ローテンストールRawtenstall駅。規模は小なりと言えど時計塔のある風格の雰囲気。
雨降りでオープンカフェは休業?
私は乗ってきた列車でそのまま折り返したので、10分強の停車時間ではこの場を楽しむには短かすぎます。ここでのんびり過ごせるのは、きっとこの駅を基点にこのイーストランカシャー鉄道を楽しむ人たちなのでしょう。
終点に来れば機回し。
どうってことのない風景のはずが、結構見飽きないのです。
11:05、ローテンストール駅からベリー・ボルトン・ストリート駅を通り、もう一方の終点ヘイウッドHeywood駅に向かう列車の出発。そして座る場所として選択したのはファーストクラス一等車のコンパートメント。
向かい合う一等の座席を見ていると、かつての湘南電車80系のサロを思い出す。もっともサロ時代に乗ったことはなく、サハに格下げされた電車の席にしか座ったことはない。まあ席に変わりはありませんでしたが。
帰路、コンパートメントを選んだのはのんびりと車内販売のコーヒーを飲みたかったから。
9月16日の朝10:15。ベリー・ボルトン・ストリート駅を10:20に出発するローテンストールRawtenstall行きの到着。
ここから32分の旅です。
列車の最後尾を見ていて、白い色が兎に角目立っていたテールライト。いやっ、別にライトの外側が何色でも構わないかもしれませんが、蒸気機関車とディーゼル機関車が走る路線なので、もっと地味な色の方が似合うというか汚れが目立たないというか。
別にどのタイプの客車に乗っても良かったのです。天候が今一つだったからかどうかは分かりませんが、列車はどの客車も空いていました。でも気分はコンパートメントの部屋ではなく、オープンサロンの座席。この方が解放感があります。
ラムズボトムRamsbottom駅で蒸気機関車が牽く列車と交換。顔を見せた蒸気機関車が私の勝手にイメージしていた機関車より一回り大きく驚いた。
この鉄道にどんな機関車がいるかくらいは、調べれば分かりそうなものですが、無精者は漫然と鉄道の旅を楽しむだけ。で、良いですよね。ハイっ!
ローテンストールRawtenstall到着。あまり意味がないと思いますが。10:52の定時到着。
今年のゴールデンウィークは10連休と言う方も多いと思います。そんな長期連休ゆえ海外に向かう人も多いようで、航空運賃が高くなっているという報道がされており、ヨーロッパやハワイへはエコノミークラスでも既に私の手の届かないところまで到達しています。
因みに友人から聞いた話ですが、その方の知人がヨーロッパに行こうとしてやっと探しだしたチケットが往復約20万円。それが現時点での相場の半値という話はさておき、もしもイギリスに行かれる人がいて、所謂ツアーでなく、自由旅行ならば是非訪ねて欲しいのがイギリスの保存鉄道。全国各地に満遍なくあるので、旅先の近くにきっと一つはあるはず。
そんな中で私が昨年の9月16日に訪ねたのがマンチェスター郊外の町、ベリーBuryを起点とするイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railway。
保存鉄道は確かに全国各地にあるのですが、大都市の近くにあってアプローチが容易な鉄道はそれほど多くはありません。イーストランカシャー鉄道はマンチェスターからLRTに乗ってその終点で下車し、そこから徒歩5分ほどという絶好のロケーションです。
ということで出かけたベリーの町。
この日この町ではマラソン大会(?)が開催されており、街中は交通規制中。
ほどなく「RACE IN PROGRESS」(レース中)の看板を掲げた車の到着。
続いてランナーが通り抜けて行きました。
街中では「ROAD CLOSED」の看板はあちこちに。
こうして到着したイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railwayのベリー・ボルトン・ストリート駅Bury Bolton Street。
マージーレイルMerseyrailのハミルトンスクウェアHamilton Square駅。この特徴ある塔がその駅。なぞこの形かは分かりませんが、ランドマークとしての枠割は果たしていそうです。何せ地図(アプリ)を見ずとも、塔を見つけられればそこが『駅』です。
リバプールセントラル駅方面への電車の入線。
改めてよく見れば2日前にUPしたモックアップの電車がこれの後継といっても違和感無し。
ここからマージーレイルの話しから少しずれます。何かと言えばエスカレーターでの立ち方。右側に立て!
こんな大きな看板もあります。日本での昨今の状況は「歩くな」「片方ではなく両サイドに立て」ですが、この日英の違いには今一つ腹に落ちないというのが本音です。正解はどっち?
そして見つけたペンギンのキャラクター。その色からして何かの啓蒙かと思いきや、どうやらそんなことはなく…。
何本か撮影してから帰とうということでの途中下車。もっとも全線歩いても知れている距離ではあります。ところで“本線”から分岐する線路が、倉庫風にの建物に向かっているのを見つけ、そこに行ってみる。
車庫というわけではなかろうに、ここは何???
入ることはできるようなので中に向かう。屋根がなければ商業地のトランジットモール的な雰囲気。
かつて馬が牽いていた馬車スタイルの2階建て車両とその奥には最新式の電車???
マージーレイルMerseyrailの車両を置き換えるとしたらこの電車???
と思いきや中はモックアップ(実物大模型)???
流石に木の内装の電車が走ることは安全面から考えてあり得ない。では何のためにここでこれが作られているのだろう???
イングランド北西部の町、ブラックプール市で乗った電車に似ている。電車のダイヤは分かっているのでプチ撮り鉄。風景だけ見ていれば、本線運転を終えて車庫に戻ってきた電車に見えないでもない。
“博物館”電停に到着した電車。ポールを回す光景はいわゆる儀式として面白いと思う。でも悪天候の日にこの作業は結構大変だろうと思う。
ヨーロッパのトラムで終点がループ式となっていて、進行方向が片一方となっている路線が多いのは、運転台を片方しか作らなくても良いメリットもあるのでしょうが、このポール廻しも避けたかったのでしょうか?
さて電車の終点から博物館の中に向かう線路があります。
そこは博物館というよりは電車の整備工場という雰囲気。
作業内容は分かりませんでしたが、細かなことであろうとは察しがつきました。
博物館的な展示。レールのいろいろ。「ELECTRIC TRAM TRACK」とある「溝付きレール」は、路面電車で使われているタイプで、富山ライトレール、富山地方鉄道の市内電車でも使われています。ただ一般の方には馴染みが薄いでしょうね。
ライド式の遊具もこの博物館ではこのスタイル。ポール電車の遊具を見たのはここが初めてのような気がする。もっともこの博物館ならOKですが、例えば日本の鉄道系博物館に置いてあったとして、この屋根上の棒が何たるかが分かる人はほぼいない気がする…。あっ、明治村ならOKかも。