2019年01月15日 16時34分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(9)インターホン。

https://www.scotrail.co.uk/sites/default/files/assets/download_ct/sr1812_12295_north_highlands.pdf

これがインバネス~サーバー~ヴィックを結ぶ列車の時刻表のアドレス。1月10日現在ではちゃんと表示されました。

サーソーの町に11時過ぎに到着し、2時間ほど散策~撮影をしてサーソー駅に戻ってきました。駅名表の2言語表示。それにしてもイギリスの駅でこうした駅名標を見るとは思ってもみませんでした。

「WELLCOME TO THURSO」の看板は分かるのですが、この図柄の意味合いは私には分かりませんでした。

雰囲気的にはICカードをタッチする機械。列車本数は少なくとも乗客の利便性第一?

「HELP POINT」。

日本風に少し仰々しく言えば緊急通報装置。と言ったところでしょう。名鉄ですと、無人駅の券売機のところにあったりするインターホンと同じでしょう。

駅構内にはトイレがあります。無料で使え、またとても清潔です。ただ使用時間の制限あり。駅員さんが配置されている時間と同じですが、列車が来る時間ならば、車内のトイレが使えるので、この時間で良しと言うことなのでしょう。

もっとも私たちは、列車到着の1時間前に駅に着いたのでこのトイレを使っています。

インバネス発サーソー経由ヴィック行きは所定より14分遅れて14:38到着。

2019年01月14日 16時32分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(8)お昼ご飯はミートパイ。

初めて訪れた町を散策するのは旅の楽しみの一つ。それにしても日本ですと、地方の小さな町に商店が軒を並べる街があり、そこをそぞろ歩く市民の姿が見られるという光景はほぼ見られないのでは?

で、時間も時間なので昼ご飯の調達。入ったのはBakeryの看板のお店。

レストランに入ることなくパン屋さんでミートパイなどを買う。で、この写真を撮る際に、「フォトOK?」とか聞いてはいますが、その写真がこうしてブログにUPされるとはきっと思いもしなかったでしょうね。

13:01。ヴィック発サーソー経由インバネス行きを撮影。

振り向いてサーソー駅停車中。駅から徒歩圏内で撮影できそうな場所はあまりなく、まあ記録写真。

それはそれとして駅舎の真ん中に2重屋根のような出っ張りがある。

それを駅舎の中から撮影するとこんな感じ。推察ですが、蒸気機関車が列車を牽引していた時代の名残で、ようは煙を外に逃がすための部分。蒸気機関車の車庫等に煙突があるのと同じ理由でしょう。

2019年01月13日 16時30分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(7)北海。

Wikipediaによれば人口約8000人。イメージがしにくいと思いますが、それなりの規模というのが私の感想です。サーソー駅は市街地の南の端近くにあり、そこから中心地に向かう道路を歩いていきます。

サーソーの町の中心にある(という感じ)St. Peter’s & St. Andrew’s Church。

理髪店兼美容院。日本では一つのお店で両方行っているのは多分、無いと思いますが、イギリスではこのパターンが多いのでしょうか?

町を縦断し、北海が見え始めました。

9月は穏やかな海だったのですが、今の季節はどれほどでしょうか?北の海は、冬は荒れるという感覚なのですが…。

商店が軒を連ねている道路。トランジットモールというよりは歩行者天国と言う方が当たっていそう。

昭和の町には赤いポストが似合う。イギリスなので、そんな言葉は当てはまりませんが、まあニュアンスは分かってもらえるかも。

2019年01月12日 16時24分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(6)サーソー駅は時間限定の有人駅。

蒸気機関車型のプランターカバー。スコットランドの駅では結構見かけています。

私の家に置くには少し大きめですが、ホームセンターで売っていたら、、、欲しい。

サーソー駅構内。シンプルと言えばシンプル。このレンガの部分の用途は?余談ですが、市場の奥にある白いオフィス家具のように見えるのはコインロッカーですが、残念ながら使えません。私たちのトランクはインバネス駅のコインロッカーに預けて来たので、それが使えなくても問題は無かったのですが、戻ってからの行動を考え、一瞬この駅までトランクを持ってくるということも頭の片隅にあったので、安堵の溜息が少しだけ出たことは否定しません。

何故か飾ってあるアメリカの大型蒸気機関車「BIG BOY」のイラスト。その理由は全く不明。

こちらはサーソー駅の駅員さんがいる時間が書かれた案内。1日4往復の列車が発着するだけの駅が時間限定とはいえ、有人というのも凄いですが、月~金の営業時間が9:50~16:54で実際の列車の運行時間との関連が薄いと思えるのも凄い。(ヴィック行き×2本、インバネス行き×2本)

石造りのサーソー駅。

2019年01月11日 17時25分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(5)サーソー駅に到着!

車内にあった自転車。荷物の量からして長距離サイクリングをするのだろうか?「これからスコットランドからイングランドまで縦断します。」という声が聞こえてきそう。

牧場の中に建っていた家。イギリスの家はかくあるべしという私の心象風景の典型。

羊と牛の牧場が交互に広がっている。

列車は再び雨の中をひた走り、そしていつの間にか通り過ぎてゆく。そしてそこでは虹が私たちを出迎えてくれる。定刻ならばサーソーに着いているはずの11:00。ちょいと不謹慎だが、こんなスコットランドの大地を見ていると、遅れている列車に乗っていても、なんとも心穏やかに時間が過ぎてゆく。

11:05、イギリス最北端の駅、サーソー駅に到着!!!と、「!」が3連発にしそうなほど気分が盛り上がるのではと思っていたのですが、意外と冷静で、「着いた」とだけ書いておきましょう。

この後の私たちの行動ですが、まずはサーソーの町を散策し、後続の列車でヴィックに移動。そしてその乗っていった列車で折り返し、サーソー経由でインバネスに戻るります。目的地たるサーソーまで来たので、まあこのまま戻ってもいいのですが、折角なので「Far North Line」を完乗することにしました。ということで駅構内にあった地図で、サーソーThursoとヴィックWickの位置関係を確認。

まあ私にとっては日本でやってきたことと同じですね。

で、11:08に私たちを乗せてきたヴィック行きが出発進行。次の列車が到着するのは14:24です。

2019年01月10日 16時29分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(4)雨上がりの虹。

北海に面した小さな町(村?)が見えてきました。

ヘルムズデールHelmsdale駅。9:44。ここで上り列車と交換。

可愛らしい駅舎。間違いなく無人駅。

今は平日4往復、日曜日に2往復が走るローカル線ですが、最盛期はどれほどの列車が行き交ったのでしょうか?

9:46発の列車が顔を見せたのは9:52。正面の山の岩肌が目立ち、木の生えていない山容(さんよう)は、日本ではあまり見かけない風景では?私にとってはいと珍し。

遅れの理由は、んーっ、無いような気がする。もっとも気がするだけです。

降ったり止んだりを繰り返すスコットランドの天気。ふと気が付けば雨上がりの虹が見える。遮るものがないただ広がっている草原からすっくと伸びる七色。10:25。

日本だと車内でスマホの画面を見ていることも多く、外に景色をずーっと見ていることはあまりありませんが、この日は既に3時間以上車窓を楽しんでいる。自分の生き方を少し反省。

2019年01月09日 16時24分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(3)北上。

インバーゴードンInvergordon駅。7:56。

英語で書かれた駅名の下に、更に恐らくインバーゴードンという駅名を別の言語で表記した文字があります。

恐らくはスコットランド・ゲール語での表示。イギリスだから英語と言うのは思い込みであって、英語だけではなくスコットランド語、ウェールズ語、アイルランド語も公用語というのは今回、調べて知りました。

そしてここでスコットランド・ゲール語としたのは、この線の各駅の駅名標を見るにつけ、文字に付いている記号から私がそう思った次第です。誰か教えて欲しいと思うのですが…。

それはさておき、目の前にドカーンとその存在を主張しているのは大型のクルーズ船。

「ノルウェージャン ジェイド号」93558トン。全長294メートルの巨大客船。

こちらは石油掘削装置のようでと言うことは間違いないと思うものの修理のためのドック入り?

雨で窓が曇っており、その向こうの花壇が何だか寒そうに見える。

レアグLairg駅。

内陸に深く回り込んだところにある駅で、地形的な理由がなければまるで「政治駅」と言いたくなるような場所にあります。なおインバネスからサーソー、ヴィックに向かう場合、鉄道よりも道路を走るバスの方が1時間近く早くいくことができます。さて真相や如何に。

ここで交換。8:49。

イギリスでよく見かけるタイプの跨線橋。

ドアのところにある台。列車の乗降用に使うのだろう…とは思うものの、、、。

2019年01月08日 17時21分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(2)Far North Line。

321D 旭川発6:03 名寄着7:46

4323D 名寄発7:54 幌延着10:31

4325D 幌延発10:53 稚内着12:07

宗谷本線全259・4キロを普通列車で行くと約6時間。上記の列車は途中で列車番号が変わっていますが車両は変わりません。

特急ならば旭川発9:00の「宗谷」で稚内着12:40となり所要時間は3時間40分。

一方、あまり比較にはなりませんが、この日乗った列車は、インバネスInverness発7:00でサーソー Thurso着10:59。さてその距離ですが、Wikipediaで「Far North Line」を引くと『Inverness to Wick: 161 miles 11 chains (259.3 km)

Georgemas Junction to Thurso: 6 miles 50 chains (10.7 km)

Total: 167 miles 61 chains (270.0 km)』と出てきます。

ここでこの極北(Far North)線の運転形態を解説。

この地図で、一番北のブロックにあるインバネスを出た列車はまずは一番北にあるサーソーの町を目指し、サーソーに到着するとGeorgemas Junctionまで10.7キロを一旦戻り、右側(東)にあるヴィックWickの町に向かいます。Georgemas Junction~ヴィック間の距離が分からないので一概には言えないものの、旭川~稚内間とインバネス~サーソー間は、肌感覚としてはニアイコールです。

長々と書きましたが、何が言いたいかと言えば、宗谷本線で稚内に向かう気分で、この列車に乗っていたということです。

2両編成のローカル列車。

発車5分前にしてこの閑散ぶり。

定刻に出発した列車は北海から入り込んだ入江沿いに走っていく。

2019年01月07日 20時52分

イギリス最北端の駅サーソーへの旅(1)インバネス駅から出発。

今日からまた昨年9月のイギリス鉄活に戻ります。

9月14日(金)は終日乗り鉄。それもイギリス最北端の駅「サーソー Thurso」を目指します。気分はそうっ!!目指せ稚内!

インバネス発、朝7時の始発列車に乗るべく早起き。用意されているものは食べても良いとの事で、6時過ぎに人気のないレストランに闖入。

あまりに寂しい。それでもレストランの営業時間外での柔軟な対応は有難かった。

まだ明け切れていない空を仰ぎつつ、ホテルを後にする。

インバネス駅まで徒歩10分、無事到着。

流石に静か。

7時発の列車は5番線から出発のようだ。

2018年12月25日 16時22分

スコットランドで撮り鉄(14)定番のフィッシュアンドチップス。

インバネスの町に戻り、ホテルにチェックイン。翌日の行動を考え、インバネス駅から歩いて10分ほどの場所。

一人ではない旅は、晩御飯が楽しい。乾杯できる至福の時。

ホテルのレストランですので、メニューはそれなりにあるのですが、折角のイギリスなのでフィッシュアンドチップスを注文。まあ定番ですね。

とにかくデカい!の一言。ただ油が思ったよりくどくなく、順調に食べてほどなく完食。

美味しかった。何はともあれ、ここまで食事の外れはなし。旅を続ける身からするとそれが一番。

付け合わせで出てきたほぼ食べ放題状態のグリンピース(グリーンピースとも言いますが、私はグリンピースに慣れています)。

いやいや付け合わせというより主食?一度に食べたグリンピースの量では間違いなく我が人生での新記録。

※さすがに食べきれず残しました。

ところでスコットランドで撮り鉄の成果ですが、確実に晴天になるのならば再履修を熱烈希望。そして次回は、往路か復路のどちらかでジャコバイト号に乗ってみようと思っている。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!