2015年01月05日 19時10分

烏樹林糖廠の五分車(6)機回し。

私は今日が仕事始め。気を引き締めてまた1年働こうかと気分を新たにしています。ところで私が正月に何をしていたかというと、実はこれまで書いたブログを見直したりもしていました。そうしたら…お恥ずかしいことにカナ漢字変換のミスを見つけ修正しました。まだ見つけていないものもあるような気もしますが、今年はそんなことがないように今まで以上にちゃんと書いて確認してからUPしていきたいと思っていまます。

話を台湾・烏樹林に戻します。蒸気機関車が着いて直ぐに機回し開始。本当に待ったなしの直ぐです。

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車内を撮影していたので、機関車が引き上げ線まで出たところでのこの写真を撮るのがやっとでした。

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帰路は正向きでの運転となります。

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さてここの駅名は?と思って駅舎を見たのですが、この写真の建物には「烏樹林五分車終点駅」とあり、そういうことかと一人で納得していました。

※後壁線新頂埤駅だそうです。参考:維基百貨(Wikipedia)「臺灣鐵路車站列表」

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「×」の先にはかってまだまだ線路が続いていたことが分かります。しかし今はここまでとなっています。「今は…」と書いたのは、この鉄道がもっと先まで行って欲しいという願望で書いています。

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正向きの機関車がセットされたところで記念写真。私も含めてですが参加者が順番に撮影していました。

2015年01月04日 22時02分

烏樹林糖廠の五分車(5)勝利号の運転台。

平成26年11月29日の烏樹林糖廠。

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勝利号の運転台。客車だと思いこんでいた車両が気動車だった証。日本の非電化ナローもきっとこんな感じだったのではないでしょうか?

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かぶりつき席は早い者勝ち。そのおかげで…。本当は競争はなく、出発時間になっても誰も来なかったのでここに陣取りました。

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予定より数分早く出発し力走する列車。と言っても予定時刻にあまり意味はなさそうです。それにしてもこんな光景に出会えるなんて嬉しい限り。これもかぶりつき席のおかげですが楽しい!の一言に尽きます。この席を独り占めする訳には行かないので、この後他の席に移動しました。

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途中には踏切もあって車を止めさせて通過するのは何とも痛快!日本でこうした“観光(遊覧)鉄道”と公道がクロスし踏切がある例はないのでは?それとも烏樹林糖廠は鉄道の事業者となっているのでしょうか?

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約20分揺られて終点に到着。皆さんが下車後に車内の全景を撮影しました。板張りシートも(乗り心地はともかく)味があって個人的には好きです。また車両は年代ものですが、キチンと整備されており気持ちが良かったです。(今回乗車した烏樹林糖廠の距離が如何ほどかは調査不足です。ご容赦を)

2015年01月03日 21時57分

烏樹林糖廠の五分車(4)成功号と勝利号。

留置線からホームに転線。

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こういう南国情緒溢れる風景に青色に白い帯の客車が映えます。

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ホームには垂れ下がるつる植物…、すいません。名前が分からない何かが垂れ下がっており、これもここが台湾であることを感じさせてくれました。

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この位置で出発準備完了。

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さて青い2両の客車ですが、これが「成功号」。

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そして機関車の次位が「勝利号」。

2両とも客車ではなく気動車であり、事情通の参加者によるとこれに乗れるというのは「凄い!」のだそうで、ただ現時点で自走できるかどうかまでは分かりませんでした。いつもここで走っているトロッコタイプの客車ではなく、この2両にしてくれたのは、ツアー会社から強いプッシュをしたのではなく、烏樹林糖廠の方々が用意してくれたとのことでした。

2015年01月02日 21時51分

烏樹林糖廠の五分車(3)烏樹林駅。

烏樹林駅(ここからは「駅」にします)を構内から見てみました。

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昭和の時代に見かけた「日本の駅」としても違和感がありませんね。

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広々としたその構内は、台湾の精糖事業の規模の大きさを感じさせるには十分で、これがここ烏樹林だけではないことはこれから改めて知ることになります。実はこれほどまでとは思っていなかったので、それを今は少々恥じ入っています。

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烏樹林糖廠の五分車には、重油炊きの蒸気機関車が1両います。その370号が牽くツアーの貸切列車の出発予定時刻は14:20ということでそれまでの間、アイスキャンディーを口にしながら撮影タイム。暫くして13:50頃に370号が2両の青い客車を牽いて動き始めました。

2014年12月30日 21時34分

烏樹林糖廠の五分車(2)台湾高速鉄道(高鉄)の嘉義駅。

台湾鉄路管理局嘉義駅は「阿里山森林鉄路阿里山線」の出発駅としてナロー好きにはたまらない駅ですがこちらは台湾新幹線(高鉄)の嘉義駅。

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近代的で全体にデザイン性を感じます。でも駅前に誰かがいます。

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不思議な2ショットですがどういう意味のあるモニュメントかは分かりませんでした。でもユーモラスなその風貌にはクスッとさせられました。

高鉄嘉義駅からは貸切バス。やっと“ツアー”らしくなってきました。いよいよここからがタイトルの「烏樹林糖廠の五分車」の話がスタートです。

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平成26年11月29日(土)13:48に着いた烏樹林車站(日本風に言えば烏樹林駅)。“昭和”を感じる駅です。

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中に入ると観光鉄道の駅という感じですが、そこかしこにやはり懐かしさを感じます。さて「五分車」の意味ですが、簡単に言えばレール幅が762ミリのナロー鉄道のことで、要は標準軌(1435ミリ)の約半分だから五分だそうですが日本のナローでは聞かない表現です。

2014年12月29日 21時22分

烏樹林糖廠の五分車(1)台北駅で本隊と集合。

11月29日(土)午前11時過ぎ、台北駅で羽田発の本隊と合流。

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羽田発組は「松山空港」到着後、MRTで台北駅に移動という何とも「鉄」ツアーらしい交通機関でやってきました。

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皆さんの到着までの暫しの時間を使って私は駅前に展示してあるナローの車両を撮影していました。そこに団体の方がこれを目掛けてやってきたので???と思っていたらやはりツアーの参加者でした。成程納得!

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台北から11:36発の台湾新幹線で台湾中部の町嘉義へ移動。それがツアー1つ目のイベントで、次なる2番目のイベントが車内での駅弁の昼食でした。

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台湾の駅弁は美味しいですよ。

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台湾新幹線嘉義(Chiayi、ネットではジャーイーという読み方が出てきますが、私は「ちーあい」と思っていました)駅には13:00に到着。一般的なツアーなら電車を下りて直ぐに出口に向かうのですがそこはそれ「鉄」ツアー。参加者の多くの方が私のように電車を見送っていました。つまり電車には乗る時も降りる時もそれなりに儀式があるのがこのツアーなのです。一人旅の多い私は、いつもは一人でこれをやっているのですが、皆さんが同じような行動をとっているのは見て、何だかホッとしました。

2014年12月23日 10時10分

「台湾・鉄道三昧の旅」蒸気機関車から新幹線までてんこ盛り!

雑誌「鉄道ダイヤ情報」が協力したダイナスティーホリデー「台湾・鉄道三昧の旅」に11月28日~12月1日の日程で行ってきました。

2014_11_29 烏樹林26

こんな列車に乗り、

2014_12_01 台湾・渓湖糖廠_43

こんな列車を撮影し、

2014_11_30 銀河の鉄道3

こんな場所でランチをし、

何とも盛り沢山な内容でしっかり楽しんできました。所謂ツアーに参加したわけですが、「鉄」ちゃん向けのツアーに参加したのはこれで2回目。

※1回目は2010年に参加した『冬のSLと石炭のマチ・釧路』。

「JR北海道釧路支社」と「くしろ圏広域観光推進コンソーシアム」が共催した正に知り尽くした人が企画した「ツアーだから可能となった」がテンコ盛りのツアーでした。

ところで私のこれまでの海外鉄は、基本単独行なのですが、今回ツアーに参加した理由はその内容の濃さ。もしも個人で出かていたら、まず日程的に倍ほどの時間がかかるでしょうし…、おっとネタバレ注意報発令!(笑)

今日から暫くこの台湾報告にお付き合い下さい。ツアーだからこそ楽しめたことを一杯書かせていただきます。

2014年10月11日 20時49分

マン島に独自通貨あり!

(マン島まとめ) さてさてマン島シリーズは如何でしたでしょうか? マン島は知る人ぞ知る自治権を持った英王室属領で独自通貨マンクスポンドを発行しています。 2014_08_06 マン島_49 写真は蒸気鉄道の客車にあるエンブレム。蒸気機関車の絵の下にあるのがその国旗で、島内の至る所で見ることが出来ます。 DSC_0137 左の2枚が独自通貨の20ペンス硬貨の表裏。 DSC_0142 - コピー UPにすると左サイドの「ISLE OF MAN」の文字が読み取れます。実際にはイギリスポンドと等価であり、かつイギリスポンドが普通に使えるため両替等の手間はかかりません。一方、マンクスポンドは“イギリス”本土では使えないとされています。島を離れる時は要注意とも言われており、一応ロンドンに戻った時にあったマン島通貨2枚を手元に残しました。(ネットでは使えるとした記述もあり) そんなマン島は古典車両が保存鉄道ではなく、堂々と“鉄道”として走る正に鉄道の楽園。そう思っています。 正直言って出かける前は「マン島は遠い!し、お金もかかる」のイメージ。でも実際に行ってみればお金はともかく、時間的にはそんなにハードルが高くないと感じました。イギリス方面に出かける機会があり、2日間の時間が使える方は滅多に行けないという事も含めてお勧めの鉄ポイントです。但し、夏季限定です。

(マン島訪問時の参考資料)

HP:

①「Isle of Man Public Transport」内各ページ

②「THE OFFICIAL ISLE OF MAN GOVERNMENT WEB SITE」

③「Groudle Glen Railway」

④「Great Laxey Mines Railway」

⑤http://manxelectricrailway.co.uk/

Wikipedia:

①「Isle of Man、Steam Railway」

②「Manx Electric Railway」

③「Snaefell Mountain Railway」

④「Douglas Bay Horse Tramway」

※Wikipediaは情報の補完として参照しました。

翻訳には「Google 翻訳」「Yahoo!翻訳」を使いました。

★マン島からロンドンに戻った後はごくごく一般的なロンドン観光を楽しみました。最近は鉄オンリーではなく、そんな旅もしています。今回のロンドンへの旅はこれにて終了。明日からは国内に戻ります。

2014年10月10日 20時46分

マン島蒸気鉄道パートⅡ(5)ガトウィックエクスプレスのミルクティー。

マン島空港に無事歩いて到着。

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ボーディングブリッジの無い小規模な空港ですが、島だけあってプロペラの旅客機が結構な頻度で離着陸しており、待合室からその様子を見ているだけでも楽しい時間を過ごすことができました。

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私が搭乗するイージージェットはマン島発18:05 ロンドン・ガトウィック着19:20でしたが、その出発時間に飛行機は到着しました。

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本当はガトウィック空港に着いてから晩御飯にしようと思っていたのですが空腹に負けて機内のサンドウィッチ(4.4ポンド)を注文。

(参考)

1)イージージェットの航空運賃…75.44ポンド

*航空運賃…往路14.99ポンド、復路17.99ポンド

*その他シート指定料(前方通路側、但し指定できるシートで最安値)、諸税、クレジットカード手数料などなどを含む。

2)ガトウィックエクスプレスの往復34.90ポンド。

3)ホテル代…日本円で約10000円。(フリーWi-fiあり)

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さてガトウィック空港内にはターミナルを結ぶ新交通システムがあり、体が反応して一枚撮影。

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ビクトリア駅に戻るための電車。車内は切符売り場の混雑とは裏腹にそんなに混んでいない。

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席でゆったりとミルクティーを楽しみました。因みにミルクは日本で言う“フレッシュ”ではなく、所謂ミルクでした。

2014年10月09日 20時43分

マン島蒸気鉄道パートⅡ(4)「Ballasalla」(バラサラ)駅にて。

「Ballasalla」(バラサラ)駅で待つこと暫し。

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時間は15時を回り、駅員さんが構内信号機の扱いを始めました。

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ダグラス行きの列車が到着し、タブレットの受け渡し。(15:06)

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「Ballasalla」(バラサラ)駅のホームに到着。

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15:08頃、列車は煙を残しながら走り去っていきました。これにて2日間に渡った私のマン島における「鉄活」は終わりました。まあ少し粘ることも出来たのですが初めて訪れた異国の地なので、無理をせず空港で2時間を過ごすことにしました。

さてダグラスの街からマン島空港への足に、私がこの蒸気鉄道を選んだ理由です。

地図を見ていて「Ballasalla」(バラサラ)駅と空港は近そうだと思ったのがきっかけで、路線バスの時刻表で確認した所、所要時間が2分!

何とかなるだろうというのはあくまでも直感で、最悪バスに乗れば良いだろうと気楽に考えて歩き出しました。

結果はビンゴ!10分強の道程でした。

ただ今回の私の荷物はリュックが1個で、これが大きなトランクを持っている場合はお勧めできません。例え雨が降っていなくとも歩くのは大変ですし、まず蒸気鉄道の客室は狭く、荷物の置き場所に苦労します。

とまあそんなこともあって、もしも皆さんが大きなトランクを持ってマン島旅行をする場合は、まずはホテルに直行し、それから行動するのがお勧めですし、また帰りもホテルに荷物を預け最後に取りに行くのが便利でしょう。バスの本数もそこそこありますし、タクシーもあります。

またトランクありで乗り鉄(最低限度の4鉄道完乗)をされる場合には1泊2日コースでは綿密な下調べが必要と思われます。なお2泊3日だと余裕でしょう。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!