2014年07月23日 19時55分

三陸鉄道お座敷列車の旅(5)復興支援のプレート。

陸中野田駅を出て暫くすると線路の道床の色が変わるところがあります。

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そこが震災で被害を受けた区間と受けなかった区間の境目です。これを平静な気分ではなかなか見ていられません。

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この区間は既にこうしたプレートが設置されていますがこの写真では分かりません。

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このサイズだと少し分かるでしょうか?

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この写真は昨日UPしたモノのプレート部分をトリミングしたものですが、それにしてもこのように一枚一枚手間を掛けてでも支援者にお礼をしていきたいという気持ちに心が打たれました。

実はこの区間の運行再開前、支援者限定でこの区間を歩くイベントがありました。私は日程が合わなかったため行く事が叶いませんでしたが、この日こうして車内から見ているだけでも運行再開を地域の住民の方そして鉄道事業者と喜びを共にしている気持ちになりました。

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この水門のある場所あたりでプレートの設置区間は終了です。皆さんも三陸鉄道北リアス線に乗られたらこの区間の復興を体感していただきたいと思います。

※36Z1の運転席横は所謂車内お立ち台ともいえる場所で、三陸鉄道の方に聞いたところその場所にいることは問題ないとのことでしたのでこの撮影をしています。またプレートの設置区間についても三陸鉄道の方に教えていただき撮影しました。

(追伸)

私のブログには「みんなの書き込み」欄がありますが、以前、あまりにもスパム書き込みが多くなったため現在、受付けをしておりません。よろしければ中京テレビHPトップページの下のほうにある「視聴者センター」(ご意見・ご感想はこちらから)~「ご意見・ご要望・ご感想受付フォーム」~「お問い合わせ内容を下記からお選び下さい。」~「HPについて」に書き込んでいただければ幸いです。必ず目を通し、フィードバックできるものについてはこのブログ本文にて掲載していきたいと考えています。

2014年07月22日 19時49分

三陸鉄道お座敷列車の旅(4)トンネルの向こうに明かりが見える。

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平成26年5月31日、久慈を12:15の定時に出発した列車は快調に北リアス線を走っていきます。

三陸鉄道はこの4月に全線での運行を再開しました。

長いトンネルを本当の意味で抜けられるかはこれからの乗客の動向次第ですが、三陸鉄道の方はこの列車の様に3両編成が満席になるのは例外中の例外だと仰っていました。

(写真は久慈~陸中宇部間で撮影)

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陸中野田で下り列車と交換。

三陸鉄道支援証明書

この陸中野田~野田玉川間の“震災から復興した”区間の枕木には、復興支援に協力した方たちの名前のプレートが設置されています。私も協力した一人で三陸鉄道からはこうした復興支援証明書を頂きました。今回の旅はその区間を我が目で確認する旅でもありました。

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これが三陸鉄道から届いた復興支援枕木プレート設置証明書です。

2014年07月21日 20時40分

三陸鉄道お座敷列車の旅(3)一方、レトロ車両の車内は。

こちらは36R形レトロ車両(自由席車)です。

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この写真では既に乗客の方がいますが、出発直前にはここから更に増えてほぼ満席でした。お座敷列車は全線を乗り通す方が多いようですが、こちらは団体の方が途中で乗降することが多いとのことでした。ただどちらにしても私の様な1人旅は少数派と見受けられました。

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照明装置は何とも凝ったしつらえになっており、最近、こうした特別車両は本当によく出来ていると思っています。「まあね」といいたくなる「なんちゃって」車両ではお客を呼べない時代ということなのでしょう。

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デッキから車内に入っていくドア部分もこんな感じ。この細やかさは一般の観光客にどこまで通じているのかは分かりませんが、それでも雰囲気の良さは確実に「口コミ」で広がっていくものと確信しています。

2014年07月20日 20時15分

三陸鉄道お座敷列車の旅(2)車内には囲炉裏がある。

新お座敷列車「36 Z1形」の車内です。

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改札が開いて直ぐに向かったため他のお客さんが入る前に撮影できました。こういう時、同業者がいるとこの車内撮影もある種競争となったりしますが、この北三陸号は観光客の方がメインというかそういう方が殆どで、考えようによっては(三陸鉄道の)このブームが長く続くことを予感させるに十分でした。なお発車5分前の12時10分頃にはパンパンの状況となっていました。

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お座敷部分はこんな感じ。靴を脱いで上がる掘りごたつ形式となっています。(靴は座席の下に入れる)

座った感想としては少々窮屈で、予約時に「相席…」の話がでたのは何となく納得で、見知らぬ方と狭い空間を共にすることが苦手な方であったり、初対面の方と話すのが苦手な方はどうかな?と思いました。私はと言えば、直角背もたれの夜行列車で旅した時代の人間ですからそういう意味でも問題はありませんでした。

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車両の宮古サイドのトイレの前は、敢えて座席を置かなかったようでこのような囲炉裏が設(しつら)えてありました。そして網棚の無い車内ということで、ここを荷物置き場に使うことができました。(三陸鉄道の方に勧められました)

今回、私は大き目のキャリーバッグを持ち歩いており、車内に入った時は一瞬どうしようか?と思ったもののここに置けて安心しました。(この画面で右下隅のスペース)

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クウェートの支援で作られた車両であることを示す文字もこうして見ると車体の塗装デザインのように見え、なかなかいい感じです。

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こちらの車体で一際目立っている鶴(だと思っています)の絵は南部古代型染という岩手県の伝統的な染めの意匠とのことでお座敷列車の『和風レトロ』感にはピッタリ。この車両のテーマ「三陸の技 まるごと博物館」は本当でした。

2014年07月19日 19時05分

三陸鉄道お座敷列車の旅(1)予約が取りにくい。

1984年(昭和59年)9月2日の久慈駅。

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この時は夢と希望に包まれており、なおかつ開業から暫くの間は黒字の第3セクターとして活況を呈していました。

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2014年(平成26年)5月31日の久慈駅。新型お座敷車輌「三陸鉄道36-Z1形」+レトロ車両×2の何とも贅沢な編成の列車です。しかも満員!

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先頭車両が全車指定席のお座敷列車「北三陸号」。あまちゃんのアテンダントさんが乗務します。入れ替わり立ち替わり多くの観光客の方とカメラに収まっていました。

お座敷列車指定席券

大人気ゆえ予約が取り難い列車の一つに数えられていますが、電話申し込み時に「相席でもよろしいですか?」と聞かれたので、「私はOKです」と答えたところ無事席が取れ、この指定席券を5月31日に窓口で発行してもらいました。プラチナチケット!!手書きの指定席券なんていつぶりだろう???

お座敷列車記念乗車証

車内ではこうした記念乗車証も頂くことができます。

2014年07月18日 19時54分

三陸鉄道1日乗車券の旅(3)三鉄のこと。

久慈市の中心部の高台にある巽山公園。

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三陸鉄道の車庫がチラッと見えましたが、これ以上には鉄道の姿を見つけられませんでした。

しめさんまリサイズ

これまで東日本大震災以降、三陸鉄道×久慈市漁協×AEONの「しめさんま」を買ったり、、、

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三鉄ラベルのワインを買ったりしてそれなりに出来る範囲の支援をしてきたつもりです。

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また運転再開時から使用できる1日乗車券も昨年入手していました。

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北リアス線と南リアス線がそれぞれ1本に繋がる日が1日も早く訪れることを祈りつつ。

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そして久慈駅の改札を通り、跨線橋を渡りました。

平成26年5月31日(土)、11時50分のことでした。間もなく三陸鉄道と出会えます。しかも新車に乗るのです。

でも嬉しいのか?喜んでいいのか?これほど複雑な気持ちで列車に近づいていったことはかってありませんでした。

2014年07月17日 19時50分

三陸鉄道1日乗車券の旅(2)あまロスのあなたに贈るメッセージ。

平成26年5月31日の三陸鉄道北リアス線久慈駅。

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JRではなく三陸鉄道久慈駅の前には噴水がありました。

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1984年(昭和59年)9月2日の三陸鉄道久慈駅。変わっていないといえば変わっていません。

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ただ平成の駅舎の前にはこんな看板が…。「あまちゃん」ブームは健在です。

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駅から歩いて5分ほどの「あまちゃんハウス」。わざわざ出かけてしまいました。そうなんです。私も「あまちゃん」を毎朝見ていた一人で、こうしてここに来たことで「あまロス症候群」の症状が少し改善したかもしれません。

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中には「祝 運転再開」のヘッドマークがあり、でも良く見ればこれは「北三陸鉄道」のもので、懐かしい気分になりました。

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また北三陸鉄道のジオラマもあり、「あまロス」の人でなくとも十分に楽しめると思いました。

2014年07月16日 19時47分

三陸鉄道1日乗車券の旅(1)E5+E6=E旅

平成26年5月31日(土)。この日は三陸鉄道北リアス線「お座敷列車/北三陸号」が予約してあり、要は久慈12:15発の列車に間に合う必要がありました。そこに向かう手段は3つ。八戸(に前泊して)から7:12発の久慈行きに乗り久慈に9:02着。同じく八戸発10:07に乗り久慈着11:50。時間的には後者の列車で間に合うのですが少々慌しい。そんなことを調べているうちに「そうだ!!二戸からバスがある!」ことを思い出しました。バスを使うことに迷いが無かったといえば嘘になりますが「リゾートうみねこ」に乗れるわけでもないので八戸線は諦め、時間的に余裕もある国鉄バス(いやっJRバス)を選びました。

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仙台発8:06のはやぶさ1号はE5+E6の編成。どうせなら未乗車のE6にしたかったのですが、指定席はE5の方でした。このはやぶさ1号は、八戸着が9:21なので八戸線の列車には余裕の接続の列車です。

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初下車の二戸駅には9:10の定時到着。東北新幹線の盛岡以北の駅らしく近代的なデザインで、ヨーロッパ的な雰囲気があります。

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その駅前に停車中のこれから乗車する9:20発久慈駅行きはその名もスワロー号。私が『国鉄バス』と書きたくなった気持ちをお察し下さい。

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バスは高速道路を一切通らず、岩手県の高原地帯を快適に走っていきます。

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久慈駅には10:30着。1時間45分の接続時間は結果としてとてもいい選択でした。

2014年04月06日 20時53分

三陸鉄道運行再開。などなど。

三陸鉄道

三陸鉄道が全線で運行を再開しました。(上記の画像は三陸鉄道のHPにリンクしています)

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1984年(昭和59年)に開業した南リアス線。この線は旧国鉄盛線の時代にも盛~吉浜間を乗車しており、この時は2回目の乗車でした。そして今年、私は3度目の乗車を目指します。

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ところで今日、大阪の交通科学博物館が閉館しました。時代を駆け抜けた車両たちとも暫しのお別れです。

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1日戻って昨日(4月5日)は三岐鉄道北勢線の100周年。こちらもイベントが行われていました。

そんなにいろいろあった4月5日(土)、6日(日)の2日間。私はどこにも行かず家でジッとしていました。理由は6月10日から開催予定のNPO法人名古屋レール・アーカイブス/定期資料展の準備。100枚を超える写真をプリントしていたのですが、プリンタから離れるわけにもいかず、とにかくやりきらないと間に合わないし…。でも久しぶりにのんびりした感もありました。

2014年03月21日 22時50分

三陸鉄道 全線運行再開!

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いよいよ4月5日に南リアス線、4月6日に北リアス線が運行を再開します。JTB時刻表の表紙がその日の訪れを感じさせてくれました。

写真の左上は私もささやかに協力させていただいた北リアス線「野田玉川」~「陸中野田」間の三陸鉄道復興支援枕木プレートの設置証明書で、左下はクレジットカードのポイント交換で送ってもらった平成26年4月~平成27年3月31日有効の1日乗車券。遂に1日乗車券を使える日を迎えることが出来ました。早速…と行きたいところですが何とか夏までに訪問したいと思っています。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!