2015年05月08日 18時41分

懸垂式モノレール(1)モノレールだけどケーブルカー?

アルトシュタット機関区鉄道博物館に別れを告げたのは8時45分頃。30分強とは言え、中身は濃かった!

陸橋を渡ったところにあるバス停から今度は市街地を縦断し次の目的地へ。たまたま乗り換え無しの一つの系統だったのもこの行動を後押ししてくれました。

※61系統「Zwickauer Str.」バス停⇒「Körnerpl.」バス停まで乗車。

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落ち着いた街並みの中にある矢印の建物は実はモノレールの駅。

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ロシュヴィッツ(Loschwitz)地区にあるシュベベバーン(Schwebebahn)と呼ばれる見た目はケーブルカーのこの鉄道。地元の足、そして観光客の足となっているとの事ですが始発は私たちが乗った9:30です。寄り道をしていてかえって良かった。(笑)

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車両はこのリベット打ちの箱にぶら下がっており、間違いなく懸垂式モノレールです。私的にはどちらも正解なのですが…。

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ホーム端からの見た目。

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車内からの見た目。そうっ、支柱の並びが美しい造形。以前からドレスデンに来る機会があったら絶対に乗ってみたいと思っていました。

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1901年の開業。既に100年を越える歴史があり、全長は274メートルで高低差は84.2メートル。40人乗りの車両が、麓のケルナープラッツ(Körnerplatz)からオーバーロシュヴィッツ(Oberloschwitz)まで最大斜度39.9%で結んでいます。所要時間は5分弱と言うところでしょうか。

2015年05月07日 18時39分

アルトシュタット機関区鉄道博物館(2)大人気スポット。

私が確認した蒸気機関車たち。

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扇形庫の1番から「52 8154-8」

2番「01 0509-8」

3番「01 1066」

4番「01 202」

5番「001 180-9」

6番「01 2066-7」

7番「01 2118-6」

8番『2番に入っている「01 0509-8」のテンダ?』(この関係が私にはよく分かっていない…)とその後ろにいる「01 137」。

9両目「35 1097-1」

10両目「03 001」

11両目「ナンバーを確かめられなかった」が一両

12両目は小型の保存機。

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陸橋の上には数十人の方がおられ、その内日本人は10人ほどだったと思います。

(追伸)結局これで満足してしまい、メイン会場のこの機関区には行きませんでした。土曜日の夜にはライトアップやコンサート等も行われるということでしたが、毎年、凄い人出だと聞いていたので少々ビビったのは間違いありませんが…。

2015年05月06日 18時30分

アルトシュタット機関区鉄道博物館(1)朝一番の機関区。

4月17日(金)朝7時半前。ホテルで出かける準備をしていたところに服部さんから一本の電話。

今回のドレスデン蒸気機関車フェスティバルのメイン会場、アルトシュタット機関区鉄道博物館が「凄いことになっているから来ませんか?」とのお誘い。速攻で準備をし、ドレスデン中央駅からトラムと路線バスを乗り継ぎ8時10分過ぎに機関区を見下ろす陸橋に着きました。

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「35 1097-1」が転車台に乗っている…。

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前日にノイエンマルクト80キロポストで撮影した「01 1066」が「01 137」の“テンダ”を押し込んでいる…。

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その「01 1066」が扇形庫の3番に入って行く。

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シャッターを押しても押してもキリが無い。この幸せ。

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またまた「35 1097-1」が転車台に!

2015年05月05日 16時15分

ドレスデン中央駅での予期せぬ出会い。

ケムニッツ駅を20:03発の列車に乗車。

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どうやら「01重連」は私たちがトラムを撮影中か、それとも夕食のサンドウィッチを買っている間に通過してしまったようです。

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で、ドレスデン中央駅に到着したら何だか様子がおかしい(ドラフト音がする)というのを察知し、あわてて煙の臭いのする方に走った!

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「01 0509-8」+「01 202」の重連が到着。んっ?「202」???

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その時は夢中でシャッターを押していましたが、最後の最後まで私にはこの列車がどこから来てどこに向かおうとしていたのか分かりませんでした。残念な私です。

2015年05月04日 19時04分

01の後はケムニッツのトラム(2)トラムトレイン。

ケムニッツのトラムを見に来た理由。それはトラムによるケムニッツ中央駅から鉄道線への新たな乗り入れ(=トラムトレイン)工事の進捗状況を確認のため。

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トラムのホームの先の線路は市内方向(左方向)とは別に、右方向への線路が新設されて繋がっているようでした。追記しますが、写っている更に右側の新設っぽい線路もトラムのホームの延長上にあります。もう暫くするとこの先の鉄道線上でトラムの走る姿が見られるようになりそうです・

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市内を走る電車とケムニッツ中央駅構内の電車を行ったり来たりしながら撮影。

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そして駅構内に戻ったら先の赤い電車の運転士さんが真顔で私たちを呼び止め、何となく雰囲気は「ついてこい!」。ビクビクしながらついていったら「電車に乗れ!」という感じ。ドレスデンに戻る電車の時間も近づいてきていてどうなる事やらと思ったら…。運転席に案内されて記念写真を撮影させてくれました。なお運転レバーに手を置いているのは私の積極性の現われではなく、運転士さんからの指示があったからです。いやあ結果オーライだけど本当に心臓に悪かった。ということで運転士さんに敬意を表してUP。ありがとうございました。

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で、もう一枚駅前で撮影して終了!

(参考)ケムニッツ市のトラムはこれまでも南部で鉄道線に乗り入れており、シュトルベルク(Stollberg)と結ばれています 。(522系統)

2015年05月03日 19時59分

01の後はケムニッツのトラム(1)タトラとの出会い。

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17:41。グラウハウ(Glauchau)駅で見覚えのある客車に追いついた!

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ひょっとしてと思ったら01は影に隠れて給水中。またどこかで会えるかな?

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ケムニッツ(Chemnitz)中央駅に19:02着。駅前でタトラとの出会い。運が良いかも…。

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人口約24万人のケムニッツ市もまたトラムが市内交通の主役と言っても過言ではありません。この街の以前の姿を私は知らないのですが、ドイツ鉄道の駅と一体化されたトラムの電停は、利便性と言う言葉を本当に体感できます。自分自身の高齢化に鑑み、日本の今後の公共交通の在り方は決して他人事(ひとごと)ではありません。

2015_04_16ドレスデンまとめ_148富山県の高岡市、富山市では駅構内への路面電車の乗り入れが実現しましたが、この近さは公共交通の利用促進に間違いなく貢献していると思います。

2015年05月02日 19時50分

ドイツで撮り鉄/ノイエンマルクト80キロポスト(5)撮り終えて。

ノイエンマルクト80キロポストでは7人の方が撮影しており、内3人が日本人。参考までにもう一人の日本人も何と名古屋の方で、ドイツのお立ち台に3人の名古屋人が肩を並べて撮影したという何とも不思議な構図でした。

また「あと10分で01到着」というのを日本人がドイツ人に伝えるのもなかなか愉快な経験でした。それにしても服部さんのネットワークは凄い!

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さてマルクトショルガスト駅からここまでの道のりを逆回転でお見せしましょう。お立ち台の周りはこんな感じで森の中の小道を歩んで行きます。

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途中のお立ち台の一つ。ここでも日本人を含む何人かの方が撮影されていたと聞きました。

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列車が来たので撮影した一枚。道のりは駅から一応案内看板が出ていますので分かると言えば分るのですが、ちょっとハードルは高そうです。行かれる方は事前準備を念入りにすることをお勧めします。

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戦い終わればドイツらしく一息。

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午後4時半を前にやっと軽食。ドイツのポテトは本当に美味しい。それにしてもたった一軒の駅前“食堂”。開いてて良かった!

2015_04_16ドレスデンまとめ_122駅舎の中にはこんな展示もされていますが中に入る事は出来ません。

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と思う間もなく16:42発の列車に乗車。

2015年05月01日 17時15分

ドイツで撮り鉄/ノイエンマルクト80キロポスト(4)01重連が走る!

ノイエンマルクト80キロポストで撮影した動画。

プライベートで初めて鉄道の動画を録りました。

この場の雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

2015年04月30日 20時21分

ドイツで撮り鉄/ノイエンマルクト80キロポスト(3)01重連を撮った!!!

狙いの列車はここを定刻なら午後1時頃の通過予定。

ということで『乗り』なら直前到着でもOKですが今回は海外で、しかも撮影の大人気スポットとあって1時間前の12時には到着していました。知人の撮り鉄さんたちから「撮影ポイントには30分前までに到着」「人気スポットなら2~3時間前に到着」というのが“常識”と聞いていたので驚きはしなかったもののやはり体が着いていかない…。

そして待つこと2時間少々。狙いの列車を先行して撮影している方(日本人の撮り鉄さん)から服部さんに「今、通過!」の電話。あと10分強で今回の最初にして最大の出会いがやって来ます。

緊張で手が震えているのが自分でも分かるほど。

山中に響くドラフト音が聞こえてきて、、、15:29にその姿をゆっくりと見せ始めました。

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ドイツの鉄道史上最大の蒸気機関車「01形」の重連。

「01 1066」+「01 202」は9両の客車を従え、最高の煙とドラフト音で威風堂々として目の前を通過。

この出会いを終えた時、冗談ではなく来たばかりなのに「もう日本に帰ってもいい!!!」とさえ思っていました。そして撮影後に写真をチェックしている時にはエルガーの行進曲「威風堂々」が頭の中で鳴っていました。

ところでこの列車は臨時列車。ドレスデン蒸気機関車フェスティバルを前にそのフェスティバルに向けて旅行会社が貸切ツアーで設定しており、予定通りであればドイツ西部の町「シュツットガルト」を朝6:30に出発し、ドレスデンに18:26到着。もっともトワイライトエクスプレスと同じで、乗客の多くは長く乗っていたい方ばかりなのでしょう。

しかし今になって思うと「撮り鉄初めがこれではこれからの人生をどう過ごそう…」という気分です。

※今回は撮り鉄ですのでこの列車に「乗る」という選択肢はありませんでしたが、チラッとネットで見た料金はとても手の出るものではありませんでした。

(追伸)今、こうして書いているだけでも自分が興奮しているのが分かるほどです。

2015年04月29日 15時04分

ドイツで撮り鉄/ノイエンマルクト80キロポスト(2)1日乗車券。

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上段の切符はドレスデン中央~ホーフ中央の間にあるグラウハウ(Glauchau)駅までのモノ。

下段は「Quer-durchs-Land-Ticket」と呼ばれるドイツ版「青春18きっぷ」とも言える1日乗車券。午前9時から有効なため、ドレスデンから午前9時以降に到着する駅までの乗車券を別途購入したのがこの2枚の切符の理由です。

この1日乗車券。一人で買うと44ユーロですが2名乗車ですと52ユーロ。5名以内という条件はあるものの複数名で買うと割安なチケットです。実際には駅の窓口で購入しているため手数料で2ユーロを追加し2人で54ユーロを払っています。そうなのです。今回は1人旅ではなく同行者あり。その方は都市交通研究家であり一昨年にはネコ・パブリッシングから「名古屋市電 上・中・下」を上梓され、実は根っからの撮り鉄でもある服部重敬氏。ということで服部さんから「同行OK」が出たからこそ私も“撮る”ことを目的に“乗る”という実に40年ぶりの旅を決意した次第です。何事でも初心者はベテランに(謙虚に)教えを請うのが習熟への近道です。そしてこの乗車券の情報も服部さんの提供でした。

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写真のマルクトショルガスト駅を後にしてドイツの超有名お立ち台である「ノイエンマルクト(Neuenmarkt)80キロポスト」を目指します。道は衛星写真の地図等で服部氏が事前に調べておられたので私はついていくだけ。

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歩くこと約30分。「撮り鉄ポイント」として驚きの案内看板やベンチも整備された「ノイエンマルクト80キロポスト」に到着。ベンチの向こうの黄色の物体が看板で、この地の歴史だけではなく、蒸気機関車末期の伯備線布原信号所の激パにも似た斜面にびっしりと張り付いた撮り鉄さんでごった返す写真もあったりしました。

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看板掲載の2つの地名の内、右側が私たちが下車したマルクトショルガスト。左側がノイエンマルクトです。カメラマークのあるところが正に「お立ち台」で、赤い点の所が今いる場所となっています。日本でこんな看板は見たことが無い!

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早速本命到着前の試し撮り。

※日本人の撮り鉄さんには「ノイエンマルクト80キロポスト」という名前で通っていますが、看板には「08 FOTO-STATION DER KILOMETER 80.0」とありました。「08」は撮影地の番号です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!