2011年08月13日 8時18分

りくべつ鉄道で運転体験(5)ポイント操作。

ここの「運転体験」の大きな「ポイント」の一つに『ポイント操作』が
あります。

何と、自分が運転する線路のポイントを自分で切り替え、
その切り替えた線路を走るのです。
写真は、その“体験”後、最後にポイントを戻す作業を『指導運転士』さんが
されているのを撮影したものですが、最初、私はどのポイントを操作するのかが
全く検討が付きませんでした。

所謂、転轍機らしい“てこ”の部分が見えている
『ダルマポイント』でなくとも、レバー操作のポイントは見えていたので
それかと思いきやそうではなく、転轍機の蓋を開け、
その中の歯車を回転させて操作するタイプのものでした。
一見すると電気転轍機に外形が似ているタイプで、私にとっては始めて
見るもので、知っているつもりの世界にも、まだまだ知らない世界があることを
知った瞬間でした。

また私は、ポイント操作自体は、列車が走らない線路でしたことは
ありましたが、実際に列車が走る線路での体験は初めてで、
今回は、キッチリ線路の移動が出来ている確認が重要と言うこともあり、
普段何気なく通り過ぎているポイントが、何となく愛おしく感じました。

2011年08月12日 9時00分

りくべつ鉄道で運転体験(4)続いて「池田」方面。

次に、池田方面になるのですが、
上段写真で右側のホームの手前の線路(左から2線目)を走り、
その一番奥に下段写真のポイントが2箇所あって、その一番奥の行き止まりが
「運転体験」の「池田」方面の終点となります。

『指導運転士』さんから、「折角なので、時間の許す限り
“運転”しましょう」と言われ、途中で「出区点検」の体験を挟みながら、
先回も書いたように、ひたすら運転!運転!運転!でした。

そんななんやかやで、実はこの線路を何往復したかは、恥ずかしながら
私の記憶にはなく、多分、5~6往復はしたであろうとは思うものの
定かではありません。
ひたすら「前進」~「停車」~「運転席の交換」を繰り返すのですが、
これがとにかく忙しい!
慣れない状況(運転体験)で心理的にも追い詰められており、
よって回数を数える余裕は全くありませんでした。

ところで、ここの「運転体験」ですが、停車位置が何箇所か設定されており、
そのポイントに一人づつ、“手旗”を持った女性(3名)が立ち、
その“手旗”の位置で「停車」~「発車」を繰り返しつつ
500メートルを進み、それを何回か繰り返した後、最終的に500メートルを
一気に走り抜けました。
最高時速は25キロで、距離だけではなく、速度でも私の運転体験史上、
最高値となりました。

「習うより慣れろ!」とは本当によく出来た言葉で、今回の「運転体験」で、
特に“ブレーキ操作のイロハ”が少しだけですが分かり始めてきました。

ところで「Lコース」2万円の料金ですが、約50分間の運転を始め、
気動車の構造を詳しく聞けたり、都度、疑問点があれば“気軽”に質問でき、
かつ直ぐに答えていただけることもあり、まるで『家庭教師』の個人指導を
受けているみたいで、その価値は十分と感じました。
(もっとも私は家庭教師の指導で勉強をしたことはありませんので推測です)
また、こうした「運転体験」が『りくべつ鉄道』にとって貴重な収入源で
あることは確実で、欧米の保存鉄道が寄付をベースに運営されていることを
考えれば、料金の一部はここの車両の保存費用の一助になっていれば
幸いという感想も持ちました。

2011年08月11日 18時59分

りくべつ鉄道で運転体験(3)運転区間は結構長い!まずは「北見」方面。

ここの運転体験で走らせられる距離は片道500メートル。
この距離は私が知る限り、国内の同様の“運転体験”では最長と思われます。
もっともこの距離が無ければ私は、ここ北海道の陸別までくることは
無かったかもしれません。

その走る線路ですが、当初の停車位置から「北見」方面へ向かう方から
説明します。
先回の上段写真の真ん中に写っている実際に運転した
「CR75-101」の右奥に、小さく写っている車両が今回の上段写真の
「CR70-8」で、つまり「CR70-8」の左横をまずは通過します。
そして下段写真の最奥に線路を塞ぐフェンスが小さく見えますが、
そこが終点です。

今回、「運転体験」の車内から殆ど写真を撮影しておらず、
この写真は、「運転体験」が始まる前に、許可を得て構内に入り
撮影したものです。
それは何故(なにゆえ)???

理由は簡単。「運転体験」参加者は私一人なので、とにかく休む間もなく運転し続けると聞いていたのと、かつ車内にいる私以外の人は
『指導運転士』の方のみなので、「運転体験」の順番待ちの間に
車内で写真を撮影するなど望むべくも無かろうという予感がしたからです。
結果としてその予感はズバリ的中で、こうした経験は、ここでしか味わえないのでしょうが、ある種“凄い経験”をしたと思っています。

(参考)
「運転体験」は、約10分間の学科講習から始まります。
まずは『指導運転士』さんと車内のクロスシートの席に向かい合い、
マンツーマンで「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の概略と歴史を学びました。
そして「CR70/75型」の車両について、
そのエンジン(DMF13HS)の解説、
エンジン出力(250PS/2000rpm)の数字の意味、
はたまた『ふるさと銀河線』で活躍した車両たちの“今”
(「陸別」で6両を保存)などについて学び、
いよいよ“運転”と相成りました。
つまり、私の場合だけではないと思いますが、“運転”についての
『学科』はなく、それは実習で“学び”ました。

2011年08月11日 8時06分

りくべつ鉄道で運転体験(2)「CR70/CR75型体験運転」(Lコース)。

今回、「ふるさと銀河線」りくべつ鉄道で申し込んだのは
『気動車運転体験Lコース』(13:00~14:20)。
完全予約制で、約80分間、CR70・75型気動車を独り占めできる料金は
2万円でした。
※参考までに約15分間の『気動車運転体験Sコース』
(料金2千円)というのもあります。
※『Lコース』では、例えば2人で参加し、費用を半分ずつ負担している方も
結構いるようでした。ただ、グロスの時間は変わらないので、
一人が運転する時間は半分になります。

で、今回運転したのは、上段写真の「CR75-101」。
平成2年に新潟鐵工所(現・新潟トランシス)で製造された、
「北海道ちほく高原鉄道」最後の1両です。(最新鋭車両とも言えます)
とは言うものの車齢は既に20年を越えています。
もっとも新潟トランシス製の軽快気動車のデザインは、
樽見鉄道の最新鋭車「ハイモ330-701」も含めて大きく外観が
変わったということはないので、古さを感じることはありません。

運転台(下段写真)は、ご覧のようになっており、
これまで私が運転してきた気動車とほぼ同様の構造で、パッと見、
少々安心したと言うのが本音です。

ところで今回のタイトルで、「運転体験」と「体験運転」の2つの言葉を
使っていますが、「りくべつ鉄道」HPでは『運転体験』となっていますが、
参加者用のテキストが「体験運転」となっており、とりあえずそのバランスを
とるために意味合いを考えて混用しています。ご了承下さい。
なお、今後は原則「運転体験」で統一します。

2011年08月10日 18時50分

りくべつ鉄道で運転体験(1)陸別駅に到着。

平成23年7月11日(月)、旧国鉄池北線~JR北海道/池北線
~北海道ちほく高原鉄道/ふるさと銀河線「陸別」駅にやってきました。
現在は、観光鉄道「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」の“駅”及び
道の駅「オーロラタウン93りくべつ」となっています。

駅前と言うより、少し離れた所には、下段写真のような蒸気機関車
「79667」の動輪が展示されています。
もっとも、9600形が池北線で働いていたかどうかは私では
分かりかねますが、多分、『雰囲気』ではなく、ここ「陸別」に
縁があったからこそと思っています。
※「79667」は“北見機関区”の所属でした。

ところでここ「りくべつ鉄道」を訪れた理由は、「陸別駅」構内で
定期的に行われている「気動車運転体験」に参加のためで、
前夜宿泊した北見市からここまでは『レンタカー』でやってきました。
本来なら「北見」~「陸別」を結ぶ『北海道北見バス』の
「ふるさと銀河線」代替バスを利用するところなのですが、
途中の自由度を鑑みて断念した次第です。
ところが…。

レンタカーのカーナビを「オーロラタウン93りくべつ」にセットし、
北見市を出発したのですが、途中から狭い砂利道(未舗装と言うレベルを
超えている…)に入り込み、行き違う車も殆ど無く、
路線バスでも1時間半ほどで着くはずなのに・・・、
その心細さは計り知れないものでした。
※気分は、自動車レースの山岳ダートコース。時速30キロ前後で慎重に
運転しました。

因みに、北見への戻りは、地元の方に道を教えていただいたのですが、
何故かカーナビのルートもその道で案内され、1時間10分ほどで
到着しました。トホホ。

2011年08月08日 8時02分

三笠でSL機関士体験(14)さようなら「S-304号」。

こうして平成23年7月10日(日)の「S-304号」の1日は終わり、
機関庫のシャッターが徐々に閉まっていきました。
私の心の中では何故か「蛍の光」のメロディーが流れ、
少し哀愁を帯びた気分に浸っていました。
とまあ、そうは書いていますが、「本当にそうでしたか?」と突っ込まれると
「御免なさい」しますが、雰囲気はご理解頂けると信じています。

最後の最後に、ここを訪れる際の注意点を。
公共の交通機関の利用者は、「バス」の時間に自分の行動を合わせる
必要があり、事前の準備をキッチリしておく必要があります。
そうしたことも含め名古屋発の場合、レンタカーの利用が合理的とも
思えました。
また、「機関士体験」をする場合、「三笠鉄道記念館」の見学時間を鑑みると
“1日仕事”と思っていたほうが無難です。
以上は私の感覚で恐縮ですが、今回、「クロフォード公園」を楽しむ時間は
残念ながらありませんでした。
また「三笠トロッコ鉄道」も全く見ていません。
もっともこちらは一人で体験するには“チト恥ずかしい”ということも
ありますが…。

それはそれとして、前にも書きましたが、これほど充実した
『鉄道施設』は全国でもそう多くは無いと思いました。

2011年08月07日 18時20分

三笠でSL機関士体験(13)機関車の整備。

車庫前に戻ってきた機関車の整備です。

まずは火室から線路上に、その日の石炭や薪の燃えカスを
下に落としていきます。
作業は丁寧に、何度も火室内を確認しながら進められていき、
機関車がこの場を離れ、機関庫に収まった後には写真の“灰の山”が
残されていました。

この日、私は最初の「火室」の火起こしこそ見ませんでしたが、
それ以外はこれをもってほぼ全部の作業を見たことになります。

観光用の鉄道ゆえにこうした光景を気軽に見ることができたのですが、
皆さんも、ここ「三笠鉄道村」で『機関士体験』をされる際は、
一連の作業を見学されることをお勧めします。
それにより「S-304号」への愛着が高まり、またSL運転が、
単に運転時だけのものではなく、事前・事後に様々な作業があることを
知ることで“鉄道”の知識を楽しく習得することにも繋がっていきます。

(最後の余談)
三笠鉄道村・三笠鉄道記念館のある旧幌内線「幌内」駅ですが、
昭和47年に旅客扱いが無くなり、その後は貨物列車が運転されていました。
それも昭和62年に廃止となり、その最後の最後には「幌内駅」まで
臨時快速列車が運転され、往時の賑わいが再現されました。
そして「幌内駅」は同じ昭和62年に三笠鉄道村・三笠鉄道記念館として
整備されたのですが、ここの保存車両の殆どは、
線路がまだ繋がっている時に、“幌内線”を使って運び込まれたそうです。

2011年08月07日 9時08分

三笠でSL機関士体験(12)「S-304」機関庫に戻る。

この日の三笠鉄道村「機関士体験」の参加者の内、
三笠市営バスでここを訪れたのはどうやら私だけでした。

何せ路線バスで岩見沢に戻るには、1時間に1本程度の三笠市営バスと
その後も本数の少ない北海道中央バスへの乗り継ぎが必要で、
疲れ果てた中年(老年???)オヤジを見かねた指導運転士さんが
「列車の時間次第だが、岩見沢まで送ろうか?」と声をかけてくれました。
この日、私は「岩見沢」発17:58の特急「オホーツク7号」で
「北見」まで行く予定だったのでその旨を伝え、
お言葉に甘えることにしました。

もっともその代わり、16:00発の「SL列車」の運転終了後、
機関車の整備をし、機関庫にいれるまで待っているように言われたのですが、
これはかえって願ったり叶ったりで、その作業の一部始終を
見学することにしました。

ということで遅まきながら写真の話しですが、“本線”からバックで
側線に転線し、これからポイントを切り替えて機関庫に戻るところです。
機関車の前でポイントを切り替えている姿が見えています。

2011年08月06日 18時15分

三笠でSL機関士体験(11)学科実技講習終了証明書。

最後に写真の「学科実技講習終了証明書」が交付されます。
上段写真が表で、下段写真が裏面です。
「SLの汽笛が今も聞こえる・・・」なんて、痺れるフレーズですね。
北海道はそうそう行ける場所ではないので、少し欲張って
「体験」しましたが、それだけの“価値”はあったと思っています。
ところで私は「練習運転」後に、「運転体験」を4回やったと
報告しましたが、その申し込みはどうしていたのでしょう?
今回の手順をここで書きます。

1)三笠鉄道村『SL機関士体験クラブお申込みフォーム』で
「学科講習」と「運転体験」を申し込む。
※その時に「最低2回は運転したい」というリクエスト。
2)「体験運転」実施時間における“予約”が満杯の場合を除き、
「三笠鉄道記念館」担当者から、当日の参加者に対し「体験運転」の追加が
出来ることの案内がある。
3)「体験運転」追加希望者は、三笠鉄道記念館の担当者に申し出て
「体験運転」を行う。

●今回は、三笠鉄道記念館の方から「今日は時間とお金の許す限り
何回でも運転体験できます」と言われました。

●「運転体験」の各開始時間は「三笠鉄道村」のHPにある通りですが、
予約が入っていなければ“随時”受け付ける方式ということが分かりました。

●この日は、学科講習を申し込んだ私を含めて4名にプラス、
ベテラン2名の計6名の参加申し込みで、初心者の内、
2名は「学科講習」に含まれる「練習運転」だけで帰られたので、
午後の大半の「運転体験」の時間は実質、4名にその全てが委ねられた
格好でした。
またその際、「練習運転」を含め5回目の運転から“山の中”までの
全区間450メートルが運転できると説明されました。

●そこで、“時間とお金の許す限り”というよりは“お金”の許される範囲と
言うことでギリギリ“山の上”まで行くことにしたのです。

2011年08月06日 9時02分

三笠でSL機関士体験(10)記念写真。

「機関士体験」が終わると『記念写真』撮影の時間です。

機関士制服(なっぱ服)に制帽の出立ち(いでたち)でしかも左腕には
“光り輝く”『機関士』の腕章。(全て借り物です)
それで運転席に座り、さもちゃんと運転してきたかのような顔をして
写真に納まりました。
これぞ「運転体験」時の至福のひと時です。

ところで機関士制服ですが、様々なサイズが用意されていますので、
余程のことが無い限り、着られるものが無いと言うことはなさそうです。
私のウエストは90センチを肥えており、いや越えており、
心配していたのですがそれは取り越し苦労でした。

最近、名古屋の「鉄」4人での『呑み鉄』の際、蒸気機関車全盛時の
機関士さん、機関助士さんに『太目の方はいたのだろうか?』という話しに
なりました。
確かに昭和の鉄道写真で、車掌さんや駅長さんはともかく、
『運転系の方でそういう写真はみたことが無いね』というのが全員の
一致した結論でした。

とまあ、そんな話しは後日談として、記念写真の後、
「学課講習料」と「運転体験料」を支払い全ては終了しました。
350メートル×往復×4回=2800メートル
450メートル×往復=900メートル
計3700メートルがこの日の成果でした。

さて今回の「運転体験」のまとめです。
当たり前ですが『難しい』の一言に尽きます。特に“ブレーキ”は
これまでの数回の“体験”で会得できるものではなく、
写真の私は爽やかな表情をしていますが実態は相変わらずの悪戦苦闘でした。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!