2010年07月05日 9時02分

長良川鉄道 北濃駅の転車台

長良川鉄道の北濃駅には
国鉄時代からの転車台(ターンテーブル)が
残されています。

で、この転車台、平成17年7月12日に
国の『登録有形文化財(建物)』に指定されています。
登録名称は「旧国鉄越美南線北濃駅転車台」です。

明治35年にアメリカが作られ、
昭和9年の越美南線開業時にここ北濃駅に移設されたと
現地の案内看板に書いてありました。

今回、この事実を初めて知ったのですが
多分、新聞や鉄道雑誌では取り上げられたのでしょうが
私が見落としていたと思われます。

転車台の付近は、特に柵など無いので
自由に見学できますが、周囲は草むらなので
私はヘビなどの小動物だけは注意して一周しました。
※6月27日に若桜鉄道で転車台を動かした
 話しをUPしましたが、今回も“動かしたい”という
 誘惑に駆られました。(実際にはしませんでしたが)

行って見て分かった「長良川鉄道」百科、
まだまだ続きます。

2010年07月04日 18時25分

長良川鉄道 北濃駅

長良川鉄道の北濃駅です。

この写真の駅舎のど真ん中のところに
以前、ラーメン屋さんがありました。
※店名は消してあります。

国鉄時代からあったかどうかは
記憶が定かではありませんが
十数年前に、東海北陸道が白鳥から先に
延長されるまでの頃、
取材の行き帰りに2~3度立ち寄った記憶があります。
※鉄道利用者ではなかったのが何ですが…。

私たちの高山方面への取材ルートはこの30年で
新しい道路が整備される度に激変しました。
1)中央道・多治見~美濃加茂~国道41号線
2)中央道・中津川~下呂~国道41号線
3)東海北陸道・郡上八幡~せせらぎ街道
4)東海北陸道・飛騨清見~

駅舎を利用した飲食店は、以前は各地で見かけましたが
お客の大多数が、その町を車で通過する人ならば
このラーメン屋さんのように閉店は『むべなるかな』といった
ところでしょうか?

2010年07月04日 9時00分

長良川鉄道 最短トンネル

長良川鉄道の相生~郡上八幡間に
「中野トンネル」があります。

写真で見たとおり“もの凄く短い”のは
分かっていただけると思います。
※(参考)日本の鉄道トンネルの最短は
 吾妻線樽沢トンネル7.2メートル。

長良川鉄道さんに『最短トンネルはどのトンネルですか?』と
聞いたところ、教えられたのが『このトンネル』でした。
そして『全長は?』と聞いたら一呼吸あってから
答えが返ってきました。
普段は、気にもしていないのでしょうね。

実際に行くとその長さは何となく見当がつきます。
例えば名古屋市営地下鉄の東山線・名城線の車両長である
15メートルとの比較であったり、
それより少し長い長良川鉄道の車両との
比較が楽しいと思います。

私の実感は「短か過ぎ!!」。
きっと樽沢トンネルの通過時と
さして感覚的には変わらないのではと思った次第です。

「短い鉄道トンネルランキング」というのがあったら
多分、ベスト3に入るのでは?

実際に乗って確かめるってやっぱり必要ですね。

2010年07月03日 18時14分

長良川鉄道 関駅

長良川鉄道の関駅です。
国鉄時代は「美濃関」と言っていました。

因みに、このブログで
5月3日~5日にも書きましたが
私は長良川鉄道開業の取材をしています。
また、「みのせき」という駅名看板は
我が家にあります。
それだけに長良川鉄道への思い入れは
あるつもりだったのですが、
「関駅」がこんなに風情のある駅とは
再訪するまで忘れていました。

最初にこの線(国鉄越美南線)に乗ったのは
昭和54年の9月14日。
327Dで美濃太田発8:14、
北濃着10:24でした。
また関駅自体は、平成12年11月15日に
名鉄美濃町線が新関から関に延長した時にも
行っているのですが
何せ駅舎と反対側に名鉄が発着していたので
印象が薄いというのが残念です。

ところで関駅、よく見れば
旧国鉄の地方駅の典型的な雰囲気を今も
残しています。
昼下がりにこの駅のベンチに座っていると
ただそれだけで一日が過ぎてしまいそうです。

これでネコでも線路を横切ってくれれば…。

(小ネタ)
長良川鉄道の車両にはトイレがありません。
全線乗られる方はご注意下さい。
私は、この関駅の4分停車の間に行きました。
※美濃太田発9:42の5列車の場合。

2010年07月03日 8時01分

長良川鉄道 ナガラ307

6月30日(水)に、長良川鉄道に乗ってきました。
写真は、ナガラ300形307号です。

何で平日に?
実は仕事、かな?

ご存知の方もいるかと思いますが
PCだけではなく、携帯サイトにも「鉄研」があります。
その“携帯サイト専用”コンテンツの一つに
『鉄道検定』があり、その問題を作るための調査でした。
※『鉄道検定』は「中京テレビバックステージ」という
 月額会員(月額262円)になると楽しめます。
 有料ですいません。
 なお、「鉄研」無料コンテンツもあります。

『長良川鉄道検定』は昨日UPしましたが
検定問題は、主に鉄道会社の公式HPに
出ている情報や各社から提供していただいた資料を
参考に作っています。

それ以外にも市販の本などを参照していますが
その場合は裏(確証)を必ずとるようにしています。
そのために「現場に足を運んで」確認したり、
また、行ったからこそ作ることのできた問題もあります。
で、折角長良川鉄道に乗ってきたのでその報告をします。

2010年05月23日 18時04分

「RAILWAYS」 樽見鉄道 本巣駅Ⅱ

樽見鉄道本巣駅待合室の防犯カメラに
ツバメの巣がありました。
5羽の雛がこの写真に写っています。
本当に可愛いですね。
(5月18日撮影)

昭和の時代、田舎の民家では家の中に巣を作った
ツバメのために、一日中玄関を開け放しに
していることも稀ではありませんでした。
でも最近はあまり見かけなくなりました。

樽見鉄道は全線で34.5キロ、時間にして1時間強。
短いですが沿線の風景は、
里から山へと様々な表情を見せてくれます。
映画「RAILWAYS」は、
大型の商業施設『モレラ岐阜』にある
TOHOシネマズでも上映されます。
ご存知のように樽見鉄道『モレラ岐阜』駅の
すぐそばです。
この映画をご覧になる予定の方は、
樽見鉄道とセットでお越しください。
「乗り鉄」ついででも「撮り鉄」ついででも
構いません。

そして運転士を目指して研修中の竹村さん、
武藤さんを見かけたら是非エールを
送ってください。

また本巣駅に行かれたら
この雛たちにも「巣立ち」まであと少し
『頑張れ』と声をかけてください。

樽見鉄道 完。

2010年05月23日 8時00分

「RAILWAYS」 樽見鉄道本巣駅

「中部の駅百選」の最後は本巣駅。

国鉄時代は「美濃本巣」でした。
同様な例としては、国鉄時代の終点の
「美濃神海」も、樽見鉄道転換時に「神海」に
名前を変えています。
駅舎はいわゆる国鉄でよく見かけたパターンです。
でも駅の中は、JRの駅ではすっかり見かけなくなった
昭和の「鉄」には懐かしい木製の長椅子が並び
その昔「ステーションホテル」と称して
全国各地の駅でそこに横になり
一夜を明かした事を思い出しました。
(一見の価値あり。)

この本巣駅には樽見鉄道本社があり、
車両基地である機関区もここで、
正に樽見鉄道の心臓部です。

以前はここから住友セメント(後に住友大阪セメント)の
専用線があり、平成18年まで樽見鉄道を経由した
セメント輸送が行われ、
樽見鉄道では旅客を凌ぐ
大きな収入源となっていました。
(平成2~3年頃は年間で50万トン以上)

樽見鉄道の旅客数のピークは平成7年の104万人。
しかしその年の貨物輸送は33万トンまで減っており
営業係数は101と黒字にはならず
その後、貨物の減少に連動する形で
営業係数は悪化をたどっています。

貨物廃止後の平成20年は61万人強を運んで
営業係数は161。
それでも無策であった国鉄時代に比べれば
営業係数は半分以下で
過去を見渡せば黒字を計上した年も9回あるなど
樽見鉄道の努力には敬意を表します。

2010年05月22日 17時23分

「RAILWAYS」 樽見鉄道 織部駅

2002年の「中部の駅百選」で選ばれたのが
2002年開業のこの『織部駅』です。

写真は、列車内から撮影したものですが、
(樽見鉄道の車両では、かぶりつき撮影が可能)
「百選」ということで撮影したものの。
あまりの何もなさにちょっとビックリ。

正直言って短い「ホーム」に短い「上屋」があるだけの
典型的なウルトラローカル駅です。
何故こんな駅が「百選」に入っているのか?

この写真では分かりませんが、もう少し手前の左側に
『道の駅 織部の里もとす』があり、
その「道の駅」誕生をきっかけに
“併設”する形でできたのが「織部」駅です。
(道の駅と鉄道駅の併設は日本初!とのこと)
道の駅の建物も含めて考えれば
「百選」もさもありなんとは思えます。

乗り鉄の途中で、本巣土産を買うなら
この織部駅での途中下車はあるでしょう。

2010年05月22日 8時09分

「RAILWAYS」 樽見鉄道樽見駅 

樽見鉄道には「中部の駅百選」に選ばれた駅が
3駅あります。
今回、樽見鉄道に改めて全線乗ったので
ちょっと紹介します。

「百選」で一番奥にあるのがこの樽見駅。
平成2年1月27日に来て以来の
お久しぶりでした。
で、列車を降りて…、何かが違う?
(家に帰ってからその時の写真と見比べました)

有ったはずの駅舎が無く、何やら勝手が違う。
何と平成19年に全焼し、
20年に今の駅舎になったとの事。
知りませんでした。
(皆さん、知っていました?)

今の駅舎もなかなか良いのですが
「中部の駅百選」が選ばれた10年前は旧駅舎だったわけで、
何だか複雑な思いに駆られました。
※駅舎の良し悪しだけで「百選」がある訳ではないですし、
 今の駅舎でも多分選ばれたのではと
 個人的には思っています。

ところで樽見駅に向かう列車に
終点まで乗っていたのは私を含め3人だけ。
年間9000万円の赤字の会社だけに
この先どうなるかと心配しましたが
帰りは無料送迎バスで10分(地元の宣伝です)の
「うすずみ温泉」帰りのお客さんが24人乗車し、
少しホッとしました。

2010年05月21日 18時32分

「RAILWAYS」 樽見鉄道「ナガラ1形」10号

ハイモ295-315の事故の為、
長良川鉄道からレンタルで
樽見鉄道に入ったのが「ナガラ1形」10号。

3月26日に入線し、4月3日から営業運転に入りました。
このレンタルは、「薄墨桜」の見物客輸送で
樽見鉄道が一年で一番忙しい時期(通称:桜ダイヤ)に
6両が最低必要ということから
長良川鉄道に協力をお願いしたそうです。

「鉄」の知り合いから、4月中旬に
『樽見鉄道』に『ナガラ』が
走っているとは聞いていましたが、
実物は当然の事ながら始めて見ました。

それにしても意外と違和感が無いですね。
前面にある「N」のマークや
ボディーの絵柄は確かに違いますが
結構馴染んでいます。

樽見鉄道としては、『ナガラ』が来た理由が理由なので
広報はしていないとの事でしたが
「鉄」の趣味的には興味深い話題となりました。

では、運転する側としてはどうかというと
運転そのものは大丈夫(当たり前ですが)だが、
扉の開閉に神経を使っているとの事。
今、樽見鉄道には折り戸の車両が無く
全車両が引き戸に統一されているのですが、
折り戸は車内の手前に折りたたまれるため
乗客が扉の近くにいないことの確認が
引き戸より必要とのことでした。

「成程!!」と思った次第です。

樽見鉄道を走る『ナガラ1形』は
今朝の話しの裏返しで早ければ9月までです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!