2010年11月17日 9時00分

炭鉱トロッコ列車を乗り終えて。

恥ずかしながら、乗車直後の私です。

他のお客さんがたまたま近くにいなかったので
こうして悠然と乗っています。
もしも、この博物館に多数の入場者がいて
周りに家族連れがいた場合を考えると
私の年齢で、しかも一人で来て
如何にもこの炭鉱トロッコ列車に乗るが目的ですとばかりに
この“人車”に乗り込み、記念写真まで撮るのは
勇気が必要そうです。

「北海道鉄道博物館」と「炭鉱トロッコ列車」の
2つの纏めですが、
ビルの6階という決して条件の良くない場所に
『よくぞ作ったもんだ』に尽きます。
また、函館駅のど真ん前という立地は賞賛に値します。

特に「トロッコ列車」は、「博物館」と違い
『モノ』を持ち込んで展示方法を
工夫すればよいという訳ではなく、
線路を敷き、そこを『安全に走らせないといけない』訳で
あくまでも私・個人の意見ですが
「ここに作る」ことを決めた決断にまずは拍手。
多分に“遊び心”からの発想とは思いますが
上手くここが「函館」の新名所に育ってほしいと
名古屋から祈っています。

(余談)
話しが飛びますが、カラマツトレインが運営する
北海道三笠市の「三笠トロッコ鉄道」に
行ってみたくなりました。
ただ子供が小さかった頃に一緒に行けていたなら
どんなに楽しかったであろうと思いつつ…。

2010年11月16日 18時13分

炭鉱トロッコ列車の走行する再現坑道。

「炭鉱トロッコ列車」が走る距離は5~60メートルほどと
思われましたが、それを2周するのがここの流儀です。
●炭鉱トロッコ列車/乗車料金…500円。

この列車、最初の1周目は程よくゆっくり走ります。
暗い“坑道”の左右に再現・展示されている採掘所などは、
一周目にじっくり観察することをお勧めします。
※大型テーマパークのライドの造形物とまでは
 言いませんが、ちゃんと作っていると見受けられ
 “大人”の鑑賞に耐えます。

2周目は、“機関車”の性能の限界に挑戦するがごとく
全速力での走行となり、もの凄くスピード感がありましたが
自転車の普通の速さほども出ていたかどうかは疑問です。

ただ、カーブの半径が半端でなく小さく、その振られ具合は
例えるならジェットコースターの気分でした。
(一度乗れば決して大袈裟ではないと思ってもらえるはず)
台車にしっかりつかまっていないと危険なほどです。
(例によって筆が滑っています。大袈裟過ぎ!)

まあ、これで乗車料金と見合うかどうかと問われれば
1周目の所要時間は2分も掛かっていないだろうし
2周目に至っては1分程度でしょうから
「個人差」が大きいだろうという半端な結論しかありませんが
少なくとも私はこういうギミックは好きです。

リピーターになりますかと問われれば「???」ですが
1回なら「花○(はなまる)」の“お勧め”です。
但し、責任は取れません。悪しからず。

2010年11月16日 9時00分

北海道鉄道博物館の「炭鉱トロッコ列車」。

「ジャカジャン!」という効果音を思わず出したくなりました。

いよいよ「北海道鉄道博物館の…」というか
「カラマツトレインMEGA函館店の…」というかは別にして
今回の北海道の最大の目玉(?)と言っても良い
「炭鉱トロッコ列車」です。

行く前の予習として、「炭鉱トロッコ列車」について書かれた
HPやブログを見ていたら、『人力』でかつ
『お客も力仕事での参加』型とか書いてあり、
結構ビビッていたのですが、
実際には電気動力と思われる不思議な“機関車”が
牽引するものでした。

この“機関車”は、私の憶測では
「スズキ」の『セニアカー』の改造車。
※“運転士”さんの座席の後ろに「SUZUKI」の文字が
 あったのと、“機関車”全体の雰囲気から推理。

“機関車”の後ろが“人車”で、
一応4人乗りとされていましたが
私の実感では大人なら2人程度で満席。
なおかつ、心行くまで満足したい時は
一人で乗るのが一番と思いました。

なお、運転士さんは「カラマツトレイン」の店員さんです。
※出来れば演出効果を高めるため、坑内作業員の作業服とかで
 運転していただければもっとこの「炭鉱トロッコ」の
 雰囲気を楽しめたかも…。

2010年11月15日 18時15分

DE15のラッセルヘッド。

(写真は、2010年「海底力モニター体験会」参加時に撮影)

写真のDE15のラッセルヘッドは、
今年の2月、「JR北海道釧路支社」と
「くしろ圏広域観光推進コンソーシアム」が共催した
『冬のSLと石炭のマチ・釧路』というツアーで、
JR北海道釧路運輸車両所を訪問時に撮影したものです。
このブログでは、このツアーの様子を2月下旬~3月上旬で
UPしたのですが、JR北海道釧路運輸車両所の話題は
UPしていません。
当時は、このブログを始めたばかりで
毎日どんな内容を書けばブログとして皆さんに
楽しんでもらえるのかと、もの凄く不安な日々を送っており、
そうこうしているうちにUPする機会を逸してしまいました。

話しを本題に戻し、改めての確認ですが
写真は「DE15 2510」のラッセルヘッドです。
その右端の真ん中より少し上に、グレーのカバーが
掛かった部分があるのを確認できますでしょうか?

ここにDE15機関車との連結器があり、
昨日・今日UPしている「DE1(空白)511」が
本当にDE15なら、その空白部分に連結器があって
機関車とラッセルヘッドが繋がれることになります。
※ご存知の方も多いと思いますが、DE15と
 そのラッセルヘッドの連結は一箇所だけではありません。

正直に白状しますと、私はラッセル等の除雪車両は
決して詳しくはなく、
釧路運輸車両所でこのラッセルヘッドを見ていなければ
「DE1(空白)511」が「DE15」とは思わず
『“変な”DE10』で終わっていたと思います。

2010年11月15日 9時00分

北海道鉄道博物館「DE1(空白)511」の裏側

「DE1(空白)511」の裏側という“タイトルは
何のひねりも無く、写真の通り、本当に裏側です。
そして昨日書いた通り、単なる鉄板1枚の表裏であり、
「だから何なのだ」とさえ言いたくなる世界です。

さて私・個人の問題ですが、少し変わった所に拘る性癖があり、
“表”側を見るのも好きですが
実はこうした“裏”側を見るのが大好きです。

まあ、普段見られないところを見るのは楽しいというか、
はたまた怖いもの見たさというか、
例えば鉄道会社の整備工場を見学に行ったりすると、
『興味津々』でピットに入って車両を下から眺めたりすれば
必要以上に写真を撮ったりしながら
『至福の時間』を過ごしています。
(まあ「鉄」ちゃんにありがちな行動とも言えますが…)

話しをDE1(?)の裏側に戻しますが
やはり普段、見ることはありませんし、
この状態は「解体」しない限り臨めません。

それにしてもあまりのシンプルさに少々驚いたというのが
本当のところで、考えてみればこれで当然なのですが
瞬間、そうした当然の思考が止まっていた自分が面白いと
自己分析をしてみました。

(追伸)他の展示物は、是非、ご自身でお確かめ下さい。

2010年11月14日 18時59分

北海道鉄道博物館に行って来ました。

10月30日(土)、31日(日)の2日間の
北海道「鉄」生活は、ある種「宝の山」状態でしたが
いよいよそのトリを飾る『北海道鉄道博物館』です。
※『宝の山』は、一寸(ちょっと)どころか
 相当に大袈裟な表現ですね。失礼。

ということで、函館駅前の「WAKO」6階に
今年の4月オープンしたばかりの
『北海道鉄道博物館』と、炭鉱トロッコ列車を紹介します。

この博物館は、鉄道ショップでは多分、日本最大手の
「カラマツトレインMEGA函館店」の中に
あるというのがその立地についての
おそらく正解な表現であろうと思います。

なお、名前は“北海道”とは謳っていますが
少々誇大であるという印象は、多分、
ここを訪問した全員が同じ感想を持つのでは?
但し、これは見ての“満足感”とは別物でして
その展示物は昭和が満載で、私は結構楽しめましたし、
入場券の500円は十分に価値があったと思っています。

小さいながらも“北海道”をテーマにした収集は
結構頑張った印象で、これからの更なる展示物の向上にも
期待が持てそうです。
でも笑っってしまったのは写真の博物館の入り口に鎮座まします
『利尻』のヘッドマークをつけたDEです。
(見えている部分が全てで、そこから先は何も無し!!)

このDEは一瞬、『DE10』かと思ったのですが
よく見ればナンバープレートの真ん中部分に何もなく
「DE1(空白)511」しか数字はありません。
で考えるにつけ、こういうナンバープレートの
形態になりうるのはDE15のラッセルとの連結器が
あったが故としか思えず、私はこのヘッド部分は
「DE15 1511」のものであるという
結論を導き出しました。
※博物館に確認を取っていませんので、正解どうかは不明。

『北海道』らしさを演出することを考えれば
雪国限定機関車のDE15の展示は納得できます。
(この機関車が「利尻」を牽いたかどうかは別にして…)

2010年10月15日 17時30分

「愛岐トンネル群」は国内最大

今朝(10月15日)、朝食の際に中日新聞を見ていたら
21面(愛知総合)に
「愛岐トンネル群」“明治建設で国内最大”の記事を
見つけました。

愛知県の春日井市と岐阜県の多治見市にまたがる
「愛岐トンネル群」については4月11日に行われた
「中部産業遺産研究会」による見学会に
私も参加させていただき、
その模様はこのブログでも4月12日からUPしました。
※写真はその見学会の際に撮影したもの。

今回の記事はその見学会の案内役でこのトンネル群を
発掘し、保存・再生活動を行っている
春日井市のNPO法人「愛岐トンネル群保存再生委員会」
調査した結果、明治期に建設されたトンネル群では
群馬県の「碓氷峠のトンネル群」よりも2基多い
13基あることが分かったというもの。

「愛岐トンネル群」は『旧国鉄中央線の隧道群』の名称で
経済産業省の近代化産業遺産群に選定されているのは
ご存知の方もいると思いますが、
「碓氷峠のトンネル群」も『旧信越線碓氷峠の関連遺産』として
同じく近代化産業遺産群に選定されており
なおかつ「碓氷峠」は“国指定”の
『重要文化財(建造物)』でもあり
私なんぞは、今後の調査次第ではあるものの
「ひょっとしたら」等、あらぬ妄想を描いてしまった次第です。

「愛岐トンネル群保存再生委員会」の方たちは全くの手弁当での作業なので
調査は大変だとは思いますが、今後に期待したいです。
なお、来月11月23日から28日まで
このトンネルの見学会が行われます。
詳しくは上記の会の名称にリンクが貼ってありますので
ご参照下さい。
私・個人的には「鉄」の方のみならず、
一般市民の幅広い人に見てほしいですし、
また参加されたら、会の方の説明を是非、お聞き下さい。
この説明を聞いて初めてこのトンネル群の“価値”が
本当に理解できると思っています。

2010年04月16日 9時06分

愛岐トンネル群を守ろう!

NPO法人「愛岐トンネル群保存再生委員会」では
産業遺産としての
トンネルの保全のため、募金を募っています。
現在、380万円の寄付が寄せられていますが
目標の1500万円にはまだまだ届きません。

なぜ募金活動か?
実は、春日井市にあるトンネル群は
民有地であり、今回もそうですが
所有者の了解を得て
歩道の整備も含めた保全活動を行っています。
※普段は施錠され、立ち入りはできません。
 行けばいつでも見られるわけではありません。

会では、その土地を買い取り、
歩道を更に整備して公開することを目標にしています。
所有者も趣旨を理解し、買い取りの時期を
待っている状況と聞きました。

賛助金は1口1000円。
領収書は写真の『硬券』です。
相当に「鉄」っぽいですが、
実質は市民運動になっています。

2010年04月15日 9時14分

旧中央線は、とんでもない路線だった。

こちらは、旧・隠山第二トンネル。

レンガが7層にも渡っているのが
写真で確認できますでしょうか?

昨日の5層積みでも、
十分に大変な工事だったようですが
ここはそれを上回る難工事であっただろうと
推測される証明です。

山側からの圧力が非常に強く、
片や川側からの圧力はさほどではない場合、
110年前の工事技術では
こうしてレンガの層を厚くすることで
しのいだようです。

この日の愛岐トンネル群見学会で、
「廃線鉄」ではない私も
思わず、先人たちの努力と汗の結晶を
見て回ることの面白さを知りました。

今回は、見学会のほんの一端を紹介しましたが
「愛岐トンネル群保存再生委員会」では、
定期的に見学会を開催しており、
そこで是非、話しを聞いてみてください。

2010年04月14日 9時05分

旧中央線のレンガトンネル

写真は、旧中央線で定光寺駅を出て直ぐ、
全長76メートルの
「玉野第三トンネル」の入り口の
レンガ積みです。

レンガが5層になっているのが
分かっていただけるでしょうか?

この5層は、入り口だけではなく
トンネル全体にわたっていて
このレンガで、トンネルを支えていたそうです。

もっと地盤が良いところでは
3層のレンガ積みもあるそうで
この庄内川沿いの線路の建設が
如何に難工事だったのかの
証だそうです。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!