2010年11月09日 8時06分

「箱館ハイカラ號」湯の川停留所で出発準備。

「湯の川」停留所で出発を待つ「箱館ハイカラ号」です。

函館市電のHPでは、この「箱館ハイカラ號」の
「湯の川」到着は9:03、
「函館どつく前」行き出発は9:06となっており、
一見、余裕はありそうに見えますが、
実態は停留所到着~降車(この便の下車客はゼロ)~
運転士さんと車掌さんの前後交代~乗車~出発は
結構慌しく、カツカツの時間でした。
かくして、ハイカラ号の細部の写真を撮ることも無く
私はハイカラ号の乗客となりました。

明治43年(1910年)生まれのこの電車、
今年は生誕100周年のおめでたい年です。

ところで、鉄道誌や旅のガイドなどで何度も
この電車を見ているのですが、実物を見て初めて
「ダブルポール」だったんだと気付きました。
(「今更?」と言わないで下さい)
平成5年に車体が復元された際に、
往時の姿を忠実に再現されているそうですから
ダブルポールが主流だった時代に現役だったことが
窺い知れました。

実際に集電しているZパンタの陰で
あまり注目を浴びていないようでしたが
私の「鉄のツボ」にはストライクでした。
※同じ現役という意味では、
 明治村のN電は「シングルポール」なので好対照です。
 そう言えばもう何年、明治村に行っていないのだろう。

2010年11月08日 17時38分

「箱館ハイカラ號」見参。

平成22年10月31日(日)、
湯の川温泉の宿を8時40分に出て
まずは「湯の川」停留所まで歩き、
そこで「箱館ハイカラ號」(車番39号)の到着を待ちました。

暫くすると「駒場車庫前」発「湯の川」行きの
「箱館ハイカラ號」が午前9時過ぎに姿を現し、
函館市電の主力700形(715)との2ショットをパチリ。
●撮影場所は、「湯の川」停留所直近。

こうして比べると、「箱館ハイカラ號」の方が、
背が高く細面、全長も短そうでこじんまりと見えます。
●「湯の川」停留所は、電車1両分の長さしかないため、
 715号「谷地頭」行きの出発を待ち、
 この後、徐(おもむろ)に「湯の川」停留所に
 入っていきました。

(「箱館ハイカラ号」諸元表)
●定員…33人(710形の約1/3)
 ⇒やはり少ないですね。
●全長…9,706ミリ(710形の約4/5)
 ⇒単車の割にはボギー車と比べ、意外と長い印象。
●全幅…2,286ミリ(710形より56ミリ狭い)
 ⇒運転台部分が細いのですが、
  客室部分は外側に膨らんでいるためか、
  710形と少ししか違わないのは意外。
●全高…3,750ミリ(他の車両より50ミリ高い)
 ⇒2重屋根だから高く見えるのかな?

ところで1372ミリという珍しいゲージを
東京以外で楽しめるのは函館だけなのですが
「39号」を見ていて、車体幅に比して
線路が広く見えたのは気のせいでしょうか?



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!