2019年07月10日 8時07分

人力トロッコを求めて(4)現役の力。

鉱山の説明を聞きつつ、坑道を奥に進む。トロッコを撮影する同行者たち。多くの方はトロッコそのものに興味津々ですが、私は分岐器にも興味津々。面白い。

ところでですが、ここに来るまで私は手で押して動かすトロッコの存在は、合理化の波に乗り遅れた、時代遅れの存在なのではないかと感じていました。しかし今も現役である理由はちゃんとある訳で、現場を見ることでそれを理解し始めていました。

そして奥三河の山中になぜ化粧品の原料を採掘する鉱山があるのだろうか?という疑問も含め、坑道奥深くのここに到着するまでには、ほぼ解消していました。

というか、このツアーの参加者の方の半分は鉄道が好きな方と思えたのですが、三信鉱工の社長さんへの質問は、鉄道というより産業としての「鉱山」の質問が多く、それは私も同様でした。

坑道内はこうした分岐ポイントが一杯。その理由は…。三信鉱工では鉱山探検(坑内見学)を定期的に行っており、もっとも秋までは既に予約が入っているようですが、是非、自分の目と耳で確かめられることをお勧めします。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!