2019年04月22日 18時42分

485系「きらきらうえつ」(4)酒田駅前。

JR酒田駅。私がこの駅を降りたったのは4回目ですが、3回目までは全て国鉄の時代。

最初)1973年(昭和48年)9月10日

2回目)1974年(昭和49年)9月18日

3回目)1975年(昭和50年)5月3日

3回目は酒田港から船に乗り「飛島」に出かけています。当時、離島ブームというのがあり、それに影響されて比較的行きやすい『本物の離島』を目指したものです。それにしても上野発23:04の急行出羽に乗って出かけたのですが、酒田駅に翌日の8:06に到着するまで確か座れなかった記憶があります。まあゴールデンウィークの最中で、唯でさえも混んでいるのですが、一方で指定席をあらかじめ予約するという発想は全くありませんでした。

駅前の呑み屋さん街。昼間だから閑散としているのかそれとも昨今はそもそも閑散としているかはともかく、昭和の時代の駅前にはこうしたネオン街がほぼあり、地元の行きつけのお客さんだけではなく、夜行列車を待つ人もつかの間の時間を楽しんでいたのではと思います。かくいう私は、学生時代であっても居酒屋さんには入っていました。もっともスナックは入っていません。

懐かしい、と言いたいところですが、かつて歩いたものの記憶にない道を歩く。

一軒のパン屋さんを見つけ、入ってみる。

店内で残っていたパン。お店の方の話では早朝から開けており、昼過ぎにはほぼこんな感じだそうです。私はあんバターとフレッシュバターを買い、その後に乗った列車の中でデザートとして食す。

こういう表現は何ですが、このお店は昭和の時代からメニューが変わっていない気がしました。でもこれってとても大事なことで、名古屋人には定番の「サンドロール 小倉&ネオマーガリン」のような超長寿商品は滅多に誕生しないのです。で、このお店のパンの味ですが、どこか懐かしい気がしました。

これも旅の楽しみ。

 

2019年04月21日 22時01分

485系「きらきらうえつ」(3)ピンクのE653系。

車窓に鳥海山が見えると終点の酒田はもうすぐ。

ということで酒田到着。

きらきらうえつは、羽越線を代表する列車。なのですね。

酒田まできてやっと編成写真を撮影。私の知っている485系の姿はそこにはありません。

酒田駅で見かけた電車。

名古屋では絶対に見かけないE653系。しかもピンク色。と思ったらハマナス色だそうです。

■ハマナス色(U107 編成・12 月中旬出場) 「ハマナス」は羽越本線沿線の海岸線に 自生し、沿線を彩る象徴的な植物です。 その花色は日本海に沈む夕陽の海面に映 りこむ色彩にも通じ、沿線風景を象徴する カラーリングです。

JR東日本 新潟支社 2017年10月13日日付のプレスリリースから転載。

酒田駅で見かけた気動車。

キハ47 1514。駅で見かけて「おっ!」と反応。鉄道誌などで**系が国鉄急行色化という記事が出ていても、正直あまり食指が動くわけではないのですが、こうしてそれを見るとやはりいいもんですね。

2019年04月20日 20時52分

485系「きらきらうえつ」(2)きらきら弁当。

三新軒の「きらきら弁当」。2号車のきらきらラウンジで食す。

茶屋(売店)で飲食品を買うと、 約40分間使う事が出来るスペース。

地元の食材を生かした鯛めし、鮭の焼漬、赤カブ、新潟和牛牛蒡煮、、、「沿線のうまさぎっしり」というキャッチコピーが掛け紙にありましたが、その言葉に偽りはありません。

食後の車内散歩。最後尾の展望スペースで後ろ向きに乗っていたらE491系(East i-E)が通過。何とピントが合っていないと言う大失態。油断大敵。

何でこれに気付いたかと言えば、その時、ここにいたのがたまたま同業者ばかりで、彼らがざわついた雰囲気を身体が察知した次第。

2019年04月19日 20時47分

天皇・皇后両陛下、平成最後の地方訪問。

天皇・皇后両陛下は今日、平成最後の地方訪問を終え、賢島駅から近鉄に乗車、名古屋駅で新幹線に乗り換え、東京へ戻られました。

私自身は『お召列車』は一度も撮影したことがありませんが、今日、両陛下の乗られた列車を中京テレビのスタッフが撮影したとの連絡が入り、こうして拙ブログで紹介することにしました。(中京テレビ9階から撮影)

※賢島駅を10:20に出発した「しまかぜ」は12:30頃に中京テレビ前を通過。

たまたまその列車の通過を地上で見ていた方によると、車内の皇后陛下のお姿を見ることが出来たそうですが、さほど人がいないところだったにも関わらず、窓外に人がいるのを見かけると微笑みながら手を振って応えてくれたそうです。

話には聞いていましたが、国民に寄り添うその姿には頭が下がります。

2019年04月18日 19時39分

485系「きらきらうえつ」(1)何故か穏やかな日本海。

JR東日本の「のってたのしい列車」。デビュー年は2001年11月で、いつの間にかすっかり古株列車の一つとなっていました。

もうすっかり違和感のなくなった女性運転士。四国でも特急列車を運転する姿を見かけていますし、もっと言うと、リニア・鉄道館での取材時に案内してくれたJR東海の広報の女性スタッフが、やたら微に入り細に入りの説明で、その話は広報の枠を超えていると思ったら元新幹線の運転士。運転をしたことで得られたものは多かったというようなニュアンスで好感が持てました。もっとも女性に限らず若い乗務員を見かけると思わず「頑張れ!」と言いたくなる爺様です。

先頭車のラウンジスペースはみんなで譲り合って楽しみます。「きらきらうえつ」は新潟駅を10:11に出発し、約30分経った10:42に上りのE653系いなほ6号とすれ違い。時刻表であたりをつけておけばこうした写真も撮影できます。個人的には好きな写真。

ところでE653系は485系の後継者として開発された電車ですが、デビューしてもう20年経っており、それなりにベテランと呼ばれる世代になりつつあります。私にすればこの形式は、普段馴染みがないこともありますが、まだまだ若手のホープ。とは言い過ぎでしょうね。

羽越線&この線を走る「きらきらうえつ」のハイライト、『笹川流れ』。この線に乗るのは2回目で先回は1974年(昭和49年)9月18日。但し乗っていたのは「鳥海」と言う名の夜行急行で、景色は全く見ておらず、JRの路線の中でも名勝中の名勝と呼ばれる風景を見るのは初めて。

穏やかな日本海に浮かぶ絶海の孤島・粟島。「穏やかな」と「絶海」は本来は結び付かない言葉でしょうが、とても2月とは思えない風景が眼前に広がっていました。そもそも雪がないし、風もない。

2019年04月17日 23時28分

「現美新幹線」から「きらきらうえつ」。

平成31年2月23日、前半戦の切符類。

乗車券は東京から新幹線~新潟~白新~羽越経由で酒田まで。

2枚目が東京から新潟までの特急券。最近、2列車乗り継いでの特急券を買ったことが無いのでとても新鮮に映ったこのパターン。「とき」から「とき」なので、てっきり2枚の特急券が発行されるものと思い込んでいましたが、そういうことにはなりませんでした。

3枚目は「きらきらうえつ」の指定席券。

全車指定席の「観光」快速列車ですが、乗客は必ずしも観光客とは限らず、普通の快速列車として乗っている方も結構見受けられました。ただ「観光列車」であることは間違いないので、そのつもりで乗っている私にとっては多少違和感あり。ところで何で「きらきらうえつ」に乗ったかと言えばこの電車が国鉄485系の改造車で、本年度中には新しい車両への置換が決まっているから。外観は元の電車からは想像できないまで改造されており、車内も485系の痕跡は見つけられませんでした。昭和は遠くなりにけり。

2019年04月16日 21時02分

ゴールデンウィークは中京テレビでNゲージ三昧!

昨年まで名古屋のゴールデンウィークの鉄道イベントと言えば、老舗百貨店の丸栄で毎年開催されていた「鉄道模型展」がその代表選手でした。たとえ私のように鉄道模型をやっていなくとも、毎年出かけていた方も多いと思います。

ということで「残念だなあ」「どこかで同じようなイベントをやらないかなあ」とは私自身も思っていました。そしてそしてそんな私と同じ気持ちだった方にお知らせです。

4月27日(土)~29日(月)の3日間、あおなみ線ささしまライブ駅直近の中京テレビ本社で「鉄道模型トミックス展IN名古屋」が開催されることになりました。

https://www.ctv.co.jp/testudomokeiten/

鉄道模型メーカーのトミックスさんと中京テレビがタッグを組んでの一大イベント。

目玉はトミックス史上最大級のNゲージのジオラマ(写真は横浜でのイベント時)。

そして限定商品の販売。限定商品はトミーテックさんのHPでご確認下さい。

https://www.tomytec.co.jp/news/201904166677.html

ところで今回のイベントをやることになったそもそものきっかけは、この1月27日にあったライブイベント「スーパーベルズの鉄道ナイト」で私がトミーテックの方と出会ったことによります。

※このイベントの模様の一部はインターネットラジオ Voiocy「野月・南田のエアトレインch.」https://voicy.jp/channel/798で聞くことが出来ます。実はそのイベントの録音のため、私はライブに出かけていました。

※2月27日~3月8日での更新分。

私…「今年のゴールデンウィークはどうですか?」

トミーテック担当者…「予定はないですね」

私…「何かしたいですね」

翌日、中京テレビのプロデューサーにこの話を伝えたところ、あとはトントントンとイベント開催が決まりました。

何か楽しいことをやりたい。家族で会場に遊びに来ることが出来、みんなが笑顔になるイベントをやりたい。それが私のいつもの願いです。

ゴールデンウィークは中京テレビで「鉄」しましょ。

そうそう!4月27日(土)には、今回のイベント開催のきっかけとなったインターネットラジオ Voiocy「野月・南田のエアトレインch.」の公開収録も行います。是非お越しください。

2019年04月15日 20時45分

現美新幹線(3)新潟駅着。

指定席に座らず、自由席でコーヒーを飲む。そんな贅沢な時間を過ごすうちに新潟駅に到着。実は新幹線でこの駅に降り立ったのは初めて。

ちょっと誤解を与えそうな書き方ですが、一方で「新潟駅から乗ったこと」は上越新幹線初乗車の1983年(昭和58年)1月22日を含め2度あります。1983年の時は、飛行機で新潟空港に到着し、そのまま脇目も振らず新幹線に乗り込んでいます。上越新幹線にただ乗るためだけに新潟まで来ました。2度目は番組の取材(下見)で、富山から在来線特急で新潟入りし、新幹線で名古屋まで戻っています。

新潟駅に停車中の現美新幹線。その色合いは本当にインパクトがあります。

この写真は「現美」を強調したのではなく、車幅の狭い「E3系のステップ」を強調してみました。この光景ですが、新在直通の電車が走る駅ならばごく普通に見られますが、ここはそもそも新在直通車両が来るはずのない新潟駅。現美新幹線が走り始めたことでこの出会いが生まれたのです。

アートな電車。新幹線をキャンバスにしてこれほどクオリティーの高い美術を表現できるとは驚きです。旅好きが高じた乗り鉄なのか、乗り鉄だから旅好きになったかはともかく、最近こうして“面白い”列車が増えていることは私にとって『出かける口実」が増えて嬉しい限りです。

次の列車への乗り継ぎ時間を使って駅舎の撮影。

2019年04月14日 19時58分

現美新幹線(2)キッズルーム。

MAXとき303号は越後湯沢駅着8:10。乗り継ぎの現美新幹線とき451号は8:24発。乗り換え時間は14分。本来ならば余裕なのですが、ここでJR東日本の新幹線あるあるの罠に落ちました。。

東京方面行きホーム14番線から出発する新潟方面行き電車、とき451号。仙台駅(盛岡方面行きホームから折り返す東京行き)で懲りているはずなのにまだまだです。MAXの車内で案内放送を聞いていればどうってことはないのですが、思い込んで行動しているので全く耳に入っていない。特段危ない状況に追い込まれたわけではないのですが、11、12番線ホームにいつになったら現美新幹線が入線するのだろうと思っていたのは紛れもない事実です。トホホ。まったくもって恥ずかしい。

現美新幹線にどれほどの乗客が乗るかが全く見当もつかず、あまり深く考えずにとった指定席。んーっ、残念。この日の指定席はガラガラで、大半の人は自由席特急券で乗っていたようです。それが断言できる理由ですが、指定席が11号車の1両だけだからですが、自分の居場所を確保しておこうと思わなければ、50分の時間を各号車を渡り歩いているうちに新潟に着いてしまいます。またそれを楽しむ列車だと思います。

各号車の現代美術を見て回るのがこの列車の正しい時間の使い方で会って、指定席でじっと座っていてはこの列車にわざわざ乗る意味がありません。

現美新幹線は様々なメディアで詳しく紹介されているので、私はキッズルームにスポットを当ててみました。

ここの目玉は現美新幹線。ただよく見かける電車ではないので、子供たちはあまり分かっていないかも。

最後に私が推奨するこの電車の楽しみ方。まず乗ったら12号車から16号車までゆっくり一巡する。そして気にいった芸術があれば、13号車のカフェでコーヒーを買い、お目当ての号車でそれを飲みながら終点までのんびり過ごす。至福のひと時。

2019年04月13日 22時40分

現美新幹線(1)越後湯沢を目指す。

2019年2月23日(土)。前日の2月22日(金)が「Voicy 野月・南田のエアトレインch.」の収録で東京に出張しており、折角なので1泊してこの日は乗り鉄をすることにしました。

午前6時過ぎの品川駅。深夜まで人の流れが途切れないこの駅でも、土曜日の早朝は閑散としている。

東京駅新幹線ホーム。名古屋に住んでいる私にとっては意外と遠い存在。

山形新幹線E3系のエクステリアデザインは2014年に代わっています。その時に登場したシンボルマークの一つ、紅花とサクランボ。今回はこれを見ただけでしたが、それ以外の3種類のデザインを是非見たいと思わせる素敵さです。

この日、最初の目的は「現美新幹線」に乗ること。でもその前に、E4系新幹線(2階建て)の名残乗車。2020年末までの引退という事で乗れるうちに乗っておこうという魂胆。

ほぼほぼ思い付きの行動だったのですが、MAXとき303号は混雑しており、前日早い段階で指定席を取ったのですがその時点で空いていたのはB席が少しだけ。そして乗車時には満席となっており、自由席も立っている人がいるほどの混雑だったようです。まあそれでもE4系の2階席でのんびりは出来ました。

22年ぶり、1997年(平成9年)5月14日以来のE4系。このユニークな電車にはもう一度、次は1階に乗ってみたい。

それはさておき、新潟行きの新幹線は越後湯沢駅で、見た感じですが2/3の乗客(多くはスキー客)が下車してガラガラに。でも接続の現美新幹線(とき451号)に乗り継いだのはほんの一握りでした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!