2015年03月31日 19時52分

渓湖糖廠の五分車(12)まだまだやることはあった。

それで出発準備が終わったと思ったらまだまだでした。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_36

機関車だけ切り離され、少し先にあった水道のある場所に移動。ホースを持ったスタッフが動き始めました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_37

最初は水タンクに給水。水が無ければ蒸気機関車は動かない。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_38

更に何かをしている…。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_39

石炭に水をかけていました。

それにしても蒸気機関車と言うのは走らせるまでの準備が大変なんですね。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_40

そして9時半過ぎにやっと客車に連結されて出発準備が完了とあいなりました。

2015年03月30日 20時48分

渓湖糖廠の五分車(11)転線。

平成26年12月1日(月)。動き始めた機関車は転線。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_30

客車の連結に向かい始めました。確かに「渓湖糖廠の五分車(2)」で機関車の向こうにいたのは観光用五分車で乗車する客車ではありません。そう言えば私たちが火起こしを見ている時に、隣の線路に客車を牽いたディーゼル機関車が入って来ていたのを思い出しました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_31

そして客車が連結されて一息ついたと思った9:10頃に「機関車を動かすから乗らないか」と声がかかり慌てて乗車。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_32

つまり先の場所は出庫準備をする場所で、乗車するのは製糖工場の横にあるこの場所であることがやっと分かりました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_33

輝く真鍮(しんちゅう)から漏れる煙。美しい!

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_35

製糖工場の巨大さに改めて驚かされました。現役の頃を髣髴(ほうふつ)させます。

2015年03月29日 20時46分

渓湖糖廠の五分車(10)蒸気機関車の出発準備完了。

再び台湾シリーズ。

平成26年に戻ります。立ち入ることは出来ませんが見ることは出来たところ。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_26

2年前にはあった線路が無くなっていました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_27

でも怪しい(私好みの)気動車は残っていました。今後、このスペースも観光施設として整備するのでしょうか?

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_28

さて蒸気機関車の出発準備が完了したようです。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_29

平成26年12月1日(月)の朝9時。遂に346号が動き始めました。火起こしから1時間もかかっておらず思ったより短い時間でした。

とはいうものの私たちの乗車する列車は10時頃に出発すると聞いていたのでどえらい早い…、、、まだ何か作業があるのかな?と思いつつ…。

2015年03月23日 20時44分

渓湖糖廠の五分車(9)今はここには入れません。

2013年(平成25年)2月23日(土)の訪問記を続けています。

今回の渓湖糖廠訪問で入れなくなっている場所があるのに気付きました。

2013_02_23 渓湖糖廠_9

それがここで、廃車体がズラリ並んでいました。

2013_02_23 渓湖糖廠_10

何とも不思議な場所にいる気動車と思われる車両。

2013_02_23 渓湖糖廠_11

車庫らしきところにも用途が分からない事業用と思しき車両。何とも魅力的というか悪魔の囁きに誘われてその術中にはまってしまった感じでした。

とそんなこんなでこの時は台北に戻ることにしました。

2013_02_23 渓湖糖廠_12

台鉄員林駅までの戻りは路線バス。少し迷って、道を聞きながら辿り着いた渓湖のバスターミナルです。

2013_02_23 渓湖糖廠_13

そこから乗って員林駅のバスターミナルで降りたのがこのマイクロバス。バスターミナルで聞いて乗ったので間違いはないと思うのですが、何せ走った道路はマイクロバスでもやっと一台が通れるかどうかと言いたくなる街中の細い道。日本でも地方で路線バスに乗ると郊外では広い道を走り、集落では旧道を走るパターンがありますが、それをより極端にした感じです。往路で利用したタクシーとは通った道が全然違っており、どうもメインではない路線バスに乗ったようでした。これも旅の醍醐味???

2015年03月22日 20時40分

渓湖糖廠の五分車(8)渓湖糖廠のもう一つの面白さ。

今回の渓湖糖廠の五分車(4)で取り上げた車両の屋内展示スペースもじっくりと時間をかけて見学し、その上で撮影もしています。

 2013_02_23 渓湖糖廠_6

それはさておきオープンエリアの構内の見学自体は自由という雰囲気だった(多分そう言ってくれていたと思います)ので、2014年では歩いていない場所にも行っています。緑地の中にいた内燃機関車。少し大きいと思ったら「七分車(1067ミリゲージ)」。

2013_02_23 渓湖糖廠_7

ふと貨車の連結器を見たら自動連結器とピンリンク式の両方がありました。珍しいものを見せてもらいました。

※今回の台湾製糖鉄道の旅で、製糖鉄道と台鉄の接続ポイントでは、ナローと1067ミリの3線区間があったのを知りましたので、そこで入替用に使われていた車両かもしれません。

2013_02_23 渓湖糖廠_8

構内の側線の造形美。こうした配線は結構見かけるのでそれほど珍しいものではありませんが、ナローと言うだけで何だか楽しい気分でした。

2015年03月21日 20時37分

渓湖糖廠の五分車(7)2013年の渓湖糖廠。

2013年(平成25年)2月23日(土)、私はここ渓湖糖廠を訪ねています。

2013_02_23 渓湖糖廠_1

台北から新幹線で高鐵台中まで行き、台鉄新烏日から区間車で員林へ。(写真は員林駅)

そこから本当はバスに乗る予定だったのですが、乗車予定の台鉄新烏日からの区間車が突然運休!更に次の列車も遅れており、蒸気機関車の運転開始時間に間に合わせるべくタクシーを飛ばしました。

2013_02_23 渓湖糖廠_2

巨大な製糖工場が見えてきました。

2013_02_23 渓湖糖廠_3

蒸気機関車346号が出迎えてくれましたが、観光客が見当たらず閑散としていて火も入っていない。どこかおかしい…。

2013_02_23 渓湖糖廠_4

人がいないので写真は撮り放題で、しかも他の観光客の動きを気にする必要もない。でも何かが変。

2013_02_23 渓湖糖廠_5

広い構内にはディーゼル機関車を先頭にした観光列車が停まっているものの動く気配が無い。そこでスタッフらしき人を見かけたのでこの日の列車の運転時刻を確認してみました。と、そこで驚愕の事実を知ることになったのです。

本来、土・日・祝祭日に運転されるこの渓湖糖廠の五分車ですが、何と旧正月の休み期間に動かしていたのでこの日は運休とのこと。しかも次に動くのはどうやら3月に入ってからという事が何となく分かりました。どうやってそれを知ったかって?当然ですが日本語も英語も通じないのですが、カレンダーを持ってきてそれに「○」「×」を書いてくれたのです。来る前にネットの公式サイトも確認していたのですが、残念!の一言です。もっともそれがあったからこそ今回のツアーには是が非でも参加してリベンジしたいという強い気持ちが生まれたのは間違いありません。

台鉄の電車といい臨時運休の渓湖糖廠といい、まあ海外はそんなものだとは思っていますが、ついていない時はジタバタしないことが肝要です。(トホホ)

2015年03月20日 20時35分

渓湖糖廠の五分車(6)346号のこと。

蒸気機関車346号は1948年のベルギー生まれ。1954年からここ渓湖糖廠で働き1977年に引退するも、2007年に復活を遂げ今も元気に活躍しています。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_21

火室の下に落ちていく火の粉が見えます。分かるかな?

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_22

運転台からの一枚。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_23

スタッフの方に呼ばれたので行ったら火室を開けて見せてくれました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_24

ところでここの機関車で一つ発見がありました。そもそもはツアーの参加者が気付き教えてもらったのですが、第2動輪にフランジがありません。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_25

日本の蒸気機関車ではE10形が有名ですが、そもそもこれだけじっくり見たのは私にとって初めての経験で、この第2動輪は346号が走る線路にありえない程の急なカーブがあることを教えてくれました。

2015年03月19日 20時33分

渓湖糖廠の五分車(5)磨き上げる!

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_17

この光景、やっぱり良いなあ。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_18

さてさて金属部分は磨き剤を使ってピカピカにしていきます。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_19

スタッフの愛情を感じる一時です。機関車が大切にされているのと同時に、我々観光客にも綺麗な姿を見せたいという気持ちが伝わってきます。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_20

使っていた磨き剤がこれ!作業をされていた方にお願いして並べてもらいました。製品については家に戻ってから検索したことをここに書いておきます。

2015年03月18日 20時19分

渓湖糖廠の五分車(4)蒸気圧が上がるまでの一時。

蒸気圧が上がるまでしばし渓湖糖廠内の見学。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_6

屋内の車両展示スペースにはここで使われていた蒸気機関車等が大切に保存されていました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_5

そんな中、またまた見つけてしまいました。トイレの案内。面白い!それにしても今時、厠(かわや)と読める日本の若い人はいるのだろうか?

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_15

機関車に戻って来たら、丁度クランク部分のねじを一つ一つ外して注油の真最中でした。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_16

結構手間のかかる仕事ですが、年代モノの機関車だけに多分、動かす時は毎回している作業なのでしょう。

もっとも日本でも同様の作業を都度やっているはずで、始業点検は“古い車両”だからということは無いはずです。間近にみているので『特別』感があったような気もします。

2015年03月17日 20時17分

渓湖糖廠の五分車(3)火がついた!

8:11にいよいよ火起こし開始。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_10

紙にライターで火を点け、

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_11

それを火室に放り込むと

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_12

焚き付けに火が移り燃え始める。

※「もえはじめる」と入力したら「萌え始める」と最初に変換されました。(笑)私は何者?

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_13

暫くすると煙突から良い感じで煙が出始めました。

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_14

とりあえずの間、火室の扉が開け放たれているとは思いませんでした。

考えてみればどうって事のない作業なのですが、まして考えようではバーベキューの火起こしと大して変わらないのに、それが蒸気機関車だと思うとどうしてこんなに興奮して写真を撮ってしまうのでしょうか?



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2021年2月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!