ベリー・ボルトン・ストリート駅で蒸気機関車の列車と交換。大型蒸気機関車のバック運転は、かつて呉線でC59の牽く列車を見たことがあるが、それがイギリスに場所が移ってもやはり大変そうなのには変わりがなさそう。
ローテンストール駅を11:05に出発した列車は終点のヘイウッド駅に11:58着。距離にして約20キロの旅が間もなく終わりを迎えます。この頃にはコーヒーを飲み終え、車内を散策中。
終点に着けば機回し。とにかく終点の駅に着くとすぐに始まることは既に学習済みなので、何とか連結器の切り放しに間に合いました。
この写真を撮った直後に機関車は動き始めました。
ところでこの駅は蒸気機関車の牽く列車の終点だけあって、給水塔あり。さすが!
この線路の奥から機関車が現れるはずが、思いの外なかなか顔を見せない。
ローテンストールRawtenstall駅。規模は小なりと言えど時計塔のある風格の雰囲気。
雨降りでオープンカフェは休業?
私は乗ってきた列車でそのまま折り返したので、10分強の停車時間ではこの場を楽しむには短かすぎます。ここでのんびり過ごせるのは、きっとこの駅を基点にこのイーストランカシャー鉄道を楽しむ人たちなのでしょう。
終点に来れば機回し。
どうってことのない風景のはずが、結構見飽きないのです。
11:05、ローテンストール駅からベリー・ボルトン・ストリート駅を通り、もう一方の終点ヘイウッドHeywood駅に向かう列車の出発。そして座る場所として選択したのはファーストクラス一等車のコンパートメント。
向かい合う一等の座席を見ていると、かつての湘南電車80系のサロを思い出す。もっともサロ時代に乗ったことはなく、サハに格下げされた電車の席にしか座ったことはない。まあ席に変わりはありませんでしたが。
帰路、コンパートメントを選んだのはのんびりと車内販売のコーヒーを飲みたかったから。
9月16日の朝10:15。ベリー・ボルトン・ストリート駅を10:20に出発するローテンストールRawtenstall行きの到着。
ここから32分の旅です。
列車の最後尾を見ていて、白い色が兎に角目立っていたテールライト。いやっ、別にライトの外側が何色でも構わないかもしれませんが、蒸気機関車とディーゼル機関車が走る路線なので、もっと地味な色の方が似合うというか汚れが目立たないというか。
別にどのタイプの客車に乗っても良かったのです。天候が今一つだったからかどうかは分かりませんが、列車はどの客車も空いていました。でも気分はコンパートメントの部屋ではなく、オープンサロンの座席。この方が解放感があります。
ラムズボトムRamsbottom駅で蒸気機関車が牽く列車と交換。顔を見せた蒸気機関車が私の勝手にイメージしていた機関車より一回り大きく驚いた。
この鉄道にどんな機関車がいるかくらいは、調べれば分かりそうなものですが、無精者は漫然と鉄道の旅を楽しむだけ。で、良いですよね。ハイっ!
ローテンストールRawtenstall到着。あまり意味がないと思いますが。10:52の定時到着。
今年のゴールデンウィークは10連休と言う方も多いと思います。そんな長期連休ゆえ海外に向かう人も多いようで、航空運賃が高くなっているという報道がされており、ヨーロッパやハワイへはエコノミークラスでも既に私の手の届かないところまで到達しています。
因みに友人から聞いた話ですが、その方の知人がヨーロッパに行こうとしてやっと探しだしたチケットが往復約20万円。それが現時点での相場の半値という話はさておき、もしもイギリスに行かれる人がいて、所謂ツアーでなく、自由旅行ならば是非訪ねて欲しいのがイギリスの保存鉄道。全国各地に満遍なくあるので、旅先の近くにきっと一つはあるはず。
そんな中で私が昨年の9月16日に訪ねたのがマンチェスター郊外の町、ベリーBuryを起点とするイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railway。
保存鉄道は確かに全国各地にあるのですが、大都市の近くにあってアプローチが容易な鉄道はそれほど多くはありません。イーストランカシャー鉄道はマンチェスターからLRTに乗ってその終点で下車し、そこから徒歩5分ほどという絶好のロケーションです。
ということで出かけたベリーの町。
この日この町ではマラソン大会(?)が開催されており、街中は交通規制中。
ほどなく「RACE IN PROGRESS」(レース中)の看板を掲げた車の到着。
続いてランナーが通り抜けて行きました。
街中では「ROAD CLOSED」の看板はあちこちに。
こうして到着したイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railwayのベリー・ボルトン・ストリート駅Bury Bolton Street。
都心の公園に集う市民たち。場所のイメージは、「栄」。この横をメトロリンクの電車が通り抜けていく。
屋外での喫煙には寛容なヨーロッパ/イギリスですが、勿論例外はあります。
で、時代だと思ったのは「電子タバコELECTRONIC CIGARETTES」と書いてあったこと。イラストもそれっぽいのが面白かったということでのご紹介。
昨日UPした写真と同じ駅を出発する電車。何度見ても凄いと思う。最近は、都心の交通に路面電車を採用する例は、世界を見渡せば日本を除きかなり多い。その全てがこのマンチェスターの様に、市民生活に馴染んでいるかまでは分かりませんが、それでも成功例が多いからこうして受け入れられているのは間違いありません。
一人晩御飯。
アジアン・テイストなファストフードのお店のテイクアウト。イギリスなのでtake-awayと言うのが正解かな?
リーズナブルでかつ美味しい。
1日何度も使った1日乗車券。Off Peakチケットは平日ですと時間制限がありますが、土休日はその制限がなく使い出があります。
高床式の電車が走るので、電停のホームも普通の電車並みに高い。その横をさも当然の様に人の波がうねる。
トランジットモールというより、まるでどこかの巨大駅の乗換え通路、例えば名古屋駅のコンコースを電車が走るようなもんだ!と敢えて言ってみたい。
周りに大きな駐車場があったとしても恐らく多くの方は鉄道などの公共交通機関で、ここにきていると思う。(思いたい)
郊外と直結する路線を走る電車は、どれも相応の乗客を乗せていた。(実感)
道幅一杯に敷かれたマンチェスター・メトロリンクの線路。イギリスでは自家用車が使用されていないのではなく、大都市での都心の交通を公共交通機関に委ねるというコンセンサス(合意)が出来ているのだろうと思う。
こうしたことを書くと、必ず「日本は日本で、国の在り方や市民の暮らしが異なる」と言われるのだけど、以前、足を痛めて杖なくして暮らせなかった時、そもそも自家用車の運転は出来ず、公共交通を使うにも名古屋市内でも地下鉄路線から外れるとバスしか選択肢がないのだが、それも1時間に1~2本と言う路線も多く、市内の移動に難渋したことがある。
他にもいろいろあるが、それは今回は割愛するとして、ほどほどに便利の良い公共交通は、話は飛んでしまうが高齢者を車の運転から解放する動機付けにもなると思う。