2011年09月16日 8時00分

名鉄電車の不思議…座席の番号。

写真の座席番号をとくとご覧下さい。

小さな画面の方には、多分読み取れないと思われ申し訳ありませんが、
右の座席番号は「12A、12B」となっており、
左の座席番号は「13C、13D」です。

「あれっ?」と思いませんか???

この座席番号は、名鉄のパノラマスーパー1000系のもので『2号車』の山側(豊橋方面に向かって左側)の座席です。

つい先日、豊橋に行く用事があり、いつもならミューチケットを買って乗車することは無いのですが、何故か気が向いて特別車の乗客となりました。

私の席が12Dだったので、自席を捜し『13D』の次・・・???『12D』が並んでいないのです。
で、反対側を見たらありました!『12D』が。

こうして私はこのA・B・C・Dの“謎”にぶち当たったのです。
参考までに、『13』『14』の席は車椅子対応の3列シートとなっており
お察しの通り、『13C』『13D』が2人席。
通路を挟んで反対側(海側)が1人席で席番号は“A”がふられており、
“B”は欠番です。

どうしてこうなったのでしょう?
名鉄電車に詳しい方に聞いたところ、そもそも全車特別車の4連を
2両づつに分けて一般車の4連と合わせて、「一部特別車」の
6連としたことが発端なのだそうです。

その際、岐阜方の2連は方向転換を行っており、
そのため、1000系パノラマスーパーの3列シートの1人席は、
半分の編成が山側で、半分が海側にあるのだそうです。

更に座席指定の“A”が1人席、“C・D”が2人席となっているのは、ミューチケットの発券上の問題(特に一人席の特定)から変更するわけにはいかず、この席番となったのではないかとのことでした。

なお、この席番の車両に乗り合わせるのは「結構珍しい」と聞き、
なんだか一寸得した気分になりました。

ただ、この文章を書きながら「知っている人が多かったらどうしよう?」と
ドキドキしている自分がいます。

2011年08月12日 18時28分

祝!!名鉄名古屋駅70周年!

昭和16年(1941年)8月12日、名古屋鉄道の新名古屋駅
(今の名鉄名古屋駅)が開業し、今年で70周年を迎えました。

これを記念して、名古屋鉄道では記念の硬券入場券を
今日(8月12日)から発売し、かつその購入者の先着1000名様限定で、
入場券用の記念台紙を配布しました。
※発売場所は名鉄名古屋駅中央改札出札窓口。

上段写真がその記念台紙で、裏面には“名鉄名古屋駅のあゆみ”と
開業を伝える昭和16年8月10日発行の「名古屋新聞」の記事が
印刷されています。
(裏面は文字が多く、かつこの画面では読めないと思い、UPを諦めました)

そして下段写真が肝心の入場券で、この写真では同じような大きさですが、
実際の大きさは、入場券の横幅と記念台紙の「70周年」の文字の横幅が
ほぼ同じです。

とまあこの写真があるということは、私は今朝買いに行ったということに
なるのですが、
決して朝一番で並んだわけではありません。
名鉄名古屋駅に着いたのは出勤途上の午前9時頃で、
「この時間なので売り切れ(記念台紙が無くなる)ていてもしょうがない」と
覚悟を決め、出札窓口に並んだ次第です。
そして1人あたりの最大購入可能枚数5枚を購入しました。

出札に並んでいたのはニュースカイの乗車券等を購入する方が主で、
入場券を買ったのは私の前に並んでいた4~5人の中にはいませんでした。

それにしてもすんなり買えたのは驚きで、周知広報が行き届いて
いなかったのか、それとも「鉄」の方の興味をあまり惹かなかったのかは
分かりかねますが、私の買って時点でも、記念台紙は少なくとも
100枚以上あるように見えました。

(追伸)
昭和世代の私としては、『名鉄名古屋駅」開業でも良いのですが
どこかに大きく『新名古屋駅』の文字を見たかった。
何せ、いまだに『新名古屋』という駅名が馴染んでいる方も
多いのではないかと思っているので…。これは私だけではないと…。

(プラス情報)
名鉄名古屋駅構内では、開業当時からの写真も展示されており、
70年の歴史も分かるようになっています。

2011年04月13日 8時08分

「模型貯金箱」の楽しみ方。(名鉄・パノラマ募金)

「模型貯金箱」の話しはこれで最後にしますが、
“車両”ではなく“ジオラマ”部分の楽しみ方です。

この「模型貯金箱」は、
1)ホキ
2)デキ
3)ジオラマ部分
の順番で作ったそうですが、そもそもデキを作った段階で
「橋」をかけようと考え、それも勾配をつけることし、
最終的に『完成』に至ったそうです。

で、このジオラマを見ていると、左側が上がっているのがわかります。
そこで、勾配標も、写真の通り、
1)左側から右方向に進む場合…下り20パーミル。
2)右側から左方向に進む場合…上り35パーミル。
こんな感じになっています。
●記憶間違いでなければ、名鉄名古屋駅の山王方の勾配が
35パーミルだったと思う。そこは、多分、“計算”されているはず。

この模型募金箱は、名古屋鉄道名古屋乗務区の中にあり
一般の方の目に触れることはありません。
今年の「24時間テレビ」のどこかの会場で見ることは可能ですが…。
ちょっと勿体ない気もしています。

2011年04月12日 18時47分

鉄道模型の観点から。(名鉄パノラマ募金箱)

今日から、東京~仙台間が、新幹線と在来線の乗り継ぎで繋がりました。
鉄道復旧への大きな一歩と感じています。

さて、名鉄・名古屋乗務区の「パノラマ募金」の模型募金箱を
「鉄道模型」の観点から一寸考察。

この募金箱「デキ401+ホキ85+デキ402」は、
所謂『HOゲージ』や『Nゲージ』と言った、自走する“鉄道模型”の
範疇には入りませんが、私としてはこういう鉄道模型も“あり”と思いました。

この模型、作られたのは『運転士』さんで、それだけに様々な拘りがあり、
写真の通り、「デキ」の細部のデフォルメもとても上手く作られています。
特に、連結器や列車無線のアンテナなどはとてもいい感じです。

制作した運転士さんは、本人の申告によると「撮り鉄」「乗り鉄」系で、
「模型鉄」ではないそうです。でも「鉄」は「鉄」です。しかも本職。
この前まで書いていた私の「運転体験」は一体何なのでしょう…。

で、実際の制作は今年の1月から始めたそうで、大物・小物の部品は
全て牛乳パックをベースにしており、その上に、100円ショップで買った
色の付いた和紙を重ねたそうです。
※使用した牛乳パックは30箱。パンタグラフなどの細かいものも
全て牛乳パックとのこと。

なお、牛乳パックの難点は『加工しにくい』点だそうですが、
メインの素材を購入してまで作るのは、「24時間テレビ」の趣旨に
合わないとお考えになったのではと推察しています。

何はともあれ、ありそうで無かったような気がする
「紙パック」の『鉄道模型』。
これも種類が増えてくれば、“作品”を一同に会した「展示会」でも
開けそうです。
手作り感バリバリと言うか、市販することはまず考えられない模型ですが、
一般的な「鉄道模型」で車両を自作(もしくは大改造)し、走らせている方は結構いらっしゃいますが、この様な走らない鉄道模型も
楽しいものですね。

私なら、これをリビングのオブジェにしたいです。
但し、家族の了解は絶対に得られないでしょう。

(余談)
今回のこの模型で、『デキ』が今、「青色」と言うことに気付きました。
もう15年以上経っているのに、私の頭の中では「黒色」で
時代が止まっていました。

2011年04月12日 9時00分

名鉄・名古屋乗務区のパノラマ募金。

昨夕紹介した、名古屋鉄道名古屋乗務区の募金箱の構造を
少し、説明しましょう。

募金は、バラストを積むホッパー車「ホキ85」の上部、
普段(「本物では」という表現があたっているかも?)は、
バラストを積むところから、投入するようになっています。
それは下段の写真で確認できますね。

そこに募金を入れると、実は「ホキ85」の更に下にある、
募金の「格納部」に入るようになっています。
※上段の写真で言えば、橋桁の真ん中を通り過ぎて
更に下に落ちていくと思ってください。

イメージは、バラストは線路、ひいては「鉄道」を支えているモノなので、
「募金」は、「人の“心”を支えるモノ」になると言った所でしょうか?

ところで、何でこんな仕掛けを作ったのかを名古屋乗務区の方に
聞いたところ、実は、『夜間の募金(現金)の保管』を
考えてのことだそうで、
実際の募金が入る部分(箱)は“牛乳パック”の再利用品が1つ。
その“パック”だけを鍵付き保管庫にしまうようにしているそうです。
昨年までは、例えば『7700』の時も、車体が募金箱のため
保管場所のスペースを取り過ぎていたので、
その反省からこの方式を考えたそうです。

同じ募金をするなら、鉄道会社らしい『募金箱』を作ろうということで
この模型募金箱が始まり、今年で3回目と聞きました。
また「パノラマ募金」の名称もついています。
毎年「24時間テレビ」の募金会場では、
こうした手作りの募金箱を時折見かけます。
手間暇がかかっているだけに募金者の皆様の愛情を感じています。
そうした方たちも含め、毎年の募金に参加して下さっている
全ての方に感謝です。

2011年04月11日 19時11分

名古屋鉄道名古屋乗務区の募金活動

今日の午後5時16分頃、福島・茨城県で震度6弱の地震がありました。
一時、津波警報も出されましたが、今は解除されています。
このような巨大『余震』は本当にいつまで続くのでしょうか?

中京テレビを含む日本テレビ系列「24時間テレビ 愛は地球を救う」では
いつもの“福祉”を中心とした募金活動に加え、
この『東日本大震災』の被災地への援助を行うため、
緊急募金を受け付けています。

ところで昨年の「24時間テレビ」の話しですが、
名古屋鉄道名古屋乗務区の皆さんが「7700系」の模型募金箱を作り、
その中に集まった募金を「24時間テレビ」
“ハウジングパークみなと”の募金会場にお持ちいただきました。
※このブログでは、昨年の8月29日にUP。

今年も、名古屋乗務区では「24時間テレビ」に向けての募金活動を行うべく、
そのために作ったのが写真の「デキ402+ホキ85+デキ401」の
ジオラマ風の模型募金箱です。

今回は、「東日本大震災」が3月11日に発生したこともあり、
鉄道事業者の従業員として『被災地の鉄道の1日でも早い復旧』を願いつつ、
この「震災復興」に役立ててほしいとされていました。

こうした模型募金箱の制作は、今年で3回目ということですが
お預かりした募金は、「24時間テレビ」が責任をもって
被災地に届けさせていただきます。

2011年04月03日 9時07分

「桜駅」の桜2011。

昨年も3月下旬に何度かUPした名鉄「桜駅」の“1本桜”です。

見比べてみると昨年より若干、開花が遅れ気味でしょうか。

おっと、撮影日と撮影時間をまず書くべきでした。
昨日、4月2日(土)朝9:30頃です。

これからが見頃でしょうか?と書きつつも・・・。
普通、“一本桜”と言えば、
この地方では樽見鉄道「樽見駅」近くの「薄墨桜」であったり、
高山本線「宮駅」下車直ぐの「臥龍桜」が有名ですが、
ここ「桜駅」の“一本桜”は、立地条件とありふれた姿のためか
あまり人気がありません。(誰も注目していない?)

考えてみれば(考えるまでもなく)(考える必要がない?)、
私が「桜駅」の“桜”のことを書いているのは
単に、駅名が「桜」だからであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
また、利用者の方で、この桜に足を止めて、花を愛でたりする人を
私は見かけたことがありません。
何せ昨日もこの写真を撮っていたら、「何をやってんだろう?」と
言わんばかりに、やや冷たい系な視線を感じました。

とは言うものの、駅にこうした木があり、
季節が廻れば美しい花を咲かせるという事だけで
十分、乗客の心を休ませてくれていると思います。

2011年03月04日 8時29分

名鉄時刻表No.25発売中。

名古屋鉄道が今月26日(土)にダイヤ改正します。
主要駅では「名鉄時刻表No.25」も発売されていますし、様々なメディアでの報道があったり、
名鉄のHPでも掲出されていますので詳しい情報はさておき、
この「時刻表」からの話しを少し・・・。

私が見た限りでの話しですが、名鉄で一番長い時間を走る電車は、
平日の本線・伊奈発6:07の『853レ』で、
途中、鳴海から神宮前まで急行となるものの
終着の名鉄岐阜着9:19で、何と3時間12分もかかります。

途中駅での優等列車の退避があまりにも多いためこうなるのですが、
とても普通列車で移動しようという気は起きません。
もっとも名鉄サイドも長距離の乗客は、
優等列車への乗り継ぎを前提にしていますし、
乗客も分かっているのでそれでトラブルになることはないのでしょう。

ところで…。何でこんなことを書いているのかというと
先週の「ZIP-FM」特番打ち合わせ(?)の際に、
「昭和50年代の話しだけど、北海道から出てきた人が、東京の京王線で
「新宿」から「高幡不動」(だったと思う)まで、
“各駅停車”で来てビックリした。」という話しが出ていました。
何故?その人は北海道では当時「普通列車(各駅停車)」を除く全列車で
特別料金が必要なため、東京でも同様だと思っていたとのこと。
(多分、実話?)
その話しを聞いた時、当時なら私はありえない話しでは無いと思い
さすればということで今回、長時間運転列車を探してみました。

もう一つ。「名鉄時刻表」を購入された方は『広告』にも注目して下さい。
12ページには中京テレビの「ゴリ夢中」があり、
185ページには東海ラジオの「源石和輝モルゲン!!」があります。
「モルゲン!!」は、源石アナ自らがデザインしており、
全広告の中で、唯一「鉄」っぽいモノになっています。
(「ぽい」というより「そのもの」。絶対に“普通”じゃ無い)
実は、あまりの面白さにこのブログで同広告の写真使用許諾を
本人から取っていたのですが、
やはり実物を見てほしくなりUPしませんでした。
是非、「名鉄時刻表」でご確認下さい。
笑えます!!

2011年02月22日 18時03分

manaca(マナカ)導入で大変だ?!

マナカ導入から暫くが経ち、使用する人が日増しに増えている気がします。
導入当初から、何かとトラブルが発生しているようですが
今日は自動改札機の『注意表示』の違いを見てきたので
それを報告します。

左側が名古屋市交通局の自動改札機で
右側が名鉄の自動改札機です。

両者の一番大きな違いは、
磁気式乗車券の投入口の上のステッカーの有無で、
名古屋市交通局のモノには、「マナカを入れないで!!」とありますが、
名鉄にはありません。

2月11日のマナカのスタート当初、
マナカを自動改札機に投入する人が相次ぎ、
マナカが中で詰まったりの“事故”が発生しているとの報道が
されていましたが、その後、名古屋市交通局の改札機には
写真のような注意を促す「ステッカー」が貼られました。
一方で名鉄の改札機にはそのようなステッカーはないので
名鉄でのマナカ投入トラブルは限定的であったということでしょうか?
それとも、名古屋市の方が“親切”ということでしょうか?

また、「しっかりタッチ!」も、名古屋市は『読取部』の下に
大きな文字で表示されていますが、
名鉄は、『読取部』のサイドに縦文字で表示されています。
見易さでは、私は名古屋市に軍配を上げておきましょう。

そう言えば「Suica」や「PASMO」等の導入時は、
どんなトラブルがあったのでしょう?
相当に混乱したという話しは聞いていますが
何せ名古屋ではないだけにあまり実感がありませんでした。

今回のマナカは過去の反省を生かしたのでしょうか?
全て、利用者が慣れてくれば解消される問題ではあるのでしょうが…。

ところで「TOICA」導入時には混乱したという記憶がありません。
何故???

2010年12月31日 18時31分

「サクラサク」今年の桜は咲いたかな?で、来年も咲かせよう!

今年最後のブログを書いています。
何を書こうか散々迷いましたが、まずは今年1年のお礼を。
拙文にお付き合い頂きありがとうございました。

今年の2月26日、
「初めまして。中京電鉄「鉄研」駅長の稲見です。」で始まった
このブログですが早いもので641回目の更新です。

上の写真は、名鉄が「合格祈願」切符として12月18日から
発売した「~合格祈願~サクラサクきっぷ」です。
下の写真は無人駅である『桜』駅に掲出されているもので
「ご愛嬌」ということでUPしました。

学問の神様・菅原道真を祀る名古屋市北区の山田天満宮で
ご祈祷を受けたものだそうで、
『桜(サクラ)』駅から『390円(サク)』区間の
語呂合わせになっています。
因みに発行枚数も『合格』に合わせて
5900『ゴ(ウカ)ク』枚だそうです。
こちらはちと苦しい。

参考までに「桜」駅から390円区間の対象駅は13駅。
*本線4駅、犬山線2駅、三河線2駅、津島線2駅、常滑線2駅
 河和線1駅。(稲見調べ)

ともあれ、このカタカナの「サクラサク」って一体何?
私が大学を受験した今から37~8年前、
例えば地方から東京の大学を受けた人は、
合格発表を見に行くこと自体がとても大変だったため
各大学のサークル等が、運営資金集めの目的も含めて
入学試験会場で、『合格発表』の結果を遠方の受験生に
“電報”で知らせるサービスの受付をしていました。
その“合格”時の文言が『サクラサク』でした。
因みに“不合格”の時は『サクラチル』。
大学によってこの文言のバリエーションがありましたが、
さて、今は???

この切符は「合格祈願」ですが、「合格」に限らず、
切符のご利益で来年が皆様にとって良い年でありますように。



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稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!