2011年01月13日 18時03分

ZIGZAG RAILWAY(10)クラレンス駅にて。

ジグザグレイルウェイの起点(終点?)、
クラレンス駅での記念写真です。
私と一緒に写ってくれたのはこの日の運転担当、
「Roger Bilett(ロジャー・ビレット)」さんでした。
この方、子供連れの観光客にも大人気で、
居合わせた人たちと一緒にちょっとした撮影大会となっていました。

この駅には駐車場もあり、また駅にはお土産屋さんや
コーヒーショップもあって、どう見てもこちらが起点。
実際、前にも書きましたが「ボトムポインツ(ジグザグ)」駅を
出発点にした乗客は『私だけ』でした。

ところでここのお土産屋さんですが、
「ジグザグレイルウェイ」グッズもさることながら
「機関車トーマス」グッズも充実していました。
10~15分は直ぐに過ぎますので行かれる方は
その心づもりで…。

●今回の「ZIGZAG RAILWAY」に関する私のブログの情報は、
公式HP並びにお土産屋さんで販売していた書籍である
「The Lithgow Zig Zag」を参照しています。

2011年01月13日 9時00分

ZIGZAG RAILWAY(9)絶景かな絶景かな。

ジグザグレイルウェイの“『超』絶景ポイント”です。
これだけ雄大(広大?)な美しいポイントは
滅多にあるものではありません。
特に人家が全く見えない、大自然の真っ只中というのが
如何にもオーストラリアです。
ジグザグレイルウェイの列車もここで10分近く停車し、
絶景を楽しみます。

左手の線路が「ジグザグレイルウェイ」(狭軌)の線路で、
その右下、森に隠れて分かりにくいかもしれませんが
それが「大陸横断鉄道(ブルーマウンテンズ線)」(標準軌)の
線路です。

「大陸横断鉄道」は、文字通りオーストラリア大陸を横断する
かの有名な「インディアン・パシフィック号」や、
長大な貨物列車が“頻繁”に走る
オーストラリアでも超一級の幹線で、
旅客列車こそ、最初に書いた通り2時間に1本ですが
間違いなく『物流』の大動脈です。
※ある種、アメリカの大陸横断鉄道と同様かも?

ジグザグレイルウェイの路線(旧本線と言っても良いかな)は、
この写真の位置からずーっと奥の方に徐々に下って行き、
「トップポインツ」のスイッチバックで折り返し
丁度、真ん中の線路を手前に下り、
「ボトムポインツ」に向かいます。
で、廃線となる前の線路は、「ボトムポインツ」(ZIGZAG駅)で
もう一度スイッチバック(折り返し)し、
右下の線路を丁度、山が切れる向こう側に
進む構造となっていたようです。
トンネルでこのスイッチバックを『解消』したのも
この風景を見ていると納得でした。

で、ここにいる間に、下の線路を貨物列車でも通らないかと
期待したのですが、残念ながらの結果でした。

2011年01月11日 18時14分

ZIGZAG RAILWAY(7)トップポインツ信号所。

今朝の写真の“チラッ”と見えたホームの左側に
『トップポインツ』信号所があります。
上の写真が信号所外観。建物の雰囲気が如何にも欧米風ですね。

下の写真は信号所の中で、腕木式信号機の切り替えレバーを
操作しているのは“私”です。
このレバー、操作するのは当然のことながら
生まれて初めてだったのですが、とにかく“重い!”の一言。
下のレバーの底部の所に足をかけて
全体重をかけて初めて動きました。ふうっ。
いやーっ、それにしても「ワクワクドキドキ」の体験でした。

この切り替えレバー操作『体験』は、希望者全員が参加可能で
まずは鉄道のスタッフによる『信号所』の説明を聞き
スタッフによる見本操作を見た後で行うことになります。

最初にレバー操作を行うのは「子供」たちで
それから「大人」となります。
子供たちは大人の手を借りながら一所懸命チャレンジし、
とても微笑ましかったです。
恥ずかしがってやらなかった子供もいて、ちょっと意外でした。

何せ「信号所」の中は狭いので、最初、私は外にいたのですが
子供連れの乗客の方が私を中に呼び入れてくれ
私もレバー操作をすることが出来ました。
この写真もその家族連れのお父さんが撮ってくれました。
●一人で来ている日本人はどこからどう見ても「鉄」だと
思われたのでしょう。

「鉄」でなくとも、こうした“本物の体験”は
いい思い出になること間違いなしと感じました。
さすが“観光”鉄道ですね。

●「信号所」見学と「切り替えレバー操作」は
この日は、「クラレンス」から「ボトムポインツ」への
私にとっては帰路に行われました。
このブログでは、体験順ではなく行程順に紹介しています。

2011年01月11日 8時00分

ZIGZAG RAILWAY(6)スイッチバック。

「ジグザグ」というからにはやはりスイッチバック。

12:15に「ボトムポインツ」を出発したディーゼルは
程なく「Top Points(トップポインツ)」に到着。
※「トップ」と言っても最高地点はもう少し先?のような気が。

ここはもともと折り返しのための『信号所』だったと思われ、
手前の分岐器(以後、「ポイント」と書きます)ではなく、
向こう側のポイントがスイッチバックのための分岐で、
左側が今、上ってきた線路で、
右側が今から走っていく「クラレンス」方面になります。

ここのスイッチバックは、日本では一寸例えようがありません。
パターンとしては、豊肥本線の「立野」であったり、
木次線の「出雲坂根」と同様なのですが
これらが、比較的駅から近い地点で折り返して行くのに対し
“ジグザグ”では、優に一駅分の距離を走ってから
折り返すと言っても過言ではありません。
それ故列車同士の交換設備が現在も残っており、
またそれが、仰々しい『腕木式信号機』の並びにも
繋がってくる訳です。
そしてこの『腕木式信号機』は今も現役で使っています。

左にホームのようなものが「チラッ」と見えますが
降りられるように作られており、
乗務されている方が、ポイントと信号の切り替えのために
下車しており、この後、それぞれが切り替わり
再びディーゼルは動き始めました。

またこの写真を撮影した先頭車の貫通扉の「お立ち台」は
出入り自由で、私が立ち去ると運転士さんが他の乗客を
呼び込んでいました。
勿論、その乗客は大喜びでした。

2011年01月10日 18時13分

ZIGZAG RAILWAY(5)機関庫の中は…。

左側の機関車は『1049号』。
右の客車は…、すいません。番号を控えていませんでした。

ここの機関庫は、日本の中小私鉄の機関庫を遥かに凌ぐ大きさで
スタッフの手で様々な整備が行われていました。
私は、写真を見ての通り、庫内を自由に歩いており、
かつ自由に撮影しており、ある程度、来訪者を信頼していると
思われますが、それにしても大胆と言えば大胆過ぎる寛大な
“許可”ですね。

なおかつ蒸気機関車の運転台にも上がっており、
「気を付けてください」とでも言ってくれれば、
私ももう少し緊張するのでしょうがそれもなく、
作業をしている方たちの眼中に私はまるでなく、
つまり、それほど多くの一般の見学者がここを訪れている
(中に入っている)ということのようです。
勿論、不親切ということではなく何かを問いかければ
丁寧に答えてはくれます。ご安心を。

さて写真の『1049号』、今は青色ですが
赤色の時もあったようです。
1969年(昭和44年)に本務から引退し、
1971年(昭和46年)にここに来ることになりました。
※ジグザグレイルウェイの公式オープンは1975年ですが
 その前から保存活動が始まっていた。
鮮やかなブルーは、「機関車トーマス」の
ヘッドマークが似合いそうですよね。

そうなんです。ここ『ジグザグレイルウェイ』では
例えば今月は、14・15・16・17日の4日間、
「機関車トーマス」のヘッドマークを付けた蒸気機関車が
牽引する客車に乗り、様々な「トーマス」イベントを楽しむ
「Day Out with Thomas」(「トーマスと小旅行」かな?)も
開催されます。
ということを考えつつ、客車の手前に何かが写っている・・・。

2011年01月10日 9時00分

ZIGZAG RAILWAY(4)機関庫の見学。

「ジグザグレイルウェイ」では、機関庫の中の見学ができます。

説明は『ボランティアスタッフ』が丁寧にしてくれますが
英語のため、私には“理解不能”でした。
因みに写っている方たちが「鉄」とは限りません。
というか、見た限り「鉄」は少数派と見受けられました。
なお、「説明」の時間は決まっており、
クラレンスからの列車がボトムポインツに到着し、
折り返してボトムポインツを出発するまでの間で、
9月17日(金)の場合ですと、
クラレンス発11:00、13:00、15:00
ボトムポインツ着11:45、13:45、15:45
ボトムポインツ発12:15、14:15、16:15
クラレンス着12:35、14:35、16:35
となっており、ボトムポインツ駅と機関庫は目と鼻の先なので
ほぼ20分位が見学時間に充てられているようでした。

因みに私は、11:03にジグザグ駅に到着しており
説明が始まる30分以上前から機関庫をうろついていました。
勿論、「ジグザグレイルウェイ」の方の許可を得て入り、
写真を撮影していました。(撮影の許可も得ました)

昨日の夕方の写真は気動車で、オーストラリアでは
「Diesel Rail Motor」というようですが
実は所有する車両は蒸気機関車の方が多いようです。
●公式HPのデータによればSL=8両、気動車=6両

2011年01月09日 18時00分

ZIGZAG RAILWAY(3)Bottom Points駅。

「ジグザグレイルウェイ」の
「Bottom Points(ボトム・ポインツ)」駅です。
停車中の気動車は前が「2006」、後ろは「2051」。
「2006」は約50年前の昭和35年頃の製造で
日本の特急用で言えばキハ80系と同世代であり、
一般型であればキハ10系ほど古くはなく、
キハ20系と同時期の製造です。
急行用ならキハ55系の全盛期と言えば分かりやすいかな?
ただここまでスタイリッシュなステンレス車体は
日本ではお目にかかることもなく、そのデザインは
ロカビリーが流行った1950年代のアメリカ
(「’50」=フィフティーズと言われている)を
象徴する“流線形”の流れを感じ、
それがよりオールドタイマーの雰囲気を醸し出し、
『乗る』楽しみを私に期待させてくれました。

さて、保存鉄道「ジグザグレイルウェイ」は、
ここ「ボトムポインツ駅」と「Clarence(クラレンス)駅」を
結んでいます。
私のように“鉄道”で訪れると「ボトムポインツ」が
出発点となりますが、
大多数の“車”で訪れる方には「クラレンス」が
出発点となります。
まあ、どちらを出発点にしても『楽しむ』内容に
大きな差はありません。

この鉄道は、1860年代(明治維新の頃)に作られ、
1910年(明治43年)まで使用された路線を
保存しているものです。
「ジグザグ」の名前の通り、スイッチバックがあったため
やはり交通のネックとなるのは致し方なく、
今から100年も前に、早々とトンネルで一気に通り抜ける
新線に付け替えられ、そのまま廃線となったのですが
1975年(昭和50年)に再び列車が走り始めました。
※今朝書いた「10のトンネル」が“100年前の新線”。

ところでこの駅、「ボトムポインツ」の名前ですが
列車に乗ると「ボトム」というのは確かに「ボトム」だと
納得することになります。
この写真を撮影している段階ではまだ分かっていませんが…。

2011年01月09日 9時00分

ZIGZAG RAILWAY(2)「ジグザグ」駅到着。

シドニー・セントラル駅から2時間39分の11時03分、
『ジグザグレイルウェイ』のある『ジグザグ』駅に到着。
4両編成の電車から降りたのは私一人でした。

この駅の周囲に民家は見当たらず、
『ジグザグレイルウェイ』のためにある駅と言っても
過言ではない!というより“専用駅”そのものでした。

さて電車はダブルデッカーで、私は2階席に座り、
「ゆったりと短い鉄道の旅を楽しみました」と
乗車前は書くつもりだったのですが、
この線はこのブログで12月4日からUPした
世界遺産「ブルーマウンテンズ」への足でもあり
下車駅の「Katoomba(カトゥーンバ)」着10:19までは
立つ人はいなかったものの思いの他乗客は多く、
『ローカル」』線の旅とまではいきませんでした。
そうそう、“親切なオーストラリア人”というのは
本当にどこにでもいて、この車内でも一人旅の日本人の
中年オヤジが珍しいのか話しかけられ、
「ジグザグレイルウェイは面白い」と言いながら
「10のトンネルを通るとジグザグ」等と目的地の情報を
教えてもらった上に、周辺の地図を頂きました。(多謝)

この線、そう言えば書き忘れていましたが
「Blue Mountains Line(ブルーマウンテンズ線)」といい
例えるなら東京の近郊電車と言ったところでしょうか?
東京からの東海道線なら横浜までの「国電区間」
(古い表現をお許し下さい)は“快速”で突っ走り、
そこから先は折り返し列車のある駅を通り、
段々運転本数が減っていく・・・。
ブルーマウンテンズ線もそんな線で、
シドニーを出る時は15分~60分間隔ですが、
電車の終点である「リスゴー」まで直通するのは
日中ですと2時間に1本しかありませんでした。

2011年01月08日 22時56分

ZIGZAG RAILWAY(1)「ジグザグ」って日本語それとも?

平成22年9月17日(金)、
シドニー・セントラル駅発8:24の
「Lithgow(リスゴー)」行きです。
この日の目的地は「ZINGZAG RAILWAY」と言う名の保存鉄道。
(直訳すれば「ジグザグ鉄道」)

ところで話しは鉄道から全く離れますが
一体どれくらい前のヒット曲かは忘れましたが
「若い」という字が「苦しい」という字に似ているという歌を
アン・真理子さんが歌っていました。
※曲名が思い出せません。30年以上前だと思うのだが…。

話しを戻して「ZIGZAG」です。
『ジグザグ』が英語であるとは今回、この鉄道を訪ねようと
思い始めるまで全く知りませんでした。
考えてみれば「ジグザグ」という言葉を「じぐざぐ」と
平仮名で書かれているのを見たことが無い訳で、
よくよく考えれば日本語のはずがないんですね。

前述の「歌」がらみに戻りますが
『「Z」という字は「スイッチバックの線形」に似てるわ』
などと、50歳以上にしか分からない替え歌で本日は恐縮ですが
ここまで書いて、あまりに強引過ぎて“駄洒落”にもならず
自分嫌悪に陥ったところで明日に続く。

2011年01月08日 8時06分

シドニー・モノレール(3)建物の中に駅が。

シドニー・モノレール「City Centre(シティーセンター)」駅は
建物の中にあります。

モノレールの駅が高架なのは殆ど常識の世界ではありますが
さすがにこれは珍しい風景ですね。

またモノレールが走るのは、基本道路の上ですが
目線の位置が高いだけに見晴らしは良く、
「どこかに行く」という目的が無くとも
『ただ乗っている』だけでも楽しいです。
というか、是非一周してほしいです。

ダーリングハーバーを横切る時は車窓から
左右に行き交う船を眺め、
チャイナタウンから都心部にかけては
人や車の動きを楽しんだり、
目の前に迫ってくる建物の迫力に「おおッ」と思い、
そして時には建物を通ったりと、
一時たりとも目が離せず、
しかも飽きることはありませんでした。

日本の各地にあるモノレールよりも小型の車両で
写真のように高架といっても“高すぎない”のが
ここの良さだと実感しました。

ただ一点だけ注意があります。
もしもシドニーでモノレールに乗るならば
写真のような全面広告の車両は避けたほうが良いでしょう。
何故なら、車内から外が見えないことは無いものの
楽しむことも、まして写真を撮影することは
はっきり言って“難しい”です。
5分間(運が悪いと更にもう5分)待って次のモノレールに
乗りましょう。



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稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!