2015年05月20日 19時54分

ドイツ・01重連/ツィッタウ駅(1)まるで機関区開放。

再びドイツ鉄道のツィッタウ(Zittau)駅。

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先にツィッタウ狭軌鉄道(Zittauer Schmalspurbahn)をUPしましたが、撮影順では

1)ツィッタウ(Zittau)駅で01重連列車の出発準備

2)ツィッタウ狭軌鉄道の蒸気機関車牽引列車の到着

3)ツィッタウ(Zittau)駅で01重連列車の出発

4)ツィッタウ狭軌鉄道のディーゼル機関車牽引列車の到着

となっており、結構綱渡りのスケジュールをこなしていました。特に01重連列車の出発からディーゼル機関車牽引列車の時間は殆どなく、実のところツィッタウ駅到着は流石に間に合わず、駅前での一コマを撮るのが精一杯でした。

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ということで15:50頃から16:30近くまでは01の撮影に夢中になっていました。

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駅構内では01の整備が行われており、その模様は撮影し放題。ツアー列車に乗ってきた方と、そこに途中で(車で)撮り鉄をしてきた方やはたまた私のような者も混じって結構な人出。

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それでも日本の機関区(車庫)開放に比べれば知れていますし、そもそも自己責任の国だけあってか規制は殆どありません。

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こんな記念写真を悠然と撮影するなど日本では考えられません。そうそうっ、皆さんちゃんと譲り合い、遠慮しながらの撮影だったことを付け加えておきます。

2015年05月19日 19時54分

ナローの蒸気鉄道/ツィッタウ狭軌鉄道(3)ディーゼル機関車も登場。

そのまま客車を車庫に押し込み

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それから機関車だけ一旦側線に戻り

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16:52には奥の奥にある蒸気機関車の車庫(ここからは推測ですが…)に向かっていきました。

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ところでツィッタウ狭軌鉄道のもう一つの名物が、ドイツ鉄道ツィッタウ駅(写真左側の趣のある建物)の駅前広場ともいえる場所での入れ替え作業。

私には日本でこうした風景の記憶は無いですね。

この写真で一番奥にツィッタウ狭軌鉄道のツィッタウ駅があり、私の方向(写真右方向)に側線が伸び、更にその先に昨日UPした車庫があります。

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この列車はツィッタウ着17:58の列車です。実は蒸気機関車だけではなくディーゼル機関車の列車(dieselzug 199 018)もあり、蒸気ではないもののこれはこれで結構楽しめました。

2015年05月18日 19時48分

ナローの蒸気鉄道/ツィッタウ狭軌鉄道(2)入れ替え。

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客車を引っ張ってきた「99 787」はそのまま列車ごと車庫に向かうかと思いきや、予想に反して一旦客車から離れます。

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そしてホームの反対側の線を走り

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客車の最後尾に連結され、「えっ?どこかまで引っ張るの?」と思ったら、

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そのまま車庫に向かって押し始めました。

2015年05月17日 20時41分

ナローの蒸気鉄道/ツィッタウ狭軌鉄道(1)列車到着。

今日からまたドイツです。

4月17日(金)。もしも快速列車が代行バスでなければ、ラーデベルク発13:29でツィッタウ着14:39。そしてここツィッタウ(Zittau)を起点にナロー+蒸気機関車の牽引する列車が走るツィッタウ狭軌鉄道(Zittauer Schmalspurbahn)に乗りつつ、撮り鉄をする予定でした。

しかしアルンスドルフを定刻なら14:05発の列車は若干の遅れで出発し、定時ならツィッタウ15:28着のところが結局15:47着。この日のツィッタウ狭軌鉄道の最終列車のツィッタウ出発は15:00であり、各駅停車に乗った時点で「乗る」ことも「同時発車を撮る」(後述)ことも諦めていました。

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これがツィッタウ狭軌鉄道の駅舎。

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16:38到着の列車を捉えた!と書きつつ今一つ力がないかな?

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こんな列車に乗ってみたかった。

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ホームに入線。風情がありますね。

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駅にはこんなナローに標準機の貨車を乗せる貨車(台車?)も展示中。

(この鉄道について)

Zittauer Schmalspurbahn=ツィッタウ狭軌鉄道と日本語では呼ばれるということで良いかと思っています。

750ミリゲージで、ツィッタウ(Zittau)からベルトスドルフ(Bertsdorf)を経由し、そこで2つに分かれてクアオルト・ヨンスドルフ(Kurort Jonsdorf)とクアオルト・オイビン(Kurort Oybin)を結ぶ「Y」字型の路線となっており、全線でも16キロほどの鉄道です。

鉄道ファンに人気なのは、 小なりと言え分岐駅のベルトスドルフでヨンスドルフ行きとオイビン行きの蒸気機関車の牽引する2つの列車の同時発車が見られることで、それを「撮ってみたい」というのが今回の願いでした。

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これはツィッタウ周辺で走る鉄道線の車両に貼ってあったツィッタウ狭軌鉄道の写真。これが撮りたい!と思った気持ちって理解していただけますよね。

(追伸)

結局ツィッタウ駅での到着シーンだけの撮影となったのですが、何と前を走る快速列車も遅れており、どちらにしても15:00の列車出発には間に合わなかったことを後で知り本当の意味で諦めがつきました。

(01重連を撮影していた方からの情報)

2015年05月14日 21時24分

今回のドイツ撮り鉄の場所。

ドイツ 白地図

今回の旅の位置関係が複雑になってきましたので、白地図に主な場所を入れてみました。

首都ベルリンと往復で飛行機を乗り継いだフランクフルトは赤い点で表示。

ドレスデンはドイツの東部にあり、東に行けばポーランド、南側がチェコという位置関係にあります。

4月16日(木)に行ったノイエンマルクト80キロポストはドレスデンから南西の方角。

そして17日(金)の目的地ツィッタウ(地名の上に⇒で示した場所)はポーランドとチェコに接する場所にあり、因みにラーデベルク駅はドレスデンの「○」の右端位の位置にあります。

※ドレスデン~ノイエンマルクト80キロポスト=270キロ

※ドレスデン~ツィッタウ=105キロ

ドイツの時刻表

距離はこの暑さ5.5センチの1991/1992年版ドイツ国鉄の時刻表を参考にしています。

※この時刻表はあまりの大きさと重さに負けて当時郵送したのですが、あまりの高額さにひっくり返りそうになりました。もっともなっただけでスウェーデンの時刻表も同封してちゃんと1万円強を支払いました。

話は変わりますが、今回の移動は全て快速列車もしくは各駅停車。そもそも購入している乗車券が日本風に言うと「青春18きっぷ」ですが、いろいろ調べてもICやICEは出てこないのでそもそも走っていない路線に乗っています。

2015年05月13日 21時23分

ラーデベルクで撮り鉄(4)代行バスでツィッタウを目指す。

ラーデベルク(Radeberg)駅に戻り、ツィッタウ(Zittau)に向かうため列車を待つこと暫し。しかし何だか様子がおかしい。ここラーデベルクで折り返す列車の設定は無いはずなのに到着列車はここで全員を降ろしているし、行き先も違う。駅構内に案内放送が入っている。

あわてて構内に設置された案内板を確認すると…。さっき撮影した蒸気機関車牽引の臨時列車以降、夜間帯までこの駅から東に向かう列車は何と運休でバス代行。土・日ならともかく平日なのですっかり油断していました。

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この写真がその代行バスです。大型の連接バスに思わぬ形で乗ることになりました。

●当初の乗車予定の列車…

*ドレスデン中央発13:08~ラーデベルク発13:29発の快速ツィッタウ~リベレツ(Liberec)行き。

*時間変更=ドレスデン中央発12:45~ラーデベルク着13:04、代行バス出発時間/13:15ということで乗れず!

●結局乗ったのは…

*本来ならラーデベルク発13:54の列車(時間変更後のラーデベルク着は何と13:32)の代行バスで出発時間は13:38でした。

気付いたのが13:30頃で、その時に丁度到着した列車の運転士さんに「ツィッタウ」と聞いたら「バス」との答えがあり、これで全ての事情がやっと理解できました。

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不通となっているラーデベルク~アルンスドルフ(Arnsdorf)間は鉄道では一駅。バスで15分ほどドイツののどかな田園風景の中を走り、ホームで待っていた列車に駆け込みました。

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混んでいた列車も徐々に乗客は減っていき1時間後にはご覧の通りでノンビリ乗り鉄を楽しんでいました。

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ところでこの列車では「リクエストストップ」ということで、乗降客がいる場合のみ停車する駅があります。降車する場合にはどうするかと思っていたら網棚と窓の間にご覧のボタンがあり、降りる時はそのボタンを押すようになっていました。

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とかしているうちに15:47にツィッタウ到着。

2015年05月12日 21時18分

ラーデベルクで撮り鉄(3)01形重連出発。

貨物の通過を待っていたように12:49に列車は出発。

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出発時の豪快な煙はそんなに期待はしていませんでしたがそれでももう少し頑張ってほしかった。もっともこれなら十分だろうとも言え、贅沢な話で失礼!!ハイっ!

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この陸橋は車の通行が多かったのですが、たまたま車の流れが途切れたこともあり、「送り」を撮影することにして道路を横断。

その先にはたくさんの撮り鉄さんがいたのは知っていた(実は皆さんがいる場所も下見しています)ので、一応そっと顔を出し、皆さんがカメラを構えていない(撮影し終えている)のを確かめたうえでこの写真を撮影しました。それにしてもこんな写真を撮影できる幸せ。

2015年05月11日 21時12分

ラーデベルクで撮り鉄(2)01形重連到着。

12:45頃、01形重連が姿を見せ始めました。

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「01 0509-8」が先頭、「012118-6」が2両目にいます。

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「01 0509-8」は重油専燃だからかあまり景気の良い煙ではないのは諦め気分。ただ重油専燃でも煙は出そうと思えば出せると聞いたのですが…。

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そしてさあ通過!という緊張の一瞬を迎えていたら何とスピードを落としている。

あれっ?と思う間もなく、列車は信号で停車。何事かと思いつつも停車している理由が分からない。束の間の時間が過ぎてドレスデン方面への貨物が通過。まるで単線区間で行き違いがあったような感じですが、屋根のないオープンな貨車に木材を積んで走る光景が見られるという意外性もあり。それはそれで楽しんでいました。もっともこの写真を撮りつつ01重連が動き出したらどうしようかという心配も一方でしており、だったらこの写真を撮らなきゃ良いだろうと一人突っ込み&ボケをかましていました。

2015年05月10日 20時59分

ラーデベルクで撮り鉄(1)まずは手慣らし。

4月17日(金)、11時少し前にドレスデン中央駅に戻ってきました。既に2つの目的を果たしているというこの密度の濃さは最高の気分です。

ザクセンチケット

次はドレスデン中央発12:25(予定)で「ツィッタウ(Zittau)」に向かう01形重連が牽くツアー列車の撮影です。

使用する乗車券は午前9時から有効となる「ザクセンチケット」(Sachen-Ticket)。ドレスデン市が州都となるザクセン州の鉄道が乗り放題(ICE、IC等の優等列車は除く)となる便利なもので、1枚23ユーロ。不正を防ぐためと思われますが記名式です。サインをする場所は「*ここに名前を書きます」としたところで、別に私の名前なのでそのまま出しても良かったのですが、揺れる車内で書いたため、、、という言い訳でマスキングしました。(恥)

※ドレスデン中央駅の自動券売機で購入。ドイツ語だけではなく英語等の多言語対応の券売機(日本語対応はなし)もあるので何とか私でも買うことが出来ました。

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先行して撮影場所に向かうべく乗車した11:35発のツィッタウ(Zittau)行きはホーム左側に停車中の白と緑色の列車。2両連接で車両の真ん中一箇所に乗降用ドアと言うのは日本ではJR九州の783系しか思い浮かばないタイプで、昔ながらの低いホームからバリアフリーで乗車できるようにした部分低床車です。

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下車したのはラーデベルク(Radeberg)で11:59の定時着。ここからは単独行動。他の方たちは「きっちり撮り鉄」だったので、更に先の場所(駅からしっかり歩く)を目指したのですが、私は目的の列車撮影後にもう一つ別の目的があり、地図+航空写真+撮り鉄さんたちの感想といった情報を参考に、駅から歩いて10分以内の撮影ポイントが見つかりそうなここで下車しました。

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最低限度、駅を出たところにある陸橋から撮れるのではないかいう“感”を信じた結果ですが、列車内からも陸橋の上でカメラを持って待ち構えている人たちが少なくとも10人以上見えたので、良い写真が撮れそうという予感から気分的には楽になりました。

しかし若干期待外れだったのが左側の照明用の柱の列。ただドイツの撮り鉄さんたちはそれをあまり気にしていないようで、列車の編成は綺麗に撮れるものの柱越しとなる場所が1番人気で、私のいたこの場所は3人だけでした。

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慣らし運転の1枚。さて本番や如何に。

※この日のこの時間はかなりの風が吹いており、三脚を据えての動画の撮影は諦めましたが、本命到着の直前に風が緩み少々残念な気分でした。

2015年05月09日 20時50分

懸垂式モノレール(2)踏切注意?

オーバーロシュヴィッツ(Oberloschwitz)駅舎。

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屋上は展望台になっています。

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建物の中はミニ博物館。敷地にはカフェもあります。

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モノレールらしく潔い1本レール。

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美しいドレスデンの街とエルベ川の流れを眼下に上り下りしています。

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こっちから見るとまるでレールのあるロープウェイにも見えます。ところでレールの下、車体の上に一本のロープがあるのが分かりますでしょうか?実はそれが車体をぶらさげる機器に繋がっています。

このモノレールは一般的なモノレールと異なり自分で走ることが出来ません。そしてこのロープを山頂側で巻取り&緩めて車体が動きます。つまりケーブルカーと同じ仕組みで、形態が異なっているのです。昨日のタイトルを「モノレールだけどケーブルカー?」としたのはそんな理由からです。

私はこうした鉄道の研究をしている訳ではないので、どうしてこんなにユニークな懸垂式モノレールが100年以上前に誕生したかわ分かりません。でも見て乗って撮りたくなるという私の気持ちは分かってもらえると思っています。

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上下するモノレールを撮影しようと帰路は歩きにしました。「モノレールが通るので車の高さに注意」と思われる標識は世界でもここだけではないかと私は信じて疑いません。さて真実や如何に?

このモノレールの近くには正真正銘のケーブルカーもあり、今回はそれに乗りませんでしたが、それぞれの終点を結ぶハイキングコースもあるようでした。ちょっと気になっています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!