2010年12月15日 18時09分

「津軽鉄道」に乗ったら『津鉄汁』。

平成22年12月6日午後1時頃の話しです。

「津軽五所川原駅」前にある「津軽鉄道」本社1階に
“コミュニティーカフェ でる・そーれ”なる
喫茶兼食堂兼お土産やさんの様な店があったので
そこに入って昼食をとりました。

食べたメニューは写真の上半分「津鉄汁セット」525円也。
なぜ「津鉄汁」の名称なのかは、“津鉄”沿線で飼育された
「青森地鶏シャモロック」の出汁に県産野菜を
たっぷり使っているからとのこと。
だし巻き玉子にも「シャモロック」が使われています。

写真の下半分は、「津鉄汁セット」の出来上がりを待つ間に
買ったもので、津軽鉄道の「ストーブ列車」に使われる
“石炭”をイメージして作られたクッキーです。
因みに左から「石炭クッキー」「燃える石炭クッキー」(激辛)
「雪降る石炭クッキー」(甘い)でそれぞれ1つ300円です。

普通なら何を食べ、何を買ったかなどはあまり書かないのですが
“食後”に「でる・そーれ」の壁に貼ってあった『とある』
新聞記事を見つけたのがきっかけでUPすることにしました。
(記事の内容…2010年9月17日付け毎日新聞)
●「鉄道ファンに狙い」「路線ちなんだメニューで」の
見出しの後に、このお店の代表の方のコメントが…。
「鉄道ファンは…食べる前に写真…お土産に石炭クッキー…」
とあり、何と私は代表の方の答えた通りの行動を取っていた訳で
すっかりこの店の術中にはまってしまったようです。
ちょっと悔しいけれど、何とも分かりやすい私です。
※「津鉄汁セット」(キノコの香りもGOOD)と
 「クッキー」(黒い色はココア)は美味しかったですよ。
 それは保証します。お試しあれ!

2010年12月15日 8時55分

津軽鉄道の「腕木式信号機」。

津軽鉄道「津軽五所川原駅」では、
「腕木式信号機」が現役です。

「津軽五所川原」の出発時に、ひょっとして“現役?”と
いう気がしたので、帰りの気動車では
先頭の貫通扉の直ぐ後ろに陣取り、
「津軽五所川原」駅の「腕木式」入場信号機を撮影しました。

金木駅では時間が無かったので確認していませんが
多分、同様の「腕木式」入場信号機があるはずです。

それにしても昭和の時代はこの光景が普通だったのですが
やはり安全面から考えても時代の遺物なのでしょう。
津軽鉄道レベルと言ったら叱られそうですが
閉塞区間が2つに限られているのが残った理由でしょう。
はっきり言って『感動』モノです。

ところで地元岐阜県の明知鉄道で、平成16年まで「腕木式」が
使われていたのも結構凄すぎると私は思っていたのですが
そういう意味では日本最北端の私鉄は
『只者では無い』と感じざるを得ません。

(余談)
明知鉄道の「ごくろうさま 腕木式信号機」記念列車の
ヘッドマークは今も明知鉄道の車庫に残っています。
気動車の体験運転に参加するとご覧いただけます。
また岩村駅には当然、現役ではありませんが
今も「腕木式信号機」が残っています。
青森まで行くのは大変ですが、岐阜なら身近ですよね。

2010年12月14日 18時04分

津軽鉄道の「通票」と「スタフ」。

津軽鉄道は、「津軽五所川原」~「金木」間は
“タブレット閉塞”、
「金木」~「津軽中里」間は“スタフ閉塞”となっています。

金木駅では駅員さんが津軽中里発の列車から棒状の
“スタフ”を受け取り、
一方、津軽五所川原発の列車からは“タブレット”を
受け取り、それぞれを逆方向の列車の運転士さんに
手渡ししています。

写真は金木駅到着直後の
「津軽中里」発「津軽五所川原」行きで、
「津軽五所川原」発「津軽中里」行きが先着のため、
こちらの列車で、“スタフ”と“タブレット”の
同時受け渡しを見ることが出来ました。
※津軽鉄道の列車は「金木」で交換しますが
 下り「津軽中里」行きが先着のダイヤとなっているので
 必ず上り列車でこの風景が見られます。

ところでこの光景の私の『ツボ』は、
“スタフ”と“タブレット”の受け渡し。
“タブレット”を受け取って、“タブレット”を渡すのは
ちょっと前ならよく見られた光景ですが
さすがにこの光景を見た記憶がありません。

2010年12月14日 9時02分

今回は残念ながら「金木」で折り返し。

『ストーブ列車』は「金木駅」着12:05.
『それは25分間の小さな旅でした。』などと感傷に
浸りつつ…。
本当は終点の「津軽中里」まで行き、
そのまま「ストーブ列車」で津軽五所川原まで
戻りたかったのですが、残念ながら時間切れ。

私は「金木駅」でストーブ列車をおり
ここで交換の10レで「津軽五所川原」に戻りました。
※観光バスからの団体さんもここで下車。
※写真は10レの車内から「ストーブ列車」を臨む。

私が乗車した「金木駅」発12:11は
「津軽五所川原駅」着12:31なので
ストーブ列車の方が5分ほどゆっくり走っており、
でもそれはスピードの遅さが目立ちということではなく
「ゆっくり」というか「ゆったり」した時間が流れる
良さであると思いました。

本来、地元の方が利用する「定期列車」は
1分でも早い方が良いというのは“都会の論理”で
津軽の地では、これ位の時間差は誤差の範囲として許され、
それ以上に、地元の鉄道が多くの方に愛され、
そしてこの鉄道がこれからもズーッと地元の足として
存続し続けることに意義があるのかもしれません。

(追伸)
手前に本が写っていますが、この本は利用客の方が
自由に読んでよいそうで、家への持ち帰りもOKです。
但し、必ず返さなくてはいけません。
なお、返却はどの車両でも可だそうです。

2010年12月13日 18時24分

「ストーブ列車」はこれで決まり!!

『300円』の「津軽鉄道」名物、
販売をしていた方によると“日本のガム”=“するめ”
だそうです。

写真は、ストーブに“するめ”を置いたばかりなので
あまり美味しそうに見えませんが
火力は思いの他強く、見る見るうちに丸まってきて
独特の「喉が鳴る」と言うか、「ビールが欲しくなる」匂いが
車内中に充満し始めました。
●噂には聞いていましたが、想像をはるかに超えて
 拡がっていました。

そうそう、火力と言えば、乗車した12月6日は
寒いといっても津軽の本格的な寒さとは程遠かったからか
2ボックスくらい離れていてもその熱さが十分に
伝わってきて、私は思わずコートを脱いでしまいました。

ストーブ用の石炭は「津軽五所川原」出発前にくべてあり
そのまま「津軽中里」まで行けるのだろうと思いきや
ひょっとして乗客用のサービスかも知れませんが
動き始めてから20分後の「金木駅」到着直前、
車掌さんがやってきて「石炭」を補給していました。
「鉄」ちゃんを含む観光客の方のシャッターを
浴びていましたので、あくまでも“演出”の可能性が
ありますが、これが“演出”なら『素晴らしいサービス』と
感じました。
皆さんも「ストーブ列車」に乗られたら是非、
車掌さんとストーブをくべる2ショットを
撮られたらいい記念になりますよ。
(私は2ショットは撮っていませんが…)

2010年12月13日 8時35分

津軽のストーブ列車の「ストーブ」は1車両2箇所。

津軽鉄道の「ストーブ列車」の『ストーブ』は、
写真では分かり難いかもしれませんが、
手前の大きく写っているものと奥の方にもう一箇所の
計2箇所あります。

ところで客車に「ストーブ」がついている列車と言えば
JR北海道の観光列車「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」が
ありますが、
ここ津軽鉄道は、全車指定席ではなく地元の足としての
“定期列車”ということに意味があると思っています。

確かにここ「津軽鉄道」も観光用と言えば観光客主体でしょうが
それでも時には、地元の人もこの客車に乗ったりすると
聞いていますし、
今年の「ストーブ列車」の車両運用がどうなっているかは
取材していないので定かではありませんが、
少なくとも私の乗った153列車には
「ストーブ列車券」不要の車両(津軽21形)も繋がっており
地方の小鉄道の新しい集客方法として注目して
良いと思っています。
もう一点、今年からこの「ストーブ列車」が
新幹線「新青森」開業を受けて、1往復増え3往復体制と
なっています。
(当面土・日のみ、12月27日から毎日)
そして増えたのは「津軽五所川原」9:25発(151列車)
と言う、JRからの接続列車がない時間帯での運転で、
相当に意欲的と言うかリスキーな設定となっています。
つまり事実上、観光バスかレンタカーか『五所川原』宿泊で
ないとこの列車を楽しむ事は極めて困難と言えます。
多分、ターゲットは“観光バス”なのでしょうが
当面、その動向に目が離せません。

2010年12月12日 18時04分

津軽鉄道「ストーブ列車」。

津軽鉄道の名物「ストーブ列車」は『津軽五所川原』を
11:40に出ます。
この日の編成は
1)DL…DD352
2)客車①ストーブ列車…オハ462
3)客車②ストーブ列車…オハフ331
4)客車③…津軽21形-105(太宰治 小説「津軽」号)

客車①は、観光バスのお客さんで半室貸し切り。
私も含めた個人の一般の観光客は殆どが客車②に乗車。
そして客車③は「ストーブ列車券」300円を
支払わなくても乗車出来るので、地元の方が乗っていました。

DLが牽引する客車はもう殆ど見かけることがなく
「門司港レトロ観光線」や「南阿蘇鉄道」位しか
思いつきませんが、やはり何れも観光列車です。

一方、「ストーブ列車」と言えば、
昭和59年に国鉄から転換した『樽見鉄道』が
当初、通学列車に客車を使用しており、
冬季に「ストーブ」で暖を取っていたことが思い出されます。

話しは脱線しますが、
当時、私は自分が担当していた「ズームイン!!朝!」で
この「ストーブ列車」を中継し、自社スタッフのみならず
日本テレビや系列各局のスタッフからも
“公私混同”(笑)と言われたことも懐かしい思い出です。
最近、「鉄」をカミングアウトする人が増えているようですが
私は自分が「鉄」であることを隠したことがありませんでした。

さていよいよ「ストーブ列車」に乗り込みです。

2010年12月12日 9時00分

昭和52年の津軽鉄道

平成22年12月6日の3つ目の目的は
「津軽鉄道」の『ストーブ列車』乗ること。
でもその前に、最初にこの鉄道を訪れた時の話しを。

今から33年前の昭和52年8月31日。
会社に入り、夏休みはどうなるのだろうと思っていたら
ちゃんと貰えて“素直”に嬉しかった記憶があります。
そして、東北地方の“乗りつぶし”に出かけました。

写真は上が「津軽中里駅」。下が「津軽五所川原駅」です。
この日、津軽中里発14:49、津軽五所川原着15:35頃で
津軽鉄道を完乗しました。
※発車時刻は駅で確認しましたが、下車時刻は…大体です。

「津軽中里駅」は、駅前のタクシーが時代を感じさせますが
それ以外はきっと今もこの姿なのでは?
「五所川原駅」は停まっている気動車がキハ24000形なのが
今は昔ですね。

と、ここまでは“素直”な話しですが、ここからは“ひねり”?
この鉄道の乗りつぶしですが、津軽中里から津軽五所川原です。
不思議だと思いませんか?しかも片道しか乗っていません。
津軽鉄道の場合、普通に考えれば入り口は津軽五所川原。
では私はどうやって津軽中里に行ったのでしょう?

この日、私は既に朝から大湊線、大畑線、津軽線に乗っており
三厩へは929Dで12:10の到着でした。
三厩着と前記の津軽中里発の時間差は2時間半あまり。
青森に戻っていてはこの時間で繋ぐことは不可能です。
ジャジャン!!それを可能にしたのは『ヒッチハイク』!
(今は聞かないですね。この言葉)
私は学生時代、まだ“乗りつぶし”を始める前から
一人旅をしている時に、よくヒッチハイクをしており、
三厩から津軽中里までの移動も躊躇なくこの方法を使いました。
実のところ、この時の記憶は殆どと言うより全く無いのですが
多分、3人(3台)位のお世話になったと思います。

2010年12月11日 18時54分

「リゾートしらかみ」と言えば…、蜃気楼ダイヤ。

平成16年8月8日15:55頃、五能線千畳敷駅停車中の
「リゾートしらかみ3号」(キハ48形ぶな編成)です。
※本来「ぶな」は漢字で「木」偏に「無」と書きます。
※この駅は1面1線ながら停車時間が長く、
 「千畳敷」観光が出来るように設定されていました。

平成16年ごろの「リゾートしらかみ3号」は、ご存知の方も
多いかと思いますが『蜃気楼ダイヤ』で運転されていました。
私はどうしてもこの『蜃気楼ダイヤ』の列車に乗りたくて
その目的を隠し、家族の夏の旅行の目的地を秋田~青森にし
観光に便利な列車があると称し、乗車に成功しました。

そんなことはともかく、『蜃気楼ダイヤ』とは?
(知っている方は懐かしんで下さい)
秋田発    11:04
あきた白神発 12:52
岩舘       レ       岩舘発14:37
十二湖発   13:16    十二湖発14:55
ウェスパ椿山発13:29 ウェスパ椿山発15:08
深浦着    13:42     深浦着15:25

要はこの列車、各観光地の最寄駅で乗客を降ろし、
深浦到着後、13:49発で岩舘まで来た道を戻り、
再び観光を終えた乗客を乗せ、終点の弘前を目指していました。

例えば私は「十二湖」に観光に出かけたのですが
『十二湖駅』から『十二湖』まで、
往復ともちゃんと路線バスが接続しており
結構ゆったりと“観光”をしました。(家族も大満足)

さてこの列車のどこが『蜃気楼ダイヤ』なのでしょうか?
実は市販の時刻表には、上記の岩舘発14:37から
深浦着15:25までが掲載されておらず
《深浦着13・42、深浦発15:25》となっていました。
知らない人が見たら深浦で何で1時間半以上も
止まっていなくちゃいけないんだと言いたくなるほどで
つまり、時刻表に載っていない列車が乗客を乗せて走ると
いうことから『蜃気楼ダイヤ』と呼ばれていました。
※時刻表には「・・下車観光後、再び・・ご乗車・・」とは
 書いてありましたが…、この列車に乗らないと
 何時に列車が来るのかは分かりません。

今考えると、千畳敷+一箇所の観光できるこの蜃気楼ダイヤ、
私の企みが成立するほど観光客に便利で楽しい
“リゾートトレイン”でした。

2010年12月11日 9時02分

HB-E300系のデザイン。

ところで「HB-E300系」のデザインですが
正面は何となくE233系に通ずるものがあるとは
思っていますが、よりスタイリッシュな感じで
好感が持てます。

さて私が気に入ったのはサイドビュー。(この写真)
まず「RESORT HYBRID TRAIN」のロゴの
スマートさがGOOD。
また車体のブルーとシルバーの塗り分け、
特に文字部分の縞模様も場合によっては
品を無くしかねないと思うのですが
バランスが良いので爽やかさが際立っています。
※「RESORT HYBRID TRAIN」のロゴは
 2号車(ボックス席の車両)に入る通路の所(車内)にもあり
 これもおしゃれな感じです。

内装も含めて言えば
JR九州の車両が「和」を感じさせるのに対し、
こちらはどちらかと言えば「欧州」的モダンさを感じさせます。

ハイブリッドシステムが、「リゾートトレイン」の“売り”に
なるかどうかは分かりませんが、
本格デビューを「リゾート」系に当てたことによる
『アピール度』は高く、新世代の「鉄道」を周知させるには
格好の舞台でしょう。(きっと旅番組の取材も入るでしょうし)
それはそれとして私はやはりその設備に着目。
キハ48形「リゾートしらかみ」をある種継承している
展望室、イベントスペースのみならず
先にも書きましたグリーン車ばりの広さを持つ普通車と言い
「鉄道旅の醍醐味」である“ゆとり”を堪能させてくれます。
⇒とにかく座席は快適です。

今後、沢山の方に利用されることを祈っています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!