2015年07月28日 20時17分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(8)関電トンネルトロリーバス。

立山黒部アルペンルート通り抜けの〆は関電トンネルトロリーバス。

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黒部ダム~扇沢間6.1キロ、16分の旅です。

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華やかなラッピングが楽しいです。因みに左にいるのは「くろにょん」という黒部ダムマスコットキャラクターです。

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終点の扇沢はご覧の様なロケーション。架線が張り巡らされている風景を見るとトロリーバスが鉄道であると実感できます。

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バス降車場に1台だけ残ったバス。ポツンとした寂寞(せきばく)感に駆られ撮影。

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流石に世界的観光地だけあり、「扇沢駅」は巨大です。2台並んだバスのうち、右側が大糸線の信濃大町駅行き。バスの座席は半分以上埋まっていましたが大町温泉郷で1/3位の人が下車しており、日曜日とは言え、温泉でゆっくりする方たちが見受けられました。名古屋もそうですが東京にも余裕で帰ることの出来る時間だけに少し意外でした。

2015年07月27日 20時16分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(7)黒部ダムの絶景。

立山黒部アルペンルート通り抜けのファイナルイベントである関電トンネルトロリーバスの私が乗ろうとしていたバスの黒部ダム発車は14;05。

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ケーブルカー「黒部湖」からトロリーバス「黒部ダム」は0.6キロ、約10分の歩き旅。

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ここまで来ればジタバタする必要もなく、やっと精神的にゆとりが生まれ絶景を楽しんでいました。

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穏やかな黒部湖。「晴れていれば良かった」などというのは贅沢の極み。この時期に雨に降られなかっただけでもめっけものです。

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黒部ダム。

黒部ダム

 

  • 1994年(平成6年)7月6日撮影。

6月下旬から10月中旬の頃にはこのような観光放水が楽しめ、天候に恵まれるとここに虹がかかります。かつてここに番組の撮影で来た時はキレイな虹を撮影しています。

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黒部ダムの場所からトロリーバスの「黒部ダム」駅まではトンネルの中を徒歩で5分ほど歩きます。そんなことはもう忘れており、バスの発車時間に思いのほかギリギリになってしまいました。

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6月14日(日)の午後2時前の気温は12度。防寒着を一応持っていったものの、歩いていることも多く長袖のシャツに薄手のベストという出で立ち(いでたち)で十分凌ぐことが出来ました。

備えあれば憂いなし。

2015年07月26日 20時14分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(6)黒部ケーブルカー。

黒部平から黒部湖へは13:00発の黒部ケーブルカーに乗車。

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0.8キロ、5分の旅。

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日本で唯一の全線地下式ケーブルカーということなのですが、黒部平(1,828m)と黒部湖(1,455m)を結んでいるため“地下”というイメージは私の中ではあまりありません。「地の下」というより「土の下」でしょうか。

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このケーブルカーでも交換あり。

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黒部湖駅が見えてきました。

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他の乗客の方が降りるのを待ち、一枚撮影。私と同じような方が数人見えましたが、“同好の士”というより観光客と見受けました。おおっ、私も「観光客」だ。傲慢な表現を反省。

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とっその時、13:07にケーブルカーが動き出した!次の発車は13:20のはずでしたが、ロープウェイ同様臨時便が運転されるようです。

そういえばこの日は、私も立山高原バスの臨時便に乗っており、かつ立山トンネルトロリーバスも団体ではない個人客も乗れる臨時便が運転されていました。

2015年07月25日 20時11分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(5)トロリーバス路線完乗!!!

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近場にありながら、よりによって立山黒部アルペンルートのど真ん中にあるがゆえ、思いのほかハードルが高かった立山トンネルトロリーバス。トンネルを照らす照明は私の希望の光にも見えました。(久々に話を大盛りにしています)

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立山トンネルトロリーバスは単線のため、途中に信号所が設けられ、そこで交換します。この時は対向の3台のバスが待つ形になっており、こちらは青信号で通過しました。

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大観峰に到着。喉に刺さった骨がやっと取れた瞬間でした。嬉しいというのもありましたが、それよりホッとしたというのが偽らざる心境でした。

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バスの正面の顔を撮影するのは意外と難しく、何とか撮影できたのがこの1枚。

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乗降用のドアが吊り戸形式なのは、どこか鉄道的で、一般的なバスで見かけないパターンですね。

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大観峰から黒部平へは立山ロープウェイで1.7キロ 7分の旅。12:40発のロープウェイには待つことなく乗る事が出来て一安心。なおこの日は団体が入っていたこともあってか臨時便も出ていました。ということで立山黒部アルペンルートの通り抜けも大団円に近づいてきました。

2015年07月21日 19時59分

立山黒部アルペンルートを通り抜け(1)立山ケーブルカー。

「立山黒部アルペンルート」のスタートは『立山ケーブルカー』。立山駅~美女平間、1.3キロ7分の旅です。

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10:20発は予想を超えて満員。120人乗りなのでもう少し余裕かと思っていたのですがまあこれは観光地にとってはありがたいことです。

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定刻に出発!車両の一番先頭か一番後ろに乗りたいと思いつつ、残念ながらそうはならなかったものの、この程度の写真が撮れる場所を確保しました。及第点。

車内で「今時だなあ」と思ったのが一点。携帯で動画を撮っている人の多さ。私の隣にもそんな方が立っていました。

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空の荷台。トンネルの中で撮影すると実用品もオブジェ、芸術に見える。…そんな訳ないか。

荷台部分をピタッと止めたかったのですが揺れる車内では流石にそれはやはり無理で、まあ雰囲気の流し撮りもどきです。

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ところどころで絶景がチラッと見えますが、1994年(平成6年)7月5日に乗った時はもっと視界が広がっていたような記憶があります。そしてこの写真には荷台の先にチラッと保線担当と思われる方たちが写っています。こうした方たちがいて私たちは安心して観光することが出来るわけです。仕事とはいえ“感謝”。

※このケーブルカーの初乗り時は「立山開発鉄道」という会社でした。今は立山黒部アルペンルートの内、立山駅~黒部湖間の交通機関を運行する立山黒部貫光株式会社になっています。

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ケーブルカーの交換は私の年齢でもワクワクする瞬間です。何度もシャッターを押した中から、景色の広がりのあるこの写真を選んでしました。

こんな写真を撮っていないで、もっと純粋に絶景を楽しもうよ!と自問自答。でも止められない習性。

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そして美女平駅に到着。

2012年02月15日 18時53分

ケーブルカー番外編「ホテル祖谷温泉」(3)走行中。

上段写真は私が一風呂浴びて帰る時にのるケーブルカーを待っていた時、下ってくる車両を撮影したもので、下段写真は、その車両とほぼ同じ場所近くから渓谷を見下したものです。
私が考えるケーブルカーから臨む“絶景”は、車両の一番「麓」側に陣取り、「山上」側へ『登っていく』時の窓外の風景です。
でもここは違います。最初、目の前に広がる渓谷の広がりを楽しみ、それが下っていくにつれ、渓谷が手に届くような錯覚を覚える場所まで行き着きます。

日本のケーブルカーで、目的地へ向かうのに『下っていく』のは少数派でしょう。
私の個人的な感想で恐縮ですが、「青函トンネル記念館」が該当する位で、「立山黒部貫光」が麓側、山上側のどちらからも乗れるということで例外!です。
もっとも「青函トンネル記念館」では風景は全く見えません。

さて、こうして辿り着いた露天風呂で私の視界に入ったのは渓流と木々の緑だけ!聞こえるのはせせらぎ(というには少々荒々しいが…)と木々の葉音。
身も心の自然の中に溶け込んでいきます。

ただでさえ皆さんに馴染みの薄いケーブルカーで、それも公共交通機関でないケーブルカーを、私が「もう一度乗ってみたい」お勧めするのは如何か?と思わないでもないですが、あくまでも私の好みと言うことで、、、。

2012年02月14日 18時51分

ケーブルカー番外編「ホテル祖谷温泉」(2)車両。

四国有数の大河「吉野川」の支流「祖谷川」の作りだす渓谷沿いにある『露天風呂』を目指し、ゆっくり5分ほどかけて下っていくケーブルカーは、左側の写真の様なシルバーの車体(当時)。
またこのケーブルカーの傾斜角は見ただけでも『凄い!』を通り過ぎて『恐るべし!』と言いたくなりますが、何と何との42度(高低差約170メートル)もあり、車内(右側写真)は他のケーブルカーでは見かけたことが無いほどの急角度です。車内を一番下から見渡すと、これは「見渡す」というレベルではなく、「見上げる」という表現の方が相応しいと思ったほどです。

公共交通としてのケーブルカーの急勾配日本一は「高尾登山電鉄(高尾山ケーブル)」の31度18分ですが、それをはるかに凌いでいます。ここの傾斜角42度のケーブルカーが公共交通ではないのは少々残念に思えるほどですが、あくまでも『露天風呂』への足であり、今後も公共交通になることは無いでしょう。

ところで今回、「ホテル祖谷温泉」のHPを確認したのですが、ケーブルカーの車体が変わっていました。車体を新たに製造したのか?これまでの車体を改装したのか?そこのところの情報は私には無いので全く分かりませんが、車体の色は明るい黄色(と思われる)になり、一新された客席窓も車内からの眺望が良くなっているのではと感じさせます。

何れにしてもこのケーブルカーは、ホテルの一施設というにはあまりにも勿体無い存在です。

2012年02月13日 18時45分

ケーブルカー番外編「ホテル祖谷温泉」(1)絶景。

“公共交通機関”としてのケーブルカーの次は、このケーブルカーです。

平成22年3月19日のこのブログで、徳島県三好市にある新祖谷温泉「ホテルかずら橋」のケーブルカーをUPしています。そこからJR四国の「阿波池田」駅方面に向かうバスに15分ほど乗った先に「ホテル祖谷温泉」があります。

新祖谷温泉「ホテルかずら橋」のケーブルカーに乗った翌平成15年6月22日、「ホテル祖谷温泉」にあるケーブルカーに乗るため、日帰り入浴を楽しみました。

まずそのロケーションですが、上段写真の赤い矢印の場所にホテルの建物があり、その建物の所から谷底を覗いた下段写真の赤い矢印の場所に露天風呂があり、建物と露天風呂を結ぶケーブルカーの線路が確認できます。
よく目を凝らすと矢印の先に、銀色のケーブルカーがチラッと見えています。

と、ここまでは事実経過のみを淡々と書いていますが、私がかって乗車したケーブルカーの中で「もう一度乗るとしたら?」と聞かれたら、真っ先に挙げたいのがこのケーブルカーです。

所謂『鉄道』としてのケーブルカーではないので、時刻表にも載ってはいませんし、“記録”としての「『乗り鉄』の対象外です。
それでも『なお』です。
「ケーブルカー」の魅力は『風景』と何度も書いていますが、それはこの写真で十分皆様にご理解が得ら得ると思っています。『絶景』です。

2012年02月12日 21時40分

男山ケーブルそしてケーブルカーのこと。

今回で私が乗った“公共交通機関”としてのケーブルカーのこのブログでの紹介は終わりです。
最後の写真は男山ケーブルの車内と「男山山上」駅の外観です。車内は今見ても“モダン”な感じですし、「男山山上」駅の佇まいは山間の小駅の雰囲気を醸し出しています。好感が持てますね。

ところでこのブログでの紹介順とは別に、実際の乗車順は、この男山ケーブルの後に「能勢電鉄」(平成23年1月30日UP)、「摩耶ケーブル」(平成23年1月28日UP)、「六甲ケーブル」(平成23年1月26日UP)、「鞍馬山ケーブル」(平成22年10月10日UP)、「天橋立ケーブル」(平成22年10月8日UP)を3年がかりで乗っており、最終的に日本のケーブルカーを完乗したのは平成18年9月24日でした。

私が“全国の鉄道乗りつぶし”を意識した昭和52年頃、『乗り鉄』は今ほど確立した鉄道趣味のジャンルではありませんでした。そこに宮脇俊三さんの名著「時刻表2万キロ」が世に出たことで、『乗りつぶし』という楽しみが広く知られるようになり、私もまずは『国鉄完乗』が目標となり、その次に『私鉄・公営鉄道完乗』を目指しました。昭和55年にその時点での完乗を達成しましたが、それから『ケーブルカー』に乗ってみようと思うまでには凡そ20年の月日が流れていました。

「でも…」という繋ぎの表現が日本語として正しいかどうかはいささか自信がありませんが、ともかく『ケーブルカー』“乗り鉄”にはまりました。もしも、このブログをご覧の方の中に完乗を目指している方がおられたら是非、ケーブルカーも乗って下さい。きっとその魅力の虜(とりこ)になるはずです。

2012年02月11日 19時02分

京阪・鋼索線。

平成15年12月4日、近鉄「生駒」発14:04。「西大寺」着14:14、同発14:20で「近鉄丹波橋」着14:52。京阪「丹波橋」発15:02で京阪「八幡市」着15:15。

こうして上段写真の京阪鋼索線「男山ケーブル/八幡市」駅に到達しました。
そして「八幡市」発15:30に乗車し、「男山山上」には15:03に到着しました。
下段写真は「八幡市」駅のホームで、そこに停車中のケーブルカーは、単に車体色のイメージだけではなく、そのデザインも含め一目で『京阪』と分かるものでした。先回までの近鉄のケーブルカーが“近鉄”のイメージとは少々違う「観光仕様」とも言える雰囲気全開なのとは両極ですね。
「どちらが好みですか?」と問われれば、個人的にはこの京阪の方がGOODです。

さて「男山山上」に着いた私は『石清水八幡宮』に詣で、16:00発のケーブルカーで下山しました。僅か400メートルの路線なので、「歩いて下山」も一瞬頭をよぎりましたが、生駒山の下山で力を使い果たしていた私には無理な相談でした。(相当に大袈裟な表現をしています)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!