2010年10月24日 18時16分

青函トンネル記念館/体験坑道

海面下140メートルにある体験坑道です。

ここは実際に作業坑として使われていた一角が
展示ゾーンになっており、写真の様な人車も展示されています。

見学時間は大体30~40分程度で、
今朝UPした往路・復路のケーブルの時間内でも
一周することはできますが、一本遅らせても良いかも。

この人車の他にも掘削に使われた機械・器具もあり
「鉄」として、世界に誇るこのトンネルの
完成までの道筋を知ることは有意義だと思いました。

なお、青函トンネル記念館の屋外にも人車等の展示があり
記念館の外も楽しめます。
余談ですが、当時“階段国道”でブームとなっていた
国道339号線は、この記念館の直ぐ横にあり、
単に、記念館と灯台だけが見所ではありません。

まあ、こういったことが書けるのは
「吉岡海底駅」のアクシデントのおかげですね。
人生は前向きに考えましょう。

2010年10月24日 9時08分

竜飛斜坑線、いよいよ出発。

線路らしきものの上に何か鉄板?
ケーブルの出発前はこの板は線路を塞いでいます。

そして出発時間が近づくとこれが開き始め、
全開になるといよいよ出発です。
※この一連の動作がもの凄く「期待感」を高めてくれました。
 テーマパークのアトラクションみたいだとは思いましたが
 こちらは『演出効果』を狙った作り物ではなく
 “本物”です。ドキドキ感というか高揚感に違いあり!
 と、思うのは“鉄”分の多い私だけでしょうか?
この装置の存在理由を聞いたのですが忘れてしまいました。
記念館の方、申し訳ありません。

(往路)
青函トンネル記念館発10:38
体験坑道着10:47

(復路)
体験坑道発11:15
青函トンネル記念館着11:22

ところで、ケーブルカーは起点が麓にあって
登っていくというのが一般的だと思うのですが
起点から下っていくのは私にとって初めての体験でした。

なお、私の乗った起点から下っていく他のケーブルカーは、
所謂『鉄道』ではありませんが、
高知県祖谷(いや)温泉の「ホテル祖谷温泉」や
オーストラリアの観光施設のケーブルなどがあります。

2010年10月23日 18時09分

青函トンネル記念館「青函トンネル竜飛斜坑線」。

正式には“財団法人”青函トンネル記念館
「青函トンネル竜飛斜坑線」。

●軌間…914ミリ
●全長…778メートル
 ※平成14年当時の記念館のパンフレットには
  『日本一短い鉄道』とありましたが
  現在、記念館の公式HPでは
  『日本一短い私鉄』となっています。
●所要時間…下り⇒9分、上り⇒7分(平成14年当時)
 ◆青函トンネル記念館~体験坑道
 ※記念館公式HPに記載の所要時間は8分ですが
  上り、下りの平均をとっているのかもしれません。
●車両の愛称…もぐら

本論とは外れるかもしれませんが、
青函トンネル記念館を見学するには
1)記念館入館料…400円(当時)
更に竜飛斜坑線に乗るには
2)体験坑道乗車券…900円(当時)
が必要で、この「乗車券」と銘打っているのが
「観光施設の遊具の鉄道」ではない「鉄道」たる由縁ですね。
(やや無理やりな解釈か?)
なお、乗車券の裏面は「体験証明書」になっており
海面下140メートルまで行ったことが証明されています。

(追伸)
ここからこのブログのカテゴリーが「北海道・東北」から
「トラム・ナロー・鋼索」に変わります。

2010年10月20日 18時00分

「帆柱ケーブル」は五里霧中。

私が乗った「Haruka」が「山上」駅に着いた時は
ご覧の通り霧の中。

「帆柱ケーブル」の乗車後、本当はリフトに乗って
展望台に行こうと思っていたもののあっさり断念。
叡山ケーブル同様の「白さ」でした。
※今後、他のケーブルカーの話しもUPしますが
 私は本当に「霧」に“恵まれて”いました。
※天気予報はそんなに悪くなかったし、
 実際、「山麓」に着いた時は皿倉山の頂上が見えていました。
 まあ、今朝の写真では『霧の兆し』はありましたが…。

帆柱ケーブルのパンフレットに
「晴れた日の夜景が素晴らしい」と書いてありましたが
それ以前の問題でした。

話しは変わりますが、「帆柱ケーブル」乗車時に
「山麓」駅に『さくどうマップ』(九州鋼索交通協会)
なるものが置いてあり、それを持ち帰りました。
九州のロープウェイ主体のガイドマップと
思っていただければ良いのですが
そこには「ラクテンチケーブル線」の記述はありませんでした。
協会に未加盟(?)だったのでは推察しつつ、
やはり“交通機関”と言いがたく
そのポジションが分かりやすいとも思いました。

で、この帆柱ケーブルを降りた後、
そこからJR「小倉」駅まで、
西鉄の高速バス「いとうづ号」に乗りました。
何と、高速道路に「高速帆柱ケーブル」なるバス停があり
そこは、帆柱ケーブルの「山麓」駅から
目と鼻の先でした。

知っていれば「八幡」からタクシーの選択肢は無かった!!
何だかなあ・・・。

この後は小倉から新幹線に乗り、10月14日にUPした
『屋島ケーブル』に繋がっていきます。

2010年10月20日 8時10分

「帆柱ケーブル」は近代感覚があふれていた。

北九州市の「帆柱ケーブル」は、
公共の交通機関では辿り着きにくい“鉄道”で、
途方に暮れた私は、結局鹿児島本線の「八幡」駅から
タクシーに乗ってしまいました。
平成14年5月11日&12日の乗りつぶしほど
タクシーのお世話になったことはありません。
(どこも近いのが救いでしたが…)
ケーブルカーは、この「帆柱ケーブル」に限りませんが
鉄道駅直結・直近は近鉄・南海のケーブルなど半数も無く
多少の不便は「楽しみのため」と言えども、
バスですらエントリーがしにくいのは正直、勘弁してほしい。

気を取り直して「山麓」発14:40に乗って「山上」へ。
駅名の「山麓」「山上」は、
皿倉山のそれぞれ「山麓」「山上」を結んでいるからなのですが
四国の2つのケーブルカーの駅名の
「OO登山口」「OO山上」と同じくらい分かりやすく
潔いとさえ感じました。
話しを戻して乗車時間は約5分でした。

(帆柱ケーブルの概要/パンフレットから抜粋)
●営業キロ…1.1キロ
●標高差…440メートル
●運転速度…3m/秒~5m/秒
●定員…112名
●最高傾斜…28度
●車両メーカー…スイスCWA社

写真の青色の車両には「Kanata」、
私が乗っている車両は黄色で「Haruka」の
愛称がついており、2両で「はるか、かなた」となり
他のケーブルとは一味違って好印象を持ちました。
また、私が乗ったのはこの新車両導入の翌年でもあり
近代的で良いセンスだと感心しました。
(上から目線で恐縮です)

2010年10月19日 8時05分

「ラクテンチケーブル線」からの“絶景”

この写真が私の考える“ケーブルカーに乗る醍醐味”を象徴する
1枚です。

先日(17日)の八栗ケーブルの際に書きましたが
私がケーブルカー乗車時に必ず狙っていたショットがこれです。

但し、混雑時に他の乗客の方を押しのけるような野蛮なことは
しないので、必ずしも毎回このような写真撮影が
出来ているわけではありません。

ですからこの写真はある種、貴重なモノでもあります。
何故ならまずは一番麓よりに陣取ることが出来、
肝心な天候が良くなければここまでスッキリとした
見通しの写真は撮れないからです。
※ラクテンチケーブル線“上駅”⇒“下駅”乗車時に撮影。

どうですか?
麓まで降りた後も、まるでウォータースライダーのように
そのまま別府湾まで一気に滑っていけてしまいそうな錯覚を
感じませんか?

この後、日豊本線別府発12:51の「ソニック26号」に乗り
小倉に移動、そこから「八幡」まで快速電車に乗りつぎ、
北九州市の『帆柱ケーブル』を目指しました。

2010年10月18日 17時49分

「ケーブルラクテンチ」の入園券

「ケーブルラクテンチ」の入園券です。
もともとが見にくいのでご容赦いただきたいのですが
左側が表紙で、
「●遊園地 ●お芝居 ●動物園 ●温泉 ●のりもの
●大温室」とあり、
今時のテーマパークで言えば『パスポート』の感じでしょうか?

右側が裏面で、一番上に“ご注意”と書いてあり、以下、
「●本券はケーブルカーご乗車の際 ご提示下さい。」と
あることからこのケーブルカーの運賃は
この施設の入園料に含まれることがわかります、

また「本券をご遊覧記念にお持ち帰り下さいませ」と
あるので、この入園券は“思い出”として持ち帰り
たまにはここを思い出して『再度来てほしい』という
メッセージだったのかもしれません。
※「乗り鉄」の立場で言えば、駅員さんに『切符を下さい』と
 言わなくても良いのはそれはそれで有難いが
 これを乗車券と呼ぶには抵抗があります。私だけ?
それにしても“下さいませ”という表現は
今や化石と言っても過言では無いでしょう。

2010年10月18日 9時00分

別府国際観光時代の「ラクテンチケーブル」。

「別府国際観光」が経営していた
「別府ケーブルラクテンチ」という遊園地への足だった
「ラクテンチケーブル線」です。
これに乗ろうと思うと「別府ケーブルラクテンチ」の
入園券が必要で、乗車運賃が入園料に含まれていました。
(「岡本製作所」の経営に変わっていますが多分、同じ?)

(乗車日時)
●平成14年5月11日(土)
 ◆「雲泉寺」(下駅)12:20
  「乙原」(上駅)12:23

(このケーブルの概要)
●全長:253.5メートル
●勾配:55.8パーミル(約30度)
●車両定員:65人
●制動機:スイス ギゼライベルン式
※当時、ケーブル乗り場に掲げられていた看板から抜粋。

2両の車両には愛称があり、
写真の車両が「ぱんだ」号で、
もう一両は「はくちょう」号でした。

実のところ、昨日まで書いていた四国のケーブルの前日に
このケーブルに乗っています。
(ややこしくてすいません)

この年の5月10日(金)に、福岡市の福岡放送で会議があり、
そのまま帰るのも勿体無いので九州・四国のケーブルを
完乗することにしたのです。
(出張ついでの『乗り鉄』には、家族も割りと寛容だった)
で、福岡市天神の「福岡バスセンター」から
西鉄バス「とよのくに号」で別府に出て、
このケーブルを目指しました。

(余談)
写真での判読は難しいと思いますが
「お願い」の看板の右半分に
“乗車定員”のことが書いてあり、
そこには「乗車定員が大人で65名で満員です」とあり、
このケーブル以外で、乗車定員について
“満員”と書かれた例を私は知りません。

2010年10月17日 8時01分

八栗ケーブルからの讃岐平野

ケーブルカーの楽しみは、私の場合、
上りも下りも一番麓(ふもと)側の席で風景を楽しむこと。

上りならまずは狭かった視界が徐々に広がり
風景が眼下に見え始めます。
そして街並みが遠く小さく見えるようになってきた次の瞬間、
下っていくケーブルカーとすれ違い、
あっという間にその距離が広がっていくのが好きです。

大してスピードは出ないケーブルカーも、
すれ違う時だけは「こんなに速かったっけ?」と
スピード感を感じます。
この感覚は、所謂鉄道とは一味違うケーブルカーならではと
言っても過言ではありません。
たまりませんね。
本当にケーブルカーに乗ってよかったと瞬間です。

勿論、山頂側に乗ることもありますがどちらかと言えば
例外といえます。
但し、その場合の楽しみもやはり「中間点でのすれ違い」。
後は駅の到着時の“達成感”のようなものでしょうか?

この八栗ケーブルは、規模は小さいながらも
私の思いを十分満足させてくれました。

PS.ケーブルカーの面白さ・楽しさに
もっと早く気付けば良かったとその頃思っていました。

2010年10月16日 17時07分

「八栗ケーブル」は四国霊場第85番札所への足

平成14年5月12日、屋島ケーブルの乗った後、
琴電の琴電屋島発7:46に乗り、
2駅目の八栗下車7:50。

ここから八栗ケーブルの乗り場まで、
歩くのには少々距離があるのでタクシーを利用。
何と、「八栗登山口」発8:00に間に合い
そして「八栗山上」着は8:04でした。

15分間隔の運転なので、そんなに急いで乗ることも
無かったのですが、とりあえず乗れるものなら乗るのが
私の「乗り鉄」パターンです。

(八栗ケーブルの概要/八栗ケーブルのパンフレットから)
会社名…四国ケーブル株式会社
    ※思いっきり壮大な社名ですね。
全長…660メートル
高低差…167メートル
運転速度…時速12キロ
所要時間…約4分

車両を正面から撮っていましたので分かりにくいですが
前面にはボンネットがあり、
例えは難しいですが、旧型電気機関車のEF55型の
流線型のエンドを少しシャープにしつつ
ブリキの“おもちゃ”のバスのような
愛嬌のある表情にした感じということで如何でしょうか?

更に扉が「折り戸」で、益々バス感覚です。

ところでこのケーブルは四国霊場第85番札所
五剣山八栗寺への足となっています.
写真の左上に「団体改札口」とあるのは
団体のお遍路さんが多いという証でしょうね。

最後に…、写真に乗車券をつけたのには訳があります。
下山時、駅員さんに「乗車券を記念に下さい」と
申し出たところ、裏に「印」を押してくれたのですが
何を思ったのか、『無効』ではなく『見本』の「印」を
押されました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!