2019年01月18日 16時56分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(12)絶景と車内販売。

インバネスから乗った列車ではなかった座席指定カード。日本でいえば、先に書いた旭川発稚内行き普通列車の座席が、座席指定になっているのと同じ。多分、どこかの区間で団体さんが乗っており、その方たちの座席確保用だったのでしょう。そう言えば、サーソー駅で団体さんが降りていたのを思い出す。

車内販売用のカート。2両編成のローカル列車に何と車内販売あり。実は往路のインバネス朝7時発の列車にも車内販売があり、このサービスは本当に素晴らしい。

実際、私もコーヒーを買ってスコットランドの風景を楽しみつつ、それを味わっており、また私だけなく、結構な方たちが利用されていました。そこら中にコンビニがあり、またそれ以上に自動販売機が普及している日本と異なり、飲料やお菓子などの調達は相当に制限がある国だけに、車内販売は命綱とまでは言いませんが、それでも必要な存在だとは思いました。

晴れの海。

牧場。

牛と羊の牧場の違い。

列車が近づいた時に、そのままどっしりとしているのが牛。走って逃げていくのが羊。イギリスを旅する中で、これだけは共通の光景で、特に逃げていく羊のお尻が可愛らしいことを知りました。

2019年01月17日 16時54分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(11)自動ドア。

出発までの1時間弱を使って町に散歩に出ようと思っていたものの断念。傘は持っていたのですが、そうまでしてでるのもなあ…。

雨が小やみになり、駅舎の写真を別角度で撮影。

そしてこの駅の出入り口の構造に目が行きました。サーソー駅とも同じなのですが、改めて見直しました。

このボタンを押すと自動でドアは開閉します。しかし、私はこのボタンを使って出入りしていません。そうっ、手動で開閉できるのです。でも自動ドアが必要な方はその機能を使うようになっています。

これは推測ではなく、実際に使っているところを見ていたから書けるのですが、力の弱い高齢な方も自動ドアで出入りしていました。

そしてまた晴れ。

2019年01月16日 16時48分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(10)青空のち雨。

列車は14分遅れのまま15:10にヴィックに到着。

駅名標が違うだけで、駅舎の雰囲気や構造はサーソー駅とうり二つ。

吾輩は鳥である。名前はまだない。そんなことはなく間違いなくあるでしょうが、私が知らないだけです。それにしてもいい天気ですね。もっともここは一日に四季があると言われるイギリス。それゆえこの日の天気も晴れ~曇り~雨~晴れと脈絡なく目まぐるしく変わります。

この列車の折り返しは16:00発。その時間を使って車両の整備。ホースが見えるので、これは(間違いなく)水の積み込み。

「WELLCOME TO WICK」の看板にある図柄はサーソーとは異なっており、ふと思い出したのが例えば名古屋なら「丸八」の市章。当たらずとも遠からずと思っています。

待合室。荷物の運搬装置や台秤を使った花台。おしゃれだと思います。

駅舎。外に出た途端に空が一天にかわにかき曇り、そして遂に雨。

2019年01月15日 16時34分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(9)インターホン。

https://www.scotrail.co.uk/sites/default/files/assets/download_ct/sr1812_12295_north_highlands.pdf

これがインバネス~サーバー~ヴィックを結ぶ列車の時刻表のアドレス。1月10日現在ではちゃんと表示されました。

サーソーの町に11時過ぎに到着し、2時間ほど散策~撮影をしてサーソー駅に戻ってきました。駅名表の2言語表示。それにしてもイギリスの駅でこうした駅名標を見るとは思ってもみませんでした。

「WELLCOME TO THURSO」の看板は分かるのですが、この図柄の意味合いは私には分かりませんでした。

雰囲気的にはICカードをタッチする機械。列車本数は少なくとも乗客の利便性第一?

「HELP POINT」。

日本風に少し仰々しく言えば緊急通報装置。と言ったところでしょう。名鉄ですと、無人駅の券売機のところにあったりするインターホンと同じでしょう。

駅構内にはトイレがあります。無料で使え、またとても清潔です。ただ使用時間の制限あり。駅員さんが配置されている時間と同じですが、列車が来る時間ならば、車内のトイレが使えるので、この時間で良しと言うことなのでしょう。

もっとも私たちは、列車到着の1時間前に駅に着いたのでこのトイレを使っています。

インバネス発サーソー経由ヴィック行きは所定より14分遅れて14:38到着。

2019年01月14日 16時32分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(8)お昼ご飯はミートパイ。

初めて訪れた町を散策するのは旅の楽しみの一つ。それにしても日本ですと、地方の小さな町に商店が軒を並べる街があり、そこをそぞろ歩く市民の姿が見られるという光景はほぼ見られないのでは?

で、時間も時間なので昼ご飯の調達。入ったのはBakeryの看板のお店。

レストランに入ることなくパン屋さんでミートパイなどを買う。で、この写真を撮る際に、「フォトOK?」とか聞いてはいますが、その写真がこうしてブログにUPされるとはきっと思いもしなかったでしょうね。

13:01。ヴィック発サーソー経由インバネス行きを撮影。

振り向いてサーソー駅停車中。駅から徒歩圏内で撮影できそうな場所はあまりなく、まあ記録写真。

それはそれとして駅舎の真ん中に2重屋根のような出っ張りがある。

それを駅舎の中から撮影するとこんな感じ。推察ですが、蒸気機関車が列車を牽引していた時代の名残で、ようは煙を外に逃がすための部分。蒸気機関車の車庫等に煙突があるのと同じ理由でしょう。

2019年01月13日 16時30分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(7)北海。

Wikipediaによれば人口約8000人。イメージがしにくいと思いますが、それなりの規模というのが私の感想です。サーソー駅は市街地の南の端近くにあり、そこから中心地に向かう道路を歩いていきます。

サーソーの町の中心にある(という感じ)St. Peter’s & St. Andrew’s Church。

理髪店兼美容院。日本では一つのお店で両方行っているのは多分、無いと思いますが、イギリスではこのパターンが多いのでしょうか?

町を縦断し、北海が見え始めました。

9月は穏やかな海だったのですが、今の季節はどれほどでしょうか?北の海は、冬は荒れるという感覚なのですが…。

商店が軒を連ねている道路。トランジットモールというよりは歩行者天国と言う方が当たっていそう。

昭和の町には赤いポストが似合う。イギリスなので、そんな言葉は当てはまりませんが、まあニュアンスは分かってもらえるかも。

2019年01月12日 16時24分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(6)サーソー駅は時間限定の有人駅。

蒸気機関車型のプランターカバー。スコットランドの駅では結構見かけています。

私の家に置くには少し大きめですが、ホームセンターで売っていたら、、、欲しい。

サーソー駅構内。シンプルと言えばシンプル。このレンガの部分の用途は?余談ですが、市場の奥にある白いオフィス家具のように見えるのはコインロッカーですが、残念ながら使えません。私たちのトランクはインバネス駅のコインロッカーに預けて来たので、それが使えなくても問題は無かったのですが、戻ってからの行動を考え、一瞬この駅までトランクを持ってくるということも頭の片隅にあったので、安堵の溜息が少しだけ出たことは否定しません。

何故か飾ってあるアメリカの大型蒸気機関車「BIG BOY」のイラスト。その理由は全く不明。

こちらはサーソー駅の駅員さんがいる時間が書かれた案内。1日4往復の列車が発着するだけの駅が時間限定とはいえ、有人というのも凄いですが、月~金の営業時間が9:50~16:54で実際の列車の運行時間との関連が薄いと思えるのも凄い。(ヴィック行き×2本、インバネス行き×2本)

石造りのサーソー駅。

2019年01月11日 17時25分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(5)サーソー駅に到着!

車内にあった自転車。荷物の量からして長距離サイクリングをするのだろうか?「これからスコットランドからイングランドまで縦断します。」という声が聞こえてきそう。

牧場の中に建っていた家。イギリスの家はかくあるべしという私の心象風景の典型。

羊と牛の牧場が交互に広がっている。

列車は再び雨の中をひた走り、そしていつの間にか通り過ぎてゆく。そしてそこでは虹が私たちを出迎えてくれる。定刻ならばサーソーに着いているはずの11:00。ちょいと不謹慎だが、こんなスコットランドの大地を見ていると、遅れている列車に乗っていても、なんとも心穏やかに時間が過ぎてゆく。

11:05、イギリス最北端の駅、サーソー駅に到着!!!と、「!」が3連発にしそうなほど気分が盛り上がるのではと思っていたのですが、意外と冷静で、「着いた」とだけ書いておきましょう。

この後の私たちの行動ですが、まずはサーソーの町を散策し、後続の列車でヴィックに移動。そしてその乗っていった列車で折り返し、サーソー経由でインバネスに戻るります。目的地たるサーソーまで来たので、まあこのまま戻ってもいいのですが、折角なので「Far North Line」を完乗することにしました。ということで駅構内にあった地図で、サーソーThursoとヴィックWickの位置関係を確認。

まあ私にとっては日本でやってきたことと同じですね。

で、11:08に私たちを乗せてきたヴィック行きが出発進行。次の列車が到着するのは14:24です。

2019年01月10日 16時29分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(4)雨上がりの虹。

北海に面した小さな町(村?)が見えてきました。

ヘルムズデールHelmsdale駅。9:44。ここで上り列車と交換。

可愛らしい駅舎。間違いなく無人駅。

今は平日4往復、日曜日に2往復が走るローカル線ですが、最盛期はどれほどの列車が行き交ったのでしょうか?

9:46発の列車が顔を見せたのは9:52。正面の山の岩肌が目立ち、木の生えていない山容(さんよう)は、日本ではあまり見かけない風景では?私にとってはいと珍し。

遅れの理由は、んーっ、無いような気がする。もっとも気がするだけです。

降ったり止んだりを繰り返すスコットランドの天気。ふと気が付けば雨上がりの虹が見える。遮るものがないただ広がっている草原からすっくと伸びる七色。10:25。

日本だと車内でスマホの画面を見ていることも多く、外に景色をずーっと見ていることはあまりありませんが、この日は既に3時間以上車窓を楽しんでいる。自分の生き方を少し反省。

2019年01月09日 16時24分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(3)北上。

インバーゴードンInvergordon駅。7:56。

英語で書かれた駅名の下に、更に恐らくインバーゴードンという駅名を別の言語で表記した文字があります。

恐らくはスコットランド・ゲール語での表示。イギリスだから英語と言うのは思い込みであって、英語だけではなくスコットランド語、ウェールズ語、アイルランド語も公用語というのは今回、調べて知りました。

そしてここでスコットランド・ゲール語としたのは、この線の各駅の駅名標を見るにつけ、文字に付いている記号から私がそう思った次第です。誰か教えて欲しいと思うのですが…。

それはさておき、目の前にドカーンとその存在を主張しているのは大型のクルーズ船。

「ノルウェージャン ジェイド号」93558トン。全長294メートルの巨大客船。

こちらは石油掘削装置のようでと言うことは間違いないと思うものの修理のためのドック入り?

雨で窓が曇っており、その向こうの花壇が何だか寒そうに見える。

レアグLairg駅。

内陸に深く回り込んだところにある駅で、地形的な理由がなければまるで「政治駅」と言いたくなるような場所にあります。なおインバネスからサーソー、ヴィックに向かう場合、鉄道よりも道路を走るバスの方が1時間近く早くいくことができます。さて真相や如何に。

ここで交換。8:49。

イギリスでよく見かけるタイプの跨線橋。

ドアのところにある台。列車の乗降用に使うのだろう…とは思うものの、、、。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!