2011年07月02日 8時05分

房総半島横断(5)「ようこそいすみ鉄道へ」。

いよいよ「いすみ鉄道」の車輌とご対面。
『ようこそいすみ鉄道へ』の看板は、他の鉄道会社ではあまり見ない
パターンです。
ようは観光地の鉄道の駅前広場や、観光地へのアクセス道路等でよく見かける
「ようこそOOOへ」と同じことなのですが、
例えば新幹線の駅で「ようこそ東海道新幹線へ」等という看板は
見たことが無いわけですが、やはり“ズバリ”鉄道会社名での看板は
異色なのではないでしょうか?
とはいうものの鉄道会社としての取り組みとしては、
こうした細かいところから考えられること、思いつくことを一つずつ
やっていこうという“姿勢”は応援してあげたいです。

さて、停車中の車両は「いすみ207号」。
「いすみ200型」は、形式名は変わったもののご存知のように
昭和63年に「国鉄木原線」から第3セクター『いすみ鉄道』に転換された時に
導入された車両で、樽見鉄道の運転体験で使われているモレラ号
(ハイモ230-314号)とほぼ同じです。

私が乗車した列車は、「大原駅」発15:27の上総中野行きで、
これで車庫のある「デンタルサポート大多喜駅」をまずは目指しました、
車内はロングシートで、やはり居場所が無いというのが感想ですが、
肝心の乗客はそれほど多くなく、様々な経営努力はさておき、
将来の見通しの不透明さはひしひしと伝わってきました。

2011年07月01日 18時26分

房総半島横断(4)大原駅の土産物売り場。

大原駅の一角にはお土産販売コーナーがあり、様々な「いすみ鉄道グッズ」を
販売しています。

グッズの前に、まず上段写真の背景にある『横断幕』の様な絵は、
『いすみ鉄道』の沿線案内図となっており、駅名とその近くの主な名所旧跡が
一目で分かるようになっています。

さてその前にある“グッズ”ですが、“いすみ200型”や旧木原線時代に
走っていた“キハ17型・26型”と思しきの箱に入った
「トレインおかき」や、“ムーミン”関連や
“地元産品”(カレーもあります)等々、様々な商品が勢揃いしています。

小規模の鉄道会社による『グッズショップ』としてはそのアイテム数を考えると
頑張ったラインナップといえます。
最近、こうした食品を含め鉄道会社のオリジナルグッズは、一寸前までは、
現地に行かないと買えなかったものが、最近は『いすみ鉄道』で言えば
「いすみ鉄道webショップ」のように、多くの鉄道会社のグッズが
ネット通販で購入できますが、やはり「現地で買うのが面白い」と当たり前の
感想を書かせてもらいます。

また、ここ『いすみ鉄道』の「大原駅」は無人駅のため、
切符類は購入できませんが、今回私が房総半島横断で使用した
「関東の駅百選認定記念 房総横断記念乗車券」(1600円)は
この“グッズショップ”で購入しました。
私は、車内でそれが買えることを知っていたので、
その心づもりだったのですが、ショップに係りの方から「どこまで行きますか?」と聞かれ、「横断切符で五井まで」と答えたら、
「ここで買えますよ」と案内され、早速購入し、ホームへと向かいました。

2011年07月01日 8時03分

房総半島横断(3)大原駅の光景。

「大原駅」の左サイドが『いすみ鉄道』の“駅舎”になっています。

上段写真の自動販売機の並びの内、一番左側の黄色い自販機と
更にその左の不思議な何やらをUPにしたのが下段写真です。

ということで、私は早速、『いすみ鉄道』名物の「ムーミン」と
「いすみ200型」自販機の洗礼を受けたわけです。
自動販売機は、売っている商品ラインナップそのものは
普通の「自販機」ですが、その側面の塗装というか絵柄が「いすみ鉄道」車両と
なっており、今年の1月13日の「いすみ鉄道 社長ブログ」によれば
これは『いすみ鉄道カラーの自動販売機』だそうです。
またブログにはこの自販機が千葉県内各所に置かれ
『「1日3台黄色い自販機を見ると幸せになれる」って言われるとか、
散歩の達人(雑誌)に「都内のいすみ鉄道自動販売機めぐり」なんて企画して
もらえるようになりたい』ともありました。

“ありそうで無かった”こうしたオリジナル「自販機」ですが、
秀逸なアイデアと感じました。
出来うれば、もう少しこの自販機が前に出て、記念写真を撮れるようにすれば、
もっと面白いと思いました。

なお余談ですが、黄色の隣の赤い自販機も側面は車両の絵柄となっており、
“ほぼ”「キハ52型」で、その両方の自販機とも正面の最上段には
「ガンバレいすみ鉄道」の文字がありました。

私もここで一言!「ガンバレいすみ鉄道」。

2011年06月30日 8時08分

房総半島横断(2)外房線「大原駅」の今昔。

最上段写真は、平成23年6月3日の「大原駅」です。
中段写真は今を去ること32年前、昭和54年1月15日の「大原駅」です。
そして下段写真は、その当時の入場券で同年1月14日の発行です。

現在の駅そのものは、屋根の色は鮮やかになっていますが、
外形的には以前のままの姿を保っています。
また駅舎の中も、私が「わかしお号」を降りて改札を通った時、
その雰囲気が昭和の時代とさほど変わっていないことに驚くとともに、
何か懐かしさを覚えました。

ところで今回の房総半島横断は「東」から「西」へ向かいましたが、
昭和54年は「西」から「東」への旅でした。つまり「小湊鉄道」
(たしか当時は「鐵」では無かった気が・・・)⇒「国鉄木原線」
(今の「いすみ鉄道」)のルートでした。
ということで、大原駅の入場券は「木原線」を乗り終えた直後の
1月14日に購入し、そして「大原」で1泊し、翌1月15日に、
ここをスタートに“乗りつぶし”に出かけたため、「大原駅」の写真は
“1月15日”というタイムラグが発生しているのです。
※昭和の時代に“乗りつぶし”をしていた頃、私は『日付入り』で
写真を撮っていました。
今のデジカメの様に、プリントをする時に『日付』をいれるかどうか
選択できる時代が来るとは、夢にも思いませんでした。

2011年06月29日 18時07分

房総半島横断(1)いざ、外房線「大原」へ。

平成23年6月3日、先に書いた「小湊鐵道」の体験運転を前に、
「いすみ鉄道」~「小湊鐵道」と乗り継いで、房総半島を横断しました。

出発点は「蘇我駅」。
この日、新幹線からの乗り換えの際の手間と移動時間を考え、
「名古屋」~「品川」~「蘇我」と乗り継いで来ました。

で、ここから乗った外房線の電車は、「蘇我」発14:34の特急
「わかしお13号」。
私にとって多分、2回目の乗車のE257系500番代の
勝手な第一印象ですが、正面の表情は「キハ90系(キハ91系と
いうべきか???)に何となく雰囲気が似ているなあ」というものでした。
キハ90系は中央西線を走っていたので、見かけた記憶があったのですが、
残念ながら現役時代の写真は1枚も撮っていません。
※最初のE257系体験は、仕事で『幕張メッセ』に行った帰りの
「海浜幕張」~「東京」間でした。

そんな話しはともかく「大原」には定刻の15:11に到着しました。

話しは蘇我駅での電車待ちの時間に戻りますが、昭和の時代、
私が最初に房総半島に乗り入れた頃は当然の事ながら“京葉線”はなく、
今回、蘇我駅でこの電車を待つ間、京葉線のE233系や
内房線・外房線の209系等の4ドア電車が雁行する姿には
感慨深いものがありました。

2011年05月23日 8時04分

東京メトロの「節電ダイヤ」。

先週金曜日、久しぶりに東京出張でした。

東京メトロを始め、「節電ダイヤ」で運転している鉄道会社があるのは知っていたものの、名古屋に住んでいるとその実感はありませんでした。

写真は、有楽町線市ヶ谷駅で撮影したもので、池袋方面行きの時刻表です。
平日昼間の運転本数が減っているのが見てとれます。
(記憶間違いでなければ、震災前の昼間は6分間隔だった)

実際に利用してみて、若干本数とはいえ、削減はやはりそれなりに影響があるということです。
私もホームに行ったときに電車が丁度出たところで、次の電車まで、これまでよりも少し長い時間待たされることになりました。

致しかたないことではありますが、この状態が早く終息することを願わずにいられません。
一方で、この本数でも、電車は少々混んでいるような気はしましたが、ラッシュ時のような満員ということはなく、それゆえ利用者はまるでこれが日常であるがごとく行動していました。

2011年02月23日 8時09分

JR市ヶ谷駅の「囲碁モニュメント」。

東京のJR総武線というか中央線というか、
「市ヶ谷駅」の改札口を入って直ぐのところの床面に
写真の『囲碁モザイクアート「長生の図」』があります。
(平成22年12月2日に登場)
一昨日、丁度この駅を利用する機会があり、
情報としてこのアートのことを知っていたので確かめてきました。

市ヶ谷駅の近くに囲碁の総本山「日本棋院」があることでこのアートが
誕生したものですが、
石の配置は“適当”に置かれたものではなく、
ちゃんとした『詰め碁』だそうです。
「日本棋院」のHPによれば、アート名の『「長生」とは
同手順を繰り返すことにより永遠に石が死ぬことのない
珍しい形であることから、長寿を連想される縁起のいいもの』と
ありました。
私は「囲碁」を嗜まないのでなんですが、そういう説明を受けても
この白と黒の配列にどういう意味があるかはさっぱり分かりません。
※確か小学生の頃に父から囲碁の手ほどきは受けましたが、
 中学に上がる頃は・・・。思い出せません。

それでも「そういうものなのだろう」と思い、
取りあえず写真に撮っていたら
大多数の方は当然の事ながら、このアートの上を普通の床として
歩いていたものの、私を少し避けて通っている方達も見受けられ、
多分、このアートを眺める囲碁ファンが
日常的にいるのだろうと思った次第です。

2010年12月23日 18時06分

「鉄道が見える部屋」続編

7月22日から5回、「鉄道の見える部屋」をUPしましたが
今回は「新宿湘南ライン」乗車後、
12月3日(金)に宿泊した「東横イン高崎駅間前」の
14階(最上階)からの眺望です。

私が宿泊した部屋からは、上信電鉄の留置車両が
チラッと見えた程度でしたが、
部屋を出た突き当りに『テラス』(非常階段ではない)みたいな
スペースがあり、そこでこの写真を撮影しました。
●列車は「とき305号」です。

「東横イン高崎駅前」に宿泊ということで“ピン”と来た方も
いらっしゃると思いますが、
この日、私は「碓氷峠鉄道文化むら」で
『EF63運転体験』のための“学科・実技講習”を
受けることになっており、そのために前日入りで
このホテルに宿泊していたものです。

「碓氷峠鉄道文化むら」では私の様な遠方からの参加者を対象に
「高崎駅前」もしくは「横川駅前」のホテル・旅館を
紹介しており、14階の眺望の良い階での宿泊は、
ひょっとして『鉄』ちゃん向けのホテルのサービスではないかと
一瞬思ったほど。
但し、事の真偽はわかりませんが…。
でも、私にとってはラッキーな一日の始まりでした。
※前日は日が暮れてからのチェックインで
 眺望までは確かめてはいませんでした。

2010年12月23日 9時00分

湘南新宿ラインと署名活動

最近、署名活動と言えば「名古屋市議会リコール」が
全国的に話題になりましたが、
こちらは群馬県の安中市商工会主導で平成20年から行われている
「湘南新宿ラインを信越線に招こう!!」という署名活動です。
※この“チラシ”の下に、署名をする用紙がついていました。

写真では分かりにくくて恐縮ですが
「湘南新宿ライン」の説明と
「湘南新宿ライン」がもたらすであろうメリットについて
書かれています。
主なメリットとしては
●県外からの誘客。
●人と文化の交流によるあらたなビジネスチャンス。
●「横川」まで3時間、3,680万人の誘致。
●安中市の文化財・観光資源の活用。
●地域の自立化
等々があげられ「署名活動にご協力を」と締められています。

これまでにどれほどの署名が集められたか等は不明ですが
地道な活動は続いているようです。

6月29日にUPした山陽本線上郡駅の「直通ダイヤを
復活しましょう」とは異なりますが、
『足』としての鉄道への期待は相変わらずといった気がします。

それでもしも「湘南新宿ライン」が信越線に乗り入れるとしたら
どんな車両運用になるのでしょう?
現在の信越線の各駅のホームが15両対応かどうかもありますし
そもそも「籠原」~「高崎」の各駅のホーム長にもよります。
その場合、「籠原」で落としている5両が信越線に
乗り入れるというのが現実的であろうなど
この「チラシ」1枚で妄想を広げることが出来る私は何者?

2010年12月22日 18時04分

関東平野大縦断の旅(E231系)。

写真は小田原駅停車中のE231系です。
定時運転であれば小田原発15:04、高崎着18:01。

「湘南新宿ライン」については今更説明することは無いのですが
昭和世代の私にとって、東海道線(横須賀線)と
高崎線(東北線)が直通運転するなど
未だに信じられない状況です。
※その前に、横須賀線と総武線の直通も私には時代の変わり目を
感じさせるだけのインパクトがありましたが
さすがにこちらは「いつの時代の話しだ」と言われそうですね。

ところで今回、「湘南新宿ライン」は
ほぼ全線で混んでいることもあり、さすがにロングシートは
“辛かろう”と考え、950円也を別途支払い、
グリーン車の2階席に乗り込みました。
(「なあ~んだ」という声が聞こえそうですね)
先に書いた奥羽本線の701系ではロングシートで耐えましたが
こちらには“逃げ場”があって本当に良かったです。

12月3日と言えば、関東地方では「強風」が吹き荒れ
各地で列車が止まったりしていました。
この『3660E』も、小田原は定時だったのですが
国府津を出て直ぐにノロノロ運転となり
更に強風の影響で各路線が遅れていることもあって
遅れはドンドン広がり、高崎駅にはそれでも予想より早く
30分弱の遅れで到着しました。
●途中の「上尾」で、本来はこの電車の後続で
出会うことの無い929M(前橋行き)を追い抜くなど
普段は体験できないこともありましたが、
利用客の皆様ご苦労様でした。

もう一つだけ!グリーン車の話しですが
大船~大宮間は結構乗客が多く、しかも都心部で降りずに
直通で乗る人が意外に多い印象でした。発見です。
※グリーン車なら「大船」~「大宮」間を
もう一度乗っても良いかなと思っています。
今回は大都会の風景を堪能しようにも既に日没後だったので…。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2021年2月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!