がどんな使われ方をしたのは一目瞭然ですが、どんなところを走ったのでしょう?
ヨーロッパでも大陸なら、例えば第2次世界大戦で使われたのかな?という発想は湧きますが、ここはイギリスです。
中にはベッドもあります。