2011年04月13日 8時08分

「模型貯金箱」の楽しみ方。(名鉄・パノラマ募金)

「模型貯金箱」の話しはこれで最後にしますが、
“車両”ではなく“ジオラマ”部分の楽しみ方です。

この「模型貯金箱」は、
1)ホキ
2)デキ
3)ジオラマ部分
の順番で作ったそうですが、そもそもデキを作った段階で
「橋」をかけようと考え、それも勾配をつけることし、
最終的に『完成』に至ったそうです。

で、このジオラマを見ていると、左側が上がっているのがわかります。
そこで、勾配標も、写真の通り、
1)左側から右方向に進む場合…下り20パーミル。
2)右側から左方向に進む場合…上り35パーミル。
こんな感じになっています。
●記憶間違いでなければ、名鉄名古屋駅の山王方の勾配が
35パーミルだったと思う。そこは、多分、“計算”されているはず。

この模型募金箱は、名古屋鉄道名古屋乗務区の中にあり
一般の方の目に触れることはありません。
今年の「24時間テレビ」のどこかの会場で見ることは可能ですが…。
ちょっと勿体ない気もしています。

2011年04月12日 18時47分

鉄道模型の観点から。(名鉄パノラマ募金箱)

今日から、東京~仙台間が、新幹線と在来線の乗り継ぎで繋がりました。
鉄道復旧への大きな一歩と感じています。

さて、名鉄・名古屋乗務区の「パノラマ募金」の模型募金箱を
「鉄道模型」の観点から一寸考察。

この募金箱「デキ401+ホキ85+デキ402」は、
所謂『HOゲージ』や『Nゲージ』と言った、自走する“鉄道模型”の
範疇には入りませんが、私としてはこういう鉄道模型も“あり”と思いました。

この模型、作られたのは『運転士』さんで、それだけに様々な拘りがあり、
写真の通り、「デキ」の細部のデフォルメもとても上手く作られています。
特に、連結器や列車無線のアンテナなどはとてもいい感じです。

制作した運転士さんは、本人の申告によると「撮り鉄」「乗り鉄」系で、
「模型鉄」ではないそうです。でも「鉄」は「鉄」です。しかも本職。
この前まで書いていた私の「運転体験」は一体何なのでしょう…。

で、実際の制作は今年の1月から始めたそうで、大物・小物の部品は
全て牛乳パックをベースにしており、その上に、100円ショップで買った
色の付いた和紙を重ねたそうです。
※使用した牛乳パックは30箱。パンタグラフなどの細かいものも
全て牛乳パックとのこと。

なお、牛乳パックの難点は『加工しにくい』点だそうですが、
メインの素材を購入してまで作るのは、「24時間テレビ」の趣旨に
合わないとお考えになったのではと推察しています。

何はともあれ、ありそうで無かったような気がする
「紙パック」の『鉄道模型』。
これも種類が増えてくれば、“作品”を一同に会した「展示会」でも
開けそうです。
手作り感バリバリと言うか、市販することはまず考えられない模型ですが、
一般的な「鉄道模型」で車両を自作(もしくは大改造)し、走らせている方は結構いらっしゃいますが、この様な走らない鉄道模型も
楽しいものですね。

私なら、これをリビングのオブジェにしたいです。
但し、家族の了解は絶対に得られないでしょう。

(余談)
今回のこの模型で、『デキ』が今、「青色」と言うことに気付きました。
もう15年以上経っているのに、私の頭の中では「黒色」で
時代が止まっていました。

2011年04月12日 9時00分

名鉄・名古屋乗務区のパノラマ募金。

昨夕紹介した、名古屋鉄道名古屋乗務区の募金箱の構造を
少し、説明しましょう。

募金は、バラストを積むホッパー車「ホキ85」の上部、
普段(「本物では」という表現があたっているかも?)は、
バラストを積むところから、投入するようになっています。
それは下段の写真で確認できますね。

そこに募金を入れると、実は「ホキ85」の更に下にある、
募金の「格納部」に入るようになっています。
※上段の写真で言えば、橋桁の真ん中を通り過ぎて
更に下に落ちていくと思ってください。

イメージは、バラストは線路、ひいては「鉄道」を支えているモノなので、
「募金」は、「人の“心”を支えるモノ」になると言った所でしょうか?

ところで、何でこんな仕掛けを作ったのかを名古屋乗務区の方に
聞いたところ、実は、『夜間の募金(現金)の保管』を
考えてのことだそうで、
実際の募金が入る部分(箱)は“牛乳パック”の再利用品が1つ。
その“パック”だけを鍵付き保管庫にしまうようにしているそうです。
昨年までは、例えば『7700』の時も、車体が募金箱のため
保管場所のスペースを取り過ぎていたので、
その反省からこの方式を考えたそうです。

同じ募金をするなら、鉄道会社らしい『募金箱』を作ろうということで
この模型募金箱が始まり、今年で3回目と聞きました。
また「パノラマ募金」の名称もついています。
毎年「24時間テレビ」の募金会場では、
こうした手作りの募金箱を時折見かけます。
手間暇がかかっているだけに募金者の皆様の愛情を感じています。
そうした方たちも含め、毎年の募金に参加して下さっている
全ての方に感謝です。

2011年04月11日 19時11分

名古屋鉄道名古屋乗務区の募金活動

今日の午後5時16分頃、福島・茨城県で震度6弱の地震がありました。
一時、津波警報も出されましたが、今は解除されています。
このような巨大『余震』は本当にいつまで続くのでしょうか?

中京テレビを含む日本テレビ系列「24時間テレビ 愛は地球を救う」では
いつもの“福祉”を中心とした募金活動に加え、
この『東日本大震災』の被災地への援助を行うため、
緊急募金を受け付けています。

ところで昨年の「24時間テレビ」の話しですが、
名古屋鉄道名古屋乗務区の皆さんが「7700系」の模型募金箱を作り、
その中に集まった募金を「24時間テレビ」
“ハウジングパークみなと”の募金会場にお持ちいただきました。
※このブログでは、昨年の8月29日にUP。

今年も、名古屋乗務区では「24時間テレビ」に向けての募金活動を行うべく、
そのために作ったのが写真の「デキ402+ホキ85+デキ401」の
ジオラマ風の模型募金箱です。

今回は、「東日本大震災」が3月11日に発生したこともあり、
鉄道事業者の従業員として『被災地の鉄道の1日でも早い復旧』を願いつつ、
この「震災復興」に役立ててほしいとされていました。

こうした模型募金箱の制作は、今年で3回目ということですが
お預かりした募金は、「24時間テレビ」が責任をもって
被災地に届けさせていただきます。

2011年04月07日 8時38分

桜通線のダイヤ改正異聞。

名古屋市営地下鉄桜通線のダイヤが改正され、
利用者の方はその時刻に慣れてきた頃でしょうか?

運転間隔は変わっていないのですが、
伏見・久屋大通・今池・新瑞橋の乗り換え時に、
今までダッシュで行かないと乗り換えられなかった電車に
少しゆとりが生まれたり、逆に乗り換えのために、
少し早目の電車に乗らないと間に合わなくなったりで、
私にとって、チャレンジングな日々が続いています。
流石に朝の桜通線⇒名城線は、乗る電車が決まっているので
タイミングが分かってきましたが、帰りの名城線⇒桜通線は、
乗る電車が一定しないので新瑞橋駅の発車時刻表とにらめっこしながら
乗り換えています。

実は、それほど“大問題”にはならないのかも知れませんが、
駅間の所要時間が少し長くなっていることにお気付きでしょうか?
例えば写真の新瑞橋駅掲出の所要時間の目安で言えば、
名古屋駅までは22分となっていますが、以前は20分でした。
また、名古屋~今池間は以前は10分だったのが11分になっていたりで、
距離にもよりますが、私の調べた限りでは最大2分伸びています。

察するに、可動式ホーム柵(ホームゲート)の設置対応で
若干所要時間が延びていると思われるのですが、
名古屋市交通局では1~2分のことだからなのか、
それともマイナス情報と考えて出さないようにしているのかは
分かりませんが、心理的にあまりよろしくありません

その分と言うと変ですが、これまでラッシュ時にあった1分程度の遅れは
全くと言っていいほど無くなりました。

2011年04月03日 9時07分

「桜駅」の桜2011。

昨年も3月下旬に何度かUPした名鉄「桜駅」の“1本桜”です。

見比べてみると昨年より若干、開花が遅れ気味でしょうか。

おっと、撮影日と撮影時間をまず書くべきでした。
昨日、4月2日(土)朝9:30頃です。

これからが見頃でしょうか?と書きつつも・・・。
普通、“一本桜”と言えば、
この地方では樽見鉄道「樽見駅」近くの「薄墨桜」であったり、
高山本線「宮駅」下車直ぐの「臥龍桜」が有名ですが、
ここ「桜駅」の“一本桜”は、立地条件とありふれた姿のためか
あまり人気がありません。(誰も注目していない?)

考えてみれば(考えるまでもなく)(考える必要がない?)、
私が「桜駅」の“桜”のことを書いているのは
単に、駅名が「桜」だからであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
また、利用者の方で、この桜に足を止めて、花を愛でたりする人を
私は見かけたことがありません。
何せ昨日もこの写真を撮っていたら、「何をやってんだろう?」と
言わんばかりに、やや冷たい系な視線を感じました。

とは言うものの、駅にこうした木があり、
季節が廻れば美しい花を咲かせるという事だけで
十分、乗客の心を休ませてくれていると思います。

2011年03月31日 18時24分

桜通線「桜山」行き登場。

今日から山形新幹線(奥羽本線)が、全線で繋がりました。
また、常磐線もやっと水戸を越えて勝田まで復旧しました。
一歩づつです。

さて、名古屋市営地下鉄桜通線開業に先立ち、
3月21日に行われたダイヤ改正で、
上り・下り1本づつの「桜山」行きが設定されました。
この話し、今更と言う方は飛ばして下さい。

写真は、実は一昨日UPした「開通記念列車」の1本前の電車です。
●ということで、撮影したのは3月28日で、
徳重発20:08(鶴里発20:18)の電車です。
※実は、3月29日に「開通記念列車」を撮影に行ったのですが
たまたま駅についてから、その1本前が「桜山」行きと気付き
“本命撮影”の練習がてらこの写真を撮影しました。
「桜山」行きがあるのは駅で配布の時刻表で『ホホーっ』とは
思っていたのですが、ズボラな私は、
細かい時間までは確認していませんでした。

参考までに、上記の電車の他は
●土・日・休日…徳重発22:37
●平日…中村区役所発21:56
●土・日・休日…中村区役所発9:31
となっています。

あまり話題になっていないようなのですが、
1日1本の“行先”(方向幕)の電車に私は注目!です。

これまでも「桜山駅」に引き上げ線がある関係で
“回送電車”はあったのですが、それを『定期化』し、
乗客の利便を図ったということでしょう。
ただ平日の徳重発は先行電車の3分後に走っており、
時間も時間なので乗客は殆どおらず
また、行先が今一つ中途半端な感も否めません。

この電車の裏返しで、「桜山」始発の電車もあるのですが
方向幕で確認できる訳でもなく私の興味は薄い・・・。
「桜山」始発は1本ではないので少々視点がずれますが、
たった1本の始発という意味では、
中央本線601M神領発5:49松本行きには個人的に興味があります。

(追伸)
桜通線の「可動式ホーム柵」の設置ですが
「高岳」~「野並」間の使用開始日がいきなり“未定”となっています。
まあ、気長に待ちましょう。

2011年03月29日 8時03分

桜通線鶴里駅、20時23分。

一昨日の日曜日、桜通線徳重開通の話しをUPしたところ、
『豊橋のとも』さんから、私の乗車した電車の1本後が
「開通記念のヘッドマーク付き電車」との書き込みを頂きました。

で昨日、会社の帰りがけに名古屋市交通局のHPを見ていたら、
何と!『桜通線野並・徳重間開通記念列車 運行時刻表』が
掲載されていました。
そこで、“悔し紛れ”に早速、運行時刻表のプリントアウトを
コートのポケットに入れ、記念電車の撮影に向かいました。
写真は、桜通線鶴里駅で撮影した同駅発20:23の
「中村区役所」行きです。

ピンクの地に「野並⇔徳重 開通」の文字が如何にも
“開業記念”でいい感じです。
ただこの電車、“ハッチービジョン”のついている
6050形第3編成の1編成のみですので
時間をよく考えて撮影に行かないと、延々と待たされる羽目に陥ります。
皆様、ご注意を!

ところで鶴里駅の選択した理由は、
1)ホームの見通しの良さ。
⇒この駅のホームの柱は真ん中に1本なので、ご覧の様に
 広々とした感じです。
2)午後8時以降は、乗客が少ない。(降車客はいますが…)
⇒今時、人が写っているとブログにUPできなくなる場合もあるので
 この点は重要です。
3)撮影可能エリアが分かりやすい。
⇒写真でも見えていますが、白線ギリギリのところに
 フェンスがあり、この中で撮影している限り、
 運転士さんの仕事の支障にならない。

以上ですが、それにしても結局20分以上もこのホームで
待たざるを得ず、すっかり腹ペコになってしまいました。
家族からは『好きだねェ・・・』と呆れられましたが、
昨晩のビールの味は何時になく格別であったと報告しておきます。

2011年03月28日 18時11分

桜通線の謎のLED。さて、これは?

徳重駅でちゃんと見ました、四角い箱。

実は2月10日にUPした「可動式ホーム柵」の時に
『桜通線可動式ホーム柵』さんから、
“…天井から吊り下がっている四角い箱にも注目…”の
コメントをいただいていました。

他の「可動式ホーム柵」のある駅でも確かにあったのは見つけたのですが、
徳重駅が撮影しやすかったこともあり、今回UPしました。

場所は、運転士さんの席から右斜め上で、
当然の事ながら「可動式ホーム柵」のある駅にしかありません。

見ての通りでもう皆さんにはお分かりと思いますが
上段の写真は、「ホーム柵」が開いている最中で、
下段の写真が、「ホーム柵」が開ききった状態を示し、
それを運転士さんが見て、安全確認を行っていると思われました。

因みに電車がホームにいない時は“点灯”していませんが、
電車が接近すると、全てのLEDが“点灯”し、
「ホーム柵」が閉じている状態を表示します。
また、「ホーム」柵が閉じつつあるときは、
上段写真とは三角の方向が逆になります。

「可動式ホーム柵」一つとっても様々な安全への対策が
取られているものだと感心しました。
※今回は、名古屋市交通局が正式に発表した資料では
見当たらなかったのですが、多分、間違いないと思っています。

(余談)
このLEDですが、私の使っているカメラのオートフォーカスは
反応しませんでした。
そのため、取付金具でフォーカスを取りこの写真を撮影しました。
※“点灯”していない時は大丈夫でしたが…。
マニュアルフォーカスの無いコンデジの限界でしょうか?

2011年03月28日 8時00分

桜通線「徳重駅」の楽しみ方。

桜通線「徳重駅」には、全地下構造の『徳重車庫』があります。

そこへの引き上げ線が、写真のように徳重駅のホームから望めます。
ここを通る電車を見ようとした場合、
一番簡単な方法は、朝帯から昼帯への切り替え時か
昼帯から夕帯への切り替え時でしょうが、
朝のラッシュを終えた電車には「お疲れさん」、
これから出庫する電車には「頑張れ」と声掛けするのも
良いかもですね。
と、私が本気で思っているかと言うと、
さすがに日常の事で、“お別れ系”でもないので
“さほど”でもないというのが本音ですが、
ただ、『気分』だけはご理解いただければと思います。

ところでこの場所の写真ですが、私だけが撮影していたのではなく、
「鉄」系と思われる方が結構この構図を狙っていました。
やはり“系統”が同じ方は考えることも同じと言うことが
良く分かりました。

ところで、今、赤信号が点いていますが
青信号になると・・・。
ここからは是非、「徳重駅」でご確認ください。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!