2013年05月05日 21時25分
「渓湖糖廠五分車」の“現役”蒸気機関車『346号』。1948年のベルギー「TUBIZE」工場で製造されたもので、標準軌のおよそ半分となる762ミリゲージの車両です。
生まれた1948年は昭和23年。C62形蒸気機関車と同い年というと何となくどんな時代の蒸気機関車かの見当がつきますでしょうか?
ところでこの『五分車』の由来ですが、今回こうして「半分のことを五分」と書いていて、確率50%のことを「フィフティーフィフティー」とはいうものの、最近は「五分五分」とはあまり使っていないことに気付きました。この辺りで「五分車」という名前がピンと来るかどうかの分かれ目のような気がしました。
私自身、説明を読んで「成程」と思ったからここに書いています。
この『346号』ですが1977年(昭和52年)ですから、何と私が会社に入った年にその歴史にいったん幕を下ろし、2007年(平成19年)に復活を遂げました。
「蒸気機関車という贅沢は言いません。せめてディーゼル機関車に牽かれたかった」と言ってもこの日は微動だにしない五分車です。
「837号」は1967年(昭和42年)の日立製で、何となく日本の専用線の入れ替え用といった感じもします。
今回の記事は2011年「産業文化遺産 再生計画 渓湖製糖工場」という冊子(日本語版)を参照して書いています。
それによればこの可愛い客車は、製糖工場でサトウキビ運搬用に使われていた台車を改造したもののようで、それだけでも乗る気満々にさせてくれます。