2019年02月03日 15時12分

ウィラル・トラム博物館(4)香港トラム。

細かいことはさておき、この博物館に来た主たる目的はこの香港トラム。香港トラムとは、香港の町を走っている路面電車で、当然の事ながら香港では毎日、市民や観光客の足として、多くの方が利用されています。また単なる足ではなく、その存在そのものが町のシンボルであると言っても過言ではありません。

そしてここがトラム博物館であることを考えると、ここにいる2両の香港トラムは香港で走っていたトラムを譲り受けたように見えます。

しかしそんなことはなく、驚くべきことにイギリスの香港トラムのファンの方が本物の香港トラムを作っている会社に発注し、内外装ともに全く同じものを作ってもらったのだそうです。イギリスの趣味人はやることのスケールが桁違いだと思った次第。

ところでこの電車は一般公開の対象にはなっていませんでした。そこで同行者が博物館の方に「日本から香港トラムを見に来た」「中を見せてもらえないか?」と交渉し、こうして中に座ったりしてその感触を楽しみつつ撮影をしました。

イギリスとイギリス領だった香港だけにあった2階建て電車の2階からの眺め。その見下ろす感覚は天下を取った城主の気分とまではいきませんが、それなりに気持ちは良いものです。

国鉄・JRや私鉄車両の2階には何度となく乗っているのですが、それよりも高い場所に座っている気分。どうしてでしょう?

2階電車の世界にどっぷりつかった土曜日の昼下がり。とか言いつつ実は香港には行ったことがあってもトラムには乗っていない私です。何せ仕事だったので…。今はLCCで安く行けるので、時間が出来たらチャレンジしてみたいと思っています。

※この電車を詳しく説明するDVDがあったのですが、イギリスで販売されているDVDは日本では再生できないので断念しました。

 



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!