昭和59年(1984年)9月2日に三陸鉄道南リアス線、北リアス線に乗りその日は盛岡の郊外にある鶯宿(おうしゅく)温泉に宿泊。
明けて9月3日に小岩井農場で鉄道馬車に乗り、そのまま東京経由名古屋に戻り。改めて思うのだが、結構まめに動いているので分かる。もっとも当時、温泉旅館に1人で泊まるのはそれなりに勇気が要った時代です。
さて今日の本題は昭和63年(1988年)7月1日に乗った弘南鉄道黒石線。国鉄黒石線は昭和52年(1977年)8月31日に、弘南鉄道弘南線とセットで乗っているので、本来は乗り直すことはありません。それはさておき川部駅の駅舎を撮影。
川部駅発14:55に乗車。
黒石駅は15:05着。以前の国鉄黒石駅と弘南鉄道弘南黒石駅は同一駅ではなく、昭和59年の民営化の際に黒石線の線路を付け替えて同じ駅としてスタートしており、其れが故に再びこの地を訪れた理由なのですが、平成10年(1998年)にその黒石線も廃止されてしまいました。
改めて今回弘南黒石駅のホームを見れば思ったより広いことに気付きました。
そして少しカメラを振るとそこには黒石線のディーゼルカーが停車中。この時既に黒石線の先行きを不安に覚えたほどで、考えようですがそれからよくもまあ10年も持ったものだと思います。
500メートル×2往復。途中にも停車ポイントが置かれており、そこでブレーキの経験を積むことが出来ます。
運転できる距離が長いこともあり、運転したぞ!感がたっぷりありました。
こちらは参加者への記念品の数々。嬉しいお土産です。もっとも私の家族はこれを一瞥して終わり。まあそんなものです。
運転体験は時刻表に従い時刻通りに行なわれます。その時刻は小坂鉄道レールパークから貸し出されるキッチリと時間が合わされた鉄道時計で確認します。時計は殆ど骨董品的な貴重なモノだけにその扱いも慎重にならざるを得ず、エンド交換の時にその時計が手から滑って落ちたらどうしようかなどと余計な(いやいや大切です)心配もしていました。
受講番号019のディーゼル機関車運転体験証明書。単機運転を5回経験すると重連運転が出来るようになります。「やってみたい!」と真剣に思っています。(もう考えただけでドキドキします)
碓氷峠のEF63の重連は何せ運転経験回数の壁が立ちはだかっています。それに比べれば…ですが、運転体験の実施日が少ないだけに挑戦できるまでにどれほどの時間が必要かの見当が付きません。(それでもやる気満々)
もっとも我が家の財務大臣の許可が下りるかどうかのハードルの方が、時間の課題より遥かに超えられない高さがあるのは間違いありません。これだけは断言できます。(苦笑)
大館能代空港発17:55のANAでまずは羽田に向けて旅立ちです。(羽田から京浜急行経由品川~新幹線で帰名)
その前に空港で少し早目の晩御飯。秋田名物「比内地鶏親子丼」。
このルートが日曜日の運転体験を済ませ、名古屋に戻る唯一の方法・・・と飛行機の予約時点では思っていました。
小坂鉄道レールパークの方から何と、車(レンタカー)での移動なら、小坂町から時間距離が近い空港は青森空港とのこと。ならばと思って調べたらFDAの便で青森発18:35、名古屋小牧着20:05がありました。予期せぬ事態とはこのことかも知れません(ここは敢えて大袈裟な表現をします)。
次回の参考にさせていただくことにしました。
最後に本当に楽しい時間を過ごすことが出来たのは小坂鉄道レールパークのスタッフの皆さんのおかげです。この場を借りて御礼申しあげます。そして同じく楽しい時間を過ごされたと思う4名の方にも感謝です。ありがとうございました。あっ、家族にも。(時すでに遅しか?)
(追伸)とまあこんな感じの秋田「鉄」旅でしたが、自画自賛ではあるもののなかなか良いルートだと思っています。秋田内陸縦貫鉄道+小坂鉄道廃線跡巡り+小坂鉄道運転体験のセットははっきり言ってお勧めです。そして泊まりについては大館市であったり周辺にある温泉でのんびりというのが良いでしょう。気楽にのんびりかつリーズナブルなら私が泊まった「ふるさわおんせん」さんのような宿も選べるのもこのエリアの良さだと思います。
次回は青森空港起点で、弘南鉄道や津軽鉄道、はたまた五能線あたりを絡めて…なんてね。
DD131の運転台座席からの展望をご覧下さい。
昨日の写真の方が分かりやすいですが、実際には機械室の部分があり思ったよりも視界は限られます。
特に機関車の先頭部分は見えません。終点で実際に停めた位置を確認すると、赤い棒の停止位置より少し手前に車端がありました。指導機関士さんの話しでは、人は慎重になると早目にブレーキを掛けるとのことで、停止位置を越える人より手前に停車する人の方が多いそうです。
これは緊張するとこうなるとの1例。ほんの一瞬ですが前照灯と尾灯が同時に点いていました。
実は私もやらかしたのですが、エンド交換(進行方向の運転台に移動する)をする際、前照灯を消すより先に尾灯を点けてそのまま「ああっ」と気付くまでの状態なのですが、私だけでなくと良かった!としておきます。(笑)
運転台にある竹ぼうき。車体に降った雪はこれで掃くのが良いのだそうです。こんな話しを聞けたりする緊張の中にも楽しい運転体験。
懐かしの同和鉱業キハ2100形気動車は駅構内に置かれています。運転体験時又はレールバイクもしくは観光トロッコに乗ってもこの車両を見ることが出来ますが、小坂駅のホームからはあまりよくは見えません。その行く末が心配です。
お待たせしました。いよいよ運転の本番です。先に感想を書きます。このディーゼル機関車の運転体験は面白い!の一言に尽きます。
素人なりに気動車、電車、電気機関車、蒸気機関車、エンジン付き自走トロッコと経験を積んでからここに来たこともあってか、この日、やっと緊張の中にも楽しさを感じるようになった気がしました。(私は、話は盛れるだけ盛る習性があります)
小坂鉄道でのお気に入り①
小坂鉄道でのお気に入り②
出発合図は「小坂鉄道流」。
写真の方はこの運転体験会が始まる時に、以前小坂鉄道に勤務されていた方たちに話しを聞いたりして往時の手法を再現したそうです。因みに国鉄式とは異なっているそうです。
小坂鉄道のお気に入り③
国鉄DD13形とは似て非ざるを実感。実は今回の2つ前の写真で、「えっ!」と気付いた鉄友がいます。
何が違うかは小坂鉄道レールパークのウェブサイトでご確認下さい。
事前の座学が終わり、運転するDD131の見学。(DD130形の説明は小坂鉄道レールパークのウェブサイトをご覧下さい)
さあーっ!!いよいよだ!と気分が高まります。特にディーゼル機関車の運転は今回が初なので尚更です。
普段見えないもの①
砂箱の中の砂。滑らないお守りで持って帰ろうかと思ってしまった。(笑)
普段見えないもの②
スノープラウの上げ下げ。まずは冬バージョン。
次に夏バージョン。
さてここまでで午前中の日程が終了。
腹ごしらえは小坂町名物「かつらーめん」。見たとおりのとんかつの乗ったラーメンで、この日はレールパークから車で数分の場所にある「日本料理 奈良岡屋」さんで頂きました。レールパークに運転体験に出かけたときの定番になりそうです。
※詳しくは検索⇒「かつらーめん 小坂町」
(余談)
今回の運転体験が始まる直前、全5人の参加者の一人から「中京テレビの方ですよね」と声をかけられビックリ。何と北海道三笠鉄道記念館の「SL機関士体験クラブ」参加時に、ボランティアスタッフとして参加され、私も大変お世話になった方でした。このラーメンはその方と同行で食しており、やはり食事は一人より複数が美味しいと改めて実感した次第です。
運転の本番までなかなか行き着きません。
レールパークから少し歩いたところにこんな鉄橋の遺構が手付かずで残されています。これは小坂から大館に向かう“本線”ではないのは直ぐに見当がつきましたが、それ以上の調査を今回は出来ませんでした。(ナロー?だとか)
廃線跡めぐりをする人にとって、小坂鉄道は本当に楽しい場所でしょう。
小坂駅構内に残るナローの蒸気機関車と客車。「ひょっとして」という気持ちはあったものの再び出会えて嬉しくなりました。もっとも初めてここを訪れた人は昭和の時代から保存されていたとは気付かないかも?です。
駅構内ではこんなレールバイクに乗って楽しむことが出来、家族連れやグループが乗車する姿を見かけました。
レールへの塗油作業。実務的な面もあるようですが、きっとこれもレールパークのイベントの一つではないかと思いました。であればそのアイデアが面白い。
小坂鉄道名物「ラッセル車」。「ラッセル操作体験」として、この車のウイングの操作体験も今後実施するとの事ですが、やってみたいと思いつつ、その動く姿は車内(運転台)からはあまり見えないかも?とのこと。さて「どうするの、私。」なんて考える前にまずは先着順の申し込みに勝てるかどうか?日程的に参加できるかどうか?更に言えば冬場にどうやって小坂の町に行き着くか?課題は多い。(もう行く気まんまん・・・)
と書きましたが、これは11月9日時点でのこと。その後、小坂鉄道レールパークから実施が発表されていましたが、今は下記の通りとなっています。次に期待!しよう。(涙)
中京テレビに就職した昭和52年(1977年)、私は本格的に日本の全鉄道乗破(当時はケーブルカーを除く)を目指しました。
就職して始めての夏休みは東北の鉄道制覇の旅。その9月1日のルートがこの図になりますが、まあ当時はこんな感じでひたすら修行をするが如く乗りまくっていました。因みに宿は当然、飛び込み。市町村の代表駅の駅前には大抵商人宿(今や死語…)があり、よほどのことが無い限り泊まる事が出来ました。もっとも相部屋もありでしたが、それでもOUTな時は夜行列車が走る線(停まる駅)までとりあえず出て、何とか一夜の寝場所を確保したこともありました。(最終手段はそうっ!ステーションホテル、つまり駅寝)
それも今や思い出です。
話を小坂鉄道に戻しますが、小坂鉄道は当時、同和鉱業の路線であり、旅客列車はその花岡線と直通運転していました。
どちらにしても同じ会社なので乗車券は当然1枚。
小坂駅の入場券。
花岡駅の入場券も今や昔の思い出の世界です。
さて表題の小坂鉄道レールパーク運転体験ですが、廃線となった小坂鉄道の小坂駅がレールパークとして整備され、そこでDD(ディーゼル機関車)の運転体験が出来るようになりました。希望者は多いとのことですが何せ先着順なので運よく参加できることになり、それで11月8日~9日の1泊2日で秋田に出かけることにしたのです。