鉄道ダイヤ情報400号記念イベント「鉄夜博」。私の当選番号は364。18:30開場とのことでしたが、とにかく暑い日だったこともあってか10分ほど早く中に入ることができました。
今回の2度目の訪問ですが、何せ人が少なくゆったり気分。
腹が減っては戦が出来ぬとばかりに事前に申し込んでいた「鉄カツダイヤ弁当」でまずは夕食タイム。
パンチの効いた海苔のデザインだけでも十分にノックアウトされました。
私にとっても今回の目玉はやはりEF551。ムーミンの名で親しまれているこの機関車ですが、恐らく、いや間違いなく私が見たのはこれが初めてです。今回はこの機関車が戦時中に機銃掃射を受けたこともあるという話も聞くことができ、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
最後に鉄道ダイヤ情報/助川編集長と2ショットで記念撮影。いい思い出が出来ました。(ブログ掲載許可済み)
最後に「鉄夜博」参加記念のタオル。「SLダイヤ情報」創刊号の表紙を飾ったC58365が描かれています。
実はもらった時に直ぐにピンと来ず、間を置いて「創刊号」だと気付きました。どれだけの方が「オっ」と思ったかは分かりませんが、C58と言えば「SL銀河」のイメージが定着しているのでそう思った人もいるかも…。
それも含めて1つの鉄道趣味誌の大きな節目に立ち会えたことは感慨無量で、有給休暇を取って遠路はるばる大宮まで来た甲斐がありました。
今日は8月にいよいよ本当の終焉を迎える寝台特急「北斗星」の余談。(写真は今年の1月27日、札幌駅にて撮影)
1988年3月13日、寝台特急「北斗星」が運転を開始しました。それを記念して作られたキーホルダー(と、しおりのセット)が縁あって今、私の手元に来ています。
ケースに入っていては、中が良くわかりませんので蓋(ふた)を取ってみました。
上蓋には、
津軽海峡線“北斗星号”
上野~札幌間縦貫運転記念
1988.3.13
JR東日本東京圏運行本部
とあります。
この手の情報に疎いので何ですが、恐らく市販品ではなく関係者もしくは乗客に記念品として配布したものと思われます。
キーホルダーの表面と裏面。本州と北海道が鉄路で繋がった興奮と感激が伺えます。
同封の説明書で、JR東日本がこのキーホルダーを「マジックキーホルダー」として実用新案の申請をしていたことを知りました。鉄道会社がこうした本業と直結しているとは言い難いことにも全力で取り組んでいたことからも、如何に青函トンネル開通という出来事のインパクトが大きかったかと言うことを改めて実感させられました。
平成26年5月30日(金)のイベントはこうして終わり、次の目的地に移動です。
上毛電鉄西桐生駅からJR両毛線桐生駅へは徒歩5分。実はデハ101で西桐生駅にいた時、停車時間を利用して桐生駅のコインロッカーに大きな荷物は預けていました。(社長さん自ら案内して下さいました。一生の思い出です)
以前、駅や観光地にあるコインロッカーは少し大きなカバンだと入れることが出来ませんでしたが、キャリーバッグが広まってからだと思うのですが、ビッグサイズのコインロッカーが普及し、長旅の荷物を駅に置いて身軽に出歩けるようになりました。多分、間違いない。
ここからは16:34発211系各駅停車で小山駅を目指します。この日は仙台まで行きそこで泊まりとなるのですがここで翌日からの日程を紹介。
31日(土)は運行を再開した三陸鉄道北リアス線「お座敷列車/北三陸号」、南リアス線に乗車。そして6月1日はJR釜石線「SL銀河」に乗車です。
運転体験を終え、解散場所の「赤城駅」を目指します。
大胡15:33発はフェニックスレッドの3号車。赤城駅着は15:53でしたが、私はそのままこの電車で
西桐生を目指します。(理由はまた後日)
で、ここから午前中のデハ101同様、東武特急「りょうもう36号」とのデッドヒートが始まりました。何せ赤城駅発は両列車とも15:57の同時発。
最初の内は上毛電鉄700形が健闘していたのですが、それも束の間の出来事でした。例えは飛躍しますが私は山手線と京浜東北線の併走でも結構、胸がドキドキします。(久しぶりに筆が滑っています)それがこのシチュエーションともなれば言わずもがなの展開です。
そんななんやかやで西桐生には17:03に到着。改札を出て振り返れば高校生の大群が電車に飲み込まれていきました。
※この写真を撮る前はもっと学生が一杯いた!
※高校生の通学定期には補助金が出ているようで、更に鉄道会社としての努力もあって昨年度は前年に比べ乗客数が僅かだそうですが増えたそうです。
上毛電鉄社長の古澤和秋さんから修了証を頂き、この日の運転体験を終えました。
さて話は変わり、登録有形文化財が多い鉄道としては私の頭の中では天竜浜名湖鉄道・わたらせ渓谷鐵道が直ぐに思い出されますが、「鉄道」に乗ってもらう動機付けとしては、今ある資産の有効活用と言う面と、地元の人に見直されるチャンス作りの両面で素晴らしいアイデアだと思っています。(この写真は改札内から撮影)
その登録有形文化財・大胡駅は所謂「文化財」として見栄えが良いかと言うとそんな感じはしないのですが、創業時の姿を今に伝え、またこれからも希少な昭和を後世に残していくという意味合いは大きいと思います。
さて駅舎からホームに向かう構内踏切の所にベンチがあります。このベンチは「しあわせなベンチ」と名付けられているようで、捨てられる直前に拾われた命のようです。「わたしにすわって たいせつなひとと しゃしんを とってみてください。きっと しあわせな きもちになれますよ。」とありましたが、残念ながら私の大切な人は私と鉄活をともにすることはありませんので、せめて二人で座った気分でこの写真を撮りました。
そして駅のホームからは可愛い「ハートマーク」も見られます。冬にイルミネーションだそうですがこのように1年間、通しでここで見られます。気持ちがホッコリ優しくなりました。「Jomo Dentetsu」ラブ。
※大胡駅の駅名標の上にも“なにか”があります。メルヘンです。
今回の運転は片道およそ200メートル。
信号旗を持つ方のところで停止、発信を繰り返して進みます。
終点が見え始めました。
線路の上に車止めが置いてあるところの少し手前の係りの方のいるところが終点です。今運転している運転台がデハ、つまり電動車サイドで、付随車との運転感覚の違いを楽しむことが出来ます。
その終点で左側を見るとデハ101の模型があり、まるで私たちの運転を応援してくれているかのようでした。
クハのエンドから運転体験の線路を見るとはこんな感じ。
これ以上は皆さんのこれからのお楽しみのためにここでは触れませんが、運転は何度やっても「楽しい」というのが素直な私の感想です。ここ上毛電鉄の運転体験は8000円と値段が手頃なのと、片道の距離200メートルも程よい長さで、これでデハ101も運転できれば申し分ないのですが、流石にデハ101はプロでもその運転に習熟が必要とのことで、今の所叶わぬ夢となっています。
さて運転体験の順番が回ってきました。
いよいよジュエルピンクのデハ715+クハ715の運転です。
中には制服も用意されており、その制服の中でも奥に架かっているのは少しデザインが異なっており、それは女性用。そうっ!今回は女性の参加者がおられたので用意されていました。これまで幾多の運転体験に挑戦してきた私ですが、豊橋鉄道の運転体験以外で女性の参加者を見かけるのは初めての事でしたが、本職の女性運転士が多くなっている時代でもあり、鉄道趣味における女性の増加、裾野の広がりを実感しました。
さて私も制服で体を包みいよいよ出発進行!です。
(余談)家族からは「来年の年賀状用の写真だね」と言われました。自分で言うのも何ですが、「似合っています!」。