2017年05月14日 14時40分

ジュメイラ・モノレール(1)絶景の旅。

ドバイ・トラムのジュメイラ・パーム(Jumeirah Palm)駅からほど近い駅が起点のジュメイラ・モノレール(Palm Jumeirah Monorail)。

ゲートウェイ(Gateway)駅とアトランティス・アドベンチャー(Atlantis Aquaventure)を結んでいます。

モノレールの駅へは駐車場の中を通り抜けていきます。

そうすると突然、『モノレール』と『矢印』が書かれた看板が登場。従うしかない。

両開きのガラス扉の向こうがゲートウェイ駅。周りに人がいないので最後まで自分の進む道が正しいのかどうか不安だった。それにしても自動ドアを通り過ぎた瞬間は、確かにgateway(入口)。いえいえ、駅名の由来はこのドアのことではありません。

車両の写真はさておきまずはモノレールからの景色です。モノレールが走るのは世界最大の人工島/パーム・ジュメイラ( Palm Jumeirah)。「宇宙から見える人工島」として知られるようになったこの島ですが、前日にツアーの観光でも行ったものの、道路は地平と海中を走っており、島そのものの景観を楽しむには今一つ。で、この日(1月7日)に全線高架のモノレールに乗ることにした次第。

うっ、美しい。「人工物とは思えない」のか「人の手が作り出した究極」なのかはそれぞれの感想ですが、ヤシの木(Palm tree)を模して造られたのを実感できるモノレールからの眺望です。

モノレールから眺望のクライマックス。

超高級5星ホテルのアトランティス・ザ・パーム。この景色を楽しめるのはモノレールでこの地に到着した者だけ。同行者もモノレールに乗ったことを「プレミアムなドバイ」と納得してくれました。

2017年05月13日 20時34分

ドバイ・トラム(3)新世界を行く。

駅(何となく停留所という表現が似合わないので…)の中にあるICカードリーダー。乗車時と降車時の両方タッチが必要なのも鉄道風。などと書いていますが、駅の係員さんに注意されて、「降車時もタッチ」を知りました。

専用線の区間が長いこのトラムで、比較的路面電車っぽいところ。もっとも軌道内への立入りは禁止でしょう。ここで対向電車とすれ違い。

ドバイ・マリーナ駅~ジュメイラ・レイクス・タワーズ駅間のトラムの路線は複線ではなく、一方通行でエリアを取り囲みように走っており、ジュメイラ・レイクス・タワーズ駅で複線に戻ります。

この写真ですと、トラムの駅が完全密閉式となっている様子が良く分かりますね。

帰りがけの駄賃のような一枚。近未来というより新世界。

2017年05月12日 20時28分

ドバイ・トラム(2)近未来都市を行く。

車内は最近のトラムの世界標準な仕様。

ちょっと違うのはタケノコのように床から立ちあがるつかみ棒。台湾やシンガポールのMRTで見たのと同様のタイプです。これ、掴み易くて良いと思うのですが日本で採用されないのはどうしてでしょう?

パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)駅で下車。

同駅で終点のアル・スフォー(Al Sufouh)方面を臨む。

こちらは高層ビルが立ち並ぶ反対側、メディア・シティー(Media City)方面。

何だか近未来都市の様相。

2017年05月11日 20時30分

ドバイ・トラム(1)最新設備のトラム。

ドバイ・メトロに乗っていった先の話はまた後日ということにして、一旦時間を巻き戻します。

1月7日(土)の2つ目の鉄活は、世界最先端のシステムを備えた路面電車「ドバイ・トラム」。ドバイ・メトロの「ジュメイラ・レイクス・タワーズ(Jumeirah Lakes Towers)駅と、ドバイ・マリーナ(Dubai Marina)駅の2駅で接しており、現在は10.6キロが開通しています。

今回は「ジュメイラ・レイクス・タワーズ」駅で下車し、まずはメトロとトラムを結ぶ歩道橋から撮影。

アラビア語の発車案内。

そして英語の発車案内。8分間隔で走っていることは分かります。英語とアラビア語の違いから、時間を表示する場所が違うのが興味深いですね。

ところでこのトラム、何が最先端かといえば全線架線レスの運行に加え、全駅が酷暑対策もあってと思うのですが完全空調による密閉式。鉄道好きにとっては十分「プレミアムなドバイ」なのですが、それは同行者には伝わらない。

などと言いつつ、何はともあれこの電車は次の目的地までの“足”であり、更に途中駅で乗り換えるモノレールこそがこの日最初の「プレミアムなドバイ」でした。

2017年05月10日 20時26分

ドバイ・メトロ(3)電車に乗ってドバイ・モールを目指す。

イブン・バットゥータ駅で1列車やり過ごし、ちょいと撮影。ドバイの高層ビル群は、市街地全体にまんべんなくあるわけではなく、名古屋で例えれば、名古屋駅界隈、栄界隈、金山界隈と言ったようにエリアごとに林立していると思ってください。ただそうしたエリアの高層ビルの密集度が桁違いです。

今回のツアーの参加者の方が「名古屋駅の高層ビル群なんてたいしたことないねえ」と仰っていましたが同感です。

お次は世界最大と言われるドバイ・モールの最寄り駅、ブルジュ・ハリファ/ドバイ・モール(Burj Khalifa / Dubai Mall)駅を目指します。この進行方向なら先頭車の先端以外に私の居場所はありません。

因みにこの写真を撮影したエリアに高層ビルはありません。

高層ビルが立ち並ぶ風景の中ですれ違いが撮れないものかと粘ってはみたもののそれほど上手くはいかないのが世の習い。

折角ブルジュ・ハリファが見える場所にやって来ても肝心の電車が来ない。下車駅が近づきここでギブアップ。電車が混んでおり、満員の車内の少し離れた座席で一人ぼっちの同行者を救出に向かいました。

こちらは自動改札機横の表示。分かり易いです。ドバイに熊さんはいないと思いますが、熊の縫いぐるみが子供の象徴なのですね。

2017年05月09日 20時23分

ドバイ・メトロ(2)電車に乗って世界で一番美しいと謂われるOOを目指す。

ドバイ・メトロは無人運転です。そして昨日の写真でご確認頂きたいのですが、一般的に乗務員室のある場所は客室となっており、列車の両端は展望席。あたかもパノラマーに乗っている気分です。新交通システムではないこのサイズの鉄道では珍しいのではないでしょうか。

この写真は一番後ろの車両の『展望席』からの撮影。

参考までにこの反対側の先頭車はゴールドクラスとなるため、そのチケットの無い私は立入り禁止です。

ジュメイラ・レイク・タワーズ(Jumeirah Lake Towers)駅構内はアートだった。色遣いが素晴らしい。日本ではアートな鉄道駅は少数派。何も無かった土地にゆとりを持って作られたドバイだからこそかも知れません。

で、ここまでは午前10時までの話。

ここからは12時半からの話です。その間にトラムとモノレールに乗っていますがそれはまた後日。

イブン・バットゥータ(Ibn Battuta)駅。鉢植えの花の向こうの瀟洒(しょうしゃ)な駅舎。

目的地はイブン・バットゥータ・モールの中にある世界的なコーヒーチェーンのお店。アラビアンナイトの世界に彷徨(さまよ)い込んだ気分。

検索で「ドバイ」「世界一」で出てきたお店。

それにしても1月7日(土)の昼下がりに、なんと私たち以外にも日本人がいた。(驚)

プレミアムなドバイを一つクリア。
(余談)

知人にこのコーヒーチェーンのマニアがいますが、彼はこの店を知りませんでした。ただ写真を見せたところ、世界一という表現は「なるほど」と仰っていました。

私家版ドバイの歩き方に登録。

2017年05月08日 20時17分

ドバイ・メトロ(1)歩道橋が凄い!

1月7日(土)。鉄分ゼロの同行者に、ツアーで最初から入っている観光地だけではなく、いろいろプレミアムなドバイを楽しみましょうと持ち掛け、限りある自由時間を使って鉄活。いいえ、鉄活ではなく、鉄道はあくまでも移動の手段です。

さてドバイには4つの鉄道があり、1つ目は2路線合わせて75キロとなる世界最長の全自動・無人運転の鉄道「ドバイ・メトロ」。メトロと言っても都心部は地下ですが、大部分は高架で、その駅の壮大さは日本で言えば新幹線の駅並み。駅前でまず目を引くのが駅に向かう歩道橋。完全密閉で冷房完備。さすが灼熱の国です。こうしたタイプの歩道橋はドバイでは珍しくはありません。広い道路を横断する歩道橋は見た限り同様の設備でした。

モール・オブ・ジ・エミレーツ(Mall of the emirates)駅。同名のモールの最寄り駅で、宿泊したホテルの最寄り駅でもあります。デザインが凝っていますが、私は浅草のアサヒビールの巨大オブジェを思い出していました。

長い長い跨線橋には動く歩道あり。この駅だけではなく、結構見かけたので、これがドバイ流なのでしょう。楽ちん。

おっと、電車がやってきた。まずはジュメイラ・レイク・タワーズ(Jumeirah Lake Towers)駅を目指します。

5分間隔で走る電車。因みに中東ですので、金曜日は午前10時からの運転です。

またドバイ・メトロにはゴールドクラス(グリーン車的なスペース)と女性・子供専用車があり、これは女性・子供の乗車位置。

2017年05月07日 13時14分

ドバイへ行った。(3)世界一の高層ビル。

世界一の高層ビル。

ブルジュ・ハリファの高さは圧巻です。

高さ828メートルのビルの展望台は452メートル。絶景ですなぁ。

下から見上げていた高層ビル群もここからだと全て眼下。天下を取った気分。話は飛びますが、岐阜城や犬山城から見る城下町が好きです。高所恐怖症でなくて良かった。

ドバイ・ファウンテン(Dubai Fountain)。世界最大の噴水ショーがここで繰り広げられます。ここのショーは昼間に見ましたが、夜も見たかった。もっともドバイ初心者向けに観光が目いっぱいついているのでそれは叶わず。

それにしてもこれだけ『観光』に時間を使ったのは久しぶり。いつ以来なのだろう?

さて3日間も観光ネタにこのブログを使ったので、明日から本題です。

2017年05月06日 13時12分

ドバイへ行った。(2)中東と言えば砂漠。

鉄話の前にドバイらしくまずは砂漠観光話。ツアーに最初からついている砂漠を4輪駆動車で走り回る観光ですが、60歳以上の方は承諾書が必要で、体力に自信が無い方には別の観光が用意されていました。勿論、勇気を奮って承諾書にサイン。

昼間はきっと灼熱なのだろうと思いつつ、夕刻の砂漠を裸足で歩くと実に気持がいい。さらさらという言葉では片づけられない、何かを感じた一瞬。サソリが出てきたら怖い。とか現実的なことはともかく、歩くにつれ指の間をすり抜けていく砂の一粒一粒を感じる経験は初めて。斜め上に目をやりながら大きく呼吸をした私のこの時の気持ちは、体験した人にはきっと分かってもらえると思う。

我が人生において、砂漠に沈む夕日を見るチャンスが来るとは思ってもみなかった。

刻々と太陽が砂漠に吸い込まれていく。

夕日って、人種を問わずに人を引き付けるのですね。「月の砂漠を~」と思わず鼻歌が出ましたが、月を見るのを忘れていた。というか、出ていたかどうかすら気にしなかった。今思えば実にもったいない。

2017年05月05日 13時04分

ドバイへ行った。(1)正月明けに休暇。

今日からも海外鉄道話。お付き合いのほどをお願いします。

今年はいつもの正月とは打って変わって3が日の明けた1月4日から2泊5日で1か月前には予定の無かったドバイに行くことに。当初の予定では鉄分ゼロの本当の観光旅行。のはずだったのですが…。そこはそれ。

まあ仕事は多忙な年末に比べれば、正月明け一週間は…。忙中閑ありとばかりに勢いでツアーを予約。こんな巡り合わせの良い年は仕事を始めて最初で最後かな?で、中部国際空港からは香港トランジットでいざドバイへ。

旅の目的地として単独のガイドブックもあるドバイ。これは夜景ではなく1月5日の夜明け直前、着陸寸前の撮影。真っ暗な中に輝く街。ワクワク。

当たり前ですがアラビア文字。右から左に読むのは最後まで慣れることはありませんでした。

世界に冠たる人工都市ドバイ。それでも“かつて”を髣髴させる場所もあり、ドバイ・クリークもその一つで、高層ビルが立ち並ぶ街にあってこの周辺だけは古き良き「アラブ」を感じさせてくれます。

夏の最高気温は50度近くになるものの1~2月の最高気温は25度前後で過ごしやすく、因みに北緯は25度で台北とほぼ同じ。ちょっと意外な感じ。ここだけ見れば(ペルシア湾に面した)ビーチリゾート。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2021年2月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!