2014年12月22日 19時19分

小坂鉄道レールパーク運転体験(8)ディーゼル機関車運転体験証明書。

500メートル×2往復。途中にも停車ポイントが置かれており、そこでブレーキの経験を積むことが出来ます。

運転できる距離が長いこともあり、運転したぞ!感がたっぷりありました。

こちらは参加者への記念品の数々。嬉しいお土産です。もっとも私の家族はこれを一瞥して終わり。まあそんなものです。

小坂鉄道の記念品

運転体験は時刻表に従い時刻通りに行なわれます。その時刻は小坂鉄道レールパークから貸し出されるキッチリと時間が合わされた鉄道時計で確認します。時計は殆ど骨董品的な貴重なモノだけにその扱いも慎重にならざるを得ず、エンド交換の時にその時計が手から滑って落ちたらどうしようかなどと余計な(いやいや大切です)心配もしていました。

小坂鉄道証明

受講番号019のディーゼル機関車運転体験証明書。単機運転を5回経験すると重連運転が出来るようになります。「やってみたい!」と真剣に思っています。(もう考えただけでドキドキします)

碓氷峠のEF63の重連は何せ運転経験回数の壁が立ちはだかっています。それに比べれば…ですが、運転体験の実施日が少ないだけに挑戦できるまでにどれほどの時間が必要かの見当が付きません。(それでもやる気満々)

もっとも我が家の財務大臣の許可が下りるかどうかのハードルの方が、時間の課題より遥かに超えられない高さがあるのは間違いありません。これだけは断言できます。(苦笑)

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大館能代空港発17:55のANAでまずは羽田に向けて旅立ちです。(羽田から京浜急行経由品川~新幹線で帰名)

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その前に空港で少し早目の晩御飯。秋田名物「比内地鶏親子丼」。

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このルートが日曜日の運転体験を済ませ、名古屋に戻る唯一の方法・・・と飛行機の予約時点では思っていました。

小坂鉄道レールパークの方から何と、車(レンタカー)での移動なら、小坂町から時間距離が近い空港は青森空港とのこと。ならばと思って調べたらFDAの便で青森発18:35、名古屋小牧着20:05がありました。予期せぬ事態とはこのことかも知れません(ここは敢えて大袈裟な表現をします)。

次回の参考にさせていただくことにしました。

最後に本当に楽しい時間を過ごすことが出来たのは小坂鉄道レールパークのスタッフの皆さんのおかげです。この場を借りて御礼申しあげます。そして同じく楽しい時間を過ごされたと思う4名の方にも感謝です。ありがとうございました。あっ、家族にも。(時すでに遅しか?)

(追伸)とまあこんな感じの秋田「鉄」旅でしたが、自画自賛ではあるもののなかなか良いルートだと思っています。秋田内陸縦貫鉄道+小坂鉄道廃線跡巡り+小坂鉄道運転体験のセットははっきり言ってお勧めです。そして泊まりについては大館市であったり周辺にある温泉でのんびりというのが良いでしょう。気楽にのんびりかつリーズナブルなら私が泊まった「ふるさわおんせん」さんのような宿も選べるのもこのエリアの良さだと思います。

次回は青森空港起点で、弘南鉄道や津軽鉄道、はたまた五能線あたりを絡めて…なんてね。

2014年12月21日 19時17分

小坂鉄道レールパーク運転体験(7)運転体験の醍醐味。

DD131の運転台座席からの展望をご覧下さい。

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昨日の写真の方が分かりやすいですが、実際には機械室の部分があり思ったよりも視界は限られます。

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特に機関車の先頭部分は見えません。終点で実際に停めた位置を確認すると、赤い棒の停止位置より少し手前に車端がありました。指導機関士さんの話しでは、人は慎重になると早目にブレーキを掛けるとのことで、停止位置を越える人より手前に停車する人の方が多いそうです。

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これは緊張するとこうなるとの1例。ほんの一瞬ですが前照灯と尾灯が同時に点いていました。

実は私もやらかしたのですが、エンド交換(進行方向の運転台に移動する)をする際、前照灯を消すより先に尾灯を点けてそのまま「ああっ」と気付くまでの状態なのですが、私だけでなくと良かった!としておきます。(笑)

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運転台にある竹ぼうき。車体に降った雪はこれで掃くのが良いのだそうです。こんな話しを聞けたりする緊張の中にも楽しい運転体験。

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懐かしの同和鉱業キハ2100形気動車は駅構内に置かれています。運転体験時又はレールバイクもしくは観光トロッコに乗ってもこの車両を見ることが出来ますが、小坂駅のホームからはあまりよくは見えません。その行く末が心配です。

2014年12月20日 19時15分

小坂鉄道レールパーク運転体験(6)いよいよ運転。

お待たせしました。いよいよ運転の本番です。先に感想を書きます。このディーゼル機関車の運転体験は面白い!の一言に尽きます。

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素人なりに気動車、電車、電気機関車、蒸気機関車、エンジン付き自走トロッコと経験を積んでからここに来たこともあってか、この日、やっと緊張の中にも楽しさを感じるようになった気がしました。(私は、話は盛れるだけ盛る習性があります)

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小坂鉄道でのお気に入り①

タブレットの収受。2014_11_09小坂鉄道レールパーク_129

 

小坂鉄道でのお気に入り②

出発合図は「小坂鉄道流」。

写真の方はこの運転体験会が始まる時に、以前小坂鉄道に勤務されていた方たちに話しを聞いたりして往時の手法を再現したそうです。因みに国鉄式とは異なっているそうです。

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小坂鉄道のお気に入り③

国鉄DD13形とは似て非ざるを実感。実は今回の2つ前の写真で、「えっ!」と気付いた鉄友がいます。

何が違うかは小坂鉄道レールパークのウェブサイトでご確認下さい。

2014年12月19日 20時13分

小坂鉄道レールパーク運転体験(5)DD131のこと。

事前の座学が終わり、運転するDD131の見学。(DD130形の説明は小坂鉄道レールパークのウェブサイトをご覧下さい)

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さあーっ!!いよいよだ!と気分が高まります。特にディーゼル機関車の運転は今回が初なので尚更です。

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普段見えないもの①

砂箱の中の砂。滑らないお守りで持って帰ろうかと思ってしまった。(笑)

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普段見えないもの②

スノープラウの上げ下げ。まずは冬バージョン。

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次に夏バージョン。

さてここまでで午前中の日程が終了。

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腹ごしらえは小坂町名物「かつらーめん」。見たとおりのとんかつの乗ったラーメンで、この日はレールパークから車で数分の場所にある「日本料理 奈良岡屋」さんで頂きました。レールパークに運転体験に出かけたときの定番になりそうです。

※詳しくは検索⇒「かつらーめん 小坂町」

(余談)

今回の運転体験が始まる直前、全5人の参加者の一人から「中京テレビの方ですよね」と声をかけられビックリ。何と北海道三笠鉄道記念館の「SL機関士体験クラブ」参加時に、ボランティアスタッフとして参加され、私も大変お世話になった方でした。このラーメンはその方と同行で食しており、やはり食事は一人より複数が美味しいと改めて実感した次第です。

2014年12月18日 20時10分

小坂鉄道レールパーク運転体験(4)ナロー時代の遺構が残っている。

運転の本番までなかなか行き着きません。

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レールパークから少し歩いたところにこんな鉄橋の遺構が手付かずで残されています。これは小坂から大館に向かう“本線”ではないのは直ぐに見当がつきましたが、それ以上の調査を今回は出来ませんでした。(ナロー?だとか)

廃線跡めぐりをする人にとって、小坂鉄道は本当に楽しい場所でしょう。

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小坂駅構内に残るナローの蒸気機関車と客車。「ひょっとして」という気持ちはあったものの再び出会えて嬉しくなりました。もっとも初めてここを訪れた人は昭和の時代から保存されていたとは気付かないかも?です。

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駅構内ではこんなレールバイクに乗って楽しむことが出来、家族連れやグループが乗車する姿を見かけました。

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レールへの塗油作業。実務的な面もあるようですが、きっとこれもレールパークのイベントの一つではないかと思いました。であればそのアイデアが面白い。

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小坂鉄道名物「ラッセル車」。「ラッセル操作体験」として、この車のウイングの操作体験も今後実施するとの事ですが、やってみたいと思いつつ、その動く姿は車内(運転台)からはあまり見えないかも?とのこと。さて「どうするの、私。」なんて考える前にまずは先着順の申し込みに勝てるかどうか?日程的に参加できるかどうか?更に言えば冬場にどうやって小坂の町に行き着くか?課題は多い。(もう行く気まんまん・・・)

と書きましたが、これは11月9日時点でのこと。その後、小坂鉄道レールパークから実施が発表されていましたが、今は下記の通りとなっています。次に期待!しよう。(涙)

1月10日(土)は定員に達しました。
2月14日(土)は定員に達しました。
3月14日(土)は定員に達しました。 

2014年12月17日 19時08分

小坂鉄道レールパーク運転体験(3)平成26年の小坂鉄道。

まだまだ本題に入れない。もう少し前振りにお付き合いを。

さて平成26年11月9日の小坂鉄道レールパーク。

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何だかガランとした感じですが、まだ午前9時の開館前です。

2014_11_09小坂鉄道レールパーク_38

駅はまだ現役そのもの。駅舎の外観はきれいに塗り直された感じです。あっ、「現役そのもの」という表現は不適切かもしれません。今も小坂鉄道レールパークの玄関として活用されているのですから。

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運転体験の講習開始時間が10時だったので、それまでの時間を使い構内を探検。

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タブレットがいい味を出していました。こういう工夫は大事ですね。昭和の「鉄」心がくすぐられました。

2014年12月16日 20時07分

小坂鉄道レールパーク運転体験(2)同和鉱業だった頃の思い出。

昭和52年9月1日の小坂駅。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_10

明日、平成26年の小坂駅をUPしますので、新旧比較はそれでして下さい。(相変わらず不親切な当ブログです)

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_11

小坂駅での風景。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_12

そしてこの鉄道が狭軌の時代の面影を伝える蒸気機関車と客車。小坂駅の写真は以上、3枚だけで終了。乗り鉄であってもあまりに何も撮影していないことに愕然としていますが致し方ありません。当時の私はそんな感じの「鉄」でした。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_13

一方の終点「花岡駅」。当時は時間があれば駅舎だけ撮影しておくパターンでした。つまり時間が無ければ駅舎の写真も残っていない終着駅があります。今考えると残念でなりません。

2014年12月15日 19時05分

小坂鉄道レールパーク運転体験(1)昭和52年9月1日。

中京テレビに就職した昭和52年(1977年)、私は本格的に日本の全鉄道乗破(当時はケーブルカーを除く)を目指しました。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_7

就職して始めての夏休みは東北の鉄道制覇の旅。その9月1日のルートがこの図になりますが、まあ当時はこんな感じでひたすら修行をするが如く乗りまくっていました。因みに宿は当然、飛び込み。市町村の代表駅の駅前には大抵商人宿(今や死語…)があり、よほどのことが無い限り泊まる事が出来ました。もっとも相部屋もありでしたが、それでもOUTな時は夜行列車が走る線(停まる駅)までとりあえず出て、何とか一夜の寝場所を確保したこともありました。(最終手段はそうっ!ステーションホテル、つまり駅寝)

それも今や思い出です。

話を小坂鉄道に戻しますが、小坂鉄道は当時、同和鉱業の路線であり、旅客列車はその花岡線と直通運転していました。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_8

どちらにしても同じ会社なので乗車券は当然1枚。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_9

 

小坂駅の入場券。

2014_11_08~009秋田周遊スキャン_5

花岡駅の入場券も今や昔の思い出の世界です。

さて表題の小坂鉄道レールパーク運転体験ですが、廃線となった小坂鉄道の小坂駅がレールパークとして整備され、そこでDD(ディーゼル機関車)の運転体験が出来るようになりました。希望者は多いとのことですが何せ先着順なので運よく参加できることになり、それで11月8日~9日の1泊2日で秋田に出かけることにしたのです。

2011年08月08日 8時02分

三笠でSL機関士体験(14)さようなら「S-304号」。

こうして平成23年7月10日(日)の「S-304号」の1日は終わり、
機関庫のシャッターが徐々に閉まっていきました。
私の心の中では何故か「蛍の光」のメロディーが流れ、
少し哀愁を帯びた気分に浸っていました。
とまあ、そうは書いていますが、「本当にそうでしたか?」と突っ込まれると
「御免なさい」しますが、雰囲気はご理解頂けると信じています。

最後の最後に、ここを訪れる際の注意点を。
公共の交通機関の利用者は、「バス」の時間に自分の行動を合わせる
必要があり、事前の準備をキッチリしておく必要があります。
そうしたことも含め名古屋発の場合、レンタカーの利用が合理的とも
思えました。
また、「機関士体験」をする場合、「三笠鉄道記念館」の見学時間を鑑みると
“1日仕事”と思っていたほうが無難です。
以上は私の感覚で恐縮ですが、今回、「クロフォード公園」を楽しむ時間は
残念ながらありませんでした。
また「三笠トロッコ鉄道」も全く見ていません。
もっともこちらは一人で体験するには“チト恥ずかしい”ということも
ありますが…。

それはそれとして、前にも書きましたが、これほど充実した
『鉄道施設』は全国でもそう多くは無いと思いました。

2011年08月07日 18時20分

三笠でSL機関士体験(13)機関車の整備。

車庫前に戻ってきた機関車の整備です。

まずは火室から線路上に、その日の石炭や薪の燃えカスを
下に落としていきます。
作業は丁寧に、何度も火室内を確認しながら進められていき、
機関車がこの場を離れ、機関庫に収まった後には写真の“灰の山”が
残されていました。

この日、私は最初の「火室」の火起こしこそ見ませんでしたが、
それ以外はこれをもってほぼ全部の作業を見たことになります。

観光用の鉄道ゆえにこうした光景を気軽に見ることができたのですが、
皆さんも、ここ「三笠鉄道村」で『機関士体験』をされる際は、
一連の作業を見学されることをお勧めします。
それにより「S-304号」への愛着が高まり、またSL運転が、
単に運転時だけのものではなく、事前・事後に様々な作業があることを
知ることで“鉄道”の知識を楽しく習得することにも繋がっていきます。

(最後の余談)
三笠鉄道村・三笠鉄道記念館のある旧幌内線「幌内」駅ですが、
昭和47年に旅客扱いが無くなり、その後は貨物列車が運転されていました。
それも昭和62年に廃止となり、その最後の最後には「幌内駅」まで
臨時快速列車が運転され、往時の賑わいが再現されました。
そして「幌内駅」は同じ昭和62年に三笠鉄道村・三笠鉄道記念館として
整備されたのですが、ここの保存車両の殆どは、
線路がまだ繋がっている時に、“幌内線”を使って運び込まれたそうです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!