2018年10月02日 20時18分

長良川鉄道の夏(7)代用閉塞。

「ゆら~り眺めて清流列車 1号」出発の時間となり、下り列車の出発信号機のところに係の駅員さんが待機。

更に駅員さんがスタフを運転士さんに渡す…と、思ったのですが、、、。

何やら「紙」を渡しています。

そしてスタフを置くと思われる場所にその紙が。

後で調べて分かったのですが、この列車とその次に走る観光列車「ながら1号」(美濃太田駅発10:45、美濃市駅発11:16)は、美濃市駅~大矢駅間で続行運転となるため、そうした場合にスタフは後続の列車に乗せられ、先行の列車は「指導券」を持てば、その区間を走ることが出来るようになるそうです。

とか書いていますが、多分、合っている、いやっ、合っていて欲しい。

信号機のところの旗が青に変わりました。いよいよ出発。

そしてこれは取り決めなのでしょうが、本線に入る前に一旦停止。

2018年10月01日 21時29分

長良川鉄道の夏(6)「ゆら~り眺めて清流列車1号」の到着。

美濃白鳥駅始発の2008レ美濃太田駅行き(関駅で乗換え)。美濃市駅到着は10:25で、発は10:29。

ここ美濃市駅で観光列車「ゆら~り眺めて清流列車 1号」と交換です。

代用閉塞方式は通常の閉塞方式が出来ない時の正に“代用”の方法で非常時の一時的な方式です。今回の長良川鉄道ではスタフ(モノはタブレットキャリア)を使い、美濃市駅~大矢駅間で代用閉塞による運転を行っています。細かく説明すると私の手に負えない専門的な話になりますのでここからはご容赦願いますが、指導通信式というパターンと聞きました。

この写真、一応長良川鉄道の方に撮影したい旨を伝えています。

駅の待合室の壁にスタフを置く場所あり。

この日の2008レは一粒で2度美味しいと言われている(私が勝手にですが…)ナガラ300形305号。美濃太田側は長良川鉄道の標準色ですが、北濃側はヤマト運輸ラッピング。今年の2月からヤマト運輸と長良川鉄道が関駅と郡上市の美並苅安駅間で始めた乗客と宅急便を混載して運ぶ「客貨混載」用の車両です。

「ひと・もの・ハコぶ」「ネコロジー 環境にやさしい、物流をつくろう。」は分かり易いキャッチフレーズですね。

などと写真を撮っていると10:28着のお目当ての列車の到着。

2018年09月29日 20時58分

長良川鉄道の夏(4)ナガラ200形(201)を観察。

9:33、定時で美濃市駅到着。

乗ってきたナガラ200形(201)を観察。こうしたラッピング車両は好みが分かれるところだったりしますが、この201に限って言えば長良川鉄道沿線の四季が描かれており、観光客にとって楽しい1両だと言えそうです。勿論、私もOKです。で、この写真のブロックは春から夏。

こちらは秋から冬。そして雪だるまを見て思い出したこと。

今から40年ほど前、まだ東海北陸道が開通する前の時代ですが、奥美濃エリアのスキー場は名古屋から日帰りで行けるスキー場として何度も通いました。

ところで前の写真にも写っていますが、描かれている音符は一体何の曲をイメージしているのでしょうか?些細なことが気になってしまう。もっともウキウキした気分の象徴なのでしょうね。きっと。

美濃市駅。

駅前には真っ赤な丸ポスト(丸形ポスト)。“正しい”在り方だとつい思ってしまう。

長良川鉄道美濃市駅本屋は国指定の登録有形文化財となっています。

文化庁のHPの解説文では「美濃市街地南東部に位置する鉄道駅舎。桁行二四メートル、切妻造平入の木造平屋建で、正面に車寄、背面に上屋付連絡通路を付ける。外壁は下見板張で、西寄りを待合室とし、東側に閉塞取扱所付の事務室や休憩所を配するなど、大正期の官鉄駅舎の姿を今に伝える。」とあり、1923年(大正12年)の越美南線開業時そのままの姿を垣間見ることが出来ます。と書きつつ「出来ます」というより、心情的には「出来るはずです」の方が相応しい気もします。

2018年09月27日 20時56分

長良川鉄道の夏(3)富加駅で交換。

2010年6月30日以来の長良川鉄道美濃太田駅。

長良川鉄道の観光列車「ながら」の待合コーナーが出来ていました。2016年に登場した「ながら」ですが、何せ8年ぶりの訪問なので当然の事ながらまだ乗っていません。いつかは乗ってみたいと思いつつこの日、8月26日を迎えました。ネットで予約状況を調べると相変わらずの人気ぶりが伺えます。

まず乗ったのは美濃太田駅発8:59の111レ美濃市駅行き。本命の観光列車「ゆら~り眺めて清流列車 1号」の1本前ですが、そうしたのは美濃市駅で下車し、名鉄美濃町線美濃駅に行くため。長良川に寄り添って走る前まではそういう選択もありでしょう。

のどかな風景に癒されます。

9:08、富加駅到着。

ここで上り列車と交換。この列車が美濃太田駅から折り返し9:56発北濃駅行き観光列車「ゆら~り眺めて清流列車 1号」となります。

実りの秋がもう間近に来ていることを感じさせてくれる風景。今はもう刈り取りも終わり、きっと景色は変わっているでしょう。

2018年09月26日 22時21分

長良川鉄道の夏(2)JR鵜沼駅前ロータリーのビオトープ池。

駅前に出たのは初めてではありませんが、この位置まで来たことはありませんでした。そのおかげでこんな自然豊かなビオトープ池を発見。

自然があるからハトがいるという事にはなりませんが、水で守られているのをまるで知っているが如く泰然としている。

花に疎いので名前が分かりません。ラベンダーに似ているとは思うものの何せ8月の終わり。

噴水ではなく、水が溢れ出るスタイル。静かに流れだす水を見ているだけでも心は涼しくなっていきます。

それが1つではなくもう一つ発見。とは言ってもやはり今年の夏は暑すぎる。「心は涼しく…」などと戯言を言いながら外にいれば、池の水ならぬペットボトルの水がみるみる減っていきます。暑いというより熱い。

鵜沼駅8時37分発の3705D美濃太田駅行きに乗車。11分の短い時間ながらキハ75形のクロスシートに身を預ける、ただそれだけでもう随分遠くまでやってきた気分です。

2018年09月25日 22時11分

長良川鉄道の夏(1)代用閉塞と「ゆら~り眺めて清流列車」。

8月26日(日)。岐阜県博物館のスロープカーではなく、名鉄美濃町線美濃駅でもなくそもそもこの日に出かけることにした最大の目的は別にありました。それは長良川鉄道。

平成30年7月豪雨(西日本豪雨)の影響で、信号設備が故障し、代用閉塞(へいそく)が一部区間で今も続いています。そしてそうしたことが長良川鉄道の乗客動向に何か影響を与えているのではないかと気になったことによります。

最終的に乗るのは観光列車「ゆら~り眺めて清流列車」。

ということでまず目指すは長良川鉄道の起点駅である美濃太田駅。

行き方としてはJR岐阜駅で東海道本線~高山本線と乗り継ぐパターンと、名鉄犬山線新鵜沼駅~JR高山本線鵜沼駅乗替えで向かう2者択一。まあそこは私にとっては順当な選択である金山発7:47の快特新鵜沼駅に乗車。

その前にまずは金山駅で慣らし運転。急行佐屋駅行き。6500系。

2000系。

そして新鵜沼駅行きの到着。3100系が先頭に立っています。これから8時24分まで37分の旅の始まり。

2018年08月28日 13時08分

追悼。さくらももこさん。そしてGJ8マンのこと。

さくらももこさんが8月15日に亡くなられました。

さくらももこさんは以前、郡上八幡を舞台に活躍する水のヒーローキャラクター「GJ8(ジージェーエイト)マン」を考案され、長良川鉄道では、そのラッピング車両が今年の3月24日から運転されています。

ところで私はたまたまこの日曜日(8月26日)に長良川鉄道を訪ねていました。

目的は美濃駅~大矢駅間で行われている代用閉塞(へいそく)の状況を確認するため。

ついでにGJ8マントレインが撮れれば良いなあとは思っていましたが、503号は関の車庫の中。

さくらももこさんの郡上愛が一杯詰まったGJ8マントレインはこれからも長良川鉄道を走ります。

さくらももこさんのご冥福をお祈りいたします。

2018年08月27日 15時22分

AONAMILINE PHOTO SPOT。

今日は名古屋臨海高速鉄道あおなみ線のお話。

あおなみ線名古屋駅の改札を入るとこんな案内が出ています。それに従って歩いて行くと…

行き着いた先には帽子が2つ。

いつでも記念写真が撮影できるようになっています。

英語で「AONAMILINE PHOTO SPOT」の案内。海外からのお子さん連れも多く乗降する駅なのでこの表示なのでしょうか?

それはともかくお子さんだけではなく、大人の人にも楽しんで欲しいと思います。

ところであおなみ線の誘客の一環でこんな掲示もされているのですが、私がこの駅を利用する通勤時間帯に足を止めて見ている人はあまりいません。ちょっと残念。

2018年02月19日 15時27分

愛知環状鉄道の電車がささしまを行く。

一仕事終わったところでの休憩中。

何と眼下を行くのは愛知環状鉄道の2000系。

ここささしまでこの電車を見るのは初めて。JR東海の名古屋工場での整備を終え、これから戻るところを偶然見かけたようです。

携帯電話のカメラを起動させるだけで精一杯。そもそも普段は一眼レフどころかコンデジも持ち歩いていません。

これはトリミングした写真。携帯カメラの限界ですね。JR東海の313系と同様の配色ならばともかく、ぱっと見これだけだと私にはJR西日本の車両の印象あり。名古屋市内居住とは言え、愛知環状鉄道の車両を見ることは何年ぶりだろう。

高層ビル群を行く愛知環状鉄道2000系。事前に公表されていて、私が知っていればちゃんとした記録写真を撮影すべく、と言ったところですがこればかりは仕方がない。

かと言って社内をいつも一眼レフ片手に歩く勇気なし。というよりそれ以前の問題。

2018年02月06日 17時28分

受験生へのメッセージ。

受験シーズン真っ盛り。鉄道の駅での駅員さんから受験生へのオリジナルメッセージが話題となっています。

中京テレビの隣には愛知大学があることから、最寄りの名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)「ささしまライブ駅」にも今年はメッセージがありました。

ところでこのメッセージですが、下車する人にはちゃんと見える位置に置いてあり、手書きの文字だけでなく装飾もあって、あおなみ線スタッフの愛情を感じます。

話は戻ってそもそもこの写真は私ではなく中京テレビのスタッフの撮影。何か鉄道絡みの写真を撮影すると、私に連絡が来るとは何とも良い会社だと思います。(笑)

私が大学受験したのは45年前。駅を降りると「切符売り場が込み合うので、帰りの乗車券をあらかじめ買って下さい」とは言われた記憶はあるものの、こうした心温まるメッセージっていつから始まったのでしょうか。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!