2013年09月01日 20時06分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(12)

「ラウターバッハ モル」駅を一歩出るとヨットハーバーに出ました。

「Mole」を「Mall」のドイツ語表記と勘違いしていた私は、この風景で初めて「Mole」を辞書で引いて「桟橋」であることを知りました。

ここは思いっきり観光地でした。潮風を浴びながら気持ちのいい時間を過ごしましたが、ただ一人旅の「鉄ちゃん」にとってはあまり居心地が良いとまではいえませんでした。もっとも2人旅であっても(それ以上であっても)男だけでは何とも様にならない海辺ではありました。

16:00発の「ベルゲン・アウフ・リューゲン」行きが顔を見せました。

この写真が今回撮影した中では、一番3線区間を代表しているような気がしています。見ようによってはラックレール式鉄道のような感じもします。

そして最後の画像は車内で発行された乗車券。この列車の乗務員は2名で1名が運転士さん、1名が車掌さんでした。こう言ったら元も子もないですが、乗客は決して多くは無く心配になりました。この路線は全線でも4駅、片道15分前後で1両がただひたすらに1時間に1往復していました。どうみてもこれ以外に車両があるとは思えず、点検時はどうするのだろうかなど余計な心配をしていました。

車両の番号は「650 032-4」でしたが…。

2013年08月31日 20時05分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(11)

「プトブス」~「ラウターバッハ モル」は標準軌と(ウルトラ)狭軌の3線区間。

線路の幅の違いをお楽しみください。

「ラウターバッハ モル」に到着したリューゲン軽便鉄道の列車。

1面1線のホームで機回し線も無いので、それで最後部にディーゼル機関車を繋ぎ、プッシュプル運転をしています。そんなこともあって「ラウターバッハ モル」発の「ゲーレン」方面行きは「プトブス」で機関車の付け替え時間を含め約40分間停車するダイヤとなっています。

それにしても「ラウターバッハ モル」が観光地だからここまで3線区間にして乗り入れているのでしょうか?プトブスからの乗客があまりに少なく心配でしたが、その折り返し列車も決して多くの乗客がいたわけでありません。経営として成り立っているかどうかが心配になりました。

2013年08月30日 21時24分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(10)

車内からの写真を紹介。

北ドイツの平原を走る鉄道を満喫できます。

またこのように「撮り鉄」さんではなく一般の観光客と思える方たちもカメラを構えています。何れにしても撮影ポイントには事欠きません。「海際を」というのは無理にしても、緑の中、平原、花畑…。レンタカーを借りて追いかければ少ない本数でも撮影場所は稼げそうです。

「プトブス」駅に到着すると一番後ろにディーゼル機関車が連結されます。さて何事でしょうか?

もっとも多くの乗客は隣のホームから出る15:11発の「ベルゲン・アウフ・リューゲン」行きに乗り換えていました。

2013年08月29日 20時48分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(9)

「ゼリン東」駅のホーム。

遊具は可愛い“SL”ですがリューゲンっぽくはないですね。

ここで昼食。日本風に言えば「ニシンの塩漬け」とのことで、日本に帰ってから調べました。6月中旬頃は「生」に近く美味しい時期ともありました。さて私はどうやってリューゲン島(というよりはドイツの沿岸部)の名物料理を注文“できた”のでしょうか?

理由は簡単で魚料理のメニューの一番上に書いてあったからです。

今回のドイツ旅で一番美味しかった料理と言えます。

さて食後は「Sellin Ost」から「Binz LB」に移動。(乗車したのは右側の列車です)

「Putbus」方面行きは2時間に1本なのですが、その列車の間に「Göhren」~「Binz LB」間の列車が設定されており、その間では1時間ヘッドの運転となっています。

さて「Binz LB」で待つこと1時間。14:35過ぎに「ラウターーバッハ モル(Lauterbach Mole)」行きが姿を見せました。駅撮りですがいい感じですよね。(自画自賛)

2013年08月28日 20時49分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(8)

リューゲン軽便鉄道にも転車台はありません。

そのため「ゲーレン」から「プトブス」方面への列車の先頭に立つ蒸気機関車が正向きとなります。

折り返しは11:53発で、出発までの間、駅構内を走り(歩き)回って写真を撮っていました。

そうしている内に自転車に乗ったグループがホームに到着。どうするのかと思ったら、荷物車(自転車のマークがあったので専用車?)に積み込み始めました。ドイツの鉄道で自転車を車内に持ち込むのは当たり前の光景ですが、こうした狭軌鉄道の場合、所謂旅客の乗る車両に自転車を持ち込むのは難しいでしょうから、こうした工夫があるのでしょう。

※この方たち、どう見ても沿線にお住まいではなさそうな雰囲気でしたが、そう言えばモリー鉄道に乗るべく宿泊したバート・ドーベランのホテルでも自転車を2台積んでいる車を見かけており、自転車を持って旅行する人が珍しいことではないのかも知れません。

1時間に1回、上下列車が行き違う「ゼリン東(Sellin Ost)」駅で途中下車。そして数分プトブス方面に』歩いたところで「99 4011-5」の出発を狙いました。こうして撮影した一枚を見ながら「せめて駅の出発時くらいはもう少し煙を吐いてほしい」と思った私は贅沢すぎるのでしょうか?(12:13頃撮影)

2013年08月27日 20時44分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(7)

11:23の定時に終点「ゲーレン」に到着。

駅にカフェがあるのを除けば『何もない』駅で、構内も狭く、もしもオフシーズンにこの鉄道に初めて乗車しこの駅に到着したとしたら、誰もいない駅で寂しさという言葉を間違いなく噛み締めることになると思いました。

その「ゲーレン」駅構内で見つけた軌陸車。

タイヤに挟まれた車輪の幅と言うかレールの幅と比べてみるとナローであることを思いっきり実感できます。

ショベルカーの範疇(はんちゅう)にいれても良いと思われるこういうタイプの軌陸車は日本でもあるのでしょうか?さりげなく置かれいる重機も新しい発見があるのは海外の鉄道の魅力の一つでしょう。

(余談)私のパソコンのIME2010では「きりくしゃ」と打つと「軌陸車」が一発変換されます。確か最初に「きりくしゃ」と打った時は違う漢字が出てきたはずですが、これも教育の成果の一つですね。( ^)o(^ )

2013年08月26日 20時43分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(6)

さあ最高時速30キロの旅の始まりです。

ビンツ(Binz LB)には10:35の定時に到着。ここで「ラウターーバッハ モル」行きと交換。こちらは10:37着で出発は2本とも10:40です。(この写真に違和感はありませんか?実は左側に停車中です)

こうして1本の列車の到着だけでも何回もシャッターが押せてしまうのは既にリューゲン軽便鉄道の虜になっていた証拠でしょう。

ビンツを出発して直ぐ、謎の列車???を追い越し。

愛知こどもの国(愛知県西尾市)なら「ランドトレイン」と呼ばれている乗り物と同じタイプでしょうが、ここでは堂々と公道を走っていました。

午前11時過ぎ、チラッと海が見えました。リューゲン島を走っているにも関わらず、この辺りでしか海は見えませんでした。

2013年08月25日 22時31分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(5)

「99 4011-5」が9両の客車の先頭に付きました。

時間は9:48。出発は10:08なのでまだ20分ほど時間があります。この間、多くの人が蒸気機関車と一緒に記念撮影をしていました。世界中、どこでも蒸気機関車は愛される存在なのですね。

シュトラールズント中央~ベルゲン・アウフ・リューゲン(乗り換え)~プトブスと走ってきた列車が定時の9:49に到着。リューゲン軽便鉄道はこの列車に接続して運行される形態となっており、接続時間の約20分は乗車券の購入や写真撮影に必要な時間だと感じました。

※リューゲン軽便鉄道のプトブス発は8:08から20:08まで2時間おきで運転されています。(夏季ダイヤ)

これが一日乗車券。レシートみたいで何の面白味もないのですが、サインをする欄があります。このサインは鉄道の方に念押しをされたので書いたのですが、まるでクレジットカードで買い物をした時の気分でした。ただサインが無いと1日乗車券としては有効とならないそうです。

お約束の記念写真。750ミリゲージとは思えないほど堂々としています。

車内には大きなストーブが…。こうしたストーブは各車両についており、冬の厳しい寒さが骨身にしみるであろう北ドイツらしさを感じました。煙突もなかなかいい味を出しています。

2013年08月24日 20時24分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(4)

蒸気機関車への石炭の積み込み作業。

1)クレーンの先についているバケットで石炭をすくう。

2)バケットの下に何か漏斗(じょうご)の様なモノをぶら下げる

3)そのままの状態でクレーンを回転させる

4)蒸気機関車の石炭庫に漏斗をはめ込む。

5)バケットを開けて石炭を投下する。

見ていて飽きないと思うのは絶対に(ここは力を込めて!)私だけではないはずです。

そして出発準備が整った「99 4011-5」は構内を走り客車の待っている場所に向かいました。

2013年08月23日 20時19分

ナローの蒸気機関車・リューゲン軽便鉄道(3)

リューゲン軽便鉄道(Rügensche BäderBahn)は軌道の間隔が750ミリという日本では存在しない(はずの)狭軌鉄道で、「プトブス(Putbus)」~「ゲーレン(Göhren)」間の約24キロ。(実際に走る区間はもう3キロほど長くなります。その話は後日)を結んでいます。

三岐鉄道や近鉄の762ミリより更に狭い750ミリ。この狭い線路をこれから走るのかと思ったらそれだけで気分が盛り上がってきます。

でも蒸気機関車の大きさは線路幅に比べてもそれほど“小ささ”は感じませんでした。

ナンバープレートは「99 4011-5」。そう言えばと思い、モリー鉄道の写真を見返してみればそのナンバープレートは「99 2323-6」だったりしており、頭の2桁は蒸気機関車の証といったところなのでしょう。

でこの日一体何枚の「99 4011-5」を撮影したのでしょう?少なくとも30枚までは数えました。

※参考までにシュトラールズントを出発して戻るまでに撮影した写真は約400枚です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!