2015年08月20日 19時42分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(6)松尾芭蕉。

伊賀上野駅。

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外に出てみました。「文化薫る歴史のまち 伊賀上野」のモニュメントがあるこの駅ですが、乗りつぶし以外で降り立ったのは初めてのような気がしています。考えてみれば「上野市」には何度も取材で来ているのですが、いつも車だったと思います。

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伊賀上野14:58着の加茂行き列車。

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長いホームを短く使っていますが、気動車がキハ120形ではなくキハ40系あたりであればこの風景は昭和になります。

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駅のホームにあった松尾芭蕉(三重県伊賀市出身)の句。

「夏の夜や 崩て明し ひやし物」。

私の教養が足りず意味はよく分からず。ただ夏の句であることは分かるので、この駅では季節ごとに、それに相応しい芭蕉の句を掲げていると思われました。(真偽については申し訳ありませんが聞かないで下さい。)

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芭蕉の坐像。とても小さいのですが存在感は大きかったです。「駅」では本当に様々な発見が何がしかあり、それがまた私を鉄旅へと誘ってくれます。

2015年08月19日 20時41分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(5)忍者列車には乗れず。

平成27年(2015年)7月25日の伊賀鉄道「上野市」駅。

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構内信号が並ぶ風景も好きです。

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そこに忍者列車登場。緑色の編成です。ただここ伊賀神戸からの上野市駅止まり。

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14;43着でそのまま車庫に入るので、車内のしかけもお目にかかる事は出来ませんでした。あ~あ。でも扉が閉まったところは撮影できました。

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気を取り直して伊賀上野に戻ります。1時間に1本走る関西本線の列車の合間でのプチ散歩でした。

2015年08月18日 20時39分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(4)伊賀鉄道上野市駅。

上野市駅。

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「市駅」を名乗っていますが、今「上野市」という「市」はありません。では何市かと言えば「伊賀市」。

ただ私は未だに「伊賀市」に慣れておらず、誕生から10年以上経つにも関わらずともすると「上野市」と言い、思わず「いかんいかん」と反省しています。それはさておき現存しない「市名」を名乗っている「市駅」って日本でここだけじゃなかったっけ。

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上野市駅の滞在時間は到着した14:28から折り返しの電車が出発する14:46までの18分間。

駅の近くを回ってみましたが、やはり上野市駅徒歩3分圏内では“撮り鉄”ポイントは見つけられませんでした。

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14:36発の上野市発伊賀神戸行きをどこで撮影しようかと思いつつ結局、駅の短冊を選びました。シャッタースピードは1/250秒でしたが、こうした写真の場合背景をある程度認識できるようにするか、それともスローシャッター(1/30)で車体を流れさせても良かったかなとか思ったりしています。

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200系(201)の忍者列車ラッピング。伊賀上野への運用に入っていて欲しかった。

2015年08月17日 20時37分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(3)伊賀鉄道。

14:17の伊賀上野駅定時着。

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広い構内のほんの一部しか使っていないのが却って哀愁を誘います。

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ここで伊賀鉄道に乗り継ぎ。14:21発の上野市行き。今は1時間に1本しか走っていませんが、前は30分に1本位は走っていた記憶があるのですが、どうだったかなあ?

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上野城(伊賀上野城の方が通りが良いかも)が見え始め、上野市の市街地が近いことを教えてくれます。何だか旅気分。いやいや旅をしているのです…。

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元東急1000系の車内は一部クロスシート部分があります。伊賀鉄道の走る土地柄を考えると全席ロングシートよりこちらの方が個人的は好ましい印象です。

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そして上野市駅に到着。

2015年08月16日 16時35分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(2)昭和の笠置駅。

関西本線。と言っても加茂と亀山の間はキハ120形の各駅停車が日中は1時間に1本というあまり本線らしくない路線です。因みに加茂から乗ったのはロングシート車で長距離を乗るにはチトつらい。

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笠置駅に到着。山の中にある小駅。

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笠置駅あたりが結構な山の中にあるという事実は残念ながら記憶の外です。昭和46年(1971年)3月22日が最初で、それを含めて昭和の時代に2度通っていますが覚えていないなあ…。でも加茂駅同様、昭和48年(1973年)3月28日に撮影した笠置駅の写真が残っています。

(正面の山の中腹にある建物に注目!しておいて下さい)

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実はこの時は運が良ければ「桜」の咲き初めが撮影できるかもしれないと思っていたことは間違いありません。何故かと言えば当時の笠置駅は「桜」の名所だったからですが、自分でも山の中腹までよく行ったもんだと感心しています。

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島ヶ原駅で加茂行きと交換。流石“本線”の駅だけあり、かつて貨物が待避していたと思われる中線の跡があります。

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その上りホーム(亀山方面)の待合室にあった屏風絵(?)風の壁画。いつからあるのでしょうか?地元の方が描かれたのでしょうか?

各駅停車の旅ならではの発見でした。

2015年08月15日 16時16分

「青春18きっぷ」で奈良から名古屋へ(1)旧奈良駅からスタート。

奈良交通のボンネットバスとお別れした後はJR奈良駅に移動。

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旧奈良駅の美しさは何度見ても感動モノです。

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屋根上にある寺院のような相輪が特徴で、昭和9年に建てられた和洋折衷の建造物としての価値が認められ、JR線の高架時にも取り壊されることなく、現在の場所に移設されました。

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そんな奈良駅から13:20発の大和路線加茂行きに乗車。勿論、名古屋に戻るためですが、今回はゆったり関西線の旅と洒落込むことにしました。

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加茂駅には13:34着。つい4時間ほど前にいた駅で電車から気動車に乗り換えです。

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昭和48年(1973年)3月28日の加茂駅。面影があるようなないような…。

私が乗ってきた電車が停まった場所(多分)に、D51885が牽く貨物列車が停まっています。(こんな風に断定してはまずいかな?)

当時はその加茂駅まで電化されて大阪まで大和路快速が走るようになるなど思いも寄りませんでした。

2015年08月14日 20時54分

幻の大仏鉄道遺構巡り(10)奈良ホテル。

さて幻の大仏鉄道遺構めぐりが終わったからと言っても「ボンネットバス」ツアーが終わったわけではありません。

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バスの終点は奈良ホテル。歴史あるホテルの前で昭和のボンネットバスの撮影会です。私も「オンリー」を何枚も撮影しているのですが、ここは半日私たちを案内してくれた運転手さんと車掌さんに敬意を表し、お二人に入っていただいた記念写真を選んでみました。

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と、ここでもこのバスは大人気。観光客の方たちがバスをバックに記念写真を撮影されていました。

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いよいよボンネットバスともお別れです。花道を造り、参加者の皆さんと最後の撮影を楽しみました。

さてこのツアー、ボンネットバスが主役なのか?それとも大仏鉄道が主役だったのか?それともダブル主役だったのかの?

両方との十分に楽しませてもらいました。

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話は変わって、このツアーに参加されていた方から頂いたリニア中央新幹線新駅誘致のパンフレット類。

奈良市が作っているもので、思わぬところでリニア中央新幹線と出会いました。

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この日のお土産は「柿の葉寿し」。やっぱり奈良ですからね。今回は「すだち鮎」が入った季節限定品を選んでみました。こういう気遣いが次の鉄活に繋がります。(笑)

2015年08月13日 20時52分

幻の大仏鉄道遺構巡り(9)大仏鉄道せんべい。

大仏鉄道公園の近くにはバスが入ることができないため、近くの道路でバスを降りて歩いたのですが、そのバスを降り、そして乗った場所にあったのが畠山製菓(はたけやませいか)。

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町の煎餅屋さんです。

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ここでは1枚1枚手焼きの煎餅を作り、販売をしているのですが、このお店の名物の一つが「大仏鉄道せんべい」。

※この写真で焼いているのは「大仏鉄道せんべい」ではありません。でもこんな感じで焼いているそうです。

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これが「大仏鉄道せんべい」。大仏がキャラクターぽく可愛い感じなのと明治31年の文字がこの鉄道の歴史を物語っています。

ところで奈良県生駒市に住んでいる鉄道に詳しい知人も「これは知らなかった」とのことで、幻の大仏鉄道遺構巡りが知られるようになればこの煎餅の知名度もアップするかもしれません。

2015年08月12日 20時51分

幻の大仏鉄道遺構巡り(8)大仏鉄道記念公園。

「懐かしのボンネットバスの旅!/幻の大仏鉄道遺構巡り」の大団円(だいだんえん…最近使いませんね、この言葉)。

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かつて大仏鉄道の大仏駅があった場所に作られた「大仏鉄道記念公園」。

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大仏駅の名の通り、東大寺の大仏近くに作られたからその名があるとのことで、この駅から東に1キロ少々向かったところに東大寺があります。また奈良駅からは北に約1キロの場所となります。

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この駅の直ぐ南側に佐保川が流れています。この川に大仏鉄道の佐保川橋梁があり川底に橋脚のあった痕跡が残されています。

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何となく川底の色の違うところがあるのがわかるでしょうか?私たちは説明を聞いているので「これだ!」と思いましたが、ただここに来ただけではひょっとしたら見逃してしまうかもしれません。

こうして9時20分にスタートした「幻の大仏鉄道遺構巡りの旅」は12時に終わりを告げました。

2015年08月11日 20時50分

幻の大仏鉄道遺構巡り(7)ボンネットバスの撮影会。

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赤橋のところでバスの撮影会。

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バスを少し動かして更に撮影会。私は里芋の葉ごしに狙ってみました。

ただ生活道路に車を停める事になるため撮影時間はほんの一瞬で、それでも至福の時間を過ごすことができました。

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バスの後ろでは地元の方が冷たい飲み物と野菜を販売。私もそこでペットボトルのお茶と1本丸ごとのきゅうりを箸に刺して冷やしたモノを買い、その後の暑い車内で一服の清涼感を味わいました。

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木津川市コミュニティバスの終点「梅谷(うめだに)」。ここはどうやら名物スポットらしく、ツアーの行程には無かったもののここでも撮影会が行われました。

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確かにボンネットバスを撮影するには良い場所だと納得。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!