シルバーウィークの9月21日(月)~22日(火)、本来は鉄分無しの所用で東京へ。
丁度お昼の時間にかかる時間帯だったので新幹線車内で駅弁を食す。
名古屋駅の駅弁「海女の玉手箱」、1350円。三世代海女で注目を集めている中川静香さんとのコラボでイラストも雰囲気があってなかなか。購買意欲をそそります。
具材は三重県と海女にこだわっています。値段の価値は十分です。と、評論家的コメント。
今回は1人ではなかったこともあり、もう一つ「名古屋お料理辨当」1100円也を購入。
名古屋らしい料理のラインナップも馴染みやすく、何より竹かごの容器で好感度UP。
昭和40~50年代頃の駅弁は一部を除いて学生にはちと手が出ない値段であり、かつ主流だった画一的な幕の内は大外れはないにしても旅の面白みという意味では今一つでした。
今は見た目もきれいで味も良く、移動手段として乗っている新幹線でも旅気分に浸ることができ、いい時代です。
青春18きっぷで巡った「留萌本線/増毛への旅」ですが、帰路の深川~札幌間は特急を利用しているので乗車券も別途購入です。
往路の深川駅で時間があったのであらかじめ購入しておいたのですが、帰路の乗継時間が短かったため、深川駅の自動改札機を通していません。そのため通常なら乗車券の左側に印字される各種情報はありません。車内で車掌さんの検札を受けた印があるもものの考えようによっては珍しいパターンの切符ともいえます。
それはそれとして記念に乗車券・特急券を頂いたのですが、北海道の地図入りの印は良い思い出になりますね。
こちらは私が使った青春18きっぷ。
JR奈良駅で発券し、
1)JR西日本…7月25日(奈良駅)
2)JR東海…7月31日(金山駅)
3)JR東日本…8月1日(西川口駅)
4)JR北海道…8月22日(新札幌駅)
5)JR四国…9月6日(高松駅)
の5つの印があります。
えっ?四国にも行ったの?とかはありえない話しで、実は私の知人で、青春18きっぷで旅をし、各地で写真を撮るのを趣味にしているYさんという方がいて、この切符の5回目を使うあてが無かった私はYさんに残り1回を自由に使ってくださいと渡し、そして何とYさんが四国に渡り「青春18きっぷ」を5社コンプリートしてきてくれました。
18きっぷマニアの間では、例えば今回のきっぷであれば更にJR九州で発券し、6社完全制覇が“究極のあり方”とは聞いていましたが流石にそれは…。
Yさんからお土産で頂いた四国の名物「和三盆」は美味しく頂きました。(感謝)
深川行きの列車は、来るときと同じように峠下で18:44の定時で交換。
因みに私の隣にはもう一人同好と見られる方が同じシーンを撮影されていました。わかるなあその気持ち。(共感)
深川からは3分乗り継ぎで19:14発のL特急スーパーカムイ42号に乗車(自由席)。札幌には20:20に到着しました。
そしてまず向かったのは「北斗星」が旅立った4番線ホーム。私がここから「北斗星」の乗ったのは今年の1月27日。思えばまだ半年ほどしか経っていないのですね。特急寝台としてのブルートレインの終焉を改めて実感していました。もうここに北斗星が戻ってくることも出て行くこともありません。
ここからは現実ですが、この札幌駅長からの“お願い”が次に必要になるのは「はまなす」「カシオペア」の終焉の時でしょうか?
(おまけ)
新千歳空港を8時に出た帰途のANA便。窓の外を覗いていたら何と「ブロッケン現象」に遭遇しました。雲に写った飛行機の影の周りに薄っすらと虹があるのが分かりますでしょうか?
私にとって生まれて初めての経験でした。(感動)
(昭和52年の入場券)
昭和52年2月12日は羽幌線と留萌本線に乗車しました。その時の駅や沿線風景の写真が1枚も残っていないのでせめてと考え、購入した入場券をUPします。
注目は「留萠」駅の入場券。実は現在、「留萌」と駅名の漢字表記が変わっています。Wikipediaによれば『1997年(平成9年)4月1日』に変わったとのことで、そんなに昔の話ではないものの、自分の年齢を改めて感じ入ってしまいました。
さて帰路の増毛から留萌の間が、実はこの日最大の山場。日本海に沈む夕日を見つつ、それを撮影できるかどうかの勝負の時間でした。
この日(平成27年8月22日/土曜日)の増毛の日の入りの時刻は18:29。留萌で18:28。
列車から、太陽が海に沈む瞬間は望むべくもありませんでしたが、それでも夕景は見られるだろうと思ったこともここをこの日に訪れた大きな理由でした。と言いつつ天気予報は回復傾向と出ていたものの、深川と留萌の間では雨もあったりして、今回のチャレンジはそこまで(夕日を)期待するには無理があったかもしれないと思ってもみたりしていました。しかし、神は我を見捨てませんでした。「北斗星」の見送りを諦めた甲斐がある結果となりました。
まずは「礼受(れうけ)」駅で貨車駅舎と夕景の組み合わせ。
18:10頃には息を呑む美しさが私を包みました。他の乗客の方達の行動も、そして列車の走る音さえも私には聞こえていませんでした。
18:13。太陽は見る見るうちに水平線に近づいていきました。この列車の走る時間があと15分後なら…。そんなことも頭をよぎりましたが、それは贅沢と言うもの。
北海道のこの地でこれほどまでに美しい夕日を見られただけで幸せなひと時でした。
留萌駅にあった「日本一の夕陽のまち」の看板の言葉にうそ偽りはありませんでした。
このブログをお読みになった方でここを訪れようと思った方は是非、夕陽の見やれる時間をお勧めします。勿論、天気予報のチェックをした上ですが…。
増毛駅には17:39の定時着。
昭和52年(1977年)2月12日以来に来てから、本当に久しぶりに辿り着きました。
手前の建物が40年前にあったかどうかは記憶はありませんが、奥の建物は間違いなく当時と同じものだと確信しています。
広い駅構内を狭く撮ってしまいましたが、折り返しが17:47とあって許された時間は僅か8分。
乗ってきた人だけではなく、この列車の到着を待ち受けて撮影している人たちも10人近くおられ、今日の写真では分からないと思いますが、実は結構人がいました。
やはり廃止されるかもしれないとの発表のあったことが影響していると思われました。
因みに終点まで乗ってきた人の大半はそのまま折り返しの列車に乗車。既に皆さん、顔見知り状態でした。
留萌駅が近づいてきました。
昭和62年(1957年)までは羽幌線との分岐駅であったり、それ以前は炭鉱鉄道もあったりしたことから広い構内があります。
17:07着の08発では如何ともし難かったですが、できればここ留萌から増毛間のスタフ閉塞式に対応した駅員さんと運転士さんのスタフのやりとりを撮影したかったのですが案の定撮影できませんでした。
留萌駅を出て暫くすると進行方向右側に海が見え始めます。(写真は瀬越駅付近)
この風景、やっぱり良いなあ…。
車両1両分にも満たない阿分(あふん)駅。この風景も北海道らしさを感じます。同乗の鉄ちゃん達も盛んにシャッターを押していました。
箸別(はしべつ)駅近く。終点の増毛はもう直ぐです。
旅情を感じていたひと時です。
途中駅での風景。秩父別では「花」の出迎え。地元の人たちが手入れしているのでしょうが、この駅を利用する人たちだけではなく、私の様な通過する人の目も楽しませてくれます。
石狩沼田駅。札幌の近郊区間ということで一部電化もされ、学園都市線の愛称もある札沼線の「沼」の文字は、もともとこの石狩沼田まで鉄道が結ばれていた証です。
増毛行きの列車の(地元の)乗客はここで下車する人が思いのほかいました。
本来の駅名は「恵比島」。しかしNHKの連続テレビ小説「すずらん」(1999年放送)の中で「明日萌(あしもい)」駅としてロケに使われてからは、「明日萌」の名前の方が一般的に通用するようになった感ありです。何せ「恵比島」より「明日萌」の駅名標の方がデカイ。
交換可能駅となっている「峠下」で上り深川行きと行き違い。定刻では両列車とも16;42着の16:43発でしたが、私の乗っていた下り列車が少々遅れていたので上り列車は直ぐに発車。後ろ打ちでの撮影がやっとでしたが何とかその姿を収めることができました。
大和田駅で見かけた貨車待合室。“北海道名物”と言いたくなるほど道内各地で見かけますが、パッと見でボロボロの錆だらけといった感じではなく、ここ数年で改修が行われたような佇まいでした。
どうでも良い話しかもしれませんが、キハ54系は二重窓。北海道ではかつて当たり前に見られた光景ですが、最近の車両はそうはなっておらず、これもいつかは『懐かしい昭和の時代』に分類されるようになるのでしょう。
深川着14:57。
昭和52年(1977年)2月12日以来ですから、もう40年近い日々が流れていました。と書くと何か思い出があるように見えますが実はあるのです。
このブログでのUPは控えさせていただきますが、昭和52年2月12日に深川駅前の交番でお巡りさんと記念写真を撮影しています。恐らく近くに旅館が無いかとかを聞いたと思うのですが、それが記念写真撮影にまで至った経過はさっぱり分かりません。
撮影したことは覚えており、写真も残っているのですが…。
深川駅前のモニュメントの上にあった時計。リンゴのデザインが可愛い。
木彫り風の駅名標もGOOD。途中下車の醍醐味。
72分待った16:09発の増毛行きはキハ54 529。この列車は旭川始発で、ここ深川で進行方向が変わるわけでもないのに何故か転換クロスシートが進行方向と逆向きにセットされた席が多数。
とまあそれはシートの向きを転換すればよいのですが、ここで残念!なことが…。留萌から先の区間で海景色が楽しめる進行方向右側の席が確保できず。
「途中で席が空く」とかは結構甘い考えで、鉄ちゃん&旅人が10人ほど乗っており、結局その方たちは増毛まで乗りとおしていました。