2013年09月23日 11時05分

ナウムブルクの単車トラム(5)

昨日の地図に「Depot」とあったところ。

電車の後ろには車庫がありました。

ナウムブルクのトラムの全線の所要時間は10分。基本的に30分間隔なので通常ならば電車は1両あれば足りる計算になります。

パッと見、外の側線に5両。車庫の中に2両の姿がありましたが、この内、何両が現役かまでは分かりませんせんでした。

ナウムブルクのトラムは、路線は短いもののどこでも絵になります。また上下合わせて必ず15分間隔で来るので、そのほどほどさも気に入りました。

さてトランクを持ち歩いて旅をする私は、ここナウムブルクではコインロッカーに預けていました。

多分あるであろうとは思っていましたが、正直なかったらどうしようとも思っていたことをここで白状しておきます。

※私のトランクの大きさは中くらいだと思うのですが、日本でこれが入るコインロッカーがあるのは大きな駅だけではないかと思います。なおドイツでは地方駅でもこのタイプのコインロッカーを多く見かけました。

2013年09月22日 19時57分

ナウムブルクの単車トラム(4)廃線跡。

平成25年6月18日(火)の話しも3か月経つと記憶が薄れつつあります。資料が無いととても書けません。寄る年波には勝てませんね。(悲)

トラムの車内にあったパンフレットの地図。

そこには現在の路線だけではなく、廃線となった区間も描かれていました。赤い部分が今も現役の区間ですが、以前はドイツ鉄道の駅と市街をグルッと周遊するルートだったんですね。

また市街地のど真ん中でも残存路線から分かれ、「Markt」を経由する路線が1892年から1976年まであったことが見てとれます。

そして「Markt」(マルクト)の電停があったであろうマルクト広場を何気なく大聖堂を目指して歩いていた時、何と今も残る線路を発見!

更に!カフェのテーブルの下にも線路を発見。いやはやとんだところで廃線跡巡りになりました。

ここの廃線跡は私にとっては当然未知の存在だったのですが、きっと知る人ぞ知る存在なのでしょう。

一応「Hauptbahnhof」に戻った時に路線があったと思しき場所を少し探したのですがそこでは廃線跡を見つけられませんでした。

昼食はシュバイネハクセ (Schweinshaxe)という豚の脚肉のロースト。無難な選択をしましたが、毎度同じコメントで恐縮ですが美味しかったです。

 

(お詫びと訂正)

このブログをお読みいただいたHさんから、間違いの指摘を頂きました。ここでお詫びすると共に過去に遡って本文を訂正しましたことを報告します。

 

1)9月7日UP「ベルリン・ヴォルタースドルフの2軸単車トラム(3)ドイツの森を走る。」の中で『「Berliner Platz」(ベルリナー通り)』と書きましたが『Platz』には『通り』という意味はありません。

じつは「Berliner Platz」の直前に「Thälmannplatz」という電停名を書いているのですがそこでは「テールマンプラッツ」としており、お恥ずかしい限りの確認漏れでした。

 

2)9月19日UP「ナウムブルクの単車トラム(2)」の運転席を写した写真の感想で、『運転席はマスコンの古さは否めませんが恐らくこの電車が作られた時とは相当に姿が変わっているはず。…』と書きました。

しかし、「昭和34以降の製造であり、一見古そうだがこのようなパネルを使っていてもおかしくはないのでは?」との指摘を受けました。私個人の感想を書く場合、これまでは断定的な言い方はしないように注意していましたが今回は、独断に過ぎる表現になっていました。

よって「マスコンも時代を感じさせますが、右側にある手動式のブレーキには感動すら覚えました。」と変えました。

2013年09月21日 22時39分

ナウムブルクの単車トラム(3)感動の大聖堂。

ナウムブルク市の中心部にある「大聖堂」。

その歴史は1028年から始まっているとのことですが、その「初めの大聖堂は200年間存在」したそうで「2つ目の大聖堂は13~14世紀に建てられた」と日本語の案内に書いてありました。この建物は2つ目の大聖堂のようです。

大聖堂の入り口(受付)には各国語のラミネート加工された紙のガイドが置いてあり、係りの方に「ジャパニーズ?」と聞かれ「イエス」と答えたら日本語の案内を渡され、私はそれを見ながら大聖堂を回り始めました。(無料ですが要返却)

そして中に入り、ここの素晴らしさに気づきあわてて受付にもどり2ユーロの撮影料を支払った上で許可証を受け取り、首にかけ一周しました。

ナウムブルク市で“観光”をする予定は全くありませんでした。

10:30過ぎにこの街に着き、14:30過ぎの列車に乗るまで約4時間が滞在を許された時間だったのですが、折角なので一寸だけ寄るつもりだったのが思わぬ展開になり我ながら驚いた次第です。

2013年09月19日 21時39分

ナウムブルクの単車トラム(2)

ナウムブルクは今回の旅で最初から行こうと思っていました。

ここは「Hauptbahnhof」(ハウプトバーンホフ)電停。「Hauptbahnhof」は一般的に「中央駅」と訳されていますから豊橋鉄道東田本線の「駅前」に匹敵する直球さです。

車内はこんな感じ。1000ミリゲージの車体ですのでまずまずの広さでしょう。それにしてもドイツのトラムはクロスシートが良い感じです。どうして日本はロングシート主体なのでしょう?

運転席。マスコンも時代を感じさせますが、右側にある手動式のブレーキには感動すら覚えました。

Vogelwiese(フォーゲルヴィーゼで読み方はあっているかな?)との間の全長2.5キロのこの路線。歩いても知れている距離です。人口約34000人の街でよくも走っているという感じですが、1892年に開業し、その後1991年に廃止となったものの2007年に地元の方たちの熱意で本格的に復活したと電車に置いてあった資料にありました。(ドイツ語なので確信はありませんが間違っていないと思います)

2013年09月17日 20時37分

ナウムブルクの単車トラム(1)ICEで移動

皆さん、海外の鉄道に興味はありませんか?

私の日頃の鉄活は、勿論日本国内です。でも時々チャンスがあれば海外にも足を運びたいと思っています。

ということで今回のドイツ編もいよいよ大山を迎えました。

「Schwandl’s TRAM ATRAS DEUTSCHLAND 2012」を見ていたら108ページにもう一つの単車トラムを発見しました。ヴォルタースドルフだけでは無かったんですね。ドイツの単車トラムは。

ということで2006年開業の超近代的なベルリン中央駅からICEに乗車し、Naumburg(Saale)Hbf〈ナウムブルク中央駅〉で下車。

この日、ドイツ鉄道はダイヤが乱れ気味で、ベルリン中央駅定刻8:38発のICE1707列車の出発番線は変わらなかったものの、その線を使う(ICE1707前を走る)列車の到着時刻が定まらず案内表示の行き先が二転三転し、ドイツ語と英語のアナウンスはあるものの不安な時間を過ごしていました。結局ICEらしき列車が入線したと思ったら行き先案内がミュンヘン行になっていました。

そして1707列車は少々遅れて運転されていましたが、それでもナウムブルク定刻10:29着から2分ほどの遅れで済んでいました。

到着したナウムブルク(写真はナウムブルク中央駅)は、とにかく暑かった!30度は軽く突破し、半袖を持っていなかった私はこうして着ている服が汗だくとなる一日を過ごすことになりました。

ボヤキはそれ位にして駅前の花屋さんの前に目的の単車トラムが姿を現しました。

 

2013年09月13日 20時48分

ベルリン市内観光(4)名物!テディベアとカリーヴルスト。

ベルリンシリーズは、今一つ「鉄」分が少ないですがご容赦を。

Uバーン1号線のもう一方の終点、Uhlandstraße(ウーラント通り)駅近くのショッピングモールで見つけたクマ…、というよりテディベアのモニュメント。ドイツはテディベアの国なのです。

そしてここはテディベアでは恐らく世界一有名なお店「シュタイフ」。その入り口にもでっかいテディベアがいました。

※シュタイフはベルリン市内ではデパートにも入っていました。

この日の昼食はカリーヴルスト。ベルリンの地元の味だそうで、カレー粉とケチャップの味付けのソーセージです。(後姿ですが、ちゃんとお店の方に断って撮影しています)

屋台のようなお店で、今回はポテトサラダを主食代わりにしました。

さて夕食はデパートのカフェテリア。

ここで成程!と思ったのはお盆(ようするにトレイ)を乗せる台車(カート)があったこと。私は日本で見かけた記憶がないのですが、こうした方式は日本にもあるのでしょうか?私は荷物を持っていたので特に便利に感じました。

そしてパン・ソーセージ・チキン・温野菜、お約束のビール。(見ればわかると言われそうです)

ここの会計ですが、パンとビールを除いて全て量り売り。1キロ当たり18.5ユーロで、合計374グラム6.92ユーロでした。

2013年09月12日 20時36分

ベルリン市内観光(3)トラムの走る風景。

博物館の島のベルガモン博物館の近くにもトラムが走っています。トランジットモール風ですが、特に規制している感じもしなかったので車の通行が少ないエリアなのかもしれません。

さてここはフローズンヨーグルトの専門店。前日のベルリンも暑かったけどこの日も暑かった。30度を突破。ドイツでも30度を超えるんだ!と思うほど単純なことではなく、何せ冷房が日本ほど無いのだ。Uバーンとかの鉄道にはまず冷房はない。ドイツ鉄道のIC(特急)でも冷房が無いのは当たり前。ホテルでも冷房が無いのは珍しいことではない。とにかく暖房は万全なのだがドイツと冷房の関係はそんなものです。

ということで思わず入ってしまったフローズンヨーグルト店。日本でも一時ブームがあったけど最近、名古屋では見かけないですね。もっとも店内に男性は皆無でした。トホホ。

カフェの横を走るトラム…ですが、ここは電停です。正確には私が写真を撮影している場所の横に電停の標識があります。

Alexanderplatz(アレクサンダープラッツ、アレクサンダー広場)駅の広場では路面を使ったアートを展開中。広場の一番向こうにトラムが走っています。

ところでこのアーテイスト。市の許可を取っているのかどうかまでは分かりませんが、少なくとも市民権は得られているようで、描いている2人のチップ入れに手を近づける人を結構見かけました。でも日本でこうした風景を見るような日が来るのは簡単なことではなさそうです。

(私も写真を撮影しているのでチップを入れました)

2013年09月11日 20時32分

ベルリン市内観光(2)Uバーン。

SバーンとUバーン(日本風に言えば地下鉄ですが実際には高架区間も多くあります)のWarschauer Str.(ヴァルシャウアー シュトラーセ、ワルシャワ通り)駅にほど近く、ベルリンの壁(イーストサイドギャラリー)から直ぐのオーバーバウム橋を行くUバーン1号線。

Möckernbrücke(メッカーンブリュケ)駅で撮影した同じくUバーン1号線。

車内で見つけた注意事項。

飲食禁止と飲酒禁止。禁煙までは分かるけど犬も「口輪」を付ければOKなのはドイツらしい。

元に戻ってWarschauer Str.駅にはトラムの駅も隣接しています。私の好きな風景!.

2013年09月10日 20時26分

ベルリン市内観光(1)。

2013年6月17日(月)は一日ベルリン市内観光。

海外「鉄」も「鉄」だけでは勿体ない。

一度は行ってみたい観光地は世界中どこにでもある訳で、折角ベルリンに行ったのなら訪れてみたい場所は少なからずありました。というのは表向きの理由で、実は帰りの飛行機(フランクフルト発上海行き)の当初の搭乗予定日(6月18日)の便が欠航となり、1日遅れの6月19日(水)出発となったためで、ベルリンの宿泊をこれ幸いに1日延長したというのが本当の理由です。

その代わり帰国後の20日(木)以降の週末の予定は大きく変わりましたが…。

「鉄」旅が“旅”となったこの日、まず向かったのはホテルから歩いて行ける「ベルリンの壁」。

話しは少し巻戻ってこのブログの2010年7月2日UPの「1991年にシベリア鉄道に乗った目的」。この中で私はソビエト連邦が崩壊する直前のユーラシア大陸を「旅」したことを書いています。でもソ連崩壊を語るならばその前に起こった東西ドイツの統合を抜きにすることは出来ません。私はソ連を訪れた後、統一されたドイツも「旅」しています。当時、(旧)西ドイツには、(旧)東ドイツから多くの人々が流れこんでいると聞きました。しかし、西側に必ずしも仕事があった訳ではなく、例えばデュッセルドルフの街では若いホームレスもいて、厳しい寒さを逃れるため公衆トイレで寝ている姿をこの目で見ています。(その場に通訳がいたのではないのですが、驚いている私にそう教えてくれた人がいました)。

そして2013年6月17日(月)、私はベルリンの壁(イーストサイドギャラリー)の前に立ちました。そのことは本当に感慨があり、一方でここが今やメジャーな観光地となり…といった難しい話しはこれ位にしておきましょう。

こちらは「ユダヤ人犠牲者記念館」(写真は記念碑)。

※展示室の中には入っていません。

ドイツ・ベルリンと言えば「ブランデンブルク門」。

最後に5つの博物館が集まる「博物館の島」。その中でベルガモン博物館に行きました。館内は広く、また見所も多く、時間に余裕をもって出かけたいところです。(自らの反省の念を込め…)

2013年09月09日 20時14分

平成25年6月16日(日)の晩御飯。

ところで昨日UPした話にはまだ続きがあります。

Sバーンの車内での出来事なのですが、飛びっきり可愛い黒人女性と本当にイケメンな男性の、絵に描いたようなカップルが途中で乗り込んできました。女性はまるでファッション誌から抜け出たようなお洒落さで思わず見とれてしまったのですが、その女性から突然話しかけられました。

ここまで書くともう殆どネタバレですね。そうっ!車内検札。いきなり身分証明書を取り出してそれを私に見せ、何かドイツ語で話しかけられましたが当然、チンプンカンプン。そうすると英語で「チケット プリーズ」と言われ、「インターシティホテルベルリン」で発行された「パス」と提示したのですが、どうもこのパスには馴染みが無かったのか顔を少ししかめて「えっ?」という表情を見せ、男性と何か話しをしてそれからパスを返されました。

一応、いざという時に備えてパスポートも用意したのですが、結局その必要はありませんでした。車内検札は何度か経験があるのですが、これほどの若い美人に出会ったことはなく、、、それはそれとしても「えっ?」とされた時にはこっちが「えっ?」と何も不正はしていないのに妙にドキドキしてしまいました。心臓に悪い出来事でした。

さて晩御飯はホテルの近くのパスタのお店でトマトサラダとカルボナーラ。

パスタの良さはドイツ語のメニューでも何となく料理が分かる事。美味しかったです。

 



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!