2010年06月21日 18時19分

山陰本線 余部橋梁 キハ181系「はまかぜ」

昨日(6月20日)の朝、
私は山陰本線餘部駅を降り、
余部橋梁を望む漁港にいました。

列車は、来年春までの命となったキハ181系の2D
特急「はまかぜ2号」です。

鳥取を5:28発の520Dに乗り
浜坂で160Dに乗り継ぎ、
餘部で下車した後は、この撮影ポイントまで
全力でダッシュし、6:43に撮影しました。
※以前、来たことが無かったため、
 「感」で行き着いた。

天候はかろうじて曇りでしたが
そのため列車が曇り空に溶け込んでしまい
メリハリがない写真になってしまいました。
※太陽は、この「はまかぜ」であれば、列車から見て
 進行方向、ほんの僅か右。

ただ、ここで写真を撮るなら「はまかぜ」と決めていたので
『写っているだけでよし』というのが私の実感です。
※すいません。キハ181系には若干の思い入れがあります。

余部橋梁も残すところ1か月をきり、
これから「鉄」の方がどっと押し寄せると思いますが
この日も、この天候でさえ、多分各所で10名以上の方が
撮影していたものと思われます。

(この区間の初乗り)
昭和48年3月13日、名古屋発の急行「大社」に
「城崎温泉」から乗車し、ここを通過しました。

2010年05月23日 18時04分

「RAILWAYS」 樽見鉄道 本巣駅Ⅱ

樽見鉄道本巣駅待合室の防犯カメラに
ツバメの巣がありました。
5羽の雛がこの写真に写っています。
本当に可愛いですね。
(5月18日撮影)

昭和の時代、田舎の民家では家の中に巣を作った
ツバメのために、一日中玄関を開け放しに
していることも稀ではありませんでした。
でも最近はあまり見かけなくなりました。

樽見鉄道は全線で34.5キロ、時間にして1時間強。
短いですが沿線の風景は、
里から山へと様々な表情を見せてくれます。
映画「RAILWAYS」は、
大型の商業施設『モレラ岐阜』にある
TOHOシネマズでも上映されます。
ご存知のように樽見鉄道『モレラ岐阜』駅の
すぐそばです。
この映画をご覧になる予定の方は、
樽見鉄道とセットでお越しください。
「乗り鉄」ついででも「撮り鉄」ついででも
構いません。

そして運転士を目指して研修中の竹村さん、
武藤さんを見かけたら是非エールを
送ってください。

また本巣駅に行かれたら
この雛たちにも「巣立ち」まであと少し
『頑張れ』と声をかけてください。

樽見鉄道 完。

2010年05月23日 8時00分

「RAILWAYS」 樽見鉄道本巣駅

「中部の駅百選」の最後は本巣駅。

国鉄時代は「美濃本巣」でした。
同様な例としては、国鉄時代の終点の
「美濃神海」も、樽見鉄道転換時に「神海」に
名前を変えています。
駅舎はいわゆる国鉄でよく見かけたパターンです。
でも駅の中は、JRの駅ではすっかり見かけなくなった
昭和の「鉄」には懐かしい木製の長椅子が並び
その昔「ステーションホテル」と称して
全国各地の駅でそこに横になり
一夜を明かした事を思い出しました。
(一見の価値あり。)

この本巣駅には樽見鉄道本社があり、
車両基地である機関区もここで、
正に樽見鉄道の心臓部です。

以前はここから住友セメント(後に住友大阪セメント)の
専用線があり、平成18年まで樽見鉄道を経由した
セメント輸送が行われ、
樽見鉄道では旅客を凌ぐ
大きな収入源となっていました。
(平成2~3年頃は年間で50万トン以上)

樽見鉄道の旅客数のピークは平成7年の104万人。
しかしその年の貨物輸送は33万トンまで減っており
営業係数は101と黒字にはならず
その後、貨物の減少に連動する形で
営業係数は悪化をたどっています。

貨物廃止後の平成20年は61万人強を運んで
営業係数は161。
それでも無策であった国鉄時代に比べれば
営業係数は半分以下で
過去を見渡せば黒字を計上した年も9回あるなど
樽見鉄道の努力には敬意を表します。

2010年05月22日 17時23分

「RAILWAYS」 樽見鉄道 織部駅

2002年の「中部の駅百選」で選ばれたのが
2002年開業のこの『織部駅』です。

写真は、列車内から撮影したものですが、
(樽見鉄道の車両では、かぶりつき撮影が可能)
「百選」ということで撮影したものの。
あまりの何もなさにちょっとビックリ。

正直言って短い「ホーム」に短い「上屋」があるだけの
典型的なウルトラローカル駅です。
何故こんな駅が「百選」に入っているのか?

この写真では分かりませんが、もう少し手前の左側に
『道の駅 織部の里もとす』があり、
その「道の駅」誕生をきっかけに
“併設”する形でできたのが「織部」駅です。
(道の駅と鉄道駅の併設は日本初!とのこと)
道の駅の建物も含めて考えれば
「百選」もさもありなんとは思えます。

乗り鉄の途中で、本巣土産を買うなら
この織部駅での途中下車はあるでしょう。

2010年05月22日 8時09分

「RAILWAYS」 樽見鉄道樽見駅 

樽見鉄道には「中部の駅百選」に選ばれた駅が
3駅あります。
今回、樽見鉄道に改めて全線乗ったので
ちょっと紹介します。

「百選」で一番奥にあるのがこの樽見駅。
平成2年1月27日に来て以来の
お久しぶりでした。
で、列車を降りて…、何かが違う?
(家に帰ってからその時の写真と見比べました)

有ったはずの駅舎が無く、何やら勝手が違う。
何と平成19年に全焼し、
20年に今の駅舎になったとの事。
知りませんでした。
(皆さん、知っていました?)

今の駅舎もなかなか良いのですが
「中部の駅百選」が選ばれた10年前は旧駅舎だったわけで、
何だか複雑な思いに駆られました。
※駅舎の良し悪しだけで「百選」がある訳ではないですし、
 今の駅舎でも多分選ばれたのではと
 個人的には思っています。

ところで樽見駅に向かう列車に
終点まで乗っていたのは私を含め3人だけ。
年間9000万円の赤字の会社だけに
この先どうなるかと心配しましたが
帰りは無料送迎バスで10分(地元の宣伝です)の
「うすずみ温泉」帰りのお客さんが24人乗車し、
少しホッとしました。

2010年05月21日 18時32分

「RAILWAYS」 樽見鉄道「ナガラ1形」10号

ハイモ295-315の事故の為、
長良川鉄道からレンタルで
樽見鉄道に入ったのが「ナガラ1形」10号。

3月26日に入線し、4月3日から営業運転に入りました。
このレンタルは、「薄墨桜」の見物客輸送で
樽見鉄道が一年で一番忙しい時期(通称:桜ダイヤ)に
6両が最低必要ということから
長良川鉄道に協力をお願いしたそうです。

「鉄」の知り合いから、4月中旬に
『樽見鉄道』に『ナガラ』が
走っているとは聞いていましたが、
実物は当然の事ながら始めて見ました。

それにしても意外と違和感が無いですね。
前面にある「N」のマークや
ボディーの絵柄は確かに違いますが
結構馴染んでいます。

樽見鉄道としては、『ナガラ』が来た理由が理由なので
広報はしていないとの事でしたが
「鉄」の趣味的には興味深い話題となりました。

では、運転する側としてはどうかというと
運転そのものは大丈夫(当たり前ですが)だが、
扉の開閉に神経を使っているとの事。
今、樽見鉄道には折り戸の車両が無く
全車両が引き戸に統一されているのですが、
折り戸は車内の手前に折りたたまれるため
乗客が扉の近くにいないことの確認が
引き戸より必要とのことでした。

「成程!!」と思った次第です。

樽見鉄道を走る『ナガラ1形』は
今朝の話しの裏返しで早ければ9月までです。

2010年05月21日 9時02分

「RAILWAYS」 樽見鉄道ハイモ295-315

樽見鉄道のハイモ295-315の近況です。

この2月24日の踏切事故で運転できなくなり
本巣機関区の中で修理中なのは
ご存知の方もいるかもしれません。

平成11年製の軽快気動車仕様で
ハイモ230-312同様の
故池田満寿夫氏デザイン塗装の
樽見鉄道のエースとも言える存在だけに
この状況はとても残念です。

樽見鉄道としては何とか9月までに、
遅くとも10月までには復帰させたいと
していました。

2010年05月20日 18時10分

「RAILWAYS」 樽見鉄道Ⅳ

「RAILWAYS」ヘッドマークです。
19日から、映画「RAILWAYS」の
錦織監督の直筆サイン入り(頑張れ!!樽見鉄道!!)に
なっています。

このヘッドマークはハイモ295-617の
大垣駅側に取り付けられており、
5月30日(日)まで、
1日4往復程度するそうです。

なお、どのスジに入ってくるかは
当日の運用によるとのことで
運が良ければ見られる(乗れる)とのことでした。

話しは変わりますが、
今回は報道取材の同行だったため、
普通は入れない機関区の中に入ったり
色々な話しを聞いてきました。
次回から樽見鉄道の近況をお伝えします。

2010年05月20日 9時06分

「RAILWAYS」 樽見鉄道Ⅲ

樽見鉄道で運転士を目指して訓練中の
竹村敏彦さん(38)です。

一昨日(18日)は、
大垣駅発13:37の「RAILWAYS」
ヘッドマーク付きのハイモ295-317で
訓練を受けていました。
※写真は大垣駅で発車前に撮影させてもらいました。
※昨日の朝UPした車両です。

3月に学科試験を通り、
6月9日の実技試験を目指して、
現在、指導教官の元で訓練の日々だそうです。
これが通れば晴れて一人前の『運転士』となります。

竹村さんは元々関西の鉄道会社で車掌をしていたそうですが、
「運転士」への夢が捨てきれず
樽見鉄道に転職したそうです。

千葉のいすみ鉄道では訓練費『700万円』自己負担の
公募運転士が話題となりましたが、
樽見鉄道では正社員でちゃんと給料も
支払われています。

何れにしろ、樽見鉄道がいすみ鉄道より
経営的に恵まれていることはあり得ず
地方鉄道が「地元の足」として
どこまで生き延びれるか正念場が続いていると
思った今回の取材同行でした。

2010年05月19日 18時26分

「RAILWAYS」 樽見鉄道Ⅱ

樽見鉄道取材の目的は、
映画「RAILWAYS」の錦織良成監督の
樽見鉄道表敬訪問(5月18日)と
運転士を目指している“新入社員”の方の
訓練の様子でした。

写真の右から
1)運転士を目指して訓練中の竹村敏彦さん(38)
2)錦織良成監督
3)樽見鉄道田中良以社長
4)運転士を目指して訓練中の武藤真司さん(42)
の方々です。

錦織監督は、今回脚本も担当されており
そのリサーチの中で
地方のローカル鉄道の苦境は
知ってはいたものの現実は想像以上で、
映画を通して、そんな鉄道の現状を知ってほしい。
また赤字の中でも頑張っている
会社があること知ってほしいと思ったそうです。

そんな中、樽見鉄道に『運転士』になることを目標に
カッコの中の年齢でも分かっていただけると思いますが
映画と同じように、
社会人経験のある2名の方が訓練中と聞き、
映画の宣伝と、この訪問が少しでも
樽見鉄道のプラスになるならばと
今回の訪問(訓練中の2名の方への激励)が
実現したと聞きました。

ところで樽見鉄道の田中社長は
67歳で「運転士」の免許をとったそうです。
監督は、「49歳で運転士になる」ことは
「現実的か?」と考えながら撮影をしたそうですが
田中社長の話しを聞いて「ホッとした」と
話していました。
地方のローカル私鉄で、
従業員のかなりの人が運転士の免許を持っている会社も
あるとは聞いていましたが、現実がこんな身近にありました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!