2019年01月08日 17時21分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(2)Far North Line。

321D 旭川発6:03 名寄着7:46

4323D 名寄発7:54 幌延着10:31

4325D 幌延発10:53 稚内着12:07

宗谷本線全259・4キロを普通列車で行くと約6時間。上記の列車は途中で列車番号が変わっていますが車両は変わりません。

特急ならば旭川発9:00の「宗谷」で稚内着12:40となり所要時間は3時間40分。

一方、あまり比較にはなりませんが、この日乗った列車は、インバネスInverness発7:00でサーソー Thurso着10:59。さてその距離ですが、Wikipediaで「Far North Line」を引くと『Inverness to Wick: 161 miles 11 chains (259.3 km)

Georgemas Junction to Thurso: 6 miles 50 chains (10.7 km)

Total: 167 miles 61 chains (270.0 km)』と出てきます。

ここでこの極北(Far North)線の運転形態を解説。

この地図で、一番北のブロックにあるインバネスを出た列車はまずは一番北にあるサーソーの町を目指し、サーソーに到着するとGeorgemas Junctionまで10.7キロを一旦戻り、右側(東)にあるヴィックWickの町に向かいます。Georgemas Junction~ヴィック間の距離が分からないので一概には言えないものの、旭川~稚内間とインバネス~サーソー間は、肌感覚としてはニアイコールです。

長々と書きましたが、何が言いたいかと言えば、宗谷本線で稚内に向かう気分で、この列車に乗っていたということです。

2両編成のローカル列車。

発車5分前にしてこの閑散ぶり。

定刻に出発した列車は北海から入り込んだ入江沿いに走っていく。

2019年01月07日 20時52分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(1)インバネス駅から出発。

今日からまた昨年9月のイギリス鉄活に戻ります。

9月14日(金)は終日乗り鉄。それもイギリス最北端の駅「サーソー Thurso」を目指します。気分はそうっ!!目指せ稚内!

インバネス発、朝7時の始発列車に乗るべく早起き。用意されているものは食べても良いとの事で、6時過ぎに人気のないレストランに闖入。

あまりに寂しい。それでもレストランの営業時間外での柔軟な対応は有難かった。

まだ明け切れていない空を仰ぎつつ、ホテルを後にする。

インバネス駅まで徒歩10分、無事到着。

流石に静か。

7時発の列車は5番線から出発のようだ。

2018年12月08日 15時57分

インバネスを目指して(6)カレドニアン・スリーパーとの出会い。

スコットランドの鉄道の最高地点にして、登山鉄道を除く一般的なイギリス国内の鉄道最高地点辺り。

スコットランドらしい風景(ということ)と聞いていましたが、夜の7時過ぎでは暗くてよく分かりません。残念です。

(余談)トイレ

駅で水を流すな!って、ひょっとして…。

ほぼ定時にインバネス駅到着。右側の列車が私たちは乗ってきた列車で、左側の列車はカレドニアン・スリーパー(Caledonian Sleeper)。

ここインバネスInverness とアバディーンAberdeen 、フォート・ウイリアムFort William の3つの町とロンドン・ユーストンLondon Euston駅を結ぶ夜行列車。3日後の9月14日(金)には、この列車にこの駅から乗ってロンドンに向かいます。

※カレドニアン・スリーパーには、上記の列車ともう一つ、ロンドンとグラスゴーGlasgow Central、エディンバラEdinburgh Waverleyを結ぶ列車があります。

私たちが乗る列車はエディンバラ・ウェイヴァリー駅で1つの列車に纏められるのですが、その駅はあくまでも運転停車で乗降は出来ません。つまり連結シーンは残念ながら見られません。

2018年12月07日 15時54分

インバネスを目指して(5)3回目の車内食。

16:34発のインバネス行きに乗車。

今回は久しぶりのイギリス国内列車移動ですが、以前より遅れは少なくなった気がしています。

インバネス行き列車の入線。16:24ですからこの駅で10分停車。

ところで車内に入ったのは良いのですが席がない。一等車内をあちこちうろうろしてやっとの思いで2席を確保。流石に2名が並んでは無理で、少し離れた席となりました。

20:04まで3時間半の旅。一息ついたら車内探検。

そして17:05に少々早い夕食。と言ってもこの日4回目の食事。これで明日の朝まで持たせます。

スコットランドに入ってからは天候が不順。雨が降ったり止んだり。その代わり、虹との出会い。

17:19頃は土砂降り。

2018年12月06日 15時50分

インバネスを目指して(4)ストリートミュージシャン。

ストリートミュージシャンがいるのは、ヨーロッパではお馴染みの光景。

この方にもチップを渡して、しばし音楽を楽しむ。

ついでにトラムを入れ込んで撮影してみる。特にこうして撮影する時は、チップは最低限度の礼儀だと思っています。何も対価を支払わずに撮影することはしていません。

チップの金額に関わらず、間違いなく演奏者は張り切って音を出してくれます。本当はそれで音が変わることは無いのでしょうが、それでもそんな気がする私。

町の風景に溶け込むのはトラムの良さだと私は思っています。ポイントは歩行者がいること。

インバネス行き列車の時間が近づいて来たので、この写真を持ってエディンバラでのトラム撮影終了。

エディンバラの町は見所も多いのですが、そこには足を運ばず、次に歩を進めます。

2018年12月05日 15時44分

インバネスを目指して(3)エディンバラのトラム。

私たちがヨークから乗った12:54発の列車はエディンバラ行きでしたが、その1時間後のヨーク駅13:54発の列車はこの日の目的地インバネスInverness駅に直通します。その列車のエディンバラ発は16:34でインバネス着は20:04。

その1時間を使ってエディンバラ市街を走るトラムの撮影を楽しみました。

駅を出てまず目の前に現れたのは夥しい数のバス。それも2階建てのバスが多い。その光景は圧巻です。

エディンバラ市役所のHPにAn estimated 513,210 people lived in Edinburgh as at mid 2017とありましたので、人口は約50万人。東海3県では比較しやすい町がないのですが、三重県の桑名市と四日市市を足したよりも少し人口が多いということになります。

そんな町の真ん中をトラムが走ります。

そのトラムは全長14キロ。1路線で市街とエディンバラ空港を結んでおり、平日の日中は3~7分間隔となっています。

42.8mという長~い編成のトラムが町中を走るのは如何にもヨーロッパ。(JRで言えば約2両強の長さ)

この町のトラムは2014年の開通。意外にも最近、公共交通の仲間入りを果たしています。

2018年12月04日 15時41分

インバネスを目指して(2)行き先表示。

昼下がりのイギリスの風景。

時折街が見えます。

イングランド最北の町、ベリック・アポン・ツイードBerwick-upon-Tweed。ここを過ぎるとスコットランドに入ります。同じ国でも異なる国ということは私の理解の範疇外ですが、それがイギリスです。

イギリスの列車のあるある話。ドアに貼られている行先と途中の停車駅名。車内から見るとこんな場所にあります。

外から見るとこんな感じ。

途中の停車駅は全て書いてあって、乗車の時にこれを見るのは必須。

行先のエディンバラ・ウェイヴァリーEdinburgh Waverley駅には10分少々遅れての到着。

2018年12月03日 15時35分

インバネスを目指して(1)取り敢えずエディンバラ行きに乗車。

ヨーク駅舎。意外とこぢんまりとした駅前の立地。

定刻ならばヨークYork駅発12:54のエディンバラEdinburgh駅行きに乗車予定でその到着前に1枚撮影。

発車時刻から5分ほど遅れてお目当ての列車の入線。スコットランドの首都の中央駅、エディンバラ・ウェイヴァリーEdinburgh Waverley駅には15:17着予定。

一等車は混んでおり、やっとの思いで座席予約の入っていない空席を確保。で、午後1時過ぎに少々遅めの昼食(車内食)。国立鉄道博物館の中を歩き回ったのでこの日3回目の食事も美味しく頂きました。

これから先はさしたるイベントもないので、昼からビールタイム。勿論、無料(と言うか、込々)です。

2018年10月23日 14時55分

国立鉄道博物館(5)フル・ブレックファースト。

今回乗車した日本なら特急にあたるイギリスの長距離列車の一等車では、食事がついていました。車内で調理したホカホカの食事が席まで運ばれてきます。

朝7時に朝食を食べたばかりなのに、2時間後の9時に2回目の朝食。イギリス伝統のフル・ブレックファースト(イングリッシュ・ブレックファースト)。国内はともかく海外での鉄旅の場合、食べられる時に食べるのが私の流儀。だって食事より見学や撮影が優先ですから…。まして食事代込み…の列車に乗っている。

ところでイギリスの料理は・・・とかいう人もいますが、私はこの朝食も美味しく頂きました。等と言うのはイギリスに失礼かも?今回の旅では、イギリスの料理はどこもデリシャスでした。

もっとも四半世紀前、最初にイギリスに来た時(会社の研修)は、一人での移動だったのであまりレストランに入ることもなく、今一つの感想を持ったことは間違いありません。

日本とヨーロッパの風景では大きな違いがいくつもあります。その一つに街と田園地帯の区別がはっきりしていること。駅のある都市を抜けるとこんな風景が広がります。

ロンドンを出てノンストップで走ること2時間弱の9:51。ヨーク駅に到着。多分1分の早着。

この車両で食事を作っているはず。

ヨーク駅構内。実は先に書いた四半世紀前にも来ています。大屋根の下の跨線橋という光景にいたく感動した覚えあり。

アンティークな時計。

跨線橋から見る駅構内。線路の間に丁度線路2本分くらいのスペースあり。昔は線路があったのでしょうか?

2018年10月22日 14時53分

国立鉄道博物館(4)8時丁度のあずさじゃなくて…。

ヨーロッパを旅しているとこうした像に出会うこともしばしばです。どんな人かと解説を読めば良かったと思っても、私の英語の読解力で無理なものは無理。

朝8時発のエディンバラ行き列車の時間が近づいてきました。最初に目指すはヨークのイギリス国立鉄道博物館(NRM, National Railway Museum)。私にとっては国立鉄道博物館というよりヨーク鉄道博物館と言う呼び方に馴染みがあります。

プラットホーム1から定時の出発予定。

クラシックな装いの時計。あと10数分で出発。今回は時間があるので、出発する列車の電光掲示板からもゆったり移動。

使用するチケットはブリットレイルパスのシニア料金(60歳以上)適用の一等車。一等車なのでまあ満席になることは無かろうと事前の席の予約はせず、直接列車に乗り込み、空席を探して座ります。

ただこの列車もそれほどではなかったのですが、この日の移動では列車が結構混んでおり、座れなかったことは無かったものの、席捜しに一苦労という局面はありました。一等車はいつも座れるという思い込みはリスク在りということのようです。

ところで今回はロンドンで合流した同行者がいる二人旅。現地集合で現地解散。ここ数年、最初から最後まで一人での海外旅行はしていません。年齢も年齢なので、万が一にも体調を崩した際の相互フォローもありますが、何より一人で食べる夕食があまりにも寂しくなり、耐えられなくなったというのが真相。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2021年2月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!