2015年09月19日 20時46分

国際鈍行列車の旅(3)ザイフヘナースドルフ。

バスを降ろされた場所から本来の「ザイフヘナースドルフ駅」があるのであろう方向と思い撮影した写真。

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何と線路は錆付いています。

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同じ場所でチェコ方面を見るとそこには仮設ホーム。ここにあった掲示を見て、別にドイツ語が分かるわけではありませんが3月まではここまで列車が来ていたようです。

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仮設ホームの場所から本来の駅方面に向かう線路の踏み切りは土で埋まっており、これを見てもここをもう随分長い間、列車が走っていないことがわかります。

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この建物が「ザイフヘナースドルフ駅」。駅舎の正面には「DB」の文字が輝いており、でもどうしてここが使われていないかは分からずじまいでした。

2015年09月18日 20時42分

国際鈍行列車の旅(2)よもやの代行バスで国境越え。

チェコ国内の最後の駅であるヴァルンスドルフ・・・以下読み方が不明(Varnsdorf pivovar Kocur)着16:10。

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と、そこに1台の小型バス。しかも車掌さんがこれに乗れと言っている。

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このバスが何のためのバスかどうかもその時点では分からず、これに乗って着いた先でそこから折り返して再びこの列車に乗れるかどうかも語学力がないため不明。ほんの数分の出来事でしたが、とにもかくにも列車の当初の終点であるザイフヘナースドルフ(Seifhennersdorf)までバスは行き、そこからここに戻る事は分かったので不安を感じながらもバスに乗り込みました。

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どうやらこの川がチェコとドイツの国境?かな。

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ドイツ国旗を発見。無事にドイツに入ったみたいです。

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バスはザイフヘナースドルフに16:22に到着。近くに線路があったのでそう思い込むことにしいていました。

私はこれまで鉄道、バス等陸路で国境を越えた事は何度かありますが、列車の代行バスで国境を越えると言うのは当然初のことですし、そもそも路線バスならともかく代行バスで国境を越えた日本人はこれまで何人いるのでしょうか?物凄くレアな体験をしたと思っています。

2015年09月17日 20時38分

国際鈍行列車の旅(1)4回の国境越え。

平成27年4月20日、チェコ/リベレツ(Liberec)発15:02のドイツ/ザイフヘナースドルフ(Seifhennersdorf)行きの国際列車。

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この列車の特徴は、何と言ってもチェコを出て~1)ポーランド~2)ドイツ~3)チェコ~4)ドイツと4回国境を越えること。これでローカルの各駅停車です。

意外と乗客がいて驚きでしたが、学校帰りと思われる学生風の方たちが多く、ポーランドに入るまでの駅で半分位まで減っていきました。

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チェコとポーランドの国境付近。島国の国民である日本人には何ともあっけなさ過ぎて面白みが欠けますが、実はこの写真、2つの信号のうち奥の信号の向こうがチェコで、手前がポーランド。そこまでとそこからの線路の具合が実はよくわかる一枚です。

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ツィッタウ(Zittau)到着直前、ツィッタウ狭軌鉄道(Zittauer Schmalspurbahn)との平面交差があります。往路で撮影できなかったので、帰路、最後尾の運転室越しに撮影。異ゲージのクロッシングは何だか萌えます。

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ドイツからチェコ国内に再度入り、ここまで来れば残りはあと少し。長閑(のどか)な車窓を楽しんでいました。

この時はまだ…。

 

2015年09月16日 20時24分

チェコ/リベレツ市のトラム(6)再訪を期して。

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リベレツ駅に戻り、そこで街並みを1枚。

リベレツ

この場所は少し立ち位置を調整するとこんな感じも撮影できます。ヨーロッパのトラムが走る風景というと

1)古い街並みの中

2)再開発で新しく作られた街を走る

と言ったように割りとはっきりパターン分けができることが多いかと思われますが、ここリベレツのトラムはそれに当てはまらず、どちらかと言えば日本の街並みのように新旧混在といった印象を受けました。

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最後はリベレツ駅を背景に撮影。

きっともうここに来る機会はないと思うけど…と書き始めて修正。今回見てきた未舗装路側軌道区間が、今のまま復活したら見てみたい。そして撮影してみたいと思いましたが、何せ服部氏とドレスデン起点で動いていたからここに来られたわけで、私一人の力ではこの地に足を踏み入れるのはやはりムリかも知れない…。

2015年09月15日 20時21分

チェコ/リベレツ市のトラム(5)モニュメント。

市内のモニュメントを込みにしてみました。

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何がテーマのモニュメントなのかをここに書ければ良いのですが残念な私です。雰囲気重視。

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カーブを通過する電車のガラスの反射狙い。

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14:28。もう78番が戻ってきました。

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リベレツ駅近くにある車庫。全景はこんな感じ。

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車庫内は3線のポイントが入り乱れもう萌えまくり。

いやいや分かってくれる人だけに伝われば良いと、今回だけは思っています。

2015年09月14日 20時19分

チェコ/リベレツ市のトラム(4)古典電車との遭遇。

リベレツ市の一番の繁華街で交通の結節点「Fügnerova」(読み方が分かっていません。そのまま読むとフクネロバ?かな)。

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そこで車体番号「78」の古い電車(メーターゲージ)と出会いました。

「Cvičná Jízdá L」の系統番(方向幕?)ですが、翻訳ソフトでは『トレーニング走行』『ドライビングレッスン』もしくは『Cvičná =トレーニング』『Jízdá=旅』と出てきました。さて…。

ところでこの電車、家で検索しても出てきませんでした。どこかの保存電車を買い入れ(もしくは借りて)観光用に導入するのでしょうか?

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リベレツのトラムの撮影で外せないのがこの大時計を背景にしたショット。とのことでしたので私も撮影。参考までに右側の電車がメーターゲージ。左側の電車は標準軌です。

それはともかく良い感じですねえ。

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街並みを行く電車を狙ってみましたが、人通りも車の通行も多くなかなか思ったような出会いがありませんでした。

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13:41頃に見送った78番が早くも13:59に戻ってきて、それを14:01に見送ってこの場所を後にしました。

2015年09月13日 20時09分

チェコ/リベレツ市のトラム(3)山と青空と。

帰りもヴラティス ラヴィツェ ナト・ニソウ(Vratislavice n.N.Výh)で電車に乗り換え、ピヴォヴァル(Pivovar)電停周辺でしばし撮り鉄をすることにしました。

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この辺りは改修工事が済んでおり、11系統と5系統の2つの路線があることから7分半間隔で電車がやってきます。

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2つの系統が等間隔の理由はヴラティス ラヴィツェ ナト・ニソウ近くに単線区間が残っているからだと思われますが、定時運行がある程度見込めないとそうしたダイヤは組めないでしょうから、道路交通そのものが工夫されているのではないかと推察しています。

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その単線区間の起点で、向かって来る電車の顔出しを狙ってみました。ここではほぼ確実に2ショットが撮影できるので、あとは根気さえあればいつかは捉えられます。

手前の車が無ければ良かったのですが、これでも十分に粘った結果ですのでこれで撮影を終えることにしました。

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山と青空。自然豊かな郊外の風景。

それにしても何でこの街で電車を撮っているんだろう?不思議だなあ。やはりこれもご縁です。尻尾まであんこが詰まったタイ焼きを食べている心境でした。

(後日談)

その後の服部氏の調査で、代行バスに乗り換えたヴラティス ラヴィツェ ナト・ニソウまでの区間は4月中旬に改修工事が終わり、何と本日UPしているこの場所も含めて電車の運転を再開したばかりだったことがわかりました。

昨日「そりゃあ電車が走るところを見たい…」などと書きましたが、実はここも単線の未舗装路側軌道だったとのことで、私たちはヨーロッパの軌道改修の実態を図らずも体験したことになったのです。

また今日の写真を撮影した場所も、もともと未舗装路側軌道だった場所だそうで、服部氏からかっての写真を見せてもらいそのあまりの違いに仰天してしまいました。つまり昨日UPした写真の光景が、まさにこの場所にもあったということなのです。

2015年09月12日 20時01分

チェコ/リベレツ市のトラム(2)会いたかった!未舗装路側軌道。

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バスを途中で降り、道路から少し離れた目的地プロセチュ・ナト・ニソウ(Proseč nad Nisou、正式な電停名はProseč N.N. Výhybna)に到着。

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何とも素敵な風景!かっては日本でも見られた未舗装道路+路面電車の線路。

この路線についてはウェブサイト「鉄道ホビダス」の「編集長敬白」(2012年7月19日更新)の記事に『”未舗装路側軌道”を求めて。(下)』として発表されていますが、その情報と写真を提供したのが正に今回同行の服部重敬氏です。

今回、服部氏がこの路線の近代化改修工事が始まったようだとの情報を得、さてこの美しい風景がどうなっているかを確かめておきたいとして、当初から今回の旅の目的地の一つにここを入れておられました。ならば私も見たい!ということで同行させていただいたのですが、電車が走っているかどうかの確たる情報はなく、一方私は「編集長敬白」の記事で、ここなら空振りでも面白そうとばかりに訪問することに決めました。

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結果はご覧の通り。そりゃあ電車が走るところを見たいのはやまやまですが、電車の走らないこの風景も捨て難いというかこれはこれで面白く、何度もシャッターを切っている私がそこにいましたが、通りがかったチェコの人たちに私たちがどう映ったかが心配です。

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月曜日の昼下がりで、所謂幹線道路ではないので通る車や人通りも少なかったのですが、それにしてもこんな線路を15分間隔で電車が走るとは名鉄美濃町線を髣髴させるには十分でした。ただ改修工事は途中までは進んでいるもののこの辺りには気配すらなくこのまま廃線?という言葉がよぎってしまうほどで、今後の動向が心配されます。

2015年09月11日 19時58分

チェコ/リベレツ市のトラム(1)11系統の代行バス。

チェコに入ったことを実感すること。

1)チェコ語…当たり前ですが、文字を見ても何が書いてあるか分からない。これはどこの国に行っても同じです。(行くなら少しは勉強をすべきですね)

2)通貨=チェコ・コルナ…1コルナが5円前後(2015年4月下旬)かと思うのですがユーロでないので要注意。ただ今回は服部氏が先回来た時に両替したコルナを持参しており、結局それで2人分の昼食・飲み物代が足り、私は両替をしませんでした。

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チェコ/リベレツ(Liberec)市の人口は約10万人。チェコでは6番目に大きな都市だそうです。

この街の滞在予定時間は11:15から15:02までの3時間47分。

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チェコ鉄道のリベレツ駅前の電停の名前はナードラジー(Nádraží)。何故かそうなっています。

ここから11系統のヤブロネツ ナド・ニソウ( Jablonec nad Nisou)行きに乗車。これはある目的があってのことですが、ユーロ・ナイセチケットのおかげでリベレツのトラムが乗り放題なのは有難い限りです。さて電車はあと5分で到着です。

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16系統のバスの後ろの2両編成のタトラがその電車。

ヤブロネツ・ナド・ニソウはここから12キロほど離れた人口4万6千人ほどの町で、この系統は市街電車というより都市間鉄道の役割のような感じでした。

※人口はWikipediaを参照しています。

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リベレツの町で驚いたのは1000ミリゲージと1435ミリゲージの共存。市内は3線区間が続きます。

この11系統は1000ミリゲージのため、市街地の外れで1435ミリとお別れです。

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とこの期に及んでまたもや代行バスに乗り換え。今回の旅はよほどついている?

ここは5系統が折り返すヴラティス ラヴィツェ ナト・ニソウ(Vratislavice n.N.Výh)ですが、この先は線路の近代化工事中のようで電車が走っておらず、実はある程度この可能性は予想していたのですが、出来ればそれが終わっていて欲しいという願望を持ちつつ訪れたのでした。

乗車した電停にそんな案内があったのかも知れないですが、私たちには分からない…。

2015年09月10日 20時21分

欧州・国際列車の旅/チェコ・リベレツに向かう(4)チェコに入国。

10:57、フラーデク ナト・ニソウ(Hrádek nad Nisou)駅に到着。

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人生で初のチェコ入り!

ところでこの日の乗り鉄は、同行の都市交通研究家/服部重敬氏から事前に提案は受けていたものの、ドレスデンに出かける前から決めていたわけではなく、「01」を中心とした蒸気機関車の撮影とナロー鉄道乗車が予想以上に順調に進んだこともあって、3日前になってこの日の行動を決めました。服部氏がいなければ来ることは無かった場所に立った感慨を味わっていました。

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リベレツ駅の到着直前に、リベレツのトラムを発見。

これからこのトラムに乗車することもあり、期待で胸が膨らんでいました。

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11:15、リベレツ駅到着。「近郊列車で終点に着きました」という程度であまりのあっけなさに愕然とはしたものの返ってこれがヨーロッパという気分ではありました。

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チェコに入った証。駅に停まっている列車がドイツじゃない。当たり前ですがこんなところでやっと国境越えを実感していました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!