2018年(平成30年)2月24日(土)。台湾2日目。
この日は翌日のD51(DT668)の撮影に備え、非電化つまり電柱の無い南廻線(台東/Taitung駅~枋寮/Fangliao駅間)の撮影ポイントの下見。ところで鉄道写真の撮影で下見をするのは私にとって珍しいこと。もっとも番組を作っていた頃は、ほぼ下見(ロケハン/ロケーション・ハンティング -)を行った上で撮影に取り組んでいるので、単に撮影に力を注いでいなかっただけです。
さて今回の台東でのホテル。
中庭を取り囲むように部屋が配置されたお洒落なホテル。
きっとデザイナーがちゃんとしたコンセプトをもって取り組んだのでしょう。気持ちいい空間が広がっています。
ロビーの椅子は用が無くともつい座りたくなります。
バスルーム&トイレ。バスタブが無いのは良くある話なので構わないのですが、シャワーを使うとトイレの場所までビショビショになるのは慣れない。
ベッドはありません。少し高い位置にある台の上に布団が敷いてある感じです。因みに板の下の空間には荷物を入れることも出来ます。
※掛布団が乱れているのは使用後のため。
なおテレビや電話はありません。連泊時にホテルのスタッフが部屋に入り、掃除をすることやゴミが片付けられることもありません。タオルもそのまま。
しかし2泊で朝食付き7千円以下。場所が台湾であるにしてもこれはお得感あり。
必要にして十分、日本でもこのタイプのホテルがあればきっと泊まると思う。
台東駅に到着。まずは下車したところで1枚撮影。
次いで先頭車の写真撮影。着々とお約束をこなしていきます。
高雄(新佐営)からの自強号が到着したのでツーショットも忘れない。
台湾時間の朝6時に始まった移動の一日は、13時間後の19:15に終わりました。ここ台東駅で今回の同行者が(1名を除き)集合の段取りとなっており、この新佐営発の列車にも乗ってきた方もいれば、松山空港から飛行機で来た方もおられ、それぞれがそれぞれの選択をしているというのが今回の同行者です。
ところで今回の撮影行ではレンタカーを借りています。台湾は国際免許証では運転できないためこうした証明書を日本で発行してもらい、日本の免許証とセットで持ち歩くことでレンタカーの運転が認められています。もっとも今回、レンタカーを借りる際に私の名前は登録しておらず、結局運転することはありませんでした。
2月23日(金)、台湾の東海岸は雨。
撮り鉄を予定している翌日からの天気予報がまずまずだったので、ここの所は沒問題。
今年の2月6日に大きな地震に見舞われた「花蓮」。大きな被害を出したものの、台鉄の被害は日本で思っていたよりも少なく、翌日にはほぼ平常通りの運行をしていました。
ところで今回の普悠瑪/プユマ乗車で驚いたのはテーブル席があること。たまたま乗車した4号車ともう一両、5号車にあるとのことで、グループ向けですね。これは知りませんでした。
台鉄と京浜急行電鉄との友好の証となる車内ポスター。
普悠瑪/プユマの窓には、開くところがあります。非常用ですが、思わず開けたくなりました。勿論開けたりはしていません。
モニターに「次の駅は台東」の文字。ゴールは近い。
自強号の内、普悠瑪/プユマに乗るのは2回目ですが、そもそも台北駅から自強号に乗るのは2回目?3回目?位しか乗っていない。台湾新幹線に乗ったり降りたりの方がきっと多い。
台東行き。乗ってしまえば終点までノンビリ出来ます。北廻線は今回の乗車区間では蘇澳新站~花蓮のことを指しますが、まあこの方が一般的には分かりやすいでしょう。
日本では見かけない特急列車のラッピング。英語表記で「TAIWAN CYCLING FESTIVAL」。
喔熊「Oh!Bear」。台湾観光局のゆるキャラで、至る所で見かけます。くまモンと比較するのは愚の骨頂とは思うもののつい比べてしまう私。でもどちらも可愛いと思う。
デッキのドアもラッピング!徹底している。
温泉ベア?入浴料金は台湾でもそのまま同じ漢字。
この日の目的地は台湾東海岸の街、台東。一番早くここに向かうには台北市内の松山空港から飛行機に乗ること。時間があるなら台湾鉄路管理局(通称台鉄)の列車で向かいます。その場合、2つの選択肢があり、飛行機の桃園空港着から計算すると下記の通りとなります。
1)西海岸経由…台灣高鐵(台湾新幹線)の桃園発14:10に乗車し、新佐営着15:45。同駅16:15発の台東行き自強号に乗り換え、台東着19:16。
2)東海岸経由…台北発15:05、台東着19:14の自強号(普悠瑪/プユマ)。
で、2つの中から今回は東海岸経由(縦貫線~宜蘭線~北廻線~台東線)で台東に向かうことにしたので台北駅の写真あり。桃園空港と台北を結ぶMRTの台北駅は、台北駅で一括りするには少々離れていると聞いていましたが、まあ許容範囲内。
台鉄の乗車券(指定席券)はネットで2週間前から発売されます。実際には印刷したこの予約証を乗車券に変えなければならないのですが、その交換にはタイムリミットがあり、当該列車の出発30分前となっています。これが結構なハードルで、今回は桃園空港到着~パスポートコントロールがスムーズだったので良かったのですが、もしも入国に時間がかかれば胃の痛む時間を過ごすことになったでしょう。
また台湾の鉄道では、台湾新幹線には自由席がありますが、在来線である台鉄の優等列車は全車指定席。しかもこれが結構混み合い、満席も多いのが現実。その場合でも立ち席承知の乗車券は発行されますが、旅行者としてはちと辛い。で、毎回わかっている範囲で事前予約をするようにしています。
乗車券を手に入れれば少し時間に余裕があり、遅めの昼食。
本当はビールで乾杯ということにしたかったのですが、入ったお店にアルコール飲料はなし。まあ台湾あるある話の一つです。
何度も来ている台北駅。
いつもの通勤電車ではなく、今日は特急(自強号)に乗車なのだ。
①2000年5月②2008年3月③2008年8月③2013年3月④2014年11月⑤2016年3月⑥2017年2月
何かと言えばこれまで台湾を訪れた回数の話。これ以外に3度の旅で台湾・台北桃園空港をトランジット(中華航空)で利用しており、間違いなく台湾は私にとって身近な場所。
そして今回、2月23日に再び台湾へ!目的は蒸気機関車D51(台湾ではDT668)の撮影。その話はまた後日に。
名古屋から遠いと言えば遠いけど近いと言えば近い台湾。今回は久しぶりに日本航空に搭乗。何故?一番リーズナブルだったからですが、昨年は名古屋発の安いチケットがなく関西空港経由で行ったのとは大違い。やはり楽です。
※中部国際空港発9:40、桃園空港着12:15(時差は1時間)
台湾入境。
ところで今回は入境にあたり、ネットでの電子申請を行いました。これはその入力内容の一部で、入国審査の時間が短くなるわけではなく、他の方同様に列には並びます。ただ飛行機の中で紙に書く必要がなくなるだけです。まあこんな事例もあるということで。
台北桃園空港から台北市内へはMRT(地下鉄のようなものです)で向かいますが、全面のホームドアではどんな電車か撮影できない。
車内はこんな感じ。
モニターには桃園空港を発着する飛行機の時間が表示されており、いかにも空港連絡の鉄道です。
高鐵台南駅の弁当売り場で、中洲駅で見かけた弁当を発見。日本なら業者さんの車で運ぶところですが、ここは列車輸送。
10:07発の新幹線が到着。ここから高雄/佐営まで13分のミニトリップ。これで今回のミッションは全て終了です。
日本の700系にあって台湾の新幹線に無いもの。先頭車の乗務員扉。
台湾の新幹線にあって日本の700系に無いもの。乗客の乗降扉横、つまりデッキにある扉の開閉スイッチ。
佐営駅での並びを見れば一目瞭然ですが、乗務員用のドアがないのが見てとれます。これは台湾鉄道(在来線)でも同じで、例えば区間車に乗っていると、座席の横で車掌さんがドア扱いするところを目の当たりにできます。
日本と変わらないのは、清掃中なので立ち入り禁止。
帰りのピーチ便、MM36便は定刻では14:15発で関西国際空港は17:55着。
そして想定の範囲内での遅れ。往路は窓側席からの搭乗でしたが、帰路は一般的な奥の座席から搭乗。
いろいろあります。
沈みゆく太陽に、無事な旅の終わりを想う。
(台湾シリーズ 完)