昨日UPした写真の駅から撮影地までの道を復習。
所要時間は10分ほどとは言うものの小高い丘の中腹をまで登りました。
登ったのはこんな感じの階段。この写真の場所はほぼ撮影地です。
見上げればどこまで行くのだろうと不安な気持ちを押さえつつ、いつかは絶景が眼下に広がるのをただ信じていました。
ここが登り口。分かりにくいから間違えないようにとのアドバイスを頂いていましたが確かに分かりにくい。民家の敷地内の階段も多くて紛らわしいとも聞いていましたが、ダメ元でここからアタックして結果オーライでした。
次の撮影地は同じケーニッヒスシュタイン(Königstein)ですが場所を移動。こちらはハイキングコース沿いの絶景ポイント。行きかう人達と「ハロー」とか挨拶をしつつ、15:15頃に到着。先ほど撮影した列車の戻りは定刻なら16:30ですので余裕です。練習も念入りに行いました。
そこから家々の屋根を見ていたら「明かりとり?」の窓がどこか猫の目っぽくって撮影。
3つ目は妖怪の雰囲気あり。
4月18日(土)の午後は、ドレスデンから東南というか東南東の方角にあるドイツ人にも日本人にも撮り鉄スポットとして人気のあるケーニッヒスシュタイン(Königstein)に向かいました。
ドレスデン中央(Dresden Hauptbahnhof)発12:59のバート・シャンダウ(Bad Schandau)行きに乗車。
ケーニッヒスシュタイン(Königstein)到着は13:37。
テーマ=エルベ川と鉄道。まずは試し撮り1.貨物列車。
試し撮り2.はチェコからの国際列車。チェコの客車の最後尾に一両だけドイツの客車がついているのがご愛嬌です。
14:45頃、ジェチーン(Děčín)方面に向かう01形重連が登場。曇っているのは致し方なし。
と、その次の瞬間、晴れた!
「01 1066」+「01 0509-9」+客車+ディーゼル機関車「118 770-7」の美しい編成。直前まであられが降り、寒さに震えていたとは思えない…。
ドレスデン中央駅のコンコース。花壇風のしつらえがあり、旅人の心を慰めそして楽しませてくれます。
冬が長く厳しいヨーロッパゆえに、こうした明るさを求めているのかもしれません。
4月18日(土)の12:18。
2番線ホームにはドレスデン中央駅を8:54に出たノッセン(Nossen)行きが戻っていました。入替機が付いていたので12:12の定刻に着いたようです。
と思ったら「03 2155-4」が牽く列車が到着。
ドレスデン中央駅の2・3番線の昼時は、大型蒸気の共演となりました。
この後、2番線の列車は引き上げられ、3番線の写真の「03 2155-4」は機関車だけ一旦引き上げられ、その後私のいた2番線ホームを通過して、そこには客車だけが残されていました。
そこから先は確認していません。その理由は12:30という時間は、私がここにいられるタイムリミットだったからです。
鉄道が趣味でない方であってもこの列車なら楽しんでもらえそうです。
私はディポルディスヴァルト(Dippoldiswalde)での滞在時間僅か13分の10:40には折り返しの列車に乗りましたが、ただ乗っているだけでも風景に退屈することはありませんでした。
トロッコに同乗だったどこからどう見ても同好の士(乗り鉄)と思えた方と互いのカメラでエールの交換。進行方向左側の遊歩道で多くの人がハイキングというか散歩を楽しんでいる姿が写っていますが、恐らくこのヴァイセリッツタール鉄道でここまで来ていると思います。(思いたい!かも?)
起点のフライタール=ハインスベルク(Freital-Hainsberg)近くに戻るとドイツ鉄道との共演というか饗宴。
こうして2時間ほどのプチ『時間』旅行は終わりました。最後は私の心象風景。
※この写真を撮っていたらドイツ人の親子連れが通りがかり、先に通ってもらおうと思ったら何と私の撮影を優先させてくれました。(多謝)
※ドイツ鉄道の駅は高架となっており、ヴァイセリッツタール鉄道に乗るにはこの通路を通って行きます。「さようなら」と心の中で小さく呟いてドレスデン中央駅に戻りました。
1日開きました。再びナローの乗り鉄です。
ディポルディスヴァルト(Dippoldiswalde)に到着すると早速機回し。
とにかく列車が到着するやいなや機関車は直ぐに切り離され、最後尾の客車に乗っていた私はその様子を見られずじまい。ということで帰路の先頭に立つべく側線を走ってきた機関車を撮影することにしました。
動輪は5軸のEタイプ。
ひょっとして?と思いつつ足回りを見たら、やはりありました。というかありませんでした。ありましたと言うのは「フランジレスの動輪」があったということで、ありませんでしたと言うのは「第3動輪にフランジがない」という意味です。
台湾の製糖鉄道でフランジレス動輪を見てからどうもそういったことが気になる今日この頃です。
フライタール=ハインスベルク(Freital-Hainsberg)を出発した列車は森の中を行きます。今日は沿線風景をお楽しみください。
乗客の多くは沿線でハイキングを楽しむ方たちで、一駅一駅停まるごとに三々五々散って行きました。
この川沿いでは列車を撮影する方もいます。自転車に乗る青い服の方の向こうに実は一人いらっしゃいます。
ここに「撮る」目的で行った経験者から、「効率を考えるとドレスデン市内から路線バス利用という手もあるよ」と教えてもらいました。本数もそれなりにあるとのことで一瞬気持ちが揺らぎましたが、何せ風景を全く見ていないところで撮り鉄をする勇気の出なかった私は「乗り鉄」に徹することにしました。
トロッコ(オープンカー)も連結され、皆さんは『煙の香り』を楽しまれているようでした。と言ってもこの日の気温は一桁で風を感じるために私もそうですが皆さんも厚着でした。
客車の中はこんな感じ。
列車は10:29に終点のディポルディスヴァルト(Dippoldiswalde)に到着。標高184メートルから348メートルまで上げるため、最初から最後まで良い煙が楽しめました。
ドイツ「鉄」話に戻ります。
ヴァイセリッツタール鉄道はここフライタール=ハインスベルク(Freital-Hainsberg)とディポルディスヴァルト(Dippoldiswalde)間15キロを45分で結ぶ鉄道で1年間を通して運転されています。
1日6往復(今回の訪問時時点)あり、今回はその2番列車に乗りそのまま往復しています。
機回しはこんな距離感で撮影していてもOKで、というか私の周りには他にも数人の方が撮影しており、何とも言えないこの大らかさはドイツ的と言えそうです。
9:36に客車に連結。出発までにはまだ5分ありました。
客車は8両編成。小なりとは言え、単機の蒸気で牽くのは大変そうです。
4月18日の『午前中』のメインイベントへと出発です。
ドイツ・ドレスデン中央駅から南西の方向に向かう9:07発のツウィッカウ(Zwickau)行きに乗車。
フライタール=ハインスベルク(Freital-Hainsberg)には9:19の到着。
目的はナロー(軌間750ミリ)の蒸気機関車が走るヴァイセリッツタール鉄道(Weißeritztalbahn)。
ドイツの地方都市とはいえ、人口50万人を越える日本風に言えば県庁所在地の町「ドレスデン」。その中央駅から10分強でこんな鉄道に出会えるとは恐るべしドイツ!
「99 1746-9」が出庫準備中。
石炭の積み込みもこれからの始まる旅への期待感を高めてくれます。と言ってもこの写真は9:31に撮影しており、一方ヴァイセリッツタール鉄道(Weißeritztalbahn)で私が乗る列車は9:41発。定時で出るのか少し心配になるほどでしたが、そんなことを考えるのは私が日本人だからなのでしょう。
ホームには「35 1097-1」が待っていました。
とても平成27年の光景とは思えません。それにしてもこれが日本なら激パになるのは間違いありませんが、確かに撮影に来ている人たちは私のまわりにもそれなりにいるのですが穏やかというか和やかな感じで皆さん撮影していました。今回が7回目のイベントとのことですので慣れていらっしゃるのかも知れません。
8:54、出発進行!良い煙を吐いています。
※実はこの写真、ほんの少しですがトリミングをしています。私の左横の方が機関車の進行に合わせ体を動かしたため被ってしまいました。まあ許せる範囲だったのと私の方が後から行ったにも関わらずその方がちょっと場所を譲ってくれた経緯もあり致し方ない状況でした。でもこうして撮れたので感謝しています。
振り返ってもう一枚。
これはそれほど欲張って撮っているという事もなく、そもそもドイツの方で出発直後にこの光景を撮っている人は少なく、身動きがとり易かったという事情もあります。
(追伸)
このブログで4月29日から5月2日にかけてUPした「ノイエンマルクト80キロポスト」について、今回同行させていただいた服部重敬氏が書かれた記事が、「鉄道ホビダス 編集長敬白」(2015年5月25日更新)に掲載されました。タイトルは「ドイツの蒸機イベントに見た大人の鉄道趣味。」です。是非ご一読下さい。