2017年01月09日 20時08分

ミャンマー鉄道旅(11)広島電鉄の路面電車が走った街。

11月25日(金)の鉄旅。2つ目の目的地。

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今年の1月からヤンゴン市内で路面電車が走り始めました。もっともその電車は7月には運休し、その後復活はなりませんでした。

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ヤンゴン市街地のヤンゴン川に沿って走るストランド通り。その広い道路の右端に線路が見え、電停もそのままです。

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架線も架線柱もしっかり残っています。今となっては廃線跡巡りですが、真新しいだけに却って悲しさが深まります。

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「電車線第一号柱」。ヤンゴン市の“新しい”公共交通の輝かしい第一歩になったはずが、何だか霞んで見えるのは私だけでしょうか?

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ストランド通りとワーダン通りが交差する場所の近くにある貨物駅。

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その一角に路面電車の車庫があり、今も広島電鉄から移籍した電車が残されています。

2017年01月08日 18時54分

ミャンマー鉄道旅(10)JR東日本とJR東海が交錯する!

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9:09.JR東日本キハ38形4連、久留里線色登場。車両のサイドはラッピングされていますが、正面はかつてのまま。

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おっ!JR東日本とJR東海の気動車が交錯するのは世界でもここだけ。ですね。

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扉からぶら下がる人たち。アジアらしい風景。

よもやあと一歩でこれを自分が経験しそうになるとはこの時は知らなかった…。

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9:24JR東海キハ11 104/RBE.30.37。5連の列車の行き先は松阪~鳥羽。

これでJR東海からミャンマーに渡った全形式と出会えました。で、これで一応ここでの撮影終了。次の目的地に向かいます。

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その移動途中。線路の傍らに合った甕(かめ)。コップがあったので作業の方たちが飲む水入れかな?

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こちらはミャンマー国鉄で使うであろう何か。

日本語で「8月5日出荷」の貼り紙あり。何に使うのかな?

ところで各車両の番号ですが、ネットでUPされているものを参考にしています。ミャンマーに輸出された車両の詳細な情報がそこにあり、それだけミャンマーに前のめりの方がいらっしゃる証です。1週間いて、そして帰ってきて思うのは、そうした“ミャンマーに前のめり”になる方がいることに「なるほど納得」している自分がいることです。

ただ車両の配置だけでなく、驚くべきことに路線そのものの存在が日々刻々を変わるのがミャンマー。それが楽しいと言う人もいますが、狙いの車両があり場合に、それを追いかけることが至難の業であることも分かりました。といいうつまたきっと行くことになる…、私。

2017年01月07日 18時19分

ミャンマー鉄道旅(9)JR東日本の快速列車。

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8:51。JR東日本のキハ40系では一番馴染みのある塗色とも言えるキハ40548/RBE.5109以下の5連登場。

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快速表示。でもヤンゴンでは各駅停車です。

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8:56.ヤンゴンへ向かうDDが牽く客車列車。

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ヤンゴンを出発した客車列車。雰囲気としては中・長距離を走る雰囲気かな?とか思いつつ、列車の時刻表をチェックしていないので何とも言えない。

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と、9:08.JR東海キハ48 6803/RBE.3032の登場。方向幕に貼ってあるのは恐らく交通安全のお守りのような存在だと思うのですが、その下にある行き先は位置がずれていてよく分からないものの、判読するに恐らく『鵜沼』だと思います。JR東海だね。

2017年01月06日 18時17分

ミャンマー鉄道旅(8)キハ47 5001/RBE.3022。

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最後尾はキハ47 5001/RBE.3022。行き先は鵜沼です。

その列車が信号で停止したと思ったら…。

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RBE.30.40/JR東海キハ40 3005の旧国鉄色のツートンカラーのお出まし。

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車体が一部、改造はされているもののやはりこの色は良い!!!と思う。

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撮り鉄で出かけたことは無かったものの、岡山までキハ47の「ノスタルジー」にわざわざ乗りに言ったほどこの形式は好きです。所謂40系の登場時、その中でも47形がダントツでカッコいいと私は思っていたほど。

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ミャンマーに到着して2日目の朝にして「もう日本に帰れる!」と思ったほどシャッターを押していました。(これは本当です。話しは盛っていません。)

さて最後尾はキハ40 6309/RBE.3044。それにしてもツートンをそのまま残し、他の車両がラッピングされているのはある意味驚き。

さてここまででも私をミャンマーに惚れさせるには十分だね。と言いつつ、この時はまだまだミャンマーの“奥深さ”があまり分かっていませんでした。

2017年01月05日 18時13分

ミャンマー鉄道旅(7)キハ48 6808/RBE.3055からスタート。

11月25日(金)。

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ヤンゴン中央駅から東へ少し行った場所。

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取り敢えずミャンマーの鉄道の分かり易い現状からお伝えします。

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線路の繋ぎ目は車輪が通る度に上下します。勿論日本の鉄道でも列車が通れば線路は上下しますが、繋ぎ目がここまでずれることは無いはず。

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8:47。我らが元JR東海40系がやってきました。

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キハ40系の5連は全盛期でも滅多に無かったという記憶。

2016_11_25 ヤンゴン駅東部_78多治見行き

しかも多治見行き。太多線で5連って、あったっけ?

(参考)

ミャンマーの入国にはVISAが必要です。かつては大使館等に行かなければ取れませんでしたが、今はe-Visaと言ってネットで申請し、メールで発行を受けることが出来ます。

手続き的には「?」と思わないでもないところもありますが、それほどの英語力の必要性もなく、何と申請の翌日に発行という素早さです。地方在住者にとっては有り難いシステムです。

2017年01月04日 20時23分

ミャンマー鉄道旅(6)ヤンゴン中央駅にて元真岡鐵道モオカ63形気動車。

ミャンマー鉄道旅と言いながらなかなか鉄道が出てこない。

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ということで、11月25日朝8時頃のヤンゴン中央駅からいよいよ『鉄道旅』の本番です。まずは保存されている蒸気機関車のお出迎え。

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駅の出札窓口の所にあった多分運賃表。

ミャンマー語なのでさっぱり分からない。数字もミャンマー語の表示なので、アラビア数字との翻訳をした表を手にして解読が必要。「うつして翻訳」がミャンマー語に対応するようになったら…とか思っても今は何ともならない。

もしも日本の時刻表が漢数字で表示されていたら、多くの外国人の方には分からないのと同じかな?

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やっと“数字”で表記された時刻表を発見。但し例外中の例外で、本当に長距離列車のみでしかもヤンゴン中央駅の様な大都市の中央駅のみの存在と見受けました。因みに左側がヤンゴンから南東に向かう路線、右側はヤンゴンから北方にある仏教遺跡で知られるバガン地方に向かう列車の時刻表。

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駅の片隅には貨物の積み込み用の引き込み線。

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RBE.2535=元真岡鐵道モオカ63形気動車。この車両の現役時代に真岡鐡道には乗っていません。この状態ですので廃車体かな。

(ミャンマー国内での鉄道施設での撮影について)

海外では鉄道の撮影そのものが禁止されていたり、駅構内のみ撮影禁止、橋等の撮影禁止とか鉄道の撮影は必ずしも自由ではありません。

場所がどこであれ、もしも駅員さんを始めとした鉄道関係者や警察官から撮影を止められたら私は速やかにそれに従うことにしています。そうした注意を払う事で幸いにもこれまでフィルムを抜かれたり、メディアのデータ消去と言ったトラブルに巻き込まれたことはありません。

今回のミャンマーでは、特に撮影の規制がかかった場所はありませんでしたが、1年前は一部撮影の規制があったと聞いています。もっとも今回はOKでも次回がOKとは限りません。

なお車庫・工場内での撮影は、以前はその車庫・工場の方に声を掛ければ、場合によってはOKだったようですが、今はミャンマー国鉄に正式ルートで事前申請の上、許可を得なければ入場&撮影できないとのこと。

また明日以降、鉄道用地内でなおかつ線路上で撮影した写真が出てきますが、そもそも地元の人が線路内に立ち入っているかを目視し、一応それを基準に立ち入りの可・不可を自主的に判断しています。また私(達)の存在を認識している鉄道関係者から注意喚起をされないということも判断の拠り所です。

参考までにミャンマーでは軍及び警察関係施設,港湾や橋梁等は原則として写真撮影禁止です。

私はあくまでもただの鉄ちゃんですから、まあ「君子危うきに近寄らず」精神でいつもやっています。そうしていればどんな国でも楽しく過ごせるのは共通です。

あとの注意点と言えば、例えば叢(くさむら)をかき分けることもしません。毒蛇等の思わぬ地雷を踏まないためです。

2017年01月03日 20時31分

ミャンマー鉄道旅(5)朝食。

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ヤンゴンのホテル。ミャンマー国鉄ヤンゴン中央駅から歩いて10分ほどの場所。

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朝食は付けていなかったので、朝から開いている町の食堂で食事。お客さんが引きも切らない人気店。

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ヤンゴン3回目の白川さんお勧めのお店。

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テーブルに色々な食べ物があらかじめ用意されており、それを食べた分だけ支払うシステム。

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メインの麺は別で注文。朝からこんなに食べて良いのだろうか?とにかく美味しいことは罪作り。帰る頃にどんな体形になるのだろうかといきなり心配の種発生!嬉しい悲鳴。

2017年01月02日 15時27分

ミャンマー鉄道旅(4)夕焼け。

年は明けましたが、1月2日にして早くもミャンマーシリーズを再開します。

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11月24日(木)のエアアジアFD253便。

バンコク/ドンムアン空港発16:20の予定が約30分遅れて出発。その機内食。ビジネスクラスからの乗り継ぎ客には無料(というより含まれている?)で提供されます。

現地時間はともかく日本時間で考えればそろそろおお腹の空く時間。

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飛行機が遅れたおかげで到着間近になり素晴らしい夕焼けに出会えました。

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ミャンマー時間で17:30頃。

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日没時刻が意外と早くて驚きつつ見惚れていました。

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入国~空港からのタクシー~ホテルへのチェックインと、やはり初めての国はそれなりに緊張します。

で、晩御飯は近くのファストフードでテイクアウト。まあよくあるパターンです。

2016年12月31日 15時23分

ミャンマー鉄道旅(3)LCCのビジネスクラス。

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初エアアジア。まずはエコノミークラス。

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そしてビジネスクラス。今回エアアジアを予約した理由にこのビジネスクラスがあります。

旅の目的地に到着するまでも「旅」というのは誰しも思うところでしょうが、私も同じ。

で、どうせならと考えたのがLCCのビジネスクラスを体験すること。興味津々でバンコク/ドンムアン空港行きに乗り込みました。因みにバンコク乗り継ぎでヤンゴンまでの運賃は約6万円強。(バンコクからは通常のエコノミークラス。短距離便のためビジネスクラスの設定なし)

さてエアアジアの特徴としてビジネスクラスのシートがフラットになることがあります。ただ水平ではなく恐らく175度くらいでしょうか?座り心地はいわゆるキャリアのフラットシートと同じで極めて快適です。

大きな違いはアメニティーグッズ、エンターテインメントがなく、なおかつCAさんの呼び出しボタンもシートにはないこと。もっともその分、シート周りはすっきりしています。

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手元灯があるので構わないのですが、CAさんの呼び出しボタンと読書用ライトは、天井のボタンを操作します。

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機内食はエコノミークラスで販売するものと同じものが1食無料(予約時に選択)で配られます。

私は腰に持病があるため、個人的には以前から「席だけビジネス」があればありがたいと思い続けていたのですが、やっと時代が追いついてくれました。(←違)

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快適にバンコク/ドンムアン空港に到着し、ヤンゴン行きの搭乗待合でやって来て成程の事態。

まずはUSBの充電コーナー。

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そしてACの充電コーナー。

さすがに差しっ放しでスマホ等を放置する人はいないようでしたが、これほどの充実ぶりを国内で見かけたことがありません。

観光立国「タイ」の面目躍如。

ということでミャンマーシリーズは始まったばかりですが、本年もこのブログにお付き合いいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

2016年12月30日 15時17分

ミャンマー鉄道旅(2)エアアジアに搭乗。

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11月24日(木)の関東は朝から雪模様。少々心配はしていたものの鉄道は定時運行。前夜、京成成田駅前のホテル泊だった私は6:51発普通成田空港に乗車。

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電車も無事到着し何より。

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成田空港で今回同行のトラベルライター白川淳さんと合流。そうそうっ、昨年樺太(サハリン)に一緒に行った方です。

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その白川さんに見送られ私は一足先に「バンコク/ドンムアン」空港に向かいます。

えっ?同じ便じゃないの?そうなのです。

(今回の旅の裏、いや表テーマ)

『ヤンゴンで鉄呑みしましょう』

(つまり)

今回のミャンマーへの鉄旅は2人だけではなく、入れ代わり立ち代わり何人かの方々と出会って別れるというスタイル。

全員一緒の行程で動くのではなく、参加メンバーの出発日・帰国日も各人各様で、現地での動きも必ずしも同じではないという個人旅行で、まあ夜だけ集合して「一杯やろうや」という何ともある意味、贅沢な旅です。

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私が選んだのは成田発9:15のエアアジアJX601便。因みに白川さんは10:00発のスクート。

バンコク/ドンムアン空港からの乗り継ぎは、私はバンコクまでと同じエアアジアのFD253便でヤンゴンに向かいますが、白川さんはタイに一度入国し、空港近辺でタイ国鉄の撮影をし、それから私と同じエアアジアではあるものの遅い便に搭乗です。

参考までに白川さんの「成田」~「バンコク」~「ヤンゴン」の運賃は1万5千円を切っているそうです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!