ピュンタサ駅をほぼ定時(12:30、動き出しは手元の時計で12:32)に出発。腕木式信号機が何だかいいなあ。複線の幹線の駅でこれを見るのはドイツ以来。
信号所のある駅。今や日本ではあまり見かけない。
こちらは出発ではなく、進入信号機。真ん中の線路に進入可。
走行中の動画。(携帯電話で撮影)
それにしてもPC枕木の幹線でどうしてこんなに揺れるのかは不明。
《豚車》の一番前でかぶりついているところを、英語表記で「Ngahtetgyi」駅で撮り鉄組に撮影されました。(矢印のところに私がいる)一番前にいる時は、沿線のどこかにいるはずの撮り鉄組の存在を気にして注意をしていたのですが…、まさか駅にいるとは思っていなかったので油断していました。
3人の人影を確認し「しまった!」と思った時は、時すでに遅し。合流後に謝ったところ、Oさんからこの写真を笑いながら見せられました。
機関車1両に客車3両。ここピュンタサ駅からニアウレービン駅まではヤンゴン~首都ネーピードー~マンダレー(ミャンマー第2の都市)を結ぶ幹線を走り、そこからマダウに向かう支線に入ります。
※地名の日本語表記について。
*首都ネーピードー…この読み方は外務省のHPを参考にしています。ただネピドーと読むHPなどもあります。
*ピュンタサ…ローマ字では「Pyuntaza」で、外務省のHP掲載の資料では「ピュンタザ」と「サ」ではなく「ザ」となっています。ただ地元の感じでは「サ」でしたのでそれに倣うことにしました。
*マダウ…これも地元の方の発音を参考にしています。
一貫性がないと言われればそれまでですが、首都名はともかく、その他の地名については自分で判断してここに掲載しています。
ところで《豚車》の特徴に「タイヤ駆動」(鉄輪には動力が繋がっていません)はがあります。日本では保線で使われる「軌陸車」では知っていましたが、さすがに旅客用では初めて見ました。恐るべしミャンマー。
《豚車》ではなく客車の座席。
このお嬢さんは、私が車両を撮影していたらその姿を携帯で“盗撮”(冗談です)していました。私が笑い返し、彼女にカメラを向け、「OK?」と聞いたら「OK」との返事。
ピースサインは今や世界共通?
《豚車》の運転台。
機関士さん(運転士さん?どっち??)が座るとこんな感じ。トラックの運転をするが如く。
ところでこの列車の乗務員の方の撮影ですが、機関士さんは顔の撮影がNG。車掌さんは全面的に撮影NG。乗る前にガイドさんから聞きました。
ピュンタサ駅。静かな佇まい。
時刻表。解読すると下2列がマダウとの間の《豚車》の時刻。(赤枠内)
下から2番目(左空き)がこの駅の出発時刻で「12:30」。
一番下(右空き)がマダウの出発時刻で「09:30」。
時刻表は上下列車がセットで、なんと一往復。これがガイドさんと車をチャーターした理由。そうなんです。実は我々の撮影チャンスは下りの1本だけなのです。
も、さることながら車庫のあるピュンタサではなく、車庫の無いマダウから朝出てくるというのはあまり馴染みのない運転形態です。
出札口。ここで「ニアウレービン」と言って切符を購入。他の御三方は撮り鉄に専念ですが、私は20分ほどの《豚車》の旅(乗り鉄)を選択。撮り鉄組がニアウレービン駅での到着&出発も撮り鉄ポイントにしてくれたことで“私のささやかな夢”が実現しました。というかまあ乗り鉄の私に、皆さんが気を遣ってくれたというのが本当のところでしょう。
何が書いてあるかさっぱり分からない乗車券。そもそも縦位置の写真ですが、これで合っているのかどうかすら分からない。
出発の少し前、12:24に目的の列車が車庫から推進運転で出てきました。
LRBE.56。本当はより豚顔のLRBE.7が良かったのですが贅沢は言えません。走ってくれるだけで幸せ。
《豚車》のピュンタサ駅発は12:30。で、その前にピュンタサ駅の近くで昼食。(黄色い看板のお店)
私たちの様な外国人観光客が使う店ではなく、地元の方相手と思われる普段着の“食堂”。
ガイドさんがいると読めないメニューで悩むことからは解放され、美味しい料理に出会えます。
それにしてもミャンマーの食事は私の口に合います。台湾並みと言ったら大袈裟かな?いやいやそんなことはない。
店を手伝う少年。私たちが呑んだジョッキを洗っているところをお店の方の了解を得て撮影。最近、日本では個人商店でも、働く子供を見かけなくなりました。
で、洗い方ははっきり言ってものすごく大雑把なのですが、この程度の洗い方というより、そもそも水に当たりしそうですが、ミャンマーでは最後までお腹は絶好調でした。きっと水が合ったのでしょう。
(参考)
ミャンマーのトイレ事情。
このお店もそうですが、概してトイレは清潔です。勿論ホテル以外はほぼ「和式」ですが、「んーっ」と唸るような局面はあまりありませんでした。
一週間ミャンマーにいてトイレで「アウト」と思ったのは出発から暫くたった列車内とか限られています。
このワゴンが私たちのお供。車の横の線路は今も現役バリバリ!!!理由は後ほど。
いよいよ《豚車》とご対面。LRBE.56。
私の知人では今回の幹事の白川淳さんを始め、名古屋在住の都市交通研究家/服部重敬氏が以前、この《豚車》を撮影されており、それを見た私は「いつかは乗ってみたい…」「撮影したい」と思っており、実はこの日が私にとっての今回の旅のメインイベントだったりします。
LRBE.7。今いる場所は、実はピュンタサの車庫。この車両が機関車兼客車で、後ろに写っている客車を引っ張るようになっています。何故この位置にそれぞれの車両がいるかといえば、実は機関車には片方にしか運転台がないため、ここの三角線を使って方向転換を行っているのです。ターンテーブル(転車台)があれば、、、と思うよりこの光景に魅かれる。
「テーマ…子豚との戯れ」。
いい大人たちが子豚の動きに合わせて右往左往。
アジアの風景。
ところで《豚車》の置き換えですが、今年に入りRBE.2504 元名鉄キハ24での運用となりました。それはそれでとも言える。
ミャンマーシリーズ再開。
もうすっかりお馴染みの店となりました。
麺を2種類。
「汁無し」と「汁あり」の違い。
さてこの日は仲間4人でガイドさんとワゴン車をチャーターし、まずはヤンゴンから約150キロ離れたピュンタサを目指します。その目的はミャンマーを目指す鉄道ファンにとっては憧れと謎の存在である愛称「豚車」。以前はヤンゴンから比較的行きやすい場所でも走っていたそうですが、そこでの運用が終わり、ピュンタサを起点(終点?)に、ニアウレービンを経てマダウに向かう路線で走っているとの情報が確認され向かうことにしたものです。と言っても私ではなく白川さんが調べて今回の手配してくれたものなのですが、何とそのマダウの《豚車》も今は走っていません。その貴重な姿は明日からUPします。
出発は朝7時過ぎ。途中のガソリンスタンドでトイレ休憩し、10:30過ぎにピュンタサに到着。
※地図は第2の目的地ニアウレービンそして最終目的地マダウも入れてあります。参考までにご覧ください。
どんなに素晴らしい景色があっても、どんなに素敵な街並みがあっても、どんなに珍しいバスが走っていても絶対に停まって降りたりしない私たちでも、踏切があってしかも列車が近づいているのが分かれば、躊躇なく停車&下車。
習性というより本能ですな、これは。
私にとって11月26日はヤンゴン3日目。今回の同行者には早くもヤンゴンから帰った人あれば来る人あり。
11月26日の鉄呑み会は日本の中華料理チェーン店で5人でスタート。
味は日本で食べるのと変わらない。因みにお客さんと従業員は地元の方と思われます。
2次会は居酒屋さん。
メニューは日本語でとてもヤンゴンとは思えない。味も日本の居酒屋さん。
店内には「仰光」の駅名標あり。「仰光」は中国語での「ヤンゴン」の書き方とのこと。それにしても如何にもJR東日本的な書き方が笑えます。私は知りませんでしたが、ヤンゴンに来る日本の鉄ちゃんの間では、少しは知られた存在とのこと。
ここで1人合流して6人に。今回、泣く泣くミャンマーに来ることを諦めた方の知人で、直接リアルに繋がっている方はいなかったものの、メールでやりとりして到着。そして同好ということでいきなり打ち解けて乾杯の嵐。こうしてヤンゴンの夜は更けてゆく。
因みに2次会から参加したその方は、この日の深夜便で帰国されました。もっとも帰国された方にとっては夜行列車に乗るのと気分はあまり変わらないかも。それも含めて日本で呑んでいるのとさして変わらない。違いは外国なのでそれなりに節度を持って呑んでいること。位かな?