2013年07月22日 21時01分
ストラスブールの市街地です。
車の姿は車大国フランスとは思えないほど見かけません。勿論全く見ないという事ではなく、ただ市街地の交通機関の主役では無そうに見えます。その代わりトラムと歩行者が町を行き交っています。
そうそう忘れてならないのはベビーカー。本当によく見かけます。家から出かける際に赤ちゃんをベビーカーに一度乗せれば、バスに乗ってもトラムに乗ってもベビーカーを畳むことはありません。車であれば赤ちゃんをチャイルドシートに座らせ、更にベビーカーを畳んで車に載せ、目的に着けば今度はベビーカーを降ろし…といったことが必要で、車よりトラム(公共交通)が便利だと考える家族が増えていくことはある程度想像がつきます。(私の妄想???)
日本では車内でベビーカーを畳む畳まないといった議論があったりしますが、そもそもベビーカーがいつでも気兼ねなく乗せられる乗車率をまずは目指す発想は、公共交通が独立採算である現状ではなかなか持てないでしょう。
トラムの後ろにある建物は“歴史的建造物”ではなく大手のデパートです。名古屋で例えれば栄界隈の道路から時間帯によって車(自家用車だけではなく)の通行を制限し、毎日が歩行者天国といった状態をイメージしてください。
「Homme de Fer」は5系統が集まる結節点。この風景はストラスブールのトラムのポジションを象徴しており、駅舎のデザインのユニークさと合わせ「まちづくり」とは何かという問いかけにキッチリとした答えを出してくれているような気がしました。
(見ていて飽きることがありません)
さてストラスブール駅への戻りは、地下駅を通るA線、D線ではなく、地上に駅のあるC線に乗車しました。電車の後ろにストラスブール駅の大きなドームが見えています。