2010年06月18日 9時02分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道 仙人谷

黒部川第四発電所前を出て短いが(速度がゆっくりのため)
時間のかかるトンネルを抜けると仙人谷です。
(13:10頃)
ここで一旦下車です。
何と、天気予報は良くなかったにも関わらず
晴天が出迎えてくれました。

ここの風景が何とも素晴らしい。
写真は仙人谷ダム方向ですが、
この専用鉄道に乗らないと
絶対に見られない北アルプスの圧倒的に迫力のある
絶景です。(逆サイドも絶景です)

「鉄」は多分、1回乗ったらここに来ようとは
思わないでしょうが、一般の方でリピーターが
存在するというのは納得です。
特に、秋の紅葉は筆舌に尽くしがたいとのことでした。
私も時間があったらこの風景だけのために
もう一度当選したいと思ったほどです。

2010年06月17日 18時06分

関西電力黒部ルート見学会 黒部専用鉄道

13時を過ぎ、いよいよ『関西電力黒部専用鉄道』です。
※この言い方は、“駅名看板表示”による。
※関西電力のパンフレットでは『上部専用鉄道』。
※黒部峡谷鉄道との関係で『上部軌道』とも言われる。

写真は、番組「鉄研」最終回でも出したものですが
駅名は『黒部川第四発電所前』。
標高869メートルのこの駅から
バッテリーロコにひかれ
6.5キロ離れた標高800メートル『欅平上部』まで
32分(途中停車を含む)かけて走ります。

黒部川第四発電所では約1時間、
関西電力としては今回の見学ルートの最大の目玉である
「発電所」内部の見学をしたり
昼食休憩を取りました。

発電所では、平成14年のNHK紅白歌合戦で
「中島みゆき」さんが「地上の星」を歌った場所や
休憩した部屋(中島さんが座った椅子に私も座りました)も
見学したりしており、
これはこれで結構、面白かったです。

今回、写真はUPしませんが、“発電所”凄い!です。
よくぞここにここまで巨大な発電所を作ったものだ!と
率直に感動せずにはいられませんでした。
私にとって本来、「鉄」+「α」の「α」だったはずが
思わず、興奮していました。

2010年06月17日 9時00分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン内部

12時過ぎ、インクライン下部に到着したところで
車内をパチリ。このようになっています。
水平で、かつ横にも随分広いことが実感できます。

30名プラス関西電力の案内の方が
一度に乗れる箱です。

椅子は、鉄道系というよりは事務所のソファーと
いったところですが、レールのある乗り物らしからぬ
雰囲気を醸し出しています。

この椅子に座り、20分も乗っていると
まるで地の底に落ちていき
2度と這い上がってこれないような錯覚に
陥りました。

それにしてもこれほど巨大なインクラインを
山をくりぬいて作っっただけではなく
そもそも黒部ダムや黒部川第四発電所の工事は
大工事かつ難工事だったことで有名です。
ご存知の方も多いと思いますが
小説・映画・テレビドラマ化されており、
昨年、フジテレビ(東海テレビ)系列で
香取慎吾さんが主演で放送されたドラマは
まだ記憶に新しいところですね。

2010年06月16日 18時10分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン交換

11:50、インクラインは多くのケーブルカー同様、
中間地点で交換しました。

交換した車両を見上げるとこんな感じです。
この車両に欅平集合チームが乗車していました。
当選した参加者同士、親近感を覚えたのは多分、私だけ。

ところで全線地中のケーブルと言えば
地元(というかお隣)の「黒部ケーブル」と
青森の「青函トンネル竜飛斜坑線」でしょうか。

まあ『工事用』というか『業務用』というか、
乗っている気分は「青函トンネル…」に近いのですね。
写真で他のケーブルとの違いが
分かってもらえますでしょうか?
人の乗っているところが水平なんですね。

多分、人を乗せるというよりは機材等の
重量物の運搬で水平の必要性があったのかもしれません。

それにしてもこのトンネルの巨大さは
それを見るだけで感動モノ。

2010年06月16日 9時00分

関西電力黒部ルート見学会 インクライン

時間は11:35。
この大きな銀の箱がインクラインです。
まあ、ケーブルカーと思ってくださいというか
ケーブルカーそのものです。

黒部ダム発の場合は、
標高1,325メートルのインクライン上部から
標高869メートルのインクライン下部まで下ります。
距離にして815メートル、20分の道のりです。

因みに角度は34度とのことでした。(意外と急)
また、昭和34年から運転されています。

で、このインクライン下部に
黒部川第四発電所があります。

昨日UPした黒部ダムのことを
「くろよんダム」という人がいますが
これは、黒部川第四発電所のダムであることから
言われるようになったと聞きました。

2010年06月15日 18時47分

関西電力黒部ルート見学会 黒部トンネル

黒部ダムで10:45集合後、
ヘルメットをかぶり
早速見学会の最初の乗り物、バスに乗車し、
次の乗り物「インクライン」の乗り場を目指します。

バスは黒部トンネル(10.2キロ)を
途中、トンネルの隙間から見える絶景ポイントで
見学下車をしながら約40分かけて走ります。

当たり前ですが全線地中で
ただひたすら闇の中を走り続けます。
はっきり言って皆さんに読んでいただくような
“情報”は何もありません。

黒部ダム発の参加者は30名。
「鉄」が多いのではお思いきやさほどではなく、
ざっくり10名が「鉄」、
20名が「観光客」と言ったところだったのでは。

それとリピーターがいたのにはガックリ。
他では見られない『景色』の良さにひかれて
毎年何回も応募し、それできているとか。
それよりも私のように何度も落ちている人は
たまたまなのか、会話した方の中には
いませんでした。あ~ぁっ。

2010年06月15日 9時08分

関西電力黒部ルート見学会 黒部ダム

信濃大町駅発9:00のお客もまばらなバスに乗り
扇沢駅着9:40。
扇沢駅発10:00のトロリーに乗り
黒部ダム着10:18。

雨が降ったり止んだりの天候でしたが
黒部ダムでは視界が開け、
残雪を抱いた山々と、ダム周辺の緑のコントラストの
美しさにしばし見とれていました。

ところでこのダムが夏の期間、放水しているのを
ご存知でしょうか?
晴れていればその水に虹がかかってとてもきれいです。
実は番組の下見・撮影で2度来ているのですが
2度とも見ています。
たまたま条件が揃って運が良かったのではと
富山県名古屋事務所の方に言われたのですが
行かれる方、要チェックです。

また、見学会参加ではなくとも
立山黒部アルペンルートは
ケーブル・トロリー等、「鉄」の楽しみも多く、
しかも大自然を堪能することが必須というか、
「鉄」以外を拒否しようにもそれは不可能であり
ガツガツと『鉄』に徹せず、たまには『観光』もいいですよ。

2010年06月14日 17時56分

関西電力黒部ルート見学会 扇沢駅

平成18年6月8日(木)、仕事を終えた私は
千種駅発19:07のしなの25号に乗り、
松本で大糸線の信濃大町行きに乗り換え
信濃大町駅着22:22。(5分遅れ)
予約しておいた旅館に入ってすぐ、
翌日の「弁当」(各自持参のため)を頼みました。

宿の主人から、「山登りですか?」と聞かれたので
「黒部ルート見学です」と答えたら
「何それ?」と言われ、
相当な“物好き”と思われたようです。
※地元の人も知らない…見学会とは?

明けて9日(金)、集合場所の黒部ダムに向かうべく、
立山黒部アルペンルート
扇沢駅から写真のトロリーに乗りました。
扇沢(関電トロリー)は、平成6年7月6日以来の、
実に12年ぶりの再訪でした。

この見学会の集合場所は2箇所。
1)黒部峡谷鉄道欅平駅9時20分
2)トロリーバス黒部ダム駅10時45分

分かっていただけると思いますが
1日働いてから移動するには
2)しか実質的な選択肢はなく、
それが私が抽選に落ち続けた理由の
一つだったと思っています。

2010年06月14日 9時01分

関西電力黒部ルート見学会

4年前の6月9日(金)、
関西電力の「黒部ルート見学会」に参加しました。
目的はただ一つ、関西電力黒部専用鉄道乗車。

往復はがきで申し込み、高い倍率の抽選を勝ち残り
やっと念願の『ご当選通知』を手に入れました。
※右下の緑色のバッジは、いわゆる参加証です。
ここまでたどり着くのに既に5年以上の
月日が流れていました。

この見学会のHP『黒部ルート見学会のご案内』
をご覧いただければ分かりますが
開催日が平日で、そもそも休みが取れるかどうかが第一関門。

その頃、定例会議の開催が少ない日は
金曜日だけとあり
毎年、まずは金曜開催の日程を申し込み続けていました。
次にこの当選通知が来たあとは
ひたすら“突発の打ち合わせ”が入らないことを祈り、
この時はギリギリセーフで参加できました。

2010年05月18日 18時02分

三重県紀和町紀州鉱山 鉱山鉄道復活

この写真は、昭和62年(1987年)4月。

紀和町の方から「バッテリーロコを使って
鉱山鉄道を復活させる」と連絡を受け、
早速出向きました。

復活区間は、「小口谷」~「湯の口温泉」。
正に、今のトロッコと同じ区間です。
*写真は、「湯の口温泉」駅。
*「小口谷」は、現在の「瀞流荘」。
 昭和62年当時はまだ「小口谷」だった。

人車の色こそ塗り直されてきれいになっていましたが
バッテリーロコは“現役”当時のままで
「これでよく走るなあ」という気がしました。
また、人車には相変わらず灯りが無かったと
記憶しています。

架線のないスッキリした風景で、
それはそれで一抹の寂しさを感じたものの
やはり鉱山鉄道(産業遺産)が形はどうであれ
残っていくことに喜びを感じるとともに
本格的な運転が始まることを祈りました。
(今は達成されています。)

*写真右上の以前の線路上に
 露天風呂もある温泉施設と
 宿泊施設が作られていた。
(今月15日にUPした線路とポイントのあったところ)
 右下が小口谷方面。
 人車はこれからトンネルに入るところ。

紀州鉱山 完。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!