2010年10月04日 9時00分

鉄道グッズは旅の思い出

最後にこの時の旅の思い出たちです。

2階建て路面電車のモデルは「クライチ路面電車博物館」。
真ん中の2つは、「ブラックプール市電」と
「ユーロスター」のマグネットです。
コースターは、「ロムニー、ハイス&ディムチャーチ鉄道」の
グッズです。

「クライチ路面電車博物館」と
「ロムニー、ハイス&ディムチャーチ鉄道」は
ちゃんとした売店があり、実に様々なグッズを揃えており
限られた予算の中で選択に困るほどでした。
また、ユーロスターのグッズは「ウォータールー」駅の
売店に並んでおり、前の2者ほどではないものの
選ぶ楽しみはありました。

驚きなのは「ブラックプール市電」。
市電の停留所に近い観光案内所でグッズを売っている場所を聞き
確か市庁舎の一角にあったかと記憶しています。
当時、日本では『公営』交通機関による
グッズの製造販売はそれほど多くなかったと思いますが
ここは違って少なくとも「選ぶ楽しみ」があるほどは
揃っていました。

さて、写真のグッズたちの今ですが
2階建て路面電車のモデルは棚に鎮座しています。
他は日常使用でマグネットは冷蔵庫にくっついています。

(完)

2010年10月03日 18時02分

ユーロスター パリ北駅に無事到着

平成17年10月26日、
「ユーロスター」は無事「パリ北」駅に
30分以上遅れて到着。(確か、15時前くらいだった)
●やっと写真を撮影!

それにしても乗って走り出せば
後は列車に全てを任せるしかなく
のんびりと「機内食」ならぬ「車内食」を
楽しんだりしていました。

今はイギリス国内も全線高速化されていますが
当時はかなりの区間をゆったり走っており
それはそれでイギリスの風景を楽しむ余裕もありました。

でも、トラブルはまだまだ続く。
翌27日、パリ発名古屋行きのJAL便(当時はあった)まで
時間が合ったので、地下鉄利用で市内観光をしていました。

いやな予感はあったのですが、何と地下鉄車内で
3人組のスリと格闘する羽目に。
彼らの手口は、駅で待ち構えていて
扉が開いた瞬間に乗り込み、“カモ(観光客)”を見つけると
手足を押さえつけ財布を盗み、かつ扉が閉まるまでに
電車から降りると言うものでした。

早業と言えばそれまでですが、彼らにとって残念だったのは
相手が私だからとは言いませんが、反撃されて
何も収穫が無かったことです。(何も盗られなかった)
私はケガとかしなくてまずは幸いでしたが
その直後に他の乗客から「気をつけたほうが良い」と
言われましたが、注意して防げるものでもないですし…。

(おまけ)
シャルル・ドゴール空港の案内所で、
『日本の名古屋に向かうJAL便はどのターミナルから
出発するか』と聞いたら、「名古屋」は知らないと言われ
何も教えてもらえませんでした。つくづくトホホ。

2010年10月03日 9時00分

いざ、ユーロスター

平成17年10月26日、
この時の「鉄」旅の締めくくりは「ユーロスター」。
当時、ロンドン側の起点は「ウォータールー」駅。
そこからの列車は9018レ、席は12号車の41番でした。
「ウォータールー」駅発10:40
「パリ北」駅着14:17

ところでこの写真、「ウォータールー」駅なのですが
エスカレーターは止まっているし、
エスカレーターの所に黄色いコートの人たちの姿が…。

この日、私は10時前に「ユーロスター」へのチェックインを
済ませ、荷物検査もパス。待合室で出発を待っていました。
ところが…。
突然、早口な英語のアナウンスがあったかと思ったら
売店のシャッターが一斉に閉まり、その従業員の方や
乗客の方たちが足早に改札の外に出始めました。
事態が飲み込めていない私はその集団についていくのが
やっとでした。
その時、私が思っていたのは「爆発物の発見」でした。
何せその頃、ロンドンでは実際に爆弾テロもあったからです。

で、私がこの写真を撮影した改札等のあるスペースは
既に検査を済ませた乗客と駅の関係者以外立ち入り禁止。
そのためエスカレーターも停止していたわけです。
(写真の右側は沢山の人がたまっています)

さて、この騒動の原因ですが、荷物のX線装置の
コンピュータートラブルとのことで、
最悪の事態ではありませんでした。
(まあ、比較の問題ではありますが)

確か11時前には無事に『駅』が動き出しましたが
今度は、列車に早く乗れとなって
この駅での「ユーロスター」の撮影は諦めました。

『旅はトラブル!!』

2010年09月21日 9時03分

ブラックプール市内の電飾とはこれ!

道路の真ん中の飾り物が見てとれるでしょうか?
これがブラックプール名物の電飾です。
(飾り物の横にも電球がいっぱいついています)
残念ながら私はこの町に夜までいなかったので
実際のところ、どれ位華やかになるかは分かりませんが
「ファンタスティック」と言われているそうです。

9月16日にUPした「クライチ路面電車博物館」の
オープンカーはこの電飾があったから誕生したと言えます。

*5年前のイギリス旅行で、絶対に来たかったのが
 ここブラックプール。そしてそれは実現しました。
 多分、何かの鉄道本に掲載された小さな記事が
 きっかけだったと思います。

オールドタイマーの部類に入るカラフルな2階建て電車が
今も市民と観光客の足として生きている町。
勿論、観光客が無ければとっくに廃線になっていたかも
しれません。
でも、シンプルで路線が分かりやすい路面電車だからこそ
初めてその町を訪れた人も迷わず移動ができます。

日本ではLRTの新線計画が『宇都宮』『堺』と立て続けに
暗礁に乗り上げました。
一方、世界のトレンドは「路面電車(LRT)」の有効活用です。
ここブラックプール市電のあり方にも
日本が路面電車を見直すヒントがあるかもしれません。

2010年09月20日 18時20分

ブラックプール市電の2階車内

2階建て電車の車内はこんな感じ。
今風に言えば「レトロモダン」でしょうか?

なお、このブラックプール市電の2階建て電車は
何と運転士さんだけではなく車掌さんもいる
今時化石のように珍しいツーマンの電車です。

写真中央のお客さんが座っている場所の
直ぐ左側に階段があり、その下に車掌さんが
陣取っていました。
2階建て電車は、出入り口が車両の中央にあるため
車掌さん抜きではオペレートしにくいためと
思われました。

さて、この写真ではお客さんが一人しかいませんが
これは例外中の例外。
お客さんがいっぱい写っている写真の撮影は
その場で全員から『撮影許諾』を得た場合を除き、
当時でも避けていました。

そんな話しはさておき、地元の人はともかく
観光客はまず間違いなく2階を目指します。
そのため、1階より2階が混みます。
(人のことは言えませんが)
2階から見る風景は、心まで広々とさせてくれ
特に海沿いを走る区間で眺める「海」は
短い時間ではあるものの最高でした。

2010年09月20日 9時18分

これがブラックプール市電だ!

2階建ての電車に派手な宣伝広告塗装。

これぞブラックプールを代表するといっても
過言ではない風景です。

何種類の塗装があるかは定かではありませんが、
少なくとも「黄色主体」「紫主体」「水色主体」に
この「黒色主体」は写真で残っています。

この市電に私は、南端から北端まで乗りましたが
何と『1時間以上』掛かりました。
とっても乗り出があります。
ただ、通しで走る電車は20分に一本で
それ以外に区間電車が多発されており、
行き先表示をちゃんと“確認”していないと
自分の行きたいところまで行き着けない可能性があります。

まあ、観光客が通常乗る区間ではあまり問題に
ならないとは思いますが…。
それにしてもストレートの1本だけの路線で
これほど複雑な運転系統があるのはある種、
不思議だと感じました。

2010年09月19日 19時00分

平成17年10月24日、ブラックプールに上陸

この風景こそ、「This is ブラックプール」と
呼ばれるもののようです。
自分で撮影しておいて『ようです』と言うのも情けないですが
電車の背景にある鉄塔がブラックプール市の
シンボル「ブラックプールタワー」で、
ブラックプール市を紹介する写真では
このポジションからの撮影が定番中の定番ということもあり
今思えばもっと撮り方があったのではと反省『大』というのが
その理由です。

ブラックプール市電の概要(主に公式サイトから)
●1885年開通
●全長…18キロ
●車両数…75台
●南端の停留所…「Starr Gate」
 北端の停留所…「Fleetwood Ferry」
●軌間は1435ミリ
●直流550ボルト
●年間乗降客数…約700万人

この写真に写っている電車は、1階建てですが
実際には2階建てが主力といっても過言ではありません。

利用している乗客は、
町の中心部から南側は観光客が多く、
北側は地元の方が多いように見受けられました。

2010年09月19日 8時03分

「ブラックプール北」駅到着

「ブラックプール北」駅に10:59に到着。
ほぼ定時だったと記憶しています。

「プレストン」駅と「ブラックプール北」駅を
結ぶ列車は、当時、1時間に3本あり
都市間交通としては許せる範囲でした。

このディーゼルカーで特筆すべきことは無いのですが
1点挙げれば「車内の汚さ」。
それは鉄道会社の清掃が行き届いていないのではなく
お客が持ち込んだゴミを皆が皆、それを座席やテーブルに
置いていくのです。
乗って唖然。特に飲み物系をこぼした跡もそのままで
ネットリとしたテーブルは触る気にもなりませんでした。
(行きも帰りも同じでした)

ところで…。
皆さんは「ブラックプール市」を知っていますか。
イギリス本島の中西部、アイリッシュ海に面し、
「ダンスの聖地」と呼ばれています。
映画「Shall we ダンス?」や
確か5年ほど前になりますが、バラエティー番組の
「ウリナリ」の企画でやっていた「芸能人社交ダンス部」が
「ブラックプール」ロケを敢行していたと記憶しています。

そしてイギリス国民にとっては保養地として知られ
大きなリゾートホテルもあり
日本で例えるなら、「熱海」と言ったところでしょうか。
もっとも温泉はありませんが…。

2010年09月18日 17時57分

「プレストン」駅

10:18に着いたプレストン駅構内です。

同駅発10:29の「ブラックプール北駅」行きに
乗車するまでの間、駅の外と構内をしばし散歩。

大屋根の下、ここまで広大なホームが並ぶ様は
まず日本では見られません。
また屋根を支える鉄骨の美しさに思わず見とれてしました。

「鉄道は文明」だと思いますが、イギリスの駅に佇んでいると
「鉄道駅は文化」と言いたくなります。

話しは飛んでしまいますが映画「ハリー・ポッター」シリーズで
重要な役割りを果たしているのが、ロンドン市内の
「キングス・クロス」駅の存在であると私は勝手に思っています。
今回の旅でも『9と3/4番線』に行くかどうか迷った挙句に
次回の楽しみにしました。
脈絡の無い話しになってきましたが、要は日本の駅構内で
映画の撮影をしたくなる駅がどれほどあるだろうかと
いうことです。
また、撮影はともかくとして「駅の存在感」を楽しめる映画が
日本でどれほどあるだろうかということ。

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で上野駅のシーンがあり
それは素晴らしいシーンではあったものの
「駅の“存在感”」を楽しんだわけではありません。

このプレストン駅に降り立ち跨線橋からホームを眺めながら
そんなことを考えていました。

2010年09月18日 9時39分

気を取り直してバージンレイル。

平成17年10月24日(月)、
この日は、「ユーストン」駅発7:45の列車で
イギリス中部の町「プレストン」を目指しました。

以前から一度乗車してみたかった「Virgin Trains」
(ヴァージン・トレインズ)のペンドリーノです。
ペンドリーノと言えばイタリアですが
イギリスで乗るのも悪くありません。
というか、ダービーの往復で乗った“メリディアン”よりは
1段も2段も快適で、サービスも流石
航空会社を持っている『ヴァージン』グループと
言いたくなるほど。
走りも滑らかで気分は最高でした。

プレストン着は10:18。
予定通り2時間半の快適な「旅」気分でした。

さて、この日の目的地は一昨日UPした
「クライチ路面電車博物館」のオープンカーが
走っていた『ブラックプール』市。
※話しをやや強引につないでいます。
この町は、知る人ぞ知る2階建て路面電車が
公共交通機関として生きている町なのです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!