2010年07月11日 9時01分

木曽森林鉄道 王滝本線 大鹿停車場

木曽森林鉄道 上松から25.6キロの王滝本線大鹿停車場です。
出発してから1時間20分強の朝10時過ぎです。

ここで何枚かの写真を撮影しているので
多分、10分以上は停車していたのでしょう。

険しい山の中に「なんでこんな開けた場所があるのか?」と
言いたくなるくらい広々とした停車場という
記憶はありますが、それしか記憶がありません…。

ところで今回の「木曽森林鉄道」のブログを書くにあたり
何せ36年前のことで記憶が定かではなく、
かつ行動を記録したメモもなく
何せフィルムなのでデジカメのように撮影日時の記録もなく、
撮影日、撮影場所を特定するのに思い切り
日数がかかりました。
※今のデジカメは様々な撮影データが記録されるため
 写真を整理するには本当に便利です。
 GPSデータを入れれば場所も特定できますよね。

(撮影日の特定)
1)7月25日日付の中央本線「須原駅」の入場券。
  7月27日日付の中央本線「上松駅」起点の乗車券。
2)フィルムを撮影したと思しき順番に並べる。
 ※ネガは帯状に連続した状態で残っていたので
  撮影順の予測がつく。
  ポジはマウントされていたが、そこには
  撮影順が書いてあった。
 ※当時、私は大学生ゆえカメラは
  1台しか持ち歩いていません。
  ところが今、私の手元に残っているモノクロ・カラーの
  ネガの撮影枚数を考えると殆どの場合、
  1本分撮りきらずに交換していることになり
  捜しきれていないフィルムがありそうです。

(撮影場所の特定)
1)参照した書籍等の写真と見比べ、
 「特徴的な建物」等を見つけ照らし合わせる。

そんな風に絞り込んだ情報を元に今も
このブログを書いており、多分、情報はほぼ正解とは
思っていますが100%の自信は…。

皆様方の中で私の情報の誤りに気付かれた場合は、
是非ともコメントをお願いします。

2010年07月10日 18時03分

木曽森林鉄道 上松駅

木曽森林鉄道は、昭和49年9月26日(木)に乗りました。

25日に上松に入り、旅館で一泊。
※旅館は何と、相部屋。しかも相手は中年のご夫婦でした。
 その当時は、満室だとこのようなことが稀にありました。
 後から旅館に入った私は、ある種の気まずさはあるものの
 相部屋を快諾してくれたこの夫婦に
 ものすごく感謝しました。

朝、旅館を出て「上松運輸営林署」で許可をもらい
「みやま号」に乗り込みました。
森林鉄道への乗車は“無料”の代わりに「乗車証」が必要で、
何かしらの手続きをしました。(内容は覚えていませんが…)
当時、木曽森林鉄道は縮小に次ぐ縮小で
かつ一般の乗客(観光客)が乗れる唯一の王滝本線も
昭和49年10月には乗れなくなるということで
乗客の殆どは地元というより
観光客だったと覚えています。

午前8時40分、いよいよ木曽森林鉄道王滝本線
上松発本谷行き48.1キロの旅が始まります。

(このシリーズの参考文献)
1)ネコパブリッシング「木曽谷の森林鉄道」
  著者:西裕之
  ●今回の木曽森林鉄道の列車の各停車場における発着時間は
   全てこの本にある「王滝本線夏基本ダイヤ」を
   参照しています。
2)上松運輸営林署「森林鉄道を訪ねて」昭和38年刊
3)上松運輸営林署「管内概要 昭和46年度版」

2010年07月10日 9時04分

赤沢休養林 赤沢森林鉄道Ⅲ

復元された木曽森林鉄道(赤沢森林鉄道)は、
所々に、遊歩道から隔離され木曽森林鉄道の時代そのままの
雰囲気を今に伝える場所が結構あります。

この橋もその一つ。(と、私は思いました)
使われている機関車も、実際に木曽森林で
走っていた機関車のデザインそのままなので
その走る姿は、昭和の時代、「SAKAI」
新製登場時はかくあったであろうと彷彿させます。

ということで写真は、所詮自己満足ですが
この赤沢復活に合わせて作られたトロッコ客車を
入れないように狙ってみました。

ところで「乗り鉄」はどこまで「乗るか」かという
究極の命題があります。

私は、2本のレールがあれば(モノレールも含め)、
とりあえず乗ってみたいと思っていますが、
この赤沢を含め、そうは簡単に行けない場所に
あることが多くなかなかこなしきれません。
まあ、暇を見つけてボチボチといったところでしょうか。

2010年07月09日 18時35分

赤沢休養林 赤沢森林鉄道Ⅱ

赤沢森林鉄道は、森林鉄道記念館前から丸山渡の
片道を乗車し、丸山渡からの帰りは写真撮影をしながら
ゆったり森林浴散歩をしました。
(片道1.1キロだから歩くには程よい距離)

『夏休みだから』撮影できる場所は無いかと思いつつ
結局、この場所にしました。

シャッターチャンス的には若干、微妙ですが
所詮「乗り鉄」のついでということで
お許しください。

実は、そのその昔、木曽森林鉄道の現役時代に
この「赤沢」ではありませんが乗ったことがあり、
その時、本当に川べりを走っていた思い出があり
夏には、親子連れがこのように
川遊びをしていただろうというイメージでした。

復活とは言え、所詮「遊覧鉄道」と侮るなかれ、
乗って楽しく、撮影して楽しい赤沢です。

2010年07月09日 9時00分

赤沢自然休養林 木曽森林鉄道(赤沢森林鉄道)

長野県上松町にある「赤沢自然休養林」に
木曽森林鉄道が復元され、実際に乗ることが出来ます。
詳細は、皆さんの方が詳しいかと思いますが
私は、平成17年8月16日に
遅まきながら乗りました。
●森林鉄道記念館前発12:00 丸山渡行き

昭和62年に復活した「赤沢森林鉄道」、
平成8年には写真の機関車(北陸重機工業製)が
「SAKAI WORKS」の機関車を模して新製され、
更に昨年、同様の機関車が1台増備されているそうです。

何で今頃この話し?
そろそろ夏休みも近づいてきたので
家族連れで遊びながら「鉄」も堪能できる
お勧めスポットでも書こうかと思った次第です。

とは言うものの、私は8月の夏休みの真っ只中に
一人で車を走らせ、乗りに行ったのです。(悲し過ぎる…)
ところが、1人なんて私だけかと思いきや
そうではなかったというのが、さすが「鉄」魂!

2010年06月20日 19時05分

黒部峡谷鉄道 欅平駅

黒部峡谷鉄道「欅平駅」からは、
当然のことながら選択肢はありません。
※欅平から黒部ダムに向かうルートだと、
 大町トンネル経由で長野県側に抜けるか
 それとも富山県側にもどるかという選択肢がある。

結局、先ほどまでの好天があっという間に
雨となってしまたこともあり
14:37発の宇奈月行きに乗車しました。
ナロー好きな私としては引き続き至福の時間です。

それにしても、「欅平」に宇奈月ではない方向から
入ったというのは妙な気分で、でもそのことが
より「達成感」を心の奥底から噛み締めさせてくれました。

そして今回のお楽しみは実はまだまだこれからで
『欅平』はメインディッシュが終わったところ。

これからデザート、食後の飲み物とまだまだ続くのです。
ヒントは平成18年の富山と言えば…。

2010年06月20日 0時19分

関西電力黒部ルート見学会 最後の500メートル

関西電力黒部ルート見学会、最後の乗り物です。

エレベーターを降りると再度トロッコに乗車です。
13:53、黒部峡谷鉄道の欅平駅を目指します。

距離にしてわずか500メートル、
時間にして3分です。
歩けない距離ではないのですが
歩けないから『乗る』ということでしょうか?

とにかく乗ったと思ったら
もう「欅平」に着いたという感じです。
この「欅平」、本当に『黒部峡谷鉄道』の「欅平駅」の
ホームに到着してちょっとビックリ。
昭和53年9月11日以来の「欅平」でしたが
その当時、「欅平」の奥に線路があるとは
聞いていましたが、ちゃんと確認はしていませんでした。

黒部ダムから始まった3時間強の『乗り鉄』でしたが
ほぼ全区間(発電所も含め)が地下であることには
当然ながら理由があります。
1)「険しい地形」
2)「長く厳しい冬の気象状況」
3)豊かな大自然が息づく国立公園内
設備保護と自然保護の観点から
ダム以外全て地下という途方も無い大工事が行われたものです。

闇の中の浮遊物になったような不思議な気分と
闇を抜け出た瞬間のあまりにも明るい風景。
この絶妙なバランスが人を魅了するのですね。
季節を変えてもう一度チャレンジしてみたいと思いました。

2010年06月19日 18時00分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道とエレベーター

13:37、関西電力黒部専用鉄道を下車、
宿年の思いを遂げた訳ですが
これで終わりにしてくれないのがこの鉄道。
正直、こういう楽しみ(サプライズ)は
最後で良かったと実感しました。

標高800メートルの「竪抗上部」(欅平上部)から
標高600メートルの「竪抗下部」まで下がる
エレベーターなのですが中に2本の線路が!

正式には「竪抗エレベーター」と言うそうですが
2本のレールがどこにあっても興奮してしまうのは
悲しい性ですね。

黒部峡谷鉄道から来た車両は、このエレベーター経由で
そのまま黒部川第四発電所前まで行くことが
可能とのことでした。

2010年06月19日 6時50分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道 欅平上部駅

6月9日13:38、
黒部専用鉄道「欅平上部駅」到着。

トロッコを引いていたバッテリーの顔をやっと拝見。

この「欅平上部駅」でも参加者全員が屋外に出て
北アルプスの絶景を楽しみました。

そもそも「乗り鉄」難易度ランキングがあれば
同じ富山県の『立山砂防軌道』とトップを競うこと
間違い無しのこの鉄道。(貨物専用鉄道を別にして)

『乗る(見る)』のも
『ここだけの風景』に出会うにも
まずは“当選”しなければならないのですが、
その価値は計り知れないものがあります。
是非、未乗の方はチャレンジしてみてください。

話しを戻してこの専用鉄道ではダイヤが存在し、
「欅平上部」発の定期列車(平成18年当時)は
8:50、10:25、14:05、16:20。
不定期列車は12:05と17:40。

「黒部川第四発電所前」発(平成18年当時)は、
定期列車…8:10、9:30、13:10、14:45。
不定期列車…11:20、16:55。

この他、インクラインでも8本の定期と4本の不定期が
設定されていました。

2010年06月18日 17時47分

関西電力黒部ルート見学会 仙人谷の橋

黒部専用鉄道「仙人谷」では橋の上に停車し、
その両サイドから風景を楽しみます。
私の立っている場所の左側、人のいるところで
今朝UPした写真を撮影しました。

この橋は谷に架けられていて、
直下を川が流れています。
屋根付きなのは、豪雪の冬でも車両を通すためと
聞きました。

ところでこの専用鉄道のこれまで乗ってきたトンネルは
昭和34年の貫通で、
この橋から「欅平上部駅」までは昭和14年までの
完成区間との事。恥ずかしながらこの時、初めて知りました。
※因みに宇奈月から欅平(黒部峡谷鉄道の区間)までは
 昭和12年までの開通だそうです。

この仙人谷(写真では奥の方)を渡ると
直ぐに『高熱隧道』として有名な場所を通過します。
噂には聞いていましたが正に“高熱”。
車内にいてもその熱さは十分感じられ
まるで蒸し器で調理されている気分でした。

余談:どうでも良い話しですが、地下要塞のような
   発電所を出発し、トンネルを抜けた瞬間、
   スピード感はないものの
   気分は「サンダーバード!!発進!」でした。(古い!)



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!