2010年07月30日 9時00分

明知鉄道気動車体験運転 運転中

私ではなく、他の参加者の方の
体験運転中に撮影しました。

帽子は、明知鉄道が3つ用意しており
それを参加者が交代交代で着用しました。

で、この方の右側に“指導運転士”が立っており
一から十まで、親切に教えてくれます。
その段取りは…。
是非、体験運転に参加して経験してください。

体験運転で分かったことが何点かあるのですが
例えば、折り返し運転の際に運転士さんがされている
一連の動作の意味が大体理解できました。

この5月に公開された映画「RAILWAYS」で、
小さな子供が見よう見真似で電車を動かしてしまう
エピソードがありましたが、
この体験運転の参加者は、考えようではそれが
「できてしまう」ことになります。
そんなことを運転の順番待ちの時に考えていました。

2010年07月29日 18時45分

明知鉄道気動車体験運転 出発信号

体験運転の出発点から見た、体験運転区間の全貌です。
正面奥の突き当たりが終点。
右側のホームは明智駅です。

注目なのは出発信号機。
何だか高さも含めてちょっと不自然ですよね。

実は、この信号機は日常的に使用しているものではなく
何と、この『体験運転』のために明知鉄道が作ったもの。

参加者の方に、少しでも『運転士』気分を味わってもらい
より楽しんでもらおうということでした。
その狙いはズバリ!
運転席に座ると正面の斜め左側にバッチリ確認できます。

しかもこの信号機、「一日運転士」の出発準備が
整った段階で、明知鉄道の担当の方が
手動で「赤」⇒「青」に切り替えているのです。
従って「青」が点灯すると直ぐにアケチ14号は出発。
「青」になりっ放しでは無いところに
“明知鉄道”の『単なるイベントに終わらせていない』という
心意気を感じました。

行ってみたから分かること、気付くことは本当に多い!

2010年07月29日 8時42分

明知鉄道気動車体験運転 仕業点検

実際の『乗務』の前に、エンジンなどの装備や
各種機器の点検方法の説明を丁寧にして頂きました。

私が「面白い」というか、「明知」らしいと思ったのが
この車輪のところについている箱と
箱から線路面に向かって、車輪の直ぐ横に伸びている
怪しげなパイプ。

実はこれ、砂箱(砂撒機)。
明知鉄道では、急勾配区間において線路上の落ち葉や
冬の霜などで車輪が空転し、
列車が坂を上れなくなってしまわないように、
レールと車輪の間に砂を吹きつけてその防止策として
いるそうです。
※この砂を使い、お祓いをちゃんとした上で
 「明知鉄道のすべらないお守り」として
 絶賛販売中だそうです(笑)。
※蒸気機関車の砂箱は見たことがありますが
 気動車の砂箱は初めて見ました。

こんな話しが聞けるのも体験運転ならではですね。

2010年07月28日 18時25分

明知鉄道気動車体験運転 今日はアケチ14号

お待たせしました。
午後12時30分、いよいよこの日、
私たちが体験運転をする「アケチ14号」とご対面です。

アケチ14号はサイドに「さくら」のイラストが
入ったロングシートの車両です。
※明知鉄道では、アケチ10号~14号の
 5両に沿線市町村などのゆかりの「花」が
 デザインされていますが、アケチ14号は
 日本の象徴「さくら」でスケールが大きくなっています。
※他の車両のデザインは、是非、明知鉄道に来て
 確認してください。
※7月6日に、『長良川鉄道』に咲いた花の話しを
 UPしましたが、こんな近くに「花」の咲いた鉄道が
 もう一つあるとは思いませんでした。
 自分の知識のなさをいささか恥じております。

さて、思いもかけぬ『体験運転』のヘッドマークもついていて、
「よし!やるぞっ」と気分が高揚します。
※ヘッドマークは参加者向けに良いサービスと感じました。

2010年07月28日 9時00分

明知鉄道気動車体験運転 まずは事前講習

往復はがきで応募して
抽選で当たって
6000円の参加費を払って
10時半に集合して
まずは約1時間の「事前講習会」。
6月19日の若桜鉄道のSL体験運転時もそうだったのですが
こうした講習は「安全第一」の鉄道事業の
枠中イベントであるがゆえ絶対に欠かせません。

で、写真はノッチとブレーキ操作について黒板に
書いてあったものですが
黒板を見ていると、久しぶりに学生時代に戻った気分でした。

実際には全20ページの教則本も渡されており
黒板は一番大切な部分の『押さえ』として
使われていました。

この講習の後、明智(日本大正村)名物の
『ハヤシライス』の昼食(参加費に含まれる)を頂き
いよいよ待望の「気動車体験運転」です。

2010年07月27日 18時16分

明知鉄道気動車体験運転 明智駅

この写真は、先週の土曜日の撮影ではありません。
ご容赦ください。

土曜日に乗車したのと同じ「アケチ13号」の車内から
先頭窓越しに撮影した『明智駅』到着直前です。
※これが明智駅の全て。

気動車体験運転は、右側にチラッと見えている
「アケチ10号」の停車している場所から
右側奥に見える車庫の「アケチ6号」が停まっている
ところまでの側線を使用して行われます。

で、皆さんお気づきでしょうか?
この写真が「上から目線」なことに。
そうなんです。明智駅直前まで“ずーっと”下り坂で
この後、明知鉄道の方の「運転前」の『説明会』で聞いて
納得したのですが、
何と明智駅構内も、車庫の方に向かって2パーミルの
下りだそうです。
明知鉄道に乗る時は、皆さん、
是非、全線の“勾配”具合をご堪能ください。

2010年07月27日 9時01分

明知鉄道気動車体験運転 明智への道Ⅴ

なかなか明智駅に到着しなくてすいません。

飯沼駅の次は、30パーミルの勾配の駅「野志駅」です。
平成6年の開業で、Wikipediaによれば、
京阪京津線大谷駅と並ぶ日本2位とあります。

この写真の注目は、水平位置にある「駅名看板」と
線路面(ホーム面)と平行の柵との角度です。

わざわざ角度をつけてそれぞれ設置したとは思えないので
これがこの駅の勾配を実感させてくれます。

野志駅は、恵那側から明智方面が下り勾配で、
明智行きは、ブレーキを緩めただけで
ゆるゆると走り始めたという感じでした。

周りはのんびり農村風景です。
日差しが弱ければ、こんなところで日がな「撮り鉄」も
良いのでしょうが、この夏は願い下げです。

2010年07月26日 18時22分

明知鉄道気動車体験運転 明智への道Ⅳ

1面1線のこの駅が明知鉄道唯一の日本一!

ここが急勾配の続く明知鉄道らしい
33パーミルの勾配の途中に設置された飯沼駅です。
※写真では分かりにくいですが
 明智行きでは正に上り坂の途中です。

駅には「勾配日本一の駅 33パーミル
(33/1000) 飯沼駅」と描いた
絵看板があります。(なかなか可愛い)
※単行の場合、絵看板をちゃんと見るには
 一番、恵那駅側に乗車してください。

本来、この勾配での駅設置は認められていなかったのですが
平成3年に運輸省(当時)の特認で誕生しました。

明智行きの場合は、停車するのも発車するのも大変そうで
停車は、スピードを落としすぎないようにしないと
失速しそうですし、
発車はノッチをきっちり入れてから
ブレーキを解除しないと下がってしまいそうでした。
恵那行きの場合は下り坂なので、一見簡単そうですが
停車時のスピードコントロールは難しそうでした。
※気動車運転体験への「道」でしたので
 ちょっと運転士さんの動きを観察してみました。

2010年07月26日 9時02分

明知鉄道気動車体験運転 明智への道Ⅲ

恵那から明智までは「アケチ13号」に乗車。
単行で、座席が7割程度埋まっていました。
※アケチ13号の座席定員は44人。(セミクロスシート)

地元の人が10人程度で、他は観光客(ハイキング?)と
私の仲間(体験運転参加者)と思しき人たちで
明智まで通して乗車した人は約半分でした。

終点の明智駅のある恵那市明智町(旧・恵那郡明智町)は
既存の街並みを生かして昭和59年から
「日本大正村」として売り出し、
今ではすっかり観光地となっていますが、
アケチ13号から降りた日本大正村への観光客らしき人は
ほんの数人でした。
やはり車で行く観光地なのでしょうか?
※明智まで「乗り鉄」される方は、街歩きも良いですよ。
 殆どの名所が駅から楽々徒歩圏内です。

2010年07月25日 18時06分

明知鉄道気動車体験運転 明智への道Ⅱ

「木曽路はすべて山の中である」としたのは
島崎藤村の『夜明け前』ですが
木曽路の手前、東美濃路も結構な山の中です。

写真は、JR恵那駅ホームから、右方向に分岐する
明知鉄道を臨んだものです。
駅を出てすぐに差し掛かる
33パーミルの上り勾配がはっきりとわかります。

国鉄・旧明知線(今の明知鉄道)は、
山中に鉄道を敷設するため
当時の技術的な限界の範囲内とはいえ
連続する急勾配、急カーブで乗り切らざるを得ませんでした。
※私・個人的には、スケールは小さいかも知れませんが
 日本有数の山岳鉄道の要素を持っていると思っています。

時代が変わり車両の性能が格段によくなった今でも、
殆どの区間は時速40~50キロ程度という低速です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!