2011年08月14日 9時20分

りくべつ鉄道で運転体験(7)運転体験証明書。

「運転体験」が終わると写真の「CR70・75型ディーゼル気動車運転体験
証明書」が授与されます。

受講番号が「368」とあったので、きっと私が「Lコース」に参加した
368人目と言うことでしょう。
なお、裏面は「CR70・75型ディーゼル気動車運転体験記録確表」で
何と『50回』まで記録できるようになっており、
「そんな人はいるのか?」と思いきや流石にそうした方はおらず、
10数回の方が最高だと聞きました。(北海道の方ですが、北見・帯広近辺の
方ではないそうです)

それにしてもここはそうそう簡単に来ることの出来る場所ではありませんが、
道東に「鉄」することがあれば「Lコース」実施日にあわせて日程を組み、
再チャレンジしたいと真剣に思っています。
(家族旅行でここを組み入れるのは絶対に無理だろうと思うので、
やはり「鉄」旅となるのですが、さてその実現可能性や如何に。)

こうしてあっという間の80分間は終わり、「北見」まで戻り、
そこから都市間バスで「旭川」を目指しました。
この選択は単なる時間の都合ですが、久しぶりに「高速道路」を通らない
一般道経由の都市間バスの乗車でした。
因みに「北見」~「旭川」間は、バスで3時間25分。
JRの「オホーツク」で3時間前後です。
高速道路を通らないバスとの時間差がこれでは鉄道の速達性は一体どこへ?と
言いたくなります。峠越えと線形の悪い「石北本線」の悲しい現実を
改めて知ることになりました。

2011年08月13日 18時03分

りくべつ鉄道で運転体験(6)記念写真の時間です。

「運転体験」の最後に“記念写真”です。
『指導運転士』さんがきっと“いつも”のパターンであろう何種類も
撮影してくれました。

実は、私、「運転体験」中に、このままこれが終了したら即!
『お疲れ様』で記念の写真が残らないのではと心配になり、
途中で『指導運転士』さんに“記念写真撮影”をお願いしたのですが、
「最後にその時間をとってあります」と言われ、その結果がこの写真と
なったのです。
いつもですと、他の参加者の方がいらっしゃたりするので、
交代で“記念写真”を撮りあったりするのですが、何せここでは、
2人だけの世界ですので、取り越し苦労をしてしまいました。

因みに上段写真の右手の上げ具合ですが、『指導運転士』さんの
“指導”によるものです。運転だけではなく、記念写真のポーズの指導も
受けました。
皆さんもここで「運転体験」をすればこうした写真が記念に残ります。

2011年08月13日 8時18分

りくべつ鉄道で運転体験(5)ポイント操作。

ここの「運転体験」の大きな「ポイント」の一つに『ポイント操作』が
あります。

何と、自分が運転する線路のポイントを自分で切り替え、
その切り替えた線路を走るのです。
写真は、その“体験”後、最後にポイントを戻す作業を『指導運転士』さんが
されているのを撮影したものですが、最初、私はどのポイントを操作するのかが
全く検討が付きませんでした。

所謂、転轍機らしい“てこ”の部分が見えている
『ダルマポイント』でなくとも、レバー操作のポイントは見えていたので
それかと思いきやそうではなく、転轍機の蓋を開け、
その中の歯車を回転させて操作するタイプのものでした。
一見すると電気転轍機に外形が似ているタイプで、私にとっては始めて
見るもので、知っているつもりの世界にも、まだまだ知らない世界があることを
知った瞬間でした。

また私は、ポイント操作自体は、列車が走らない線路でしたことは
ありましたが、実際に列車が走る線路での体験は初めてで、
今回は、キッチリ線路の移動が出来ている確認が重要と言うこともあり、
普段何気なく通り過ぎているポイントが、何となく愛おしく感じました。

2011年08月12日 9時00分

りくべつ鉄道で運転体験(4)続いて「池田」方面。

次に、池田方面になるのですが、
上段写真で右側のホームの手前の線路(左から2線目)を走り、
その一番奥に下段写真のポイントが2箇所あって、その一番奥の行き止まりが
「運転体験」の「池田」方面の終点となります。

『指導運転士』さんから、「折角なので、時間の許す限り
“運転”しましょう」と言われ、途中で「出区点検」の体験を挟みながら、
先回も書いたように、ひたすら運転!運転!運転!でした。

そんななんやかやで、実はこの線路を何往復したかは、恥ずかしながら
私の記憶にはなく、多分、5~6往復はしたであろうとは思うものの
定かではありません。
ひたすら「前進」~「停車」~「運転席の交換」を繰り返すのですが、
これがとにかく忙しい!
慣れない状況(運転体験)で心理的にも追い詰められており、
よって回数を数える余裕は全くありませんでした。

ところで、ここの「運転体験」ですが、停車位置が何箇所か設定されており、
そのポイントに一人づつ、“手旗”を持った女性(3名)が立ち、
その“手旗”の位置で「停車」~「発車」を繰り返しつつ
500メートルを進み、それを何回か繰り返した後、最終的に500メートルを
一気に走り抜けました。
最高時速は25キロで、距離だけではなく、速度でも私の運転体験史上、
最高値となりました。

「習うより慣れろ!」とは本当によく出来た言葉で、今回の「運転体験」で、
特に“ブレーキ操作のイロハ”が少しだけですが分かり始めてきました。

ところで「Lコース」2万円の料金ですが、約50分間の運転を始め、
気動車の構造を詳しく聞けたり、都度、疑問点があれば“気軽”に質問でき、
かつ直ぐに答えていただけることもあり、まるで『家庭教師』の個人指導を
受けているみたいで、その価値は十分と感じました。
(もっとも私は家庭教師の指導で勉強をしたことはありませんので推測です)
また、こうした「運転体験」が『りくべつ鉄道』にとって貴重な収入源で
あることは確実で、欧米の保存鉄道が寄付をベースに運営されていることを
考えれば、料金の一部はここの車両の保存費用の一助になっていれば
幸いという感想も持ちました。

2011年08月11日 18時59分

りくべつ鉄道で運転体験(3)運転区間は結構長い!まずは「北見」方面。

ここの運転体験で走らせられる距離は片道500メートル。
この距離は私が知る限り、国内の同様の“運転体験”では最長と思われます。
もっともこの距離が無ければ私は、ここ北海道の陸別までくることは
無かったかもしれません。

その走る線路ですが、当初の停車位置から「北見」方面へ向かう方から
説明します。
先回の上段写真の真ん中に写っている実際に運転した
「CR75-101」の右奥に、小さく写っている車両が今回の上段写真の
「CR70-8」で、つまり「CR70-8」の左横をまずは通過します。
そして下段写真の最奥に線路を塞ぐフェンスが小さく見えますが、
そこが終点です。

今回、「運転体験」の車内から殆ど写真を撮影しておらず、
この写真は、「運転体験」が始まる前に、許可を得て構内に入り
撮影したものです。
それは何故(なにゆえ)???

理由は簡単。「運転体験」参加者は私一人なので、とにかく休む間もなく運転し続けると聞いていたのと、かつ車内にいる私以外の人は
『指導運転士』の方のみなので、「運転体験」の順番待ちの間に
車内で写真を撮影するなど望むべくも無かろうという予感がしたからです。
結果としてその予感はズバリ的中で、こうした経験は、ここでしか味わえないのでしょうが、ある種“凄い経験”をしたと思っています。

(参考)
「運転体験」は、約10分間の学科講習から始まります。
まずは『指導運転士』さんと車内のクロスシートの席に向かい合い、
マンツーマンで「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の概略と歴史を学びました。
そして「CR70/75型」の車両について、
そのエンジン(DMF13HS)の解説、
エンジン出力(250PS/2000rpm)の数字の意味、
はたまた『ふるさと銀河線』で活躍した車両たちの“今”
(「陸別」で6両を保存)などについて学び、
いよいよ“運転”と相成りました。
つまり、私の場合だけではないと思いますが、“運転”についての
『学科』はなく、それは実習で“学び”ました。

2011年08月11日 8時06分

りくべつ鉄道で運転体験(2)「CR70/CR75型体験運転」(Lコース)。

今回、「ふるさと銀河線」りくべつ鉄道で申し込んだのは
『気動車運転体験Lコース』(13:00~14:20)。
完全予約制で、約80分間、CR70・75型気動車を独り占めできる料金は
2万円でした。
※参考までに約15分間の『気動車運転体験Sコース』
(料金2千円)というのもあります。
※『Lコース』では、例えば2人で参加し、費用を半分ずつ負担している方も
結構いるようでした。ただ、グロスの時間は変わらないので、
一人が運転する時間は半分になります。

で、今回運転したのは、上段写真の「CR75-101」。
平成2年に新潟鐵工所(現・新潟トランシス)で製造された、
「北海道ちほく高原鉄道」最後の1両です。(最新鋭車両とも言えます)
とは言うものの車齢は既に20年を越えています。
もっとも新潟トランシス製の軽快気動車のデザインは、
樽見鉄道の最新鋭車「ハイモ330-701」も含めて大きく外観が
変わったということはないので、古さを感じることはありません。

運転台(下段写真)は、ご覧のようになっており、
これまで私が運転してきた気動車とほぼ同様の構造で、パッと見、
少々安心したと言うのが本音です。

ところで今回のタイトルで、「運転体験」と「体験運転」の2つの言葉を
使っていますが、「りくべつ鉄道」HPでは『運転体験』となっていますが、
参加者用のテキストが「体験運転」となっており、とりあえずそのバランスを
とるために意味合いを考えて混用しています。ご了承下さい。
なお、今後は原則「運転体験」で統一します。

2011年08月10日 18時50分

りくべつ鉄道で運転体験(1)陸別駅に到着。

平成23年7月11日(月)、旧国鉄池北線~JR北海道/池北線
~北海道ちほく高原鉄道/ふるさと銀河線「陸別」駅にやってきました。
現在は、観光鉄道「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の“駅”及び
道の駅「オーロラタウン93りくべつ」となっています。

駅前と言うより、少し離れた所には、下段写真のような蒸気機関車
「79667」の動輪が展示されています。
もっとも、9600形が池北線で働いていたかどうかは私では
分かりかねますが、多分、『雰囲気』ではなく、ここ「陸別」に
縁があったからこそと思っています。
※「79667」は“北見機関区”の所属でした。

ところでここ「りくべつ鉄道」を訪れた理由は、「陸別駅」構内で
定期的に行われている「気動車運転体験」に参加のためで、
前夜宿泊した北見市からここまでは『レンタカー』でやってきました。
本来なら「北見」~「陸別」を結ぶ『北海道北見バス』の
「ふるさと銀河線」代替バスを利用するところなのですが、
途中の自由度を鑑みて断念した次第です。
ところが…。

レンタカーのカーナビを「オーロラタウン93りくべつ」にセットし、
北見市を出発したのですが、途中から狭い砂利道(未舗装と言うレベルを
超えている…)に入り込み、行き違う車も殆ど無く、
路線バスでも1時間半ほどで着くはずなのに・・・、
その心細さは計り知れないものでした。
※気分は、自動車レースの山岳ダートコース。時速30キロ前後で慎重に
運転しました。

因みに、北見への戻りは、地元の方に道を教えていただいたのですが、
何故かカーナビのルートもその道で案内され、1時間10分ほどで
到着しました。トホホ。

2011年06月16日 8時01分

小湊鐵道・チャリティー運転体験(11)運転した車両はキハ213号。

ところで平成23年6月4日の「運転体験」は
何故『キハ213号』だったのでしょう?

その答えが下の写真です。
ご存知、トミーテックの「鉄道コレクション」シリーズの一つで、
その第13弾として今年の1月に発売された中に、
この「小湊鐵道キハ213号」が入っていたからです。
そうっ!どうせ運転するなら「213号だがね」
(「だがね」は名古屋弁ですね。失礼)ということで、
主催者サイドが「小湊鐵道」に問い合わせたところあっさりOKが出て、
『聞いてみるものですね』ということで今回の車両が選定されたわけです。
もっとも「鉄コレ」が何故“213号”になったか?までは聞きそびれました。

ところでこの「運転体験」、誰でも主催できるわけではなく、
あくまでも“会社”等の法人に限るそうです。
それゆえ今回は「鈴清建設株式会社」が主催しているのですが、
担当の方は『会社にお伺いをたててみるものですね』と仰っていました。
やはり「個人」では多分、“信用”の問題ゆえ実現できないのはわかりますが、
こうした形で地元の“足”に役立つ活動としては良いことでしょう。

また、今回の「チャリティー運転体験」がきっかけで、次回の開催も
決まったそうです。(8月14日の予定とのこと)
多分、一か月ほど前に「小湊鐵道」のHPに出るのではないでしょうか?

あと一つ。もしも「運転体験」に参加されたら是非、
「運転体験」だけではなく、その鉄道に「乗って」ください!
それが私からのお願いです。
乗ることにより、自分たちが運転した鉄道(車両)への愛着が増すことは
間違いありません。
この日の「運転体験」後、『房総横断記念乗車券』で上総中野経由で
「いすみ鉄道」大原を目指した方が何人かいらっしゃいました。

2011年06月15日 18時37分

小湊鐵道・チャリティー運転体験(10)運転体験記念弁当。

12時過ぎに「運転体験」が終了。
お昼ごはんは「小湊鐵道キハ200 運転体験記念弁当」です。

中身は見たとおりで、普通のお弁当で、特別解説するものではありませんが、
包装紙はなかなか優れものです。

ちゃんと今回の「鈴清建設主催 東日本大震災チャリティー運転会」の文字も
入っています。

また秀逸なのはキハ200形のイラスト。
「小湊鐵道」鉄道部非常勤勤務のSさんという方が描いたもので、
細部まで拘りに拘っています。
Sさんに話しを少しお聞きしたのですが、電車は比較的簡単なのだそうですが、
ディーゼルとSLは部品の点数が多いのでとても難しいそうです。

この“キハ200形”も描くにあたり、何枚もの写真を撮影し、
例えば車輪やエンジン周りだけでなく、全ての機器を忠実に再現するため、
書き直したり、書き加えたり、相当な時間がかかったそうです。

参考までにこのSさんは遠い汽笛」というHPを開設されており、
信じられないくらい多数のイラストがUPされています。
(イラスト以外にもたくさんの写真があります。)
名古屋のJR東海「リニア・鉄道館」で販売しているお土産の一つにも
Sさんのイラストが採用されているとも聞きました。
(残念ながら私はまだ確認していません)

こうした方たちの協力もあって成り立っている「小湊鐵道」の
「運転体験」であるということは、やはり参加したからこそ分かることと
言えるでしょう。

2011年06月15日 8時00分

小湊鐵道・チャリティー運転体験(9)キハとの併走。

窓外を走るのは「五井」発11:00の「養老渓谷」行きです。
ここから150メートルほどの距離を併走・・・、と言いたいところですが、
何せこちらは150メートルしか走らず、しかも最高時速は15キロ。
相手になりません。
見る見るうちに離され、私たちのキハ213号が洗車機に到着するころには
遥か先を「上総村上」を目指し、走り抜けていきました。

一方、下段写真は洗車機の手前に用意された手作りの「場内信号機」。
実は、「小湊鐵道」が用意しているものではなく、今回の主催者
「鈴清建設株式会社」の担当者の方の手作り。
建設会社の方とあって、こうしたものを作るのは慣れているわけでは
ないものの、どうすれば作れるかは知っているから実現したようです。
(建築限界などは「小湊鐵道」と相談したそうです)

信号の色は、点灯式ではなく、塗ったものなので変わることはないのですが、
同じ「運転体験」をするなら、「少し遊び心を加えたい」というのが
その始まりだったようです。参加者の方に『楽しんでもらいたい』との
一心からの手間隙ですが、その心は参加者に伝わったと思っており、
なかなか良いアイデアと感心しました。
実は「出発信号機」もあり、それゆえ通常の「運転体験」が
「ATS良し、戸閉め良し、発車」なら
今回は「ATS良し、戸閉め良し、出発進行、発車」という喚呼が
できるようになっており、写真の「場内信号機」でも
「場内、警戒」という喚呼となるわけですが、製作者の方には
申し訳ありませんが、「場内信号機」の所で喚呼する余裕はありませんでした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!