10:25、定時で「しまかぜ」出発。
モニターには先頭車の前面展望が走行中ずーっと映し出されていました。(モニターの映像サービスは実は前面展望以外にもあるのですが、私達の選択肢はこれしかありませんでした)
名古屋駅のポイントは時速19キロで通過。フムフム。
米野の辺りまでは大体その程度のスピード。名古屋駅を出て地上に出るまでに結構ゆっくり走って時間がかかるのは分かっていたものの「そういうことだったのか」等と膝を打つ。
11月中旬から毎日通うことになる新社屋を左手に見て一路賢島へ。
このボタンを押すとアテンダントさんが来てくれます。でもむやみやたらに用も無いのに押すのは厳禁です。と、自分を戒める。
朝から乾杯。個室だと何の気兼ねも無く楽しめます。少し恥を知るオヤジ達3人。
個室入口のドア。これがまたいかにも個室の乗っている感があり良い気分。
ところでこの個室の良さですが、思っていたより「広い!」ということもあるのですが、私にとって何よりなのは靴を脱いで掘りごたつ風の席に座っていること。寛げます。
赤ちゃんとかがはいはいしても大丈夫で、小さなお子さんのいる家族連れにはうってつけの気がしました。
「しまかぜ」3号車のこの大きな窓の席に1度座ってみたかったんですね。何せ一編成に1室の和風個室。いままで3度しまかぜに乗っていますが、個室は初めて。
洋風個室もあるのですが、どちらかと言えば乗ってみたかったのは和風の方。「ななつ星in九州」の乗るよりも嬉しいかも?って、そもそもななつ星は諸般の事情で無理。手の届く贅沢はやはりこの和風個室です。そうそうっ、奥にあるモニターは今回の旅の大切な要素です。今はその存在だけ覚えてください。
いよいよ入室。かつて生まれて初めて乗った飛行機のビジネスクラス並みのワクワク感があります。
本日のチケット。4名乗れるのですがこの日は3名。
特急券の席番がどんな風になっているかが興味津々でしたが、思いもよらぬ数字表記。何も知らなければごくごく普通の指定席券です。成程ね、と1人で納得。
ある日のこと、鉄友のFさんから「和風個室が取れちゃいました。一緒に乗りませんか?」とのメールを着信。勿論2つ返事で「行きます。」と浮かれて返信。あまりに個人的なことで申し訳ありませんが、この「取れちゃいました。」という言葉ですが、彼は時々そんな感じで喜びを表現する方なのです。
2016年(平成28年)8月21日(日)の朝10時過ぎ、近鉄名古屋駅に到着。
折角の近鉄名古屋駅なので特急ホームでしばし撮影。まずは「伊勢志摩ライナー」。
デラックスシート良いなあ。でも今日は「しまさま」の和風個室だから羨ましくなんか無いぞ!と少し粋がる人間性が小さい私。「しまさま」というのは「しまかぜ」ラブの方たちがそんな風に言っていたのを思い出して使ってみました。大体こんなことをここで書くほど嬉しいのだ。人の褌(ふんどし)と言われようがそんなの関係ねぇ。です。
大阪からのアーバンライナーの到着。この撮影は初めてですね。
しまかぜの入線。このアングルも初めてかな?鉄道写真というより記録の意味合いの方が強いかも。
手前の携帯のうち一つは知人のものです。私を含めて7~8人はいたでしょうか?鉄ちゃんが半分、観光客でこれから乗られる方が半分といった感じでした。相変わらずの人気です。
20:45、新金谷に無事到着。
酔客に惑わされること無く、任務を果たされた機関士さん、車掌さんに仕事とはいえ感謝。
客車列車が金谷駅に乗り入れなくなり、もうどうどれだけの年月が流れたのか思い出せません。
そしてビール列車に接続する20:50発の金谷行き/JRへの乗継電車に乗るのは毎年の恒例となりました。今年は南海車。
乗継電車で宴会が続いているわけではありません。毎年、ビール列車で使われるジョッキとピッチャーは新しく購入するのが大井川流で、そのためその年の最後の運行列車に乗り合わせたお客さんはジョッキ&ピッチャーを持ち帰ることになります。私にとっては確かこれで2回目かな?流石にピッチャーは数が少ないこともあって私は貰えませんでした。いやいや正確に言うと貰っても我が家では用途が無いので丁重にお断りしましたが、このジョッキはありがたく使っています。
金谷でJRに乗り換え。
この日は袋井で大規模な花火大会があり、その関係で臨時電車が運転されていました。写っている電車は臨時の静岡行きです。
乗継電車は直ぐに折り返すかと思いきや暫く停車中。
その間に私の乗車した浜松行き電車は金谷を出発し、浜松からいつものピアノを横目に新幹線の乗客となりました。
それにしても夜の8時半過ぎに宴会を終えて家にたどり着いたのが11時半。毎回そうなのですが、宴会の余韻に浸るにはこの時間が少々長いのが唯一の難点。
でも来年もまた行く気満々です。幹事さん、日程の連絡をお待ちしています。
(余談)
大井川鐡道のビール列車は、鉄ちゃんの間では意外と知られていない存在のようです。でも地元の人を中心に、発売から暫くすると埋まってしまう人気列車です。
昨今、グルメ列車が全国で人気を集めていますが、それとは一味も二味も違うこの列車が私は好きです。
トーマスだけじゃない!SLだけじゃない!大井川鐡道。
毎年このドアを見るに付け、私が生きてきた時代が蘇ります。
走行中は『…扉を開かない…』と書いてあっても、満員の通勤・通学列車で、車内に入れない乗客は開けた扉のところにある手すりにしがみ付くしかなく(中央本線千種~鶴舞間で経験)、また蒸気機関車が牽く列車の常連さん(呉線で経験)は「軍手」や手拭用タオルを持参していたような記憶が残っています。
もっとも真夏は直接体に当たる風が気持ち良かった…と、これはイメージで私は経験していないような…。
車内の宴とは別に、最後尾にいる車掌さんは黙々と仕事を続けています。
今までそんなことを気にした事は無かったのですが、今回はそうした日常に心惹かれました。
※車掌さんの写真は「大井川鐡道」の了解を得て掲載しています。勿論、車掌さんにも撮影を了解してもらっています。