電車庫の中で修復中のデハ104に乗ることが出来ました。
網棚に「萌え~っ」と60代の鉄ちゃんが恥ずかしげもなく心の中で叫びました。(笑)
皆さんもこの機能美に惚れませんか?
ところでここでデハ100形のプチ情報。デハ101とデハ104では吊り掛け駆動の走行音が違うそうです。この話は、デハ101で西桐生を往復した時、その走行音の重厚感に聞きほれたのがきっかけで、上毛電鉄の方との雑談時に「デハ101は音が良いですね」と話しかけたら、「デハ104とは音が違うんですよ」と返ってきました。何とデハ101は貨物を牽くためにモーターを換装しているのだそうで、それゆえ「音鉄」の方に評判が良いそうです。もしデハ101に乗ることはあれば是非、その音に耳を傾けて下さい。私がこれまで聞いた吊り掛け音の中では間違いなくトップクラスです。それにしても何でも話しをしてみるものですね。
さてこちらは軌道自転車。車庫内に見学用に飾ってあるのではなく、ほんの数メートルですが実際に漕ぎました。これが意外と面白い!
本物の電車の運転体験だけではなくシミュレーターでも“運転体験”をしました。
画面は当然、上毛電鉄!実車に行きつくまでも飽きさせない工夫が一杯の運転体験会です。
電車庫の外にも線路が繋がっています。何のためにあるかは、車庫の見学会の時などに上毛電鉄の方に聞いてみてください。
※上毛電鉄では車庫の見学については常時受け付けているようです。興味のある方はこちらのHPを参照してください。
平成26年(2014年)5月30日(金)は思いで深い日になりました。
電車庫の700形第2編成で、記念すべき経験をしました。
それは打音検査。私がハンマーで叩いているのは台車のネジですが、これが4つあるうちの一つだけ緩めてあり、それを順番に叩いていくと一つだけ確かに音が違うのです。今回は素人でも分かるように大きくネジが緩めてありましたが、実際の(本職による)作業時には、微妙な音の差でほんの僅かなネジの緩みを発見するそうです。
こちらは動力を伝達していくベルトの造形美。登録有形文化財の「大胡電車庫」の建屋の中で、一番文化財“らしさ”を感じさせてくれる装置かもしれません。
UPにするとこんな感じ。パズルを解くような面白さもあり、如何にも『工場』という感じがします。昭和の時代、ありふれた景色だった気もします。
上毛電鉄の大胡電車庫の中に、小さいけれど思わぬお宝がある「記念資料館」があります。
中はこの写真×2ほどの広さです。ヘッドマークと言った「らしい」ものもあるのですが、ここの面白さは工具類が充実していること。何でもいいから展示しようという乗りかもしれませんが、私はこうした意外性は結構好きです。
そして上毛電鉄の方が特に丁寧に説明してくれたのがこの装置。私も初めて見ました。これが整流器。
整流器は交流で送られてきた電気を、鉄道用の直流に変換する装置で、直流電化された鉄道事業者にとっては必需品中の必需品です。ガラス製品?と言った感じで、その形が何とも怪しいのですが、これが本物の整流器だそうです。
正直言って、その仕組みはさっぱりわかりませんでしたが、この時代がかった機械に「いいね!」です。そうそうっ、今はこうした整流器は使っていないそうです。
西桐生駅のホームに出てみました。
そのレトロ感たっぷりの光景の中にありデハ101の姿はそのまま開業当時を髣髴(ほうふつ)させます。
ただそこだけを切り取ればそうなのですが、周りはやっぱり平成かな?
さてツアーはここから「大胡電車庫」に向かいます。そして赤城駅が近づいて来た時、何と「りょうもう号」と併走。もっとも愛知県一宮市でかって繰り広げられた東海道本線「こだま号」と名鉄「パノラマカー」のような互角の競争(私は見たことはありませんが…)ということには至らずでしたが、それでもなかなかいい勝負でした。
りょうもう号は10:37の定時に赤城駅到着。これを見られたのは結構お得感がありましたが、果たして上毛電鉄がこの出会いを狙ってダイヤを作ったかどうかまでは定かではありません。
そしてデハ101の降り際に車内を撮影。緑色のシートが印象的です。
2014年5月30日(金)、正式名称「上毛電気鉄道大胡電車庫運転体験ツアー」の始まり始まりです。実はこのツアーの集合時間は赤城駅改札前に9:10。ツアーの申し込み時に「りょうもう号で行きたい」と担当者の方に相談したところ「事前に分かっていればOKです」ということで取り敢えずやるべきことを済ませたら早速ホームへ向かいます。
午前9:45。最初のイベントである「デハ101」の乗車です。
1928年(昭和3年)という超ベテランですが、博物館の動態保存電車であってもそうだよね、と言いたくなる電車が本線を走ってきました。いい顔をしています。
ホームに進入。でも私と同様な写真を撮っている方はもう一人だけで、「鉄」ちゃんツアーであることは間違いないのですが、まあ意外でした。
この電車に乗り、写真の方向、西桐生に向かいます。東武線と線路が繋がっているんですね。等ということはさておきこの日の中身。
1)デハ101に乗車し、赤城⇒西桐生⇒大胡
2)700形電車で運転体験
3)大胡電車庫見学
2)と3)は1班・2班に分かれ、順番は替わります。ところで上毛電鉄の担当部署は「総務部」。HPで最初にこの情報を見た時に「へーっ」と思いました。勿論、社内の全部署の協力があって成り立つイベントですが、運転体験で総務部が担当と言うのは私にとっては初めてだと思います。
りょうもう号はJR両毛線をオーバークロスし、いよいよ目的地「赤城」駅が近くなってきました。因みに私の乗っていた1号車の乗客はほんの数人で殆ど空気を運んでいる状況でした。
東武桐生線に最初に乗ったのは先に書いた上毛電鉄と同じ昭和55年の4月5日。正直に言って全く記憶がありません。でもその当時ときっとあまり変わっていないのだろうなあなどと思いつつ下車しました。
それでも確実に変わったといえるのは上毛電鉄のホームにある「ICカード」の読取機。今回、乗車前に赤城駅までICカードが使えるかどうかを確認していませんでしたが、やはり使えました。
まずは上毛電鉄運転体験の受付けをし、駅外で駅の外観撮影。私にとってはお約束の行動とはいうものの、今回は集合~受付~移動開始までの時間があまり無く「駄目もと」で両毛電鉄の担当者に聞いたのですが、さすが私たちのような部類の人間の扱いに慣れているというかあっさりOKが出ました。