2019年01月11日 17時25分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(5)サーソー駅に到着!

車内にあった自転車。荷物の量からして長距離サイクリングをするのだろうか?「これからスコットランドからイングランドまで縦断します。」という声が聞こえてきそう。

牧場の中に建っていた家。イギリスの家はかくあるべしという私の心象風景の典型。

羊と牛の牧場が交互に広がっている。

列車は再び雨の中をひた走り、そしていつの間にか通り過ぎてゆく。そしてそこでは虹が私たちを出迎えてくれる。定刻ならばサーソーに着いているはずの11:00。ちょいと不謹慎だが、こんなスコットランドの大地を見ていると、遅れている列車に乗っていても、なんとも心穏やかに時間が過ぎてゆく。

11:05、イギリス最北端の駅、サーソー駅に到着!!!と、「!」が3連発にしそうなほど気分が盛り上がるのではと思っていたのですが、意外と冷静で、「着いた」とだけ書いておきましょう。

この後の私たちの行動ですが、まずはサーソーの町を散策し、後続の列車でヴィックに移動。そしてその乗っていった列車で折り返し、サーソー経由でインバネスに戻るります。目的地たるサーソーまで来たので、まあこのまま戻ってもいいのですが、折角なので「Far North Line」を完乗することにしました。ということで駅構内にあった地図で、サーソーThursoとヴィックWickの位置関係を確認。

まあ私にとっては日本でやってきたことと同じですね。

で、11:08に私たちを乗せてきたヴィック行きが出発進行。次の列車が到着するのは14:24です。

2019年01月10日 16時29分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(4)雨上がりの虹。

北海に面した小さな町(村?)が見えてきました。

ヘルムズデールHelmsdale駅。9:44。ここで上り列車と交換。

可愛らしい駅舎。間違いなく無人駅。

今は平日4往復、日曜日に2往復が走るローカル線ですが、最盛期はどれほどの列車が行き交ったのでしょうか?

9:46発の列車が顔を見せたのは9:52。正面の山の岩肌が目立ち、木の生えていない山容(さんよう)は、日本ではあまり見かけない風景では?私にとってはいと珍し。

遅れの理由は、んーっ、無いような気がする。もっとも気がするだけです。

降ったり止んだりを繰り返すスコットランドの天気。ふと気が付けば雨上がりの虹が見える。遮るものがないただ広がっている草原からすっくと伸びる七色。10:25。

日本だと車内でスマホの画面を見ていることも多く、外に景色をずーっと見ていることはあまりありませんが、この日は既に3時間以上車窓を楽しんでいる。自分の生き方を少し反省。

2019年01月09日 16時24分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(3)北上。

インバーゴードンInvergordon駅。7:56。

英語で書かれた駅名の下に、更に恐らくインバーゴードンという駅名を別の言語で表記した文字があります。

恐らくはスコットランド・ゲール語での表示。イギリスだから英語と言うのは思い込みであって、英語だけではなくスコットランド語、ウェールズ語、アイルランド語も公用語というのは今回、調べて知りました。

そしてここでスコットランド・ゲール語としたのは、この線の各駅の駅名標を見るにつけ、文字に付いている記号から私がそう思った次第です。誰か教えて欲しいと思うのですが…。

それはさておき、目の前にドカーンとその存在を主張しているのは大型のクルーズ船。

「ノルウェージャン ジェイド号」93558トン。全長294メートルの巨大客船。

こちらは石油掘削装置のようでと言うことは間違いないと思うものの修理のためのドック入り?

雨で窓が曇っており、その向こうの花壇が何だか寒そうに見える。

レアグLairg駅。

内陸に深く回り込んだところにある駅で、地形的な理由がなければまるで「政治駅」と言いたくなるような場所にあります。なおインバネスからサーソー、ヴィックに向かう場合、鉄道よりも道路を走るバスの方が1時間近く早くいくことができます。さて真相や如何に。

ここで交換。8:49。

イギリスでよく見かけるタイプの跨線橋。

ドアのところにある台。列車の乗降用に使うのだろう…とは思うものの、、、。

2019年01月08日 17時21分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(2)Far North Line。

321D 旭川発6:03 名寄着7:46

4323D 名寄発7:54 幌延着10:31

4325D 幌延発10:53 稚内着12:07

宗谷本線全259・4キロを普通列車で行くと約6時間。上記の列車は途中で列車番号が変わっていますが車両は変わりません。

特急ならば旭川発9:00の「宗谷」で稚内着12:40となり所要時間は3時間40分。

一方、あまり比較にはなりませんが、この日乗った列車は、インバネスInverness発7:00でサーソー Thurso着10:59。さてその距離ですが、Wikipediaで「Far North Line」を引くと『Inverness to Wick: 161 miles 11 chains (259.3 km)

Georgemas Junction to Thurso: 6 miles 50 chains (10.7 km)

Total: 167 miles 61 chains (270.0 km)』と出てきます。

ここでこの極北(Far North)線の運転形態を解説。

この地図で、一番北のブロックにあるインバネスを出た列車はまずは一番北にあるサーソーの町を目指し、サーソーに到着するとGeorgemas Junctionまで10.7キロを一旦戻り、右側(東)にあるヴィックWickの町に向かいます。Georgemas Junction~ヴィック間の距離が分からないので一概には言えないものの、旭川~稚内間とインバネス~サーソー間は、肌感覚としてはニアイコールです。

長々と書きましたが、何が言いたいかと言えば、宗谷本線で稚内に向かう気分で、この列車に乗っていたということです。

2両編成のローカル列車。

発車5分前にしてこの閑散ぶり。

定刻に出発した列車は北海から入り込んだ入江沿いに走っていく。

2019年01月07日 20時52分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(1)インバネス駅から出発。

今日からまた昨年9月のイギリス鉄活に戻ります。

9月14日(金)は終日乗り鉄。それもイギリス最北端の駅「サーソー Thurso」を目指します。気分はそうっ!!目指せ稚内!

インバネス発、朝7時の始発列車に乗るべく早起き。用意されているものは食べても良いとの事で、6時過ぎに人気のないレストランに闖入。

あまりに寂しい。それでもレストランの営業時間外での柔軟な対応は有難かった。

まだ明け切れていない空を仰ぎつつ、ホテルを後にする。

インバネス駅まで徒歩10分、無事到着。

流石に静か。

7時発の列車は5番線から出発のようだ。

2019年01月06日 18時51分

京都鉄道博物館スカイテラスからの眺望。

京都鉄道博物館3階スカイテラス。京都の象徴、京都タワー。何度も見ているのですが、上ったことなし。

もう一つの京都の象徴、真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕の五重塔。逆光ですが、かろうじて新幹線の先頭車両に日が当たっている。と強がってみる。

ところで2004年1月11日の写真を見ていて気付いたのですが、C581の国旗のクロス部分の留め金が他の蒸気機関車と違っていた。ちょっとした発見。お召し機ゆえ?

ところで京都鉄道博物館の入場券ですが、展示車両の図柄が色々あるんですね。今回は大人4人で4種類。それ以上の人数で購入するともっと種類が増えるのかな?

2019年01月05日 18時05分

SLスチーム号。

京都鉄道博物館のSLスチーム号。

ある意味贅沢とも思える日本最大の旅客用蒸気機関車が2両の客車を牽く。

13時発の列車に乗車。2004年は一人だったのが今回は5人。少しは大人になった私。というか、2004年は何故一人で行ったんだろう?

ベンチに座ってSL見物も良さそう。そのベンチの右側に…。

蒸気機関車発見!

乗車後はプチ撮り鉄。家族がゆっくり昼ご飯を食べている間に精進しています。この写真、逆向き運転ですが、風向きの関係で煙がいい感じで棚引いてる。

戻ってきた列車を狙う。山陰線の電車が通らないかと期待したけど、そうは上手くはいかない。

大型蒸気機関車の(煙は今一つでもその存在感)迫力が好きです。ということでお手軽ですが『撮り初め』。

2019年01月04日 16時58分

C581、お召し仕様。

京都鉄道博物館。この博物館の紹介は各種雑誌、書籍を始め様々なメディアでなされているので、ここはあくまでも私のバージョン。

頭出しの蒸気機関車の中で、ある意味特別な存在がC581。

この日もこの機関車が来館記念の写真撮影スポットとなっており、担当者の方が、「館」の販売用写真の撮影と、来館者のカメラの両方で撮影するサービスを行っていました。

特に国旗掲揚は期間限定なので、お召し仕様の機関車との本来の姿での記念撮影は、いい思い出になると思います。と書いたものの、どれほどの方たちに分かってもらえたかは不明。

デフレクター(除煙板)にある鳳凰(ほうおう)の飾り。

私はお召列車を見たことが一度もなく、それゆえ2004年の梅小路蒸気機関車館でこのC581を見たのが『お召し仕様』の最初でした。

日の丸の中に太陽を入れてみました。本物のお召列車では絶対に撮影できなかったアングル。

2019年01月03日 20時33分

仕事始めならぬ鉄活始め。

今日は鉄活始め。そして京都鉄道博物館は私にとって初めての訪問。良い時に来たと思っています。(梅小路蒸気機関車館は2004年に来ていますが…)

京都鉄道博物館恒例の「SL頭出し&国旗掲揚」。

昨日から7日(月)までの期間限定。

正月ならではフォーマル感(日常ではない改まった感)がたまらなく好きです。そしてC59164は私にとって思い出の1両。

1970年(昭和45年)3月31日、呉線での現役当時に撮影しています。列車内から下見して辿り着いた場所(吉浦~川原石)なのに、想像以上に電線が目立っていますが、まあ記憶の記録ということで…。日本最大の旅客用蒸気機関車C62も好きですが、C59の方が全体の均整が取れているというのが私の印象です。

2004年1月の梅小路蒸気機関車館の頭出し。当時はしめ飾りがついていました。

当時はSLスチーム号も国旗がついていました。

2019年01月02日 18時46分

身近な光景。

今年の私のテーマの一つ。身近な光景/日常への気づき。

例えば新幹線上下列車の離合。これは名鉄栄生駅ホームからのお手軽ショットですが、新幹線は秒単位でダイヤ通りに来るのが当たり前なので、狙って待てばかなりの確率でモノにできるのではないかと思っています。どこか別の場所で探ってみたいと思っています。

地下鉄亀島駅近く。ふと見上げれば高層ビルを背景に新幹線が行く。見慣れた風景。NAGOYAをテーマに新幹線をもう少し掘り下げてみようかと思っている。

この写真は2018年3月30日に撮影したモノですが、この桜駅の桜を取り巻く環境に少し変化が見られました。

これは年末に撮影した写真ですが、根元の周りが整備されていました。

同じ桜駅の案内。妙に親しみがわく表現。

「この駅」と「こちらの駅」の違いは何だろう?とか鉄道趣味の本流ではないのでしょうが、今年はこうした日常にも目を向けていきたいと思っています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!